川上弘美のレビュー一覧

  • 夜の公園

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    人が人を好きになる不条理さやら切なさやら、息苦しいくらい読んで取れた。

    結局は誰も幸せになってない感じも、私独りよがりの感想なのかも。

    捉え方は複雑だけど、僕は胸に染みた、傑作だと思います。

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    2023年05月28日
  • 夜の公園

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    不倫関係のつながり
    ① 妻
    ② 夫
    ③ 妻の親友(独身)/ 夫の不倫相手
    ④ 妻の不倫相手 / ⑤の弟
    ④ 夫の友人(独身)/ ③の男友達
    ⑤ ③の男友達(独身)/ ④の兄
    ⑥ ③の男友達(独身)

    最終的に皆自分たちの居場所を見つけ出し始めて、これらのつながりは解消されていくところで物語は終了。
    登場人物の気持ちのうつろいや感情の揺れ動きを、作者はゆったりとした文体で丁寧に描写しているところが良かったです。

    物語はスリリングな展開はなく、波が打ち寄せてはかえるといった情景が浮かんでくるような、穏やかで平和な流れで構成されていました。

    文章の細やかな描写に惹かれ二度読みましたが、一度読んだ

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    2023年05月11日
  • 某

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    ネタバレ

    「今の自分に納得いかなくて全く違う誰かになれたらいいのに……」「朝起きたら佐々木希になってますように……」「Twitterでの自分はキラキラOLで彼氏とも上手くいってて……」「転職先ではパリピとして振舞おう……」そんなふうに普段から思いながら生活をしているわたしにとって、とてもぴったりな作品でした。
    そして、本当に愛する人ができた時に他の誰でもない自分でありたいと願ったり、その人のために生きたいとか命を投げ出したりとか、本当の愛について深く考えました。

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    2023年05月06日
  • センセイの鞄(谷口ジローコレクション) : 2

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    こうなってほしくない、こうなってほしい、と私が願うままにうまく物語が展開されて、終わっていったー。不思議な感覚。
    原作を読みたいような読まずにいたいような…
    読みたい!と思う日がきたら読む。

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    2023年05月02日
  • センセイの鞄(谷口ジローコレクション) : 1

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    はじめは2人を不気味に感じてしまったが、お酒やおつまみがおいしそうだったり、散歩の空気を感じられたり読んでて胸がいっぱいになる。きのこ狩りのあたりからもうこの物語がとても好きになっていた。
    2も読みます。

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    2023年04月12日
  • センセイの鞄

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    めっちゃ良かったです。良すぎて、下手な感想が書きにくい…。
    よく思うのが、恋愛が成就する、というのは、どういうことなのか、ということ。30も歳の離れたセンセイと、30代後半のツキコの場合、恋愛が成就するってどういう状態なのかな?って考えてしまったんですが、やっぱり、いくつになっても恋愛はいいものだし、自分の年齢も相手の年齢もそんなこと、どうでも良いことなのでしょう。

    と、月並みなことしか、書けないですが、とても良かったです。

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    2023年04月09日
  • 某

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    ネタバレ

    無機質な存在「某」がいろいろな人間の形に変化して、人間に近づいて行くのが面白かった。
    デッサンの時に強い感性を発揮するところからはじまり、悲しみに共感するようになったりして、なんともほろりとさせられます。
    川上弘美さんの文体がとても好きです。

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    2023年03月30日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    詩のようなちょっと余白のある川上弘美さんの文章が相当好きです。
    しかも不思議なお話が多いところも個人的にとても好みです。
    何度読んでもまた新たな感想が生まれそう。

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    2023年03月30日
  • これでよろしくて?

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    川上弘美の小説は、いきなり「?」な始まり方をする。元彼の母親?これでよろしくて?同好会?どこから出されてるの?その議題…どうにもこうにも食えない女達が次々登場。ドラマにしてくれないかなぁ〜と思った作品。

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    2023年03月30日
  • 某

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    「誰でもない者」という独特な設定なのに、なぜかすっと受け入れられた。一つ感じたのは、じゃあ私は空っぽではなくちゃんと私であれているのかなということ。もっと私自身と寄り添ってみよう。

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    2023年03月26日
  • 神様 2011

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    川上弘美さんらしい柔らかで優しい文体の中に、まじらわず冷たく光る"あの事"の描写。みんな口々に放射線の話をしている。神様自体が可愛らしくて大好きな短編だが、こんな形でリメイクするとは思いもしなかった。
    変わってしまったんだなあ。もう戻もどらないのか、それとも人の力で元にもどせるのか。

