川上弘美のレビュー一覧

  • わたしの好きな季語

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    面白かった
    季節
    それを表す言葉の
    美しさや佇まい
    大切にして
    生きていきたいなぁと
    思いはするけど
    楽な方へ流れてしまう
    川上弘美さん3冊目
    ようやくしっくり来た感じ
    しだみ独立書店フェス
    本ひとしずくにて購入

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    2022年07月10日
  • 某

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    何とも奇怪な話を考え付く才能はどこから生まれるのか、読みながら考えたが未だに結論が得られない.丹羽はるかが野田春眠になり、山中文夫、神谷マリ、ラモーナ、片山冬樹、ひかりと変身していくなかで、キャバクラで働いたり、カナダに移住したり、幼児になったり、なんだこりゃ! 蔵先生と水沢看護師が唯一まともな人と思ったが、芦田先生、津田さん、アルファ、シグマ、高橋さん、鈴木さん、等々ユニークな登場人物をチェックするのも大変だった.人間の生き方を上下左右に振り回しても、生き長らえられるのだと感じた.

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    2022年06月24日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    ネタバレ

    2007年11月17日発売と2作目。

    少し慣れたかな。4/5は本当のこととあるけど、本当かな。だとするとスゴイ。

    『十二月某日

    おおみそか。

    年賀状を書きながら、来年の目標を考える。二つ、

    思いつく。

    一つは、「よくうがいをする」。

    もう一つは、「くつしたを裏返しにはかない」。 とても難しい目標だけれど、守れるよう頑張ろ うと、強く決意する。』

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    2022年06月13日
  • 蛇を踏む

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    「蛇を踏む」「消える」「惜夜記」の三作品。
    どれも非常に独特な作品でした。
    どのように読むのがいいのかしばらく分からないままだったのですが、「あ、これ変な時間に寝た時に見る夢みたいだな」と思ってからはその感覚にスイッチすることで、なんとなくこの世界に溶け込めたような気がしました。

    不気味さも奇妙さもありながらどこかしら生命の神秘的な面も感じられて、無秩序のようでいてどこか傾倒していってしまいそうな世界観。

    作者の方は相当不思議な方なのかなと思っていたら、あとがきでは平易な言葉で「うそばなし」のことを書いてあり拍子抜けしてしまいました。
    どこまでも掴みどころない作品でした。
    しばらく心にモヤ

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    2022年05月15日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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     休日のちょっとした遠出の電車と喫茶店とで読みきった。
     川上さんの文章、気持ちがすかすかして好き。別れる話がなんとなく多い気がしてつっかかったけれど、別れなかったとしても別れたとしても、川上さんの描く人たちはみんな清々してて好き。あと、ちょっと不思議でほんわかしてて、切ないのに、傷を知らないふりして、涼しい顔するのも好き。川上弘美の読後感が好きなのかもしれない。
     少し不憫なこととか、ありえないことが起きても、まあしょうがないよねって受け止める。恋をしてじたばたして、恋にならなくてざわざわしても、そのあとはさっぱりしてる。どの短編のみんなもきっと、この先をずーっと進んでいけばどこかでハッピー

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    2022年05月08日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    ネタバレ

    12編のアンソロジー。
    どの作品も変愛の名に相応しかった。この一冊に密度濃く詰め込まれたそれぞれの変愛。愛と一口に言っても当たり前ながら1つも同じものはない。
    その中でも特に好みだった2つについて書きたい。

    『藁の夫』
    2人の間に嫌な空気が流れる、その始まりはいつも些細なことなのだと思い出させる自然な流れだった。あんなに幸福そうだったのに、藁に火をつけることを想像させる経緯、鮮やかな紅葉にその火を連想させるところがたまらなく良かった。

    『逆毛のトメ』
    シニカルでリズムのいい言葉選びが癖になる。小説ってこんなに自由でいいんだと解放して楽しませてくれた。躊躇なく脳天にぶっ刺す様が爽快だし、愚か

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    2022年04月21日
  • 龍宮

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    あなたは、ほんとうはここにいないものでしょう。
    人と人にあらざるものとの8つの短編集。
    人間界に馴染めず異生物になって現れたり、不思議な昔話だったり、夢の中の物語のような気がした。人と人以外のものたちとの絡みが不思議な世界観でした。
    ぼんやりしたいとき、すっと頭に入ってきて違和感がなかったです。
    淡々としているが、女性の艶めかしい空気を感じる作品でもあった。「センセイの鞄」を彷彿させる「狐塚」、「荒神」が特によかったです。荒神は一番現実味がありズキッときました。人以外の動物や生物が、人間の本質を遠目に見てるように感じました。

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    2022年04月09日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ニシノユキヒコが主人公(?)ながら、ニシノユキヒコの心情は一切記されておらず、ニシノと交流したさまざまな女性たちの視点で、ニシノが語られます。
    1番最後に配された「水銀体温計」で、ニシノの少し屈折した女性への態度の背景が明かされ、その一つ前の章「ぶどう」で、唐突に訪れた彼の冒険の終わりが綴られます。姉への気持ちを明確にするのが怖かった、ということなのでしょうか?ただ、思えば、1番最初の「パフェー」で成仏しきれず他の女の元へ行くあたり、もうその浮ついた性分はもう自制の効く類のものではなく、生まれついた性質なのでしょうか。
    ニシノと女の儚い関係の中の穏やかな熱情に、なんだかやつされるような想いがし

