どこから行っても遠い町(新潮文庫)

どこから行っても遠い町(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

捨てたものではなかったです、あたしの人生――。男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ主婦と姑、両親の不仲をみつめる小学生、そして裸足で男のもとへ駆けていった女……。それぞれの人生はゆるくつながり、わずかにかたちをかえながら、ふたたび続いていく。東京の小さな町を舞台に、平凡な日々の豊かさとあやうさを映し出す連作短篇小説。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

どこから行っても遠い町(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子どもを産んでから、「私が可愛がってもらった曽祖母や祖母と、この子が会うことはないんだな」とふと思い、じゃあ私(や私と同世代のいとこたち)が死んだ時点で、曽祖母や祖母を知ってる人っていなくなるんだ!!とはたと気づくことがあった。
    曽祖母から見れば私の子どもはたった4世代しか離れてなくて、なのにほんの

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    近所ですれ違う、名前も話したこともない人たちの人生や考え方の想像が膨らむ。「あけみ」に最も感情移入した。

    0
    2022年10月23日

    Posted by ブクログ

    川上弘美って、
    どうしてこうも怖いのだろう。

    以前からそうなのだが、
    年々その怖さが増していき、
    先に読んでいた『森へ行きましょう』に真骨頂を見ていたが、
    この作品で既にその片鱗が明確に現れていたか。

    ふわっと夢のようでありながら、
    生々しさと毒があって、
    そのくせ冷たいくらいに俯瞰している視線

    0
    2021年08月27日

    Posted by ブクログ

    連作短編集とのことで一つの街を舞台に別の視点から語られる11の物語。とても良かった、なんだろうこの哀愁とも似る様で似つかない感覚は。5年前に読んでも響かなかっただろうなあ

    0
    2020年10月04日

    Posted by ブクログ

    平穏な日々にあるあやうさと幸福。ほっこりしながら読み進めていました。
    最後から数頁前の一行から、わたしは背筋が伸び、また川上さんの世界に引き込まれるのでした。川上さんのお話は、なんでこうも人生の無常さを表されるのでしょう。
    読んだ後は、しばらく切なさマックスだったが、後に希望が見えてくる。青い空の向

    0
    2020年06月11日

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんは比喩の効いた文章が最高なんだ!と知人に勧められ 本棚に眠っていたのを 再読。
    短編小説だよねーと 読み進めて いや ちょっと待って。商店街の店 それぞれの話、その街の人々の話、緩く繋がってた。「好きな人が死ぬと、すこし自分も死ぬのよ」最後のほうに出てきたこのセリフ ジーンときた。全編

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    ある街に住む10人くらいの人の日常や人生について書かれた短編小説。

    他人のプライベートを覗き見している感じで面白いなって思う。特に恋愛とかエッチとかの話がね。

    角田光代が影響を受けたとと言っていつしかの取材で紹介していた小説家っていうことで読んでみた小説だけど、さすがに角田光代のおすすめだねって

    0
    2022年10月03日

    Posted by ブクログ

    住んでた町の商店街の居酒屋、軽食屋、魚屋の回想。最後の章では、えっそうきたか、それも面白い締めくくり。

    0
    2021年11月12日

    Posted by ブクログ

    どこにでもある、なんてことない町の風景。それを織りなす人々の、ひとつひとつの人生に歴史があり物語がある。その価値というものは持ち主にしかわかりえないけれど、人生は必ずしもその持ち主だけのものではない。そんなことを客観的に垣間見せてくれるような短編集だった。さして特別な事件は起きないけれど、何気ない言

    0
    2021年02月22日

    Posted by ブクログ

    息子が持っていた『神様』が著者との出会い。本書も含め、作品のタイトルが気に入って、著者の作品は数冊が積読状態だ。構成は連作短編で、途中から人物相関図を作りながら読み進めた。そうすると、この街(作品)の中心が魚春だと気付く。親と子、男と女、そして他人同士が関わり交わる、あるようでないような世界観が良か

    0
    2020年03月23日

どこから行っても遠い町(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

川上弘美 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す