あらすじ
「はつきりしない人ね茄子投げるわよ」「はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く」「徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらさう」――作家であり、俳人でもある著者の初句集。日常、旅、食卓、恋・・・・・・さまざまな光景が自由奔放に描き出される220句を、1994年から2009年まで年代順に収録。巻末には、俳句仲間の作家・長嶋 有さんと俳句の魅力を語り尽くす対談を追加。あらたな川上ワールドの魅力に浸れる1冊。「この句集を読んで、少しでも『俳句、つくってみようかな』とお思いになった方がいらしたら、それはこの句集にとって、何よりの褒美となることでしょう」(著者より)
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Posted by ブクログ
私の語彙力や想像力が及ばず、この解釈でいいのかな〜?とか全てを理解することが出来なかった気がする、それでいいのかもしれない。
ただ、川上未映子さんの人柄は読む前に比べて知れた気がする。心の距離はおそらく同じアパートの上の階と下の階の住人くらいに近づけた気がする。
またこれから川上さんの作品を読むので仲良くなれればなと思う。
私も詠めるようになりた〜い!
Posted by ブクログ
川上弘美さんの俳句集。
しっとりとした人間の恋愛を描き、人間ではない生き物の物語を描き、90年代から絶大な人気を誇る作家さんは実は俳人でもあった。
俳句もさることながら、『すばる』に掲載された長嶋有さんとの対談では発見もあった。それは最近の川上さんは恋愛小説とは異なる作品が多くなってきたなと思ったことに対する理由が対談の内容から自分としてはしっくりくる箇所があり、発見だった。
俳句は難しいし、ある一定のルールもあるが、それでも楽しめる神髄に触れてみたい気持ちもある。…作ってみるか。