どこから行っても遠い町(新潮文庫)

どこから行っても遠い町(新潮文庫)

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

捨てたものではなかったです、あたしの人生――。男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ主婦と姑、両親の不仲をみつめる小学生、そして裸足で男のもとへ駆けていった女……。それぞれの人生はゆるくつながり、わずかにかたちをかえながら、ふたたび続いていく。東京の小さな町を舞台に、平凡な日々の豊かさとあやうさを映し出す連作短篇小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    どこから行っても遠い町(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    823786
  • 電子版発売日
    :
    2020年07月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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どこから行っても遠い町(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この短編集に登場する人物一人一人の感性というか、物事に対する考え方感じ方みたいなものが自分と共通点があって、読んでいて頷きたくなってしまうような物語だった。

    0
    2026年02月23日

    Posted by ブクログ

    子どもを産んでから、「私が可愛がってもらった曽祖母や祖母と、この子が会うことはないんだな」とふと思い、じゃあ私(や私と同世代のいとこたち)が死んだ時点で、曽祖母や祖母を知ってる人っていなくなるんだ!!とはたと気づくことがあった。
    曽祖母から見れば私の子どもはたった4世代しか離れてなくて、なのにほんの数年前まで生きていた曽祖母を、私の娘は全く知らないし、知ることはないのだ!!
    私には曽祖母や祖母との思い出がこんなにあるにも関わらず、私が死んだらもう誰も彼女たちのことを知る人は誰もいなくなるのだ。
    人生ってなんてあっけないんだろう、歴史に名を残さない大多数の人々は、こうやってあっけなく忘れられるのだ。

    そんなことを考えていた私の心を、最終章は少しだけ慰めてくれた。
    私が死んでも、私の娘は私を知っているから、私はまだ死なない。そして私が死なない限り、私の曽祖母や祖母、両親たちも死なないのだ。
    そしていつか娘が亡くなる日が来ても、娘の次の世代の子たちが娘を知っていてくれる限り、私も曽祖母も祖母も両親も死なないのだ。
    人生のあっけなさが少し和らいだようで、眠れない夜にホットミルクを飲んで、ようやく眠気が訪れたように、少しほっとすることができた。

    川上弘美さんの文章が大好き。

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    近所ですれ違う、名前も話したこともない人たちの人生や考え方の想像が膨らむ。「あけみ」に最も感情移入した。

    0
    2022年10月23日

    Posted by ブクログ

    川上弘美って、
    どうしてこうも怖いのだろう。

    以前からそうなのだが、
    年々その怖さが増していき、
    先に読んでいた『森へ行きましょう』に真骨頂を見ていたが、
    この作品で既にその片鱗が明確に現れていたか。

    ふわっと夢のようでありながら、
    生々しさと毒があって、
    そのくせ冷たいくらいに俯瞰している視線がある。
    それはグロテスクではない静かなものだからこそ、
    とても怖く感じる。

    確かにどこにでもありそうな町の人間模様に、
    少しでも足を踏み入れれば、
    そこにはひとりひとりの人生があり、
    それは何にも変えられない超個人的なものだ。
    その人生達が触れ合って、絡み合い、
    通り過ぎて、離れていって、
    そうしてまたひとつずつの物語が広がっていく。

    始まりからゆっくりと積み重ねられた終わりの展開に、
    背筋が凍る。

    どうしてこんなに怖いのかと考えてみると、
    きっとすべてが平等だからだ。
    生きとし生けるものも、
    意識も無意識も、
    生と死も、
    ひとつづきであるという真実を、
    川上弘美は言葉にして、物語にしてしまえるから、
    とても怖いのだ。

    0
    2021年08月27日

    Posted by ブクログ

    連作短編集とのことで一つの街を舞台に別の視点から語られる11の物語。とても良かった、なんだろうこの哀愁とも似る様で似つかない感覚は。5年前に読んでも響かなかっただろうなあ

    0
    2020年10月04日

    Posted by ブクログ

    平穏な日々にあるあやうさと幸福。ほっこりしながら読み進めていました。
    最後から数頁前の一行から、わたしは背筋が伸び、また川上さんの世界に引き込まれるのでした。川上さんのお話は、なんでこうも人生の無常さを表されるのでしょう。
    読んだ後は、しばらく切なさマックスだったが、後に希望が見えてくる。青い空の向こうから、真紀さんが微笑んでこちらを見てるような絵が浮かんだ。
    生きてることは素晴らしいと訴えてくる。またわたしは心で泣けました。

    0
    2020年06月11日

    Posted by ブクログ

    好きだなー
    小説を書く予定はないけど、もし小説家になるとしたらこんな小説が書きたいと思う。
    不倫が多すぎる気はするが。

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    ある小さな商店街にすむ人たちの日々。

    ただ誰かと知り合うだけで、ただ誰かとすれちがうだけで、ただそこにいるだけで、ただ息をするだけで、何かを決め続けてきたのだ。

    幸せになったり、不幸せになったり。
    生きている限り、新しいことは起こる。

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    1つの町を中心に語られる遠いどこかで繋がっている人たちの物語。誰もが誰かの脇役であり、各々に背景があるのだ。きっと予想さえつかない未来に向かって、理想を掲げて今を生きるしかないのだと思う。この本を読んだ後、何かにもがいた人しか得られない、辿り着かない境地があるのではと思った。
    時間とともに、何かを決めようと思わなくとも決めさせられている。そういった集まりが人生なのだろう。

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんは比喩の効いた文章が最高なんだ!と知人に勧められ 本棚に眠っていたのを 再読。
    短編小説だよねーと 読み進めて いや ちょっと待って。商店街の店 それぞれの話、その街の人々の話、緩く繋がってた。「好きな人が死ぬと、すこし自分も死ぬのよ」最後のほうに出てきたこのセリフ ジーンときた。全編 謎めいて それでいて 哀しみあって けど ふわっとする。いい読書 しました。

    0
    2024年03月24日

どこから行っても遠い町(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    どこから行っても遠い町(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    823786
  • 電子版発売日
    :
    2020年07月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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