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    2023年03月18日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    雑誌「クウネル」に連載していた短編集。
    柔らかくて不可思議で美味しそうな相変わらずの川上ワールドを堪能しましたとさ。
    お腹すいたー。

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    2023年03月11日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これはタイトルが猛烈に好きで中身も知らずに買った本。東京のどこかの町の、商店街を中心とした11の連作短編集だった。読む前から絶対に好きだと分かっていたけれど、最後まで読んでみてやはり大好きだった。
    ただ続いていく日常と積み重なっていく過去。この町で働く人、買い物に訪れる人、住居としている人。主人公が代わっていっても一様に温度の低さが心地よく、誰も無理をしていないように見える。
    この町の人々は、自分の心と孤独に向き合い、隣人に心をさらけ出したり隠してみたり、付かず離れず生きている。どこにでもいそうだけれどここにしかない、はかない繋がりがあって、それがどうしようもなく心を惹きつける。
    特に忘れられ

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    2023年01月10日
  • 某

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    ネタバレ

    某って響きいいな。
    こんな簡単に色んな人に変われたらなーって誰しも思うよなぁ。女にも男にも日本人以外にもなってみたい。しかも元の人間の記憶がありながら。
    大切な人が出来たら変わらないことを望むかー。確かに。考えたことなかった。今のその人自体が好きなんだものね。ありのままが1番ってわけだ。

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    2022年12月17日
  • わたしの好きな季語

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     季語に纏わる話と、その季語を使用した一首を二ページでひとまとめにし、さらに春夏秋冬と新年に分別して見やすい。
     それにしてもなんとも自分が普段から使用している言葉に対しても、その自然風景や背景などが隠されていることに無頓着になっている今日この頃を思い知らされるとともに、著者はその繊細な、また、なかなか見落としがちな物事も見事に捉えて、しっかりと向き合い、言葉にしていることが、この一冊だけでよくわかる。
     またてんとう虫(春でなく夏)、西瓜(夏でなく、秋)など、現代との季節感の齟齬を感じざるを得ない言葉や、「日永」「薄暑」などなど普段使わないも、その響きと字面から魅了されるものもある。
    日本人

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    2022年11月13日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    近所ですれ違う、名前も話したこともない人たちの人生や考え方の想像が膨らむ。「あけみ」に最も感情移入した。

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    2022年10月23日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    購入済み

    豪華なアンソロジー

    まずは参加している作家陣の豪華さです。そして、ユーミンの楽曲のとのコラボということで、面白くないわけがありません。個人的には綿矢りささんの「青春のリグレット」が好きでした。読んだ後で、楽曲を聞きなおしたくなるような一冊でした。

    #泣ける #切ない

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    2022年08月14日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    少しだけ「普通」とは離れた感がある女性たちのお話。短編集なのだが、ひとつひとつの話にきっちり入り込めるし、時間も場所も忘れられる。どれもこれも、その辺のよくある話なのに(多分)川上さんの世界が存分に醸し出されていて、読み終わるのが寂しくなるくらいだった。失恋したりくっついたり立ち上がったり諦めたり。どの話の女性とも話をしてみたくなる。シワシワの黒豆が食べたくなる。ひとつだけ驚いたことが、私の旧姓は珍しい苗字なのだけど、その苗字が出てきて、その女性の話にやたら共感していたこと。私の大好きな川上さんの小説に自分の旧姓を見つけられるなんて、自分の中で勝手に宝物にした。

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    2022年04月17日
  • 蛇を踏む

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    蛇になっていきそうになる様がまさにそうなんだろうなあと思った。あり得ないことをあり得るように書くのがやはり川上弘美は上手。ため息と百合の枯れる匂いがするような「うそばなし」にどっぷり引き込まれていきました。川上弘美は他の作品もものすごくいいので、これが読みづらかった方には「古道具中野商店」なんかが読みやすいし、これが良かった方には「神様」なんかもお勧めです。

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    2022年04月15日
  • これでよろしくて?

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    誰もがきっと、このようなガールズトーク、話したい議題を持ち寄ってあーだこーだと言いたいだけの、そんな場が必要だと思った。生き生きした会話のやり取りは聞いている(読んでいる)だけで楽しい。

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    2022年02月28日