川上弘美のレビュー一覧

  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    優しい暖かさに包まれたいならこの一冊。初めての川上弘美作品。完全に惚れた。
    感想を無理に言葉にしなくてもいいのかな、と思えたのが感想。笑 全ての物語が完全には理解できなくて、だけど愛おしくて。
    初めてこんな文章を書ける小説家になれたらいいなという(今まで小説家になりたいなんて思ったことはない)想いを抱いてびっくり。私、こういう表現が好きなんだ。27歳になってもまだまだ自分の知らない部分は多い。
    特に好きだったのは、以下。
    大聖堂、ずっと雨が降っていたような気がしたけれど、ぼくの死体をよろしくたのむ、いいラクダを得る、無人島から

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    2024年09月16日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    ネタバレ

    前作の七夜物語は、新聞連載で欠かさず読んだ。
    さよと仄田くんはくっつかないのか‥しかも夜の冒険を覚えていないのか‥。と、ちょっと切ない気持ちで読み終えたのを覚えている。

    さて続編、仄田くんの娘りらと、さよの息子絵が主人公。前半は、小学生2人の学校生活や家庭での話をメインに、子どもの内面をこれでもかと掘り下げてくる。自分が子どもの頃何をどんなふうに考えていたとか、ほとんどが忘却の彼方なんだけど、作者の川上さんは覚えているのかな、っていうぐらい、とてもリアルに思えた。
    絵は学校生活をわりと謳歌してるけど、仄田くんに似てちょっと変わり種のりらは、イジメに遭っている。2人は仲良しなのに、りらの境遇を

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    2024年09月15日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    子どもを産んでから、「私が可愛がってもらった曽祖母や祖母と、この子が会うことはないんだな」とふと思い、じゃあ私(や私と同世代のいとこたち)が死んだ時点で、曽祖母や祖母を知ってる人っていなくなるんだ!!とはたと気づくことがあった。
    曽祖母から見れば私の子どもはたった4世代しか離れてなくて、なのにほんの数年前まで生きていた曽祖母を、私の娘は全く知らないし、知ることはないのだ!!
    私には曽祖母や祖母との思い出がこんなにあるにも関わらず、私が死んだらもう誰も彼女たちのことを知る人は誰もいなくなるのだ。
    人生ってなんてあっけないんだろう、歴史に名を残さない大多数の人々は、こうやってあっけなく忘れられるの

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    2024年08月20日
  • 伊勢物語

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    平安時代、夜這いって普通にやっていたんだな。あと、京都以外の地方に住んでいる人でも気の利いた和歌が作れたようですごい。

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    2024年08月17日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    とても良かった。七夜物語を読んで、すぐに読むことで、記憶が新しいうちに物語に入ることができた。そう「記憶」を大切にしないとすぐに忘れてしまうから。

    メイのゾンビの話は大切。イジメやなんかで、自分で毒を作るとか、どの毒がじわじわと蝕んで、ゾンビになっちゃう。
    ゾンビにならないようにしないと。

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    2024年08月17日
  • 神様 2011

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    地震が来る!という理由ではないが、このタイミングで読むことになったのは、何かの縁。ウランの神様に怒られないように備えをお願いします。

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    2024年08月11日
  • これでよろしくて?

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    こんな同好会があったら是非参加したいと思った。毎回話し合いのテーマが面白かった。ひとつひとつの出来事は大したことのないように思うがつもり積もれば相当ストレスになるだろうと思う。夫婦の間にはお化けが出やすいという考えが面白かった。

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    2024年08月08日
  • ざらざら(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    読みやすい

    どのお話も短くてすぐ読める。あ~そういう結末かぁ、なお話もあれば、えこの後どうなったの?!と気になるお話まで盛りだくさん。どこででも起こりそうな話をテーマにしてて面白かった。

    #ほのぼの

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    2024年08月02日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    『「うん、そうだよね。でも、わかりやすくちゃ、だめなの?」ぼくは大ねずみに聞いてみた。最初は、大ねずみのことがこわかったけれど、今はもう、どっちでもよかった。いろんなことがあって、つかれてるからかもしれない。「だめとかいいとか決めるってことが、そもそもわかりやすいことじゃないのかい?」かあさんが、大ねずみのその言葉を聞いて、わらった』―『二人の夜』

    ああ、なるほど。これは続編だったのか、と届いた本の表紙を見て理解する。本棚には横長の新聞の切り抜きの束がある。もちろん、単行本もあるが初の新聞連載ということで一日一日読み継ぐ愉しさを味わった名残だ。本当は、連載された後に単行本となったものを読む方

