川上弘美のレビュー一覧

  • 森へ行きましょう

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    パラレルワールドの設定で、交互にルツと瑠津が出てくる。
    登場人物も入り乱れる。

    川上弘美さんの味のある世界観、噛み締めたくなるような文章が好きで読み始めたが、
    この作品はあっさり読めるもの。
    ただ、さすが、書き留めたくなる言葉がたくさんあった。

    女の人生、簡単に分けてしまうと、
    結婚して子供がいる人生と、独身の人生。
    どちらも理解できる、どちらの道を進んでも、
    迷いもあるし、別の生き方をしていたらと考えてしまう。
    今28歳の自分が読んで共感できる部分と、これから歳を重ねて理解できる部分とあるんだろうな。
    歳を重ねても、大きくは変わっていないのかもしれない。歳を重ねてもわからないこと、歳を重

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    2019年08月12日
  • 龍宮

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    人間と人ではないものとの交流を描いた、幻想的な8編を収めた短編集。

    川上弘美の作品を読むたびに、異世界にずるりと引きずり込まれる感覚が心地よい。しっとりとしているのに陰湿ではなく、艶めいているのに淡々としていて、深い海の底をゆったりと漂っているような気分になる。
    まだまだ未読のものがあるので、少しずつ読んでいこう。

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    2019年07月31日
  • センセイの鞄 2巻

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    ネタバレ

    やっぱりいい。谷口ジローの画風と合ってるし、原作を丁寧に描いているのがわかる。最後にパレードという天狗の話が入ってた。こんなのあったのか。巻末の対談もよかった。小説を漫画にするときの苦労が偲ばれる。

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    2019年04月02日
  • センセイの鞄

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    これ、名作じゃないか?
    何で柄本明とキョンキョンなんかで映画化したんだ!!
    誰が見てもミスキャストだろ!

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    2019年03月05日
  • これでよろしくて?

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    あとがきに、わかりやすいわかりにくさではなく、わかりにくいということが容易にはわからないようになってる本。と、あるけどまさにそんな一冊。

    一冊丸々ガールズトーク?井戸端会議?みたいので終始するんだけど、一回一回あーーーーーわかるよ、それ、わかる!なんかわかる!
    っていう議題。笑笑ほんと、些細なことなんだわ。すごく嫌でもなく、めちゃクチャハラタツわけでもないけど、なーんかチクチクきになるよね。それ。わかるよ。

    っていう日々の積み重ねの諸事。笑笑

    それを一つ一つみんなで考えて、まるで結論は出ないんだけど、言って、言われてスッキリするっていう、そんなとりとめもない女たちの会話が、なぜか読んでて

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    2019年02月28日
  • 龍宮

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    奇異なファンタジーというか、異種との交流が何とも違和感はあったが、いつの間にかひきこまれるように。

    題名のつけ方も素敵。

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    2019年01月02日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

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    ほとんど本当というのに書きぶりや視点が面白すぎて大好きなシリーズ。
    飄々としている。
    新刊出てたの知らなかった!

    重ための本を読んでいたので合間に。すぐ読めちゃう。

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    2018年11月20日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    んー、この訥々とした語り口、ふっつりと切れるような内田百?にも通ずる終わり方、とても好き。人物もみんな活き活きと描かれていて魅力的。

    …なんだけど最終話がどうしても違和感なんだよなあ。うーん、惜しいったらありゃしない。ま、好きずきだけどね。

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    2018年10月15日
  • 七夜物語(中)

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    面白かったです。
    夜の世界の人々?がさよと仄田くんに投げかける問いが哲学的です。
    ウバの「それで、何もできないから、おまえは、おまえたち全体のことに、何の責任も持たなくていいと、こう言うのですね」という言葉にドキッとしました。
    今回もわくわくと読みながら、考えさせられます。最終巻、楽しみます。

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    2018年08月12日
  • 七夜物語(上)

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    面白かったです。
    川上弘美さんの優しくて、でもちょっとひりひりするお話と、酒井駒子さんの素敵な絵がぴったりです。
    児童書のようなファンタジーなのですが、大人が読んでも充分面白くて引き込まれます。
    さよと仄田くんは試練を乗り越えられるのか、続きも楽しみです。

