川上弘美のレビュー一覧

  • 神様

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    ネタバレ

    今月15日に閉店してしまったSPBS虎ノ門で購入。不思議な短編がいくつも入っている。何が面白いかって、不思議な現象があまりにも当然のように入っているから文を読んでいるのに絵本を読んでいるような気分になるところだ。マジックリアリズムというやつなのだろうか。用語には詳しくないので間違っていたら申し訳ないけど。どの話も心にあったかいものが宿ったけれど、どれか一つ挙げるなら「春立つ」がよかった。切なくて、希望が持てる恋の話。

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    2025年01月21日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    親の影響で耳馴染みのあったユーミン。
    各曲を元にしたアンソロジー。
    元々ユーミンの歌そのものがすでに完成された世界観があり、ストーリー性が強い。
    そこに作家それぞれが独自の視点から、新たな物語
    を紡ぐってかなり難しいことだと思う。し、実際ハマらないってレビューも見かけた。
    ともあれ雑食な私は、そのあたり全く気にせず楽しめた。
    選曲も非常にマニアック。よきかな。

    そしてドラマ化されてたってマ?みてみよー!

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    2025年01月17日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    中年期に差し掛かる人々の恋愛模様をメインとする短編集。最後の「廊下」が特に秀逸。
    何もかも失う展開に、終盤はただ「消えないで…消えないで!」と悶えてしまった。
    年始からじんわりさせられたな。

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    2025年01月12日
  • 七夜物語(上)

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    ねずみが大好きなので表紙に釣られて手に取った、小学生の辛辣な人間模様が辛いけど後半にいくにつれどんどん引き込まれて早く二巻が読みたくなった、楽しくもまがまがしい夜の描写がすごく好き。グリクレル好き、私の人生も見守ってくれ〜〜

    1巻で二夜まで終わったけど七夜まで続くのだろうか

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    2025年01月10日
  • 神様

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    一番好きな作家である。でも、ん〜この話には寄り添えなかったな。となる時もある。
    「神様」はいくつかの短編からなり、ふわふわと読んでいたら、「離さない」でゾクリとして「草上の昼食」で泣けてしまった。一見関係のない自分ごとがオーバーラップする不思議。
    また、ぐっと寄り添ってしまった。やられた。

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    2025年01月06日
  • 王将の前で待つてて

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    ネタバレ

    川上弘美さんの第二句集。
    俳句を始めて30年になるという。
    今回はその、30年間の「自選一年一句」という章があり、私が好きだと思っていた句が載っていたのが嬉しかった。

    この本のタイトル「王将の前で待ってて」であるが、収録されている俳句の一部である。全部は、
     「王将の前で待っててななかまど」

    「王将」は将棋のことではなく、餃子の有名な中華料理のチェーン店のことだろうなと思う。
    (多分)異性に「王将の前で待ってて」と、待ち合わせ場所を指定しているのだろう。
    しかし、最後の「ななかまど」を読んだ瞬間、・・・分からん。
    色々考えてみた。
    「ななかまど」を検索すると、燃えにくい木で、七度、かまどに

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    2025年01月04日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    面白くて一気読みしてしまった!

    一番好きなのは、学生時代何をするにも一緒の仲良し四人組が年を経て集まった時のビックリするくらいバラバラな話。

    不良になりました。のエピソードも笑える。

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    2025年01月01日
  • 神様

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    川上弘美さんのデビュー作「神様」ほか、川上さんの魅力が詰まった短編集になっています。
    どこか現実離れした世界で生きている人たちが
    どこか現実を取り戻そうとする様が作品に現れています。
    河童、人魚、人語を話すクマなど、不思議な世界観が楽しめます。

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    2024年12月30日
  • 某

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    面白かった
    好き

    マリのぽっかりした空虚さと、ナオの二人がすき

    ひかりとみのりの結末が好き

    他の人の話も好き

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    2024年12月29日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    どんな年齢や性格の女性でも、その心にするりと入る優男。優しくても、夜の営みがよくとも、愛を深めることと分けて考えられる自律した女性たち。