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    2024年07月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • 伊勢物語

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    現代語訳の伊勢物語。俵万智さんの「恋する伊勢物語」いわゆる解説本を読んだら、やはり伊勢物語を読みたくなり読み始めた。
    解説本を先に読んでいたおかげで、内容はすんなりはいる。
    現代語訳なので「昔、男ありけり」が「男がいた」なのは少し味気なく感じるけど、通して読みやすい。
    やはり業平はイケメンである。

    数行でも言葉少なくても濃密な内容に感じるのは、日本語の言葉の持つ奥深さだろうか。
    和歌とはこうも心に残るものかと改めて思う。

    平安末期に書かれたものに、書き写すごとに人々が加筆しながら残されたもの。
    何が史実で何が虚構か?はっきさせることなく読み手が思いを馳せながら読むのが伊勢物語の魅力なのだろ

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    2024年07月20日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短文だけど、とっておきの一文が来る感じ。小説と詩の間みたいな文章だった。展開もロマンチックで、一話は短いものの、満足度が凄い。後味が残るから、すぐ次に行かずに、暫く余韻を感じていたいと思えた。

    お気に入りの話は二百十日、土曜日には映画を見に。

    p200
    弱いってことは、とても強いことなんだな。

    p216
    好物じゃないネタの回転寿司のお皿が流れ去る、みたいな感じだな

    p238
    あのころ、わたしは小西さんと知りあったばかりで、小西さんとセックスしたり共に生活したりするさまを、ほんのぽっちりも想像できなかった。小西さんはでぶで汗かきでオタクで全然魅力的ではなかった。
    でもわたしは、小西さん

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    2024年06月29日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    「こないだ本よんでたらさあ。圭司はそこでぱさりとあおむけになった。こんなことが書いてあった。地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくるって」

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    2024年06月24日
  • 此処 彼処

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    一つ一つの章の、作者の様々な場所に関わる記憶を、人生の縁とも捉えられるエッセイ。はじめて場所のことを書かれたとのこと(2005年)。
    場所が全て違うからか、新鮮で、状況をイメージ出来て面白かった。まるで、目の前で語られているように感じてしまった。
    大変おこがましいが、自分もそうだと思った章、どきっとしたり、意外だった章、息子さんとのやり取りではほっこりしたり。新婚旅行のお話が印象に残っています。10円を一枚一枚投入した、電話ボックスとか。記憶の隅にあるその場所は今でも覚えている。
    自分の居場所について、改めて考えた。
    大切な時が、大切だったと知るのは、いつだってその時が、遠く過ぎ去ってから。ほ

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    2024年06月15日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    好きです。淡々として、胸がきゅっとなる瞬間が確かにあるのに押し付けがましくない。川上弘美さんが好きだなといつもいつも思う。

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    2024年06月14日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    川上弘美さんのお話は とっても不思議でどこか共感できるそんな感じがします

    自分のできる事の60%くらいで 生きてていいんだなぁと思ったりしました

    「いいラクダを得る」「二百十日」がよかったです

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    2024年06月01日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    プールの底の灰色になったステーキ、極北の灰色になった渾然一体のスープ、翡翠の蝉、それが順繰りに浮かんでは消える読後感。六十代になった時、もちろんもう一度読みたいし、それまでも繰り返し読み返したくなる。
    三回読み終わって、今、溺レるを読み返したくなっている。なめらかで熱くて甘苦しくて、も。
    そう思うと、何だか泣きそうになった。

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    2024年05月27日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    なんてことない日常の中に紛れるはずの無い違和感が当たり前のように存在していて、読んでいて脳がバグったしとても不思議な気持ちになった。 こんな話の内容、ジャンル?に出会ったことがなかったため非常に新鮮な気持ちになった。

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    2024年05月25日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    いかに漫画版「ナウシカ」が奥深い作品かという事を様々な方が語っています。
    この本を読んでいる最中は常に、「ナウシカ」を読み返したくなってしまいます。その欲求に抗いつつなんとか読み終えました。
    …さて、漫画版「ナウシカ」を出してきますか!

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    2024年05月21日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    表題「ゆっくりさよならをとなえる」が大好き。
    思わず朗読してしまった。それから幾度となく朗読するのが気に入っている。
    川上弘美氏にはいつも「そのままで良いんだよ」と言ってもらっている。
    精神の安定のために川上氏のエッセイは側に置いておく。

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    2024年09月29日