川上弘美のレビュー一覧

  • 蛇を踏む

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    川上弘美さんの良さを充分に感じつつ、ふわふわしすぎないものになっていた。
    夢のような甘い時間に導いてくれるのが川上さんの良さだと思っているが、話の道筋?がなさすぎると醒めてしまう...
    結末を求めるべきではないと思うが。
    その点でこの小説の塩梅はベスト。

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    2024年10月20日
  • 真鶴

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    ネタバレ

    たびたび訪れた真鶴。
    狂おしく愛しい、憎んだ夫。
    既婚者の恋人。
    難しくなる思春期の娘。
    ついてくる女。
    自分て‥、まだ生きていていいの。


    この年になるまで気づかなかったけど、
    女のひとって若いときだけでない、
    年代それぞれに美しさがある。
    自分が思っているよりお綺麗なんですよ
    とみなさんに伝えたい。

    危うさもある。凛としたとこもある。
    艶っぽさもある。透明でもある。
    なんか好きな作品だった。

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    2024年10月19日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後まで読み終わったので感想記録。

    一番好きなのは、うーん、決められない。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の連作は良かった。金色の道、も素敵。川上弘美の書く年の差恋愛は大好物だから。朝顔のピアス、捨てがたい。「猫を拾いに」はそこまで刺さらなかったけど、自分にしてはこれは珍しい。表題作ってやっぱり

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    2024年10月12日
  • 某

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    不思議なお話だった( °o°)☆
    面白くて一気に読んじゃった☆(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
    表紙デザインで選んだけど、まさにこの表紙って感じ。読んだら納得。

    読む人によって読後感変わる作品かもしれない。
    私は「ほぉぉお。」って少し考えさせられる読後感ですごく良かったなと思った☆

    みんなはこれ読んだらどう感じるのか気になる!

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    2024年10月08日
  • 夜の公園

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    切なさと息苦しさがあるはずの関係なのに、どこか爽やかで甘い。
    4人の視点が切り替わりながら進む物語に引き込まれていく。
    川上弘美さんの柔らかな表現力に、しっとりとした夜の中を静かに歩くような感覚で読み進める。
    恋愛小説というジャンルでは括りきれない、生と性、人生における様々な想いを綴ってくれる。
    深く静かに読書の海に浸りたい時に、ふと読みたくなる作家。

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    2024年10月05日
  • 水声

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    ネタバレ

    家族についての、物語。
    家族とは、何だろうか。
    たとえば、結婚している男女、血のつながり…。
    でも、そうではなくて、呼び名はどうであれ、一緒に暮らしているなら、それは家族なんだと思う。
    誰と一緒に暮らしたいか、誰と家族になりたいかは、それぞれの選択だ。
    ママは、武治さんではなくパパを選び、ママ曰く、パパとはそれ以上の関係ではないらしいけれど、兄妹としてではなく、パパママとして家族になった。
    ママはとても魅力的で、この家族の物語の中心に、ママがいる。

    解説で江國香織は、1986年の章は音楽のようだ、と言うけれど、まさにその通りで、この小説全体も、現在と過去を行き来し、まるでフーガのようなのだ。

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    2024年10月03日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ニシノユキヒコはクズ男だと思うけど何故か嫌いになれないし可哀想な人だとも思う

    なんで最後に夏美に会いに行ったんだろう

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    2024年09月30日
  • 某

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    主人公の形態がコロコロ変わるものの内容が入ってきやすく、ハラハラさせられながらもあたたかい物語で、とても好きだった。

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    2024年09月29日
  • 神様

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    ちょっと休憩。
    表題作と、草上の昼食がとにかく、すき。
    くまとの交流が美しくてあたたかくて、切ない。
    距離感もいい。

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    2024年09月21日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    優しい暖かさに包まれたいならこの一冊。初めての川上弘美作品。完全に惚れた。
    感想を無理に言葉にしなくてもいいのかな、と思えたのが感想。笑 全ての物語が完全には理解できなくて、だけど愛おしくて。
    初めてこんな文章を書ける小説家になれたらいいなという(今まで小説家になりたいなんて思ったことはない)想いを抱いてびっくり。私、こういう表現が好きなんだ。27歳になってもまだまだ自分の知らない部分は多い。
    特に好きだったのは、以下。
    大聖堂、ずっと雨が降っていたような気がしたけれど、ぼくの死体をよろしくたのむ、いいラクダを得る、無人島から

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    2024年09月16日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    ネタバレ