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    2018年08月11日
  • 水声

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    この本の空気は、江國香織の書くものに似ていると思った。
    家族は、一緒に暮らせば暮らすほど思い出が増えていく。
    歴史のようなもの。水の流れのように、とどまることを知らない。
    思い出を共有し過ぎた姉弟の、愛の物語。
    優しすぎて、深すぎて、なんだか泣けてくる。

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    2018年07月29日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • 水声

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    終始ふわふわしていて、タイトルじゃないけれど水の中にいるような雰囲気が流れる小説。
    手っ取り早く言えば姉弟の近親相姦のお話なのかもしれないけれど、そういう枠に当てはめるのは何だか違和感がある。
    独自の愛、独自の家族感、というか。
    ひとつの夫婦やカップルにはそれぞれの形がある。というように、この2人はこの形なのだろう、と妙に思わされてしまうのだけど、とてもしっくり来るわけではないというか。。

    難しいな。笑

    実はけっこう前に読み終えていた作品で、タイムラグがあるので感想をつづる感覚も若干遠いのだけど、時系列が行ったり来たりしながら、1組の姉弟とその母と父(その両親にも1つのいわくがある)を中心

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    2018年07月18日
  • 物語が、始まる

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    面白かったです。
    とても奇妙なお話なのですが、ぐいぐい引き込まれました。
    「婆」と「墓を探す」が好きです。川上さんの描く、強引なお年寄りは良いなぁと思います。
    生と死は近いものなのだということを感じました。
    登場人物たちは流されているようで、でも芯があるようで。
    ぼんやりとたゆたう川上ワールドよりも、ちょっとだけ力強い世界でした。
    穂村弘さんの解説も面白かったです。

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    2018年06月27日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    若者3人と、変わった大人たちの話。変わったって言っても、普通の人など現実にもほんとはいないのかもしれないなぁーなどと思った。淡々と話は過ぎるし、特に盛り上がることもないのだけど、川上さんの文章はとても魅力的で、その文章を単純に楽しんだ感じ。どの登場人物も魅力的。特にキタガーさんは、あんな先生いたらいいなと思う。

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    2018年05月24日
  • これでよろしくて?

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    とても面白かったです。
    ガールズトークとは言え、この「これでよろしくて?同好会」はなんだか不思議でおかしくて好きです。
    わたしもいろいろ参加してみますが、いつも菜月さんポジションで話を聞いている人だな…と思っているので、勝手に親しく思いました。
    菜月さんの日常は閉塞感だらけで、菜月さん我慢強いなぁと思いましたが、結婚生活って多かれ少なかれこういうものなのかもな、と思いました。大変そう。
    人は変わっていくもの、という菜月さんの気付き、わたしも大切にしようと思います。
    「これでよろしくて?同好会」、入りたいです。
    会の新メンバーの、「ゲイの修三くん」って、「ざらざら」とかの「オカマの修三ちゃん」と

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    2018年05月16日
  • 神様 2011

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    「神様」は以前読んだときと同じく、不思議でぽかぽかしたお話で好きでした。
    「神様2011」と並べられることで、「あのこと」が起こって変わった日常と、それでもここで生きていくわたしのくまとのひとときが心に迫ってきます。
    2011年からは何年も経ちましたが、薄れさせてはならない思いです。
    あとがきも好きです。

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    2018年05月04日
  • あるようなないような

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    このエッセーを読んだおかげで、高浜虚子や武田百合子の作品に出合えた。川上さんによる「読書案内」は私にとってどストライク。はずれがない。

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    2018年04月06日
  • ハヅキさんのこと

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    とても短いお話がたくさん、でもどのお話もすっと世界に取り込まれる感じが好きでした。
    ありそうでなさそうな出来事。中には、川上さんの実体験なのかな?と思うようなお話もありました。
    ぼんやり始まって、ぼんやり終わる、でもはっとするお話です。後からじわじわきます。
    どれも好きなのですが、「ぱちん」と「島」がなんだか良かったです。こんなこと、いつか起こりそうだな、と思うと楽しいです。

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    2018年03月25日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    面白かったです。中野商店の人々が醸し出す空気が好きでした。
    シビアな人間関係も、ゆるゆると描かれるので、ぼんやりと読んでしまいます。
    何が起こるわけでもないですが退屈ではなく、ずっと浸っていたい世界です。
    生きるってめんどくさい。でも、こんな世界もあると思えば素敵です。
    ヒトミさん、好きだなぁ。タケオも、中野さんも憎めない。
    解散しても、成長してまた会える結末が素敵でした。

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    2018年02月17日