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    2024年12月27日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    ここにある恋や愛は、最後にざらりとしている。
    ほっこり、切ない、驚き。それぞれ違う感触なのに、やっぱりどれもざらりとしている。
    かわいくて、おもしろくて、切なくて、ユーモアのある、おもしろい23の恋愛の数々でした。

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    2024年12月26日
  • 王将の前で待つてて

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    『示準化石とは、ある地質時代に特有の化石のことで、たいがい、すでに滅びている生物の化石であるとされる。人類は今のままではやがて滅びてしまう、という嘆きではまったくなく、なぜならどんな生物種も、いつかは滅びるものだからであり、それは悲劇でもなんでもない。むしろ、化石として残ることのできる幸運、種としてわずかな時(地球時間でいえば人類の繁栄している時間はごくごく短い)でも存在できたことの幸運をこそ、言祝[ことほ]がなければと思う』―『自選一年一句』

    俳句のようなものを詠んでいると、写生を越えた何かをつい詠み込みたくなる。そしてそれがすっと言葉にできた時の達成感。どこまでも自己満足な達成感だし、他

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    2024年12月26日
  • 機嫌のいい犬

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    私の語彙力や想像力が及ばず、この解釈でいいのかな〜?とか全てを理解することが出来なかった気がする、それでいいのかもしれない。
    ただ、川上未映子さんの人柄は読む前に比べて知れた気がする。心の距離はおそらく同じアパートの上の階と下の階の住人くらいに近づけた気がする。
    またこれから川上さんの作品を読むので仲良くなれればなと思う。
    私も詠めるようになりた〜い!

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    2024年12月20日
  • 神様

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    本を読んでいてこんなにほかほかな気持ちになったのは久しぶり。人間ではない存在を当たり前に受け入れている世界、一緒にごはんを食べたり、その存在について他者と話したりする。いいな、羨ましいな、そんな世界

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    2024年12月20日
  • 真鶴

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    夢の現実の間のような儚いふわふわとした時間がずっと続いてるような
    繊細でいつも寂しくて壊れちゃいそうな主人公の気持ちが、独特のふわふわとした柔らかい表現で表れてて、でも具体的で、なんていうか、すごいものを見たって気持ちでした

    主人公の気持ちの前向きな変化がわかりみがふかくて、かなりすきだったな

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    2024年12月14日
  • 神様 2011

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    神様は再読です
    こんなにステキやったかぁー涙が出るほっこり感
    相手をお互い思いやる気持ち
    言葉行動がいちいちすごく暖かい
    2011は初めてでした
    悲しい、読みたくなかった
    あんな素敵な話をこんな風にしてほしくなかった
    それをわかってほしかったんだろうけど
    嫌だった

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    2024年12月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    ネタバレ

    ナウシカ、エヴァ、進撃の巨人の関連性を知れた。4分の1ほどまでしか精読できていないため、3点の作品の何かを掴めたら再度読むといいだろう。
    世界、戦争、思想。

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    2024年12月02日
  • 神様

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    久しぶりに本棚から引っ張り出して読んだ。初めて読んだ時、一発で川上さんのことを好きになった本。
    創作だから書ける不思議なことってあるけど、川上さんのお話って全部川上さん自身の体験なんじゃないか??と思うくらい妙に生々しいというか。
    わたしが生活してる中では到底思い付かないような非日常的な穏やかな日常。大好きな一冊。

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    2024年11月17日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    短編集。
    やはり川上さんの作品好き。
    普通に生きる人々。でも、ちょっとだけずれている。でも別に、斜に構えてるわけでもない。主人行も含め、(私にとっては)小気味よい、登場人物たち。
    あっという間に読み終えた。
    一番好きな話は、土曜日には映画を見に、かな。

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    2024年11月10日