    前作の七夜物語は、新聞連載で欠かさず読んだ。
    さよと仄田くんはくっつかないのか‥しかも夜の冒険を覚えていないのか‥。と、ちょっと切ない気持ちで読み終えたのを覚えている。

    さて続編、仄田くんの娘りらと、さよの息子絵が主人公。前半は、小学生2人の学校生活や家庭での話をメインに、子どもの内面をこれでもかと掘り下げてくる。自分が子どもの頃何をどんなふうに考えていたとか、ほとんどが忘却の彼方なんだけど、作者の川上さんは覚えているのかな、っていうぐらい、とてもリアルに思えた。
    絵は学校生活をわりと謳歌してるけど、仄田くんに似てちょっと変わり種のりらは、イジメに遭っている。2人は仲良しなのに、りらの境遇を

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    2024年09月15日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    子どもを産んでから、「私が可愛がってもらった曽祖母や祖母と、この子が会うことはないんだな」とふと思い、じゃあ私(や私と同世代のいとこたち)が死んだ時点で、曽祖母や祖母を知ってる人っていなくなるんだ!!とはたと気づくことがあった。
    曽祖母から見れば私の子どもはたった4世代しか離れてなくて、なのにほんの数年前まで生きていた曽祖母を、私の娘は全く知らないし、知ることはないのだ!!
    私には曽祖母や祖母との思い出がこんなにあるにも関わらず、私が死んだらもう誰も彼女たちのことを知る人は誰もいなくなるのだ。
    人生ってなんてあっけないんだろう、歴史に名を残さない大多数の人々は、こうやってあっけなく忘れられるの

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    2024年08月20日
  • 伊勢物語

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    平安時代、夜這いって普通にやっていたんだな。あと、京都以外の地方に住んでいる人でも気の利いた和歌が作れたようですごい。

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    2024年08月17日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    とても良かった。七夜物語を読んで、すぐに読むことで、記憶が新しいうちに物語に入ることができた。そう「記憶」を大切にしないとすぐに忘れてしまうから。

    メイのゾンビの話は大切。イジメやなんかで、自分で毒を作るとか、どの毒がじわじわと蝕んで、ゾンビになっちゃう。
    ゾンビにならないようにしないと。

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    2024年08月17日
  • 神様 2011

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    地震が来る!という理由ではないが、このタイミングで読むことになったのは、何かの縁。ウランの神様に怒られないように備えをお願いします。

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    2024年08月11日
  • これでよろしくて?

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    こんな同好会があったら是非参加したいと思った。毎回話し合いのテーマが面白かった。ひとつひとつの出来事は大したことのないように思うがつもり積もれば相当ストレスになるだろうと思う。夫婦の間にはお化けが出やすいという考えが面白かった。

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    2024年08月08日
  • 神様

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    あなたは、『人魚』を見たことがあるでしょうか?

     (*˙ᵕ˙*)え?

    “世界三大がっかり名所”と言われる場所があります。ベルギーの”小便小僧”、シンガポールの”マーライオン像”、そしてデンマークはコペンハーゲンにある”人魚姫の像”です。世界的に有名にもかかわらず、わざわざ訪れてがっかりという感情が先行してしまうというのもなんだか残念な話です。しかし、そんなにがっかりするものなのか?と逆にがっかりを体験するために訪れる、そんな考え方もあるようです。

    “人魚姫の像”はアンデルセンが1837年に作り出したおとぎ話が起点となっています。美しい人間の王子を見て恋心を抱いた一人の『人魚』は、やがて美

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    2024年08月03日
  • ざらざら(新潮文庫)

    QM

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    読みやすい

    どのお話も短くてすぐ読める。あ~そういう結末かぁ、なお話もあれば、えこの後どうなったの?!と気になるお話まで盛りだくさん。どこででも起こりそうな話をテーマにしてて面白かった。

    #ほのぼの

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    2024年08月02日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    『「うん、そうだよね。でも、わかりやすくちゃ、だめなの?」ぼくは大ねずみに聞いてみた。最初は、大ねずみのことがこわかったけれど、今はもう、どっちでもよかった。いろんなことがあって、つかれてるからかもしれない。「だめとかいいとか決めるってことが、そもそもわかりやすいことじゃないのかい?」かあさんが、大ねずみのその言葉を聞いて、わらった』―『二人の夜』

    ああ、なるほど。これは続編だったのか、と届いた本の表紙を見て理解する。本棚には横長の新聞の切り抜きの束がある。もちろん、単行本もあるが初の新聞連載ということで一日一日読み継ぐ愉しさを味わった名残だ。本当は、連載された後に単行本となったものを読む方

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    2024年07月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日