あらすじ
いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね!
純文学からマンガ、へんなエッセイまで、川上弘美が「ほんとうにいい」と思った144冊。あなたを心よろしき読書へ誘うガイドブック
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Posted by ブクログ
川上書評集。解説を書いているのが豊崎社長だからという訳でもないけど、基本的に、同じ方向性を持つ書評集という印象。そこに、同じ作家としての感性が添加された感じ。豊崎書評愛好家としては、本作からも同様の満足度が得られた訳です。あとは、本人のあとがきでも触れらているように、新しく書かれたものほど、作品を読みたくなる度が高まっていく感はあり。そういうところにまで自覚的であれる、ってのが素敵だけど。後半を中心に、読みたくなった本も少なくなく、ふとした折に、ブックガイドとしてお世話になります。
Posted by ブクログ
「好きな本があるよ、いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね!」という、あとがきにあった川上弘美さんの声がたくさん聞こえてきた、面白い書評集でした。
好きな人がおすすめとして語ってくださるのを聞くのは楽しいです。小川洋子さんしかり、この川上弘美さんしかり。読み友さんたちも勿論。
どれもこれも面白そう…と思いましたが、今すぐにでも、と思ったのは、「むずかしい愛」、ジム・クレイス「死んでいる」、ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」、倉橋由美子「老人のための残酷童話」、町田康「告白」、古井由吉「辻」、酒井順子「枕草子REMIX」、久世光彦「謎の母」です。
心に残った一文は「(中略)むろん簡単にその素晴らしさを提示できる本など、ほんとうはつまらない本なのであるから、これでいいのだ。」心強い言葉です。
これからも読み続けます。
Posted by ブクログ
川上さんが「引き込まれる」感覚を素敵な文章で綴ってます。普段全く関心の無いような本もグイグイ「引き込まれ」てしまうのです。
あなたをそこまで夢中にさせたのなら逢ってみましょうか‥ღ
小説を読む魅力を共有したい!と思わせてしまう書評集です。
Posted by ブクログ
川上弘美さんが大好きな本を紹介した本。
どの本もとても的確に書評されていて、
きっとこの本を読んだらこういう気持ちになるだろうな
とか書評を読みながら、まだその本を読んでいないのに
想像することが出来る。
実際この本に記載されている本を読んで、
川上さんの書評の正確さに驚いた。
読みたい本がまた増えて嬉しい。
Posted by ブクログ
川上弘美さんの小説は残念ながら好きでも嫌いでもないのですが、私の好きな本がたくさん載ってたので、趣味が合いそうと思って購入しました。書評というより、ひとりごとのような、詩のような、感覚的な文章 ですが、本選びのセンスが好きです。
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川上弘美さんの書評集。面白かった。普通の書評と違うのは、何といっても、川上さんが小説家という点。あらすじの説明に終始したり難しい言葉を並べることなく、本と正面から向き合い、その印象が川上さんらしい平易で感覚的な言葉で表現されている。文章を目で追うだけでなく、全身で小説を体験している、と思う。
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川上弘美の書くものがたいそう好きなので(よろしい)、そんな弘美さんのたいそう好きな本を、読み漁りたいと思ったのです。弘美さん。ああ、この人は、どう言葉を捉えて、日々を、歩いたり料理の味見をしたり、感動したり、しているんだろう。例えが、本当に豊かなのは、小説家だからなのかしら。岸本佐知子と川上弘美を繰り返し読んでいるので、もうふたりともがむくむく世界を作っていて訳がわからなくなっている。読むという快感、生の喜び。本を読むことに、どれほど喜んでいるのかがわかる。しみじみとした、丁寧な、豊かな、厳しい、文章の中に溢れんばかりの無邪気な感動に触れたからか、読みたい本の頁の角を折り曲げていたら、ほとんど全ての角を折り曲げていて、もはや角を折り曲げる意味がありません。まずは、ニコルソンベイカーと丸谷才一を。
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テレビで誰かが言っていた、「カレーが好きすぎて、まずいカレーでも好きだ」という話を面白いなと思ってずっと覚えていたんだけど、この川上弘美の書評集にはそれと同じような雰囲気を感じる。タイトルにもある通り、大好きな本のみを書評したのだけれど、そこにあるのは本全般にに対しての愛情。何かに対して肯定的なものを読むのは否定的なものを読むのよりも気分が良い。
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川上さんによる書評。
書評なのに、もう文章がうまくてうまくて、一行も読み飛ばせない。
あらすじはほとんど書いていないけれど、川上さん流の紹介文がとても魅力的で、どれも読んでみたいと思いました。
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さらっと読んだ。読みすぎてしまうと川上弘美さんの感想になっちゃいそうなので、影響されないように、という気持ちを込めて。
好きな作家さんの好きな本って、この人の中にない思想の作品か、共感できる作品だと思うのでこれから読む楽しみができました。
Posted by ブクログ
川上さんの新聞に掲載された書評や単行本の後書きが纏められた作品。
10年以上昔のものばかりなので今その本を探すのは難しいものがあったりする(実際気になった本を大きな書店で探すが売っていないことが多い)。
書評もそうだが総じて本について深くは書くことはないので勿論ネタバレの心配はない。しかし、その背景、どこが魅力かなどを自身の感性を混ぜて(メインかもしれない)書かれてるのでより魅力的に感じられて面白かった。
Posted by ブクログ
ぱらぱら読み。
吉田修一や江國香織、小川洋子、私も好きな作品がいくつか。
時間が経って、なんども読み直すと、また違った印象を持つんだろうなぁと思いながらも
なかなか再読ができていないけれど、
好きな本を再読してみようと思った。
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暑くて本が読む気がしないときに、この短さの文章が続くのは読みやすかったです。個人的にはこれ読んで「あ、面白そう」という本はありませんでしたが。。。
Posted by ブクログ
『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術 』(文春文庫)著者: 立花隆 と比べてみる。こちらは広範囲で且つ、客観的な書評なので分かりやすい。川上弘美書評集 については残念ながら主観的で分かりづらく、分野にも好みがしぼられる。だからといって、その書評が本を読ませるまでには至らない。とても中途半端な感じを受ける。
Posted by ブクログ
既読の本をどう書いてるか見てみて、へ~そう読んだんだ~とか、そうだよね~とか。読んでみたいと思っていた本の書評を読んで、やっぱり読んで見たいと思ったり。今まで知らなかった本に興味を惹かれたり。
書評ってすきだけど、さすがにこの量を一気に読むのは疲れて、途中で断念。この本は時々ぱらっと開いたページにある書評を読むのが良さそうです。