神様 2011

神様 2011

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

くまにさそわれて散歩に出る。「あのこと」以来、初めて――。

1993年に書かれたデビュー作「神様」が、2011年の福島原発事故を受け、新たに生まれ変わった――。「群像」発表時より注目を集める話題の書!

2011年。わたしはあらためて、「神様2011」を書きました。原子力利用にともなう危険を警告する、という大上段にかまえた姿勢で書いたのでは、まったくありません。それよりもむしろ、日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性をもつものだ、という大きな驚きの気持ちをこめて書きました。――<「あとがき」より>

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    神様 2011
  • タイトルID
    :
    1041349
  • ページ数
    :
    50ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年11月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

神様 2011 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    神様は再読です
    こんなにステキやったかぁー涙が出るほっこり感
    相手をお互い思いやる気持ち
    言葉行動がいちいちすごく暖かい
    2011は初めてでした
    悲しい、読みたくなかった
    あんな素敵な話をこんな風にしてほしくなかった
    それをわかってほしかったんだろうけど
    嫌だった

    0
    2024年12月08日

    Posted by ブクログ

    地震が来る!という理由ではないが、このタイミングで読むことになったのは、何かの縁。ウランの神様に怒られないように備えをお願いします。

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんらしい柔らかで優しい文体の中に、まじらわず冷たく光る"あの事"の描写。みんな口々に放射線の話をしている。神様自体が可愛らしくて大好きな短編だが、こんな形でリメイクするとは思いもしなかった。
    変わってしまったんだなあ。もう戻もどらないのか、それとも人の力で元にもどせるのか。

    0
    2023年03月18日

    Posted by ブクログ

    熊に誘われて散歩に出るわたし。デビュー作『神様』に「あのこと」が起こった2011年に、書き直した『神様2011』。
    「あのこと」により、私たちに生活、日常は大きく変わった。それでも生きていかなくてはならない。日常は続いていく。川上さんは、静に激しく怒っている。自分自身に向かって。『神様』には、熊の神様が『神様2011』には、ウランの神様が描かれている。そして、現在も大きな出来事により日常が変わっている。『神様2021』を読んでみたい。50ページ弱の短い作品ですが、何度も何度も読み返しました。

    0
    2022年01月24日

    Posted by ブクログ

    残念なことに私の人生、
    川上弘美さんの「神様」を
    知らずにやってきました。

    しかしこれ読んで、
    ちょっと凄味を感じています。

    自身のデビュー作である「神様」を、
    2011年の3月の末に、あらためて書いたという「神様2011」
    そこには、「あのこと」として、あの時に起こったこと。
    原発事故以前の幸せな「神様」を原発事故以降の「神様2011」として新たに書いたのですね。

    その行動力に驚きました。「神様2011」は、2011年の6月にはすでに、「群像」に発表されている。。

    詩人の斉藤倫さんがブックガイドに紹介したものを読んだのが、この作品を手にしたきっかけですが、
    紹介文にはこうあります。

    _ずれてしまった、いわば、平行世界の、残酷な「神様」がありました。それを読んでしまえば、私たちはあの幸福には、再び戻れない。もう純粋に楽しむことはできない…
    ずれてしまった現実に、小説をずらし返すことで、異議を唱えていく。ものがたりで、のような激しく、厳しいことができるのだと…

    私は物凄い不安に襲われました。
    コロナ以前とコロナ後の今、またはこれからの世界は
    こんな風にまたずれてしまったんじゃないかと。。

    0
    2021年01月27日

    Posted by ブクログ

    本当によかった
    あとがきで泣いてしまった

    もともと神様は読んだことがあったので、神様2011だけ初見。

    “意地でも、「もうやになった」と、この生を放りだすことをしたくないのです。だって、生きることは、それ自体が、大いなるよろこびであるはずなのですから。”

    川上作品は一見世紀末や退廃的な匂いのするSF系の設定が多いけど、根本はどれも生きていくうえでの意志みたいな、意識みたいなものが感じられていたのだけど、このあとがきを読んでそれが確信に変わったし、改めてこういうところが好きなんだよな〜と思えた

    0
    2020年10月03日

    Posted by ブクログ

     2011年3月11日に東日本大震災が起こり、川上弘美は3月中にこの小説を書き、自ら出版社に持ち込んだ。掲載されたのは「群像」2011年6月号だから、5月初旬発売で原稿の締切はおよそ4月20日あたり。刊行された小説として福島の原発事故をとりあげた最も早いもののひとつだった。本書にはこの時に発表された「神様 2011」の前に「神様」というタイトルの短編がおさめられている。並置されていると言うのが正しい。ぼくは2012年になったくらいか、当時勤めていた会社の同僚女性に本書を、短いし読みやすいだろうなと考えて、貸した。神戸の出身で阪神淡路大震災を経験していて、東日本大震災のすぐあとに東京へ引っ越してきたひとだった。
     「神様」は川上のデビュー作だ。『神様』(中公文庫)のあとがきから引用する。
    〜” 表題作『神様』は、生まれて初めて活字になった小説である。
    「パスカル短篇文学新人賞」という、パソコン通信上で応募・選考を行う文学賞を受賞し、「GQ」という雑誌に掲載された。
     子供が小さくて日々あたふたしていた頃、ふと「書きたい、何か書きたい」と思い、二時間ほどで一気に書き上げた話だった。
     書いている最中も、子供らはみちみちと取りついてきて往生したし、言葉だって文章だってなかなかうまく出てこなかった。でも、書きながら「書くことって楽しいことであるよなあ」としみじみ思ったものだ。「めんどくさいけど、楽しいものだよなあ、ほんとにまあ」と思ったのだ。
     あのときの「ほんとにまあ」という感じを甦らせたくて、以来ずっと小説を書いているように思う。
     もしあのとき『神様』を書かなければ、今ごろは違う場所で違う生活をしいていたかもしれない。不思議なことである。
     やはりこれもなにかの「縁(えにし)」なのだろう。と、『神様』に登場する「くま」を真似て、わたしもつぶやいてみようか。
    (後略)”
    「神様」の書き出しは、
     
     くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。
    「神様 2011」の書き出しもまったく同じだ。川上はデビュー作を改変して発表した。お茶の水女子大学理学部生物学科を出てから田園調布雙葉高校の理科の先生もしていたひとは、東日本大震災の直後から「原子力」に関する勉強をはじめる。本書のあとがきから。
    〜” 1993年に、わたしはこの本におさめられた最初の短編「神様」を書きました。
     熊の神様、というものの出てくる話です。
     日本には古来たくさんの神様がいました。山の神様、海や川の神様、風や雨の神様などの、大きな自然をつかさどる神様たち。田んぼの神様、住む土地の神様、かまどや厠や井戸の神様などの、人の暮らしのまわりにいる神様たち。祟りをなす神様もいますし、動物の神様もいます。鬼もいれば、ナマハゲもダイダラボッチもキジムナーもいる。
     万物に神が宿るという信仰を、必ずしもわたしは心の底から信じているわけではないのですが、節電のため暖房を消して過した日々の明け方、窓越しにさす太陽の光があんまり暖かくて、思わず「ああ、これはほんとうに、おてんとうさまだ」と、感じ入ったりするほどには、日本古来の感覚はもっているわけです。
     震災以来のさまざまな事々を見聞きするにつけ思ったのは、「わたしは何も知らず、また、知ろうともしないで来てしまったのだな」ということでした。(中略)
     2011年の3月末に、わたしはあらためて、「神様 2011」を書きました。原子力利用にともなう危険を警告する、という大上段に構えた姿勢で書いたのでは、まったくありません。それよりむしろ、日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性を持つものだ、という大きな驚きの気持ちをこめて書きました。静かな怒りが、あの原発事故以来、去りません。むろんこの怒りは、最終的には自分自身に向かってくる怒りです。今の日本をつくってきたのは、ほかならぬ自分でもあるのですから。”
     本書を貸した当時の会社の同僚だった女性は、すこしして、もう一度この本を貸して欲しいと言った。小ぶりで可愛らしい本なのだ。川上はデビュー作を書き換えて、もう一度原点から歩こうと考えたんじゃないかとぼくは思う。原子力開発にまつわる諸問題、あらゆる面からまだいっこも解決していないことを覚えていますか?

    0
    2019年01月23日

    Posted by ブクログ

    著者のデビュー作。
    くまと私が散歩するファンタジー。
    熊の神様が印象的。

    微笑ましくて、クスッと笑えるストーリー。
    気軽に何度でも読み返したくなる本。

    非日常体験よりも、
    日常でちょっと楽しかったことを重ねていく方が
    安心して幸せな気持ちでいられる。


    今回、新たに作品が加えられているのだが、
    (タイトル神様のあとに2011が追記されているように)
    原発事故後を時間軸に置かれている。

    同じ登場人物、同じ場所、同じシチュエーション。

    けれども日常そのものが変わってしまった。

    著者のあとがきが印象的。
    「日常は続いてゆく、
    けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう
    可能性をもつものだ。」

    0
    2017年08月04日

    Posted by ブクログ

    2014年の締め括りに改めて読む。
    かの震災から早3年、喉元過ぎれば熱さ忘れると言うがだがそれは被災地復興の労働力を奪うことも知らずにオリンピックだなんだと浮かれている部外者に限ったことであり原発事故が起こった福島の人たちにとっては未だ烈火の塊が喉に詰まったままなのである。
    20世紀の終わりにのほほんと現れてわたしとピクニックをしお土産に干物を残し抱擁をして去って行ったくまが何故また21世紀に現れなければならなかったか?
    目先の利益だけを追い求めるご都合主義の政治家や経済人など放っておいて先ずは私たち一人ひとりがこの国の未来を考えなければならないんじゃないか。
    そんなことも怠り次にまたくまが現れなければならなくなった時、間違いなくこの国は滅びる

    0
    2014年12月30日

    Posted by ブクログ

    名久井直子さん装丁の美しい本です。
    1993年の神様と2011年の神様、並べて1冊になっています。あの日を境に被災した方々はもちろん、直接には被災していなくとも世界はこんなにも変わってしまったのだということを思わずにいられません。
    それでも日常は続いていくのですね。
    著者によるあとがきも心に響きます。
    「わたしは何も知らず、また、知ろうとしないで来てしまったのだな」
    この言葉を私自身もしっかり受け止めたいと思います。

    0
    2014年06月10日

神様 2011 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    神様 2011
  • タイトルID
    :
    1041349
  • ページ数
    :
    50ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年11月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

川上弘美 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す