川上弘美のレビュー一覧

  • 神様

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    一番好きな作家である。でも、ん〜この話には寄り添えなかったな。となる時もある。
    「神様」はいくつかの短編からなり、ふわふわと読んでいたら、「離さない」でゾクリとして「草上の昼食」で泣けてしまった。一見関係のない自分ごとがオーバーラップする不思議。
    また、ぐっと寄り添ってしまった。やられた。

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    2025年01月06日
  • 王将の前で待つてて

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    ネタバレ

    川上弘美さんの第二句集。
    俳句を始めて30年になるという。
    今回はその、30年間の「自選一年一句」という章があり、私が好きだと思っていた句が載っていたのが嬉しかった。

    この本のタイトル「王将の前で待ってて」であるが、収録されている俳句の一部である。全部は、
     「王将の前で待っててななかまど」

    「王将」は将棋のことではなく、餃子の有名な中華料理のチェーン店のことだろうなと思う。
    (多分)異性に「王将の前で待ってて」と、待ち合わせ場所を指定しているのだろう。
    しかし、最後の「ななかまど」を読んだ瞬間、・・・分からん。
    色々考えてみた。
    「ななかまど」を検索すると、燃えにくい木で、七度、かまどに入れても燃えないことから七竈と名付けられたという。
    燃えにくいことから、「王将の前で待ってて」冷たいあなた。あるいは、私の気持ちが分からない鈍いあなた。・・・なのかな?
    これから話があるのよ、だから王将の前で待っててね!
    それとも、待ち合わせ相手の名前かニックネームが「ななかまど」なのか。
    しかし「王将の前で待ってて」と言ってみたら、五、七、になっているので、なんでも良いから季語をくっつけて十七音にしてみた、ということもありそう。

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    2025年01月04日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    面白くて一気読みしてしまった!

    一番好きなのは、学生時代何をするにも一緒の仲良し四人組が年を経て集まった時のビックリするくらいバラバラな話。

    不良になりました。のエピソードも笑える。

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    2025年01月01日
  • 神様

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    川上弘美さんのデビュー作「神様」ほか、川上さんの魅力が詰まった短編集になっています。
    どこか現実離れした世界で生きている人たちが
    どこか現実を取り戻そうとする様が作品に現れています。
    河童、人魚、人語を話すクマなど、不思議な世界観が楽しめます。

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    2024年12月30日
  • 某

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    面白かった
    好き

    マリのぽっかりした空虚さと、ナオの二人がすき

    ひかりとみのりの結末が好き

    他の人の話も好き

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    2024年12月29日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    どんな年齢や性格の女性でも、その心にするりと入る優男。優しくても、夜の営みがよくとも、愛を深めることと分けて考えられる自律した女性たち。

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    2024年12月27日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    ここにある恋や愛は、最後にざらりとしている。
    ほっこり、切ない、驚き。それぞれ違う感触なのに、やっぱりどれもざらりとしている。
    かわいくて、おもしろくて、切なくて、ユーモアのある、おもしろい23の恋愛の数々でした。

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    2024年12月26日
  • 王将の前で待つてて

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    『示準化石とは、ある地質時代に特有の化石のことで、たいがい、すでに滅びている生物の化石であるとされる。人類は今のままではやがて滅びてしまう、という嘆きではまったくなく、なぜならどんな生物種も、いつかは滅びるものだからであり、それは悲劇でもなんでもない。むしろ、化石として残ることのできる幸運、種としてわずかな時(地球時間でいえば人類の繁栄している時間はごくごく短い)でも存在できたことの幸運をこそ、言祝[ことほ]がなければと思う』―『自選一年一句』

    俳句のようなものを詠んでいると、写生を越えた何かをつい詠み込みたくなる。そしてそれがすっと言葉にできた時の達成感。どこまでも自己満足な達成感だし、他人には理解され得ないだろうと解っていても、そんな気付かれもしない言葉の端に載せられた自分でも忘れてしまいそうになる思考の端くれを、何故か面白いと思う。十七文字という制約との戯れは、短歌のそれと似たところがあると思うのだけれど、三十一文字の長さの中には物語が宿り勝ちで、そのことが何か嘘くささを呼び起こすように感じる時もある。伝わっても伝わらなくてもよいその潔さは、小説家川上弘美の芯に迫るようなところがあって、この作家が書く小説と同じような面白さを見るようにも思う。もちろん、「それ」とは「解く楽しみ」(数独好きの川上弘美だけに。。。)ではなく「作る楽しみ」ではあるので、深読みすればよいというものではないのだけれど、示準化石、という言葉に特別なニュアンスを載せてみる感覚に、理屈抜きに共鳴する。当然のことながら、それは自分が地質学を学んだ徒であることが理由でもあるけれども。地質学教室の一日目に「地質学の時間スケールはMa(ラテン語Mega annumの略)。百万年。どんな生物(化石)種も発生から絶滅までほぼ百万年で推移するから」と習ったことなどを思い出す。

    『うつむいてへそ見る女春の月』

    小さな付箋紙を一つ、気に入った句の上に置きながら読む。心なしか第一句集よりも写生的な句が多いように思う。それも直截的な写生の句が。しかしもちろん、所々天邪鬼的な作家の雰囲気が滲み出ている句に出会う。ははあ、そうやって内心にたりとしているな、と勝手に勘ぐってこちらもにたりとする。

    『かつて野原今また野原夕凪て』

    どきりとする。慌てて作年を見直す。うむ、やはり。その動揺はあとがきにも似た「自選一年一句」に添えられた文章の中で再確認される。前後の歌の漠然と灰色がかった印象が尚のこと強くなる。そう言えばこの人は「神様」の改作もしたのだった。

