川上弘美のレビュー一覧
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面白かったです。
川上弘美さんは、不思議でおかしなうそばなしも好きなのですが、恋愛小説も悲しいおかしみがあって好きです。
川上弘美さんの恋愛小説は、寄る辺ない、という気持ちになります。
ちょっと人寂しくなる感じ。
この小説は、他の作家さんが書かれるともしかしたらすごくドロドロしたものになりそうなのですが、川上弘美さんはどこまでも静かでした。
終盤の幸夫の、「瞬間なのだ。憎しみも、愛着も、よろこびも、哀しみも。離れてしまえば薄い。薄くなる。」というのはすごくすとんと心に落ちました。
物語の中で、登場人物たちが「どうしてここにいるんだろう」と思うのが何度も出てくるのですが、わたしもわからないな、と -
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ネタバレ恋っていう名前のものじゃなかった。でも、知らんふりは、できないものだった。
知らんふりできなかった想いは「あたし」の中に確かにずっと残ってる。
雑誌『クウネル』に連載された22の短編集第2弾。
今回も様々な「あたし」達の揺れ動く想いに、私の気持ちも揺さぶられっぱなし。
第1弾から続く修三ちゃんとアン子の親友コンビに加え、初登場の誠子さんと山口さんコンビもとてもいい。
この二組は長編にしてほしい。
この他印象的だったのは『海石』。川上さんの不思議ワールド全開の話で初っぱなからやられた。
どうして「陸のいきもの」は相手を好きになると混じり合わないようにしてしまうのだろう。
「海のいきもの」のよ -
Posted by ブクログ
ネタバレいいなぁ。
川上さんのこの世界観はクセになりそう。
ふわふわして優しくて。
川上さんの夢日記が元になった物語。
川上さんの紡ぐ「うそばなし」は現実離れしているのにとても自然体で、読んでいてすんなり受け止められるから不思議。
「解説」の南伸坊さん曰く「奇妙で、トボけていて、ヘンなんだけれども、とてもホントウらしいところが魅力」
まるで夢の中にいるかのような安らかさ。
思わず微笑んでしまう位、おおらかに気持ちのいい読書を楽しめた。
おどおどして転ぶばかりじゃ人生渡っていけない、とわたしは心に期した。「好き好き大好き」と叫ぶなり、わたしは恋人にローキックを浴びせかけた。ーーこのフレーズが好きすぎ -
Posted by ブクログ
著者のデビュー作。
くまと私が散歩するファンタジー。
熊の神様が印象的。
微笑ましくて、クスッと笑えるストーリー。
気軽に何度でも読み返したくなる本。
非日常体験よりも、
日常でちょっと楽しかったことを重ねていく方が
安心して幸せな気持ちでいられる。
今回、新たに作品が加えられているのだが、
(タイトル神様のあとに2011が追記されているように)
原発事故後を時間軸に置かれている。
同じ登場人物、同じ場所、同じシチュエーション。
けれども日常そのものが変わってしまった。
著者のあとがきが印象的。
「日常は続いてゆく、
けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう -
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東京日記もこれで5冊目。今回もたくさん笑わせてもらいました。
川上弘美さんは相変わらず武蔵野地区に住んでいらっしゃって、ご近所なので親近感わくこの東京日記シリーズが大好きです。
今回特に笑ったのは、
沼の生きもの――おそらく井之頭公園の池のことを指してるのかしら。緑色の沼代表、泥沼代表、底なし沼代表、沼以下代表などなど笑
近所のカップル――え、ほんと? とつっこみたくなる話笑。毎週乗る同じバスに奇抜な男女がいていつのまにかカップルになっていて破局した感を川上さんが見てるというなんともシュールな日記
カメムシの人生――また夢を見る。消える魔球を、次々に打たなければならない。もし打ちそこねたら、カ