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Posted by ブクログ 2021年08月27日
川上弘美って、
どうしてこうも怖いのだろう。
以前からそうなのだが、
年々その怖さが増していき、
先に読んでいた『森へ行きましょう』に真骨頂を見ていたが、
この作品で既にその片鱗が明確に現れていたか。
ふわっと夢のようでありながら、
生々しさと毒があって、
そのくせ冷たいくらいに俯瞰している視線...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月11日
平穏な日々にあるあやうさと幸福。ほっこりしながら読み進めていました。
最後から数頁前の一行から、わたしは背筋が伸び、また川上さんの世界に引き込まれるのでした。川上さんのお話は、なんでこうも人生の無常さを表されるのでしょう。
読んだ後は、しばらく切なさマックスだったが、後に希望が見えてくる。青い空の向...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月06日
とりたてて物凄いことは起こらない。
「平凡」よりは少し色々な物が加わった人生を歩んでいる人々。
あるいは「歩んできた」人のお話。
「物語」ということでいえば、きっとつまらないのだと思う。
間違いなく「つまらない本だ」と思う人が多くいるだろう。
だって大したことが何も起こらないし、淡...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月24日
川上弘美さんは比喩の効いた文章が最高なんだ!と知人に勧められ 本棚に眠っていたのを 再読。
短編小説だよねーと 読み進めて いや ちょっと待って。商店街の店 それぞれの話、その街の人々の話、緩く繋がってた。「好きな人が死ぬと、すこし自分も死ぬのよ」最後のほうに出てきたこのセリフ ジーンときた。全編...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月03日
ある街に住む10人くらいの人の日常や人生について書かれた短編小説。
他人のプライベートを覗き見している感じで面白いなって思う。特に恋愛とかエッチとかの話がね。
角田光代が影響を受けたとと言っていつしかの取材で紹介していた小説家っていうことで読んでみた小説だけど、さすがに角田光代のおすすめだねって...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月22日
どこにでもある、なんてことない町の風景。それを織りなす人々の、ひとつひとつの人生に歴史があり物語がある。その価値というものは持ち主にしかわかりえないけれど、人生は必ずしもその持ち主だけのものではない。そんなことを客観的に垣間見せてくれるような短編集だった。さして特別な事件は起きないけれど、何気ない言...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月23日
息子が持っていた『神様』が著者との出会い。本書も含め、作品のタイトルが気に入って、著者の作品は数冊が積読状態だ。構成は連作短編で、途中から人物相関図を作りながら読み進めた。そうすると、この街(作品)の中心が魚春だと気付く。親と子、男と女、そして他人同士が関わり交わる、あるようでないような世界観が良か...続きを読む
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