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    2022年02月20日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    幸せなのにさみしい。
    主人公の多くの「私」には名前が出てこない。それがよけいに自分に語られ、問いかけられているようだった。
    心のままの感情を持ってしまうことへの辛さ、心細さとか、人との絡まる感情は、どうにも消化できない。
    多くは「ままならぬ関係」だったりするが、それでもふふっと笑えたり、不確かなものだって存在するんだと、人の心の儚さが、ずしっと刺さった。
    無機質でお人形さんみたいに感じる登場人物…そういう、ゆめうつつのところが、それはそれで好きなんだと思う。笹蒲鉾を持ってタマヨさんに会いに行った「私」は、私でもあった。空想の中で会いたい人に会いに行く、つい移入してしまう。

    「夜の子供」「冷た

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    2022年02月18日
  • 夜の公園

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    自由な女たちの物語

    人としてありえない!と思う反面、自分に正直で、こういうのびやかな女性にはずっと憧れてしまうと思う

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    2022年02月06日
  • ハヅキさんのこと

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    25の掌編小説集。
    どの作品も余韻が心地好い。綺麗にまとまっているとかオチがつくわけではないが、空間や時間の広がりがふわっと薫り作品の奥行きを感じさせる。
    川上作品は語りすぎない行間が魅力的だ。
    読み手の想像力を掻き立てながらも、そっと予感を残していく。
    挙げればキリがないけれど、「琺瑯」「グッピー」「かすみ草」「ハヅキさんのこと」「島」が特に好きだ。

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    2022年01月12日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    恋にまつわる23の掌編。
    雑誌「クウネル」にて掲載されていたためか、女性たちのライフスタイルがさり気なく演出されている。
    短いながらも、きっと彼女たちはこういう歩みできたんだろうなと何となく察せられました。
    「びんちょうまぐろ」のゆきちゃんにはゾッとしてしまったかな…。「卒業」が特に好き。

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    2022年01月12日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ニシノユキヒコ、西野幸彦。
    彼とひと時を過ごした10人の女性たちからの述懐。
    ニシノはどう見てもだらしがないろくでなしなんだけど、どこか理由がありそうに見えて、でも実のところ分からない。心の内に空虚が巣食っているようでいて十分に満たされているようにも思える。「真実の愛」を欲しているのに欲していない。わかりそうなのに掴みどころがなくて、よくわからない人だった。
    本人も持て余しているらしいけれども、こんなに途方に暮れる才能があろうか……。
    ニシノユキヒコは、川上弘美のなめらかで体温の低い文章がよく似合う男でした。

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    2022年01月11日
  • 蛇を踏む

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    読者開始日:2021年12月25日
    読書終了日:2021年12月28日
    所感
    【蛇を踏む】
    不思議な作品だった。
    ニシ子、願信寺坊主、サナダ、家に蛇が住み着いた3名の日々は、それ以前まで不満、もしくは退屈を抱えていたのだろうか。
    そうすると見えてくる蛇の正体。
    「カリギュラ効果」だと思う。
    ダメだと言われる、怖いと思うほど、やってみたい、見てみたいと思う裏腹な心。
    どんな人にでも経験があると思う。
    坊主はよくわからないが、サナダは退屈な毎日、ニシ子は満たされない心を抱えていて、蛇を自ら作り出したと言ってもいい。
    存在を無くしたい、極端になりたい、蕩けたい、堕落したい。
    でも心の底では堕ちたくな

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    2021年12月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    その絵本の内容を忘れてしまったが、
    これだけの作家達に、これだけのお話を作らせるんだから、すごい絵本なんだな、と思う。

    大人になって楽しむ本があることに、幸せを感じる。

    挿絵を描いていたという方の話が、一番、絵本に近いんだろうな、という予感。

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    2021年12月26日
  • 物語が、始まる

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    短編4作品収録
    いずれも川上弘美ワールドを強く感じる作品でした
    男の雛型、座敷トカゲ、おばあさん、お墓
    まさに異世界でした

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    2021年12月24日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」のアンソロジー本。途中、あれ?猫出てきたっけ?っていう作品もあったけど、基本、要所要所に猫が登場。でも、猫飼い的に胸が痛くなるような描かれ方もあって、さすが100万回生きたねこだな。
    そういえば、100万回生きたねこは幸せなのかどうかって論争もありましたね。きっと、そんな流れから出てきた本なんだろうけど。これ。

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    2021年12月10日
  • 水声

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    ネタバレ

    許されない関係が清流のように紡がれていました。兄妹間モノが苦手でなければ、読んで損はないと思います。

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    2021年12月03日
  • 神様 2011

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    ネタバレ

    ゴア描写もないのにグロテスクと感じる文章

    作者あとがきにもある通り、何某かの怒りが、深い穴から湧き出てくるような描写力でした。
    くまとのハグが、あんなに空寒く感じるのかなちい

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    2021年11月23日
  • ハヅキさんのこと

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    あとがきにもあった通り、『知っている』人に出会う話と『いろいろな恋愛』に関する話の二種類からなるショートショートの作品群。どの作品もしっかり中身が深く一語一語にはっきりと意味を感じられ、川上ワールドを体験できた。小物もよく使っており、ともすれば読み飛ばしてしまいそうになる所もしばしば。短いながらも一話ずつ噛みしめるようにして読め、ちょっとした隙間時間にちょうどよかった。個人的にはかすみ草が好みだった。評価の星は3.5をつけたいが、システム上できないため4。

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    2021年11月19日