川上弘美のレビュー一覧

  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    連作短編集とのことで一つの街を舞台に別の視点から語られる11の物語。とても良かった、なんだろうこの哀愁とも似る様で似つかない感覚は。5年前に読んでも響かなかっただろうなあ

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    2020年10月04日
  • 神様 2011

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    本当によかった
    あとがきで泣いてしまった

    もともと神様は読んだことがあったので、神様2011だけ初見。

    “意地でも、「もうやになった」と、この生を放りだすことをしたくないのです。だって、生きることは、それ自体が、大いなるよろこびであるはずなのですから。”

    川上作品は一見世紀末や退廃的な匂いのするSF系の設定が多いけど、根本はどれも生きていくうえでの意志みたいな、意識みたいなものが感じられていたのだけど、このあとがきを読んでそれが確信に変わったし、改めてこういうところが好きなんだよな〜と思えた

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    2020年10月03日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

    購入済み

    紙媒体も持っているケド

    いつ位前か忘れたケド当時、竹野内豊主演の映画が作成されるのが切っ掛けで、本を購入し勿論読破。
    で、映画も後に鑑賞。映画は抑えるトコは抑えていると云った内容で、私が好きなキャストが多く出ていたので映画も満足でした。
    原作と映画とどちらが面白かった?と云う話なら、原作の方が面白かったと云う事になるかな。
    ただ、私見だけど映画から入って原作を読むのも全然アリだと、この作品関しては思います。
    それ位、面白い設定と世界観だと私は思います。
    紙媒体も持っているケド今回久々に読みたくなったので家中を探そうかと思ったが、何処に閉まったか、はたまた友に貸したかイマイチ覚えていなかったので、電子版を購入

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    2020年08月31日
  • 森へ行きましょう

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    これを新聞小説欄で連載していたときはちょうどいいところで切れてしまって続きがよみたいという気持ちが煽られる作品だった。しかも本当いいところで留津とルツが入れ替わるから…
    人生の分岐点はいろいろあるけど選択肢は様々。木々の枝分かれや 迷路のような森林を人生に例えたタイトルなのでしょう
    皆川さんの描く挿し絵も美しく、主人公など登場人物を馬に例えていたのが印象的。連載しているときはこれも1つの絵本のようで楽しめました

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    2020年08月28日
  • 水声

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    ひとの人生に触れると実感して思い出すことがある。それは思い出だったり、生き方だったり、生と死の匂いだったり。

    濃密な家族と、広義な愛の物語でした。
    軽々しく時を越えていろんな場面が描かれているのに、全く不自然でなく、そこに存在しなかったわたしも、主人公たちのあたかもそばにいたように思い描くことが出来る。

    夏のじっとりとした空気。しかし、冬になればその暑さを忘れてしまう。でもどうしてもあの夏のあの夜に戻ってしまう。

    すごく読まされた、という気持ちです。
    ぐいぐいと同じ沼に引き摺り込まれた気持ちでした。
    時計だらけの開かずの間が開かれる時、やっと覚悟ができた気がします。

    周りのキャラクター

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    2020年07月23日
  • あるようなないような

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    川上弘美さんの小説やエッセイはなぜか冬に読みたくなります。なんでだろうなぁ。そして、文体も他の作家さんと違って見えるんですが、これは私の勘違いですよね…。なんというか、文章も文字もどっしりしてて静かな感じ。だから冬のイメージなのかなぁ。不思議です…。そして、まったりゆっくりした文体なのに、ときどきザクッと核心のついた一文にやられてしまう。そんなところがいい意味で病みつきです。くすっと笑えるところも所々に散らばっています。あっという間に読めちゃう。

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    2020年07月08日
  • 真鶴

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    わたしには、強烈な本でした。京は、失踪した夫、礼をずっと追い求めています。いつまで引きずっているの、気持ちはわかるけどいい加減・・と言いたくなる。
    歩いていると、ついてくるものがあった。これはついてくるものとのお話。京の心の葛藤、立ち直るまでの心模様。
    きっと、真鶴は女との修羅場だった場所でしょう。
    空想の中では、逆上して刺したり、首を絞めたりしている。この現実かわからない、とりとめもなく入り混じった表現が好きすぎて。
    「ついていかなきゃならないの?声に出して聞いてみたが、音にならなかった。それで、女との会話が、実際の声ではなく、からだの内側でおこなわれているのだと知った。」京がこたえを言って

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    2020年06月11日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    平穏な日々にあるあやうさと幸福。ほっこりしながら読み進めていました。
    最後から数頁前の一行から、わたしは背筋が伸び、また川上さんの世界に引き込まれるのでした。川上さんのお話は、なんでこうも人生の無常さを表されるのでしょう。
    読んだ後は、しばらく切なさマックスだったが、後に希望が見えてくる。青い空の向こうから、真紀さんが微笑んでこちらを見てるような絵が浮かんだ。
    生きてることは素晴らしいと訴えてくる。またわたしは心で泣けました。

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    2020年06月11日
  • センセイの鞄 1巻