    『手の中の琵琶潰すなりはればれと』

    付箋を置いた句が自選の句に重なっていると何だか得をした気分になる。武田百合子へのオマージュであるかどうかは付箋を置いた気分とは何の関係もないけれど、はればれと、と結ぶこの作家の感覚が諧謔的で気に入っていることは間違いがない。

    そして、一年一句の自選句の最初に挙げられているのは、自分が川上弘美の句の中で一番に好きな句『はっきりしない人ね茄子投げるわよ』。ただただそのことだけで嬉しくなる。大して記憶力がいい訳でもないのだけれど、第一句集から選ばれた自選句のほとんどを覚えている、そのことだけで心がはずむ。川上弘美は特別な存在だと気付かされる。

     漂うてこその目線や天邪鬼

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    2024年12月26日
  • 機嫌のいい犬

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    私の語彙力や想像力が及ばず、この解釈でいいのかな〜?とか全てを理解することが出来なかった気がする、それでいいのかもしれない。
    ただ、川上未映子さんの人柄は読む前に比べて知れた気がする。心の距離はおそらく同じアパートの上の階と下の階の住人くらいに近づけた気がする。
    またこれから川上さんの作品を読むので仲良くなれればなと思う。
    私も詠めるようになりた〜い!

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    2024年12月20日
  • 真鶴

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    夢の現実の間のような儚いふわふわとした時間がずっと続いてるような
    繊細でいつも寂しくて壊れちゃいそうな主人公の気持ちが、独特のふわふわとした柔らかい表現で表れてて、でも具体的で、なんていうか、すごいものを見たって気持ちでした

    主人公の気持ちの前向きな変化がわかりみがふかくて、かなりすきだったな

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    2024年12月14日
  • 神様 2011

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    神様は再読です
    こんなにステキやったかぁー涙が出るほっこり感
    相手をお互い思いやる気持ち
    言葉行動がいちいちすごく暖かい
    2011は初めてでした
    悲しい、読みたくなかった
    あんな素敵な話をこんな風にしてほしくなかった
    それをわかってほしかったんだろうけど
    嫌だった

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    2024年12月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    ネタバレ

    ナウシカ、エヴァ、進撃の巨人の関連性を知れた。4分の1ほどまでしか精読できていないため、3点の作品の何かを掴めたら再度読むといいだろう。
    世界、戦争、思想。

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    2024年12月02日
  • 神様

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    久しぶりに本棚から引っ張り出して読んだ。初めて読んだ時、一発で川上さんのことを好きになった本。
    創作だから書ける不思議なことってあるけど、川上さんのお話って全部川上さん自身の体験なんじゃないか??と思うくらい妙に生々しいというか。
    わたしが生活してる中では到底思い付かないような非日常的な穏やかな日常。大好きな一冊。

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    2024年11月17日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    短編集。
    やはり川上さんの作品好き。
    普通に生きる人々。でも、ちょっとだけずれている。でも別に、斜に構えてるわけでもない。主人行も含め、(私にとっては)小気味よい、登場人物たち。
    あっという間に読み終えた。
    一番好きな話は、土曜日には映画を見に、かな。

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    2024年11月10日
  • 蛇を踏む

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    川上弘美さんの良さを充分に感じつつ、ふわふわしすぎないものになっていた。
    夢のような甘い時間に導いてくれるのが川上さんの良さだと思っているが、話の道筋?がなさすぎると醒めてしまう...
    結末を求めるべきではないと思うが。
    その点でこの小説の塩梅はベスト。

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    2024年10月20日
  • 真鶴

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    ネタバレ

    たびたび訪れた真鶴。
    狂おしく愛しい、憎んだ夫。
    既婚者の恋人。
    難しくなる思春期の娘。
    ついてくる女。
    自分て‥、まだ生きていていいの。


    この年になるまで気づかなかったけど、
    女のひとって若いときだけでない、
    年代それぞれに美しさがある。
    自分が思っているよりお綺麗なんですよ
    とみなさんに伝えたい。

    危うさもある。凛としたとこもある。
    艶っぽさもある。透明でもある。
    なんか好きな作品だった。

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    2024年10月19日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後まで読み終わったので感想記録。

    一番好きなのは、うーん、決められない。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の連作は良かった。金色の道、も素敵。川上弘美の書く年の差恋愛は大好物だから。朝顔のピアス、捨てがたい。「猫を拾いに」はそこまで刺さらなかったけど、自分にしてはこれは珍しい。表題作ってやっぱり一番出来がいいなあといつも思っているから。解説の壇蜜も、とても身近で共感できる文章だった。

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    2024年10月12日
  • 某

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    不思議なお話だった( °o°)☆
    面白くて一気に読んじゃった☆(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
    表紙デザインで選んだけど、まさにこの表紙って感じ。読んだら納得。

    読む人によって読後感変わる作品かもしれない。
    私は「ほぉぉお。」って少し考えさせられる読後感ですごく良かったなと思った☆

    みんなはこれ読んだらどう感じるのか気になる!

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    2024年10月08日
  • 夜の公園

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    切なさと息苦しさがあるはずの関係なのに、どこか爽やかで甘い。
    4人の視点が切り替わりながら進む物語に引き込まれていく。
    川上弘美さんの柔らかな表現力に、しっとりとした夜の中を静かに歩くような感覚で読み進める。
    恋愛小説というジャンルでは括りきれない、生と性、人生における様々な想いを綴ってくれる。
    深く静かに読書の海に浸りたい時に、ふと読みたくなる作家。

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    2024年10月07日