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    「センセイの鞄」漫画版。これは買って良かったかもしれない。映画版は俳優が印象と違うと思ったので好きになれなかった。でもこれは好きだ。映像付きだし気楽に読める。原作を知っているからこその、いいとこ取りなこの感じ!イイネイイネー。もう遅い時間だけど、日本酒を持ってきました。いそいそ。

    「センセイの鞄」漫画版P91。”心意気さえあれば どんな場所でも 人間は多くのものを学べるものですよ”。センセイの言葉である。酒と共に胃の腑に染みる。

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    2020年05月12日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。
    恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」
    地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」
    修三の母の心の内を綴った「はにわ」
    気持ちが動くたびに、カウンター機をカチカチと押している女の子の話 「真面目な二人」等々、21篇が収められている。
    それぞれ深く考えさせられたり、最後まで飽きることなく楽しめました。
    川上さんの掌小説、好きです。

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    2020年04月12日
  • 水声

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    ある家族の、「私」から見た家族のお話し
    子供の頃と今とが交差しながら進んでいく
    家族みんなが素敵なんだけど、
    何よりママがとても素敵
    美しくて奔放で人を惹き付ける魅力のある人

    人が人に対する想いが、丁寧にかかれてる

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    2020年03月15日
  • 森へ行きましょう

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    とても良かった。パラレルワールドと言ってしまえばそうなんだけど、人生って本当のところこんな風なのかも知れないと、読み終わって本を閉じ、しみじみ思ってしまった。

    川上弘美って、たぶんもう大御所なのだろうけど、よくこんなこと思いつくなあ。

    主人公は表裏みたいな「留津」と「ルツ」。わたしは、さばさばした性格のルツの方により共感できた。誰もが様々な選択をして、何かを得たり何かをあきらめたりしながら、ままならない、と思いながら生きている。

    でも物語の終盤近くなって、選ばなかった人生を生きてきた「流津」や「るつ」が少しだけ登場するが、不思議と彼女たちは一様に満たされた表情をしている。どんな選択をして

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    2020年02月11日
  • 溺レる

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    不思議な世界に溺れました。
    現実とは、少し軸のずれたところにいるような男女。どの作品も片方は生活者として社会参加もしている、しかし、どちらかは日常生活の中で時間や、住んでいる地面から少し浮かんだような奇妙な空間で暮らしている。
    二人はこういうカゲロウのような淡い、見方によってははかない弱い生き物になっている、そんな日向か蔭か、流されて生きる人を書くのは、川上さんならでの世界だ。

    短編集だが、テーマは、道行というか、世間からはみ出した二人連れの話で、行き着くところは、お定まりの別れだったり、話の最初から心中行だったりする。
    別れは、まぁ文字通り、二人のうち世間並みに生きていける方が去っていく。

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    2020年01月05日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。
    あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。
    中でも川上さんが引用されている本は、読みたくなってしまう。

    好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが良く分かる。私も米粉パンを卒業して今は塩バターパンに凝っている。

    どこを読んでも、川上さんの人柄がにじみ出ている。拘らない楽そうな生き方や、作家で主婦でお母さんの、ゆったりした毎日が微笑ましい。
    身近なものに向ける視線もユーモア含みのほっとする文章が納まっている。

    " 織田作之助の「楢雄は心の淋しい時に蝿

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    2019年12月31日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。

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    2019年09月14日
  • 100万分の1回のねこ

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    個人的には楽しめたけれど、予想以上に毒が利いていた(笑)。
    確かに絵本も毒は利いているんだけれどさ。
    何ていうか大人向け『100万回生きたねこ』。
    それぞれの小説はおもしろいんだけれどもさ。

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    2019年07月20日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    川上弘美の本をはじめて読んだ。
    ちょっと洒落ていて、
    ところどころで、ハッとさせられた。
    タイトルがカッコ良すぎる気がして、
    (個人的にあまり好きではない類)
    もぞもぞしながら読みすすめたが、最後の最後で、
    このタイトルの一節が出てきて…
    やられたー!!
    となりました。
    普段は思い出さない昔のことや、思い出などを
    振り返させられ、
    しみじみ。
    読めてよかった?

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    2019年05月03日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    お気に入りの一冊になりそう。
    短編だと一行ごとの印象が強いし物語ごとの悲哀が濃くてとても好き。飲み仲間の友人にプレゼントしたい。

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    2020年12月15日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    人間描写が面白くてどんどん読み進めていけた。自分も中野商店で働けたら面白いのになと思わずにはいられなかった。

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    2019年03月01日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    川上書評集。解説を書いているのが豊崎社長だからという訳でもないけど、基本的に、同じ方向性を持つ書評集という印象。そこに、同じ作家としての感性が添加された感じ。豊崎書評愛好家としては、本作からも同様の満足度が得られた訳です。あとは、本人のあとがきでも触れらているように、新しく書かれたものほど、作品を読みたくなる度が高まっていく感はあり。そういうところにまで自覚的であれる、ってのが素敵だけど。後半を中心に、読みたくなった本も少なくなく、ふとした折に、ブックガイドとしてお世話になります。

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    2019年01月27日