川上弘美のレビュー一覧

  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    解説のとおり,夢の中なら納得してしまうような世界。
    読み終わった日に,この本に出てきそうな
    いい感じに変わった夢を見た。で,覚えていた。嬉しい。

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    2014年03月25日
  • 龍宮

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    なんだか気色悪い、気味が悪い。しかし、続きが気になって、ぺらりぺらりとページをめくってしまう。
    ヒトも、もとをただせば海から来たんだよなぁ。

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    2014年03月21日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    東京日記4作目。
    最初の『十七回め』からくすくす笑ってしまう。
    震災以前以後って世間で言われるけれどこの連載もそれを挟んでいて、でもあからさまな変化がなくてよかった。

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    2014年03月10日
  • 東京日記3 ナマズの幸運。

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    面白い、この本も声を出して笑ってしまう箇所が多く、読む場所を選ばないと周囲から怪訝な視線を浴びる。心に残った日々の出来事と心象が短文で表現され、書かれている内容と、文章の間が笑いを誘う。

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    2014年02月24日
  • 夜の公園

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    さらっとしたお話。

    どろどろした感情を抱えてるひともいるんだけど、それぞれが客観的でまるで自分の感情なのかそうでないのか、自分なのか他の誰かなのか分からなくなっている。

    でもふと自分のどうしようもない感情であることに気づく。

    冷たいけど冷たくない。

    感情が研ぎ澄まされすぎて逆に鈍感になってしまう。


    あのひとを好きじゃなくなった瞬間ってどんなだったのかもう思い出せないな。

    好きになった瞬間も然り。

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    2014年01月30日
  • 東京日記3 ナマズの幸運。

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    ネタバレ

    本当率95%って本当?
    私もこんな生活してみたい。楽しそう。目の付け所がとてもいい。
    可愛いおばちゃんて感じで、すごい好きです。

    == 内容紹介 ==
    東京日記第3弾。おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。カラダ半分、ずれている――。カワカミ・ワールドが詰まった、日記シリーズ最新作。2008~2010年までの3年分を収録。「WEB平凡」の人気連載を単行本化。

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    2014年01月27日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    川上弘美の書くものがたいそう好きなので(よろしい)、そんな弘美さんのたいそう好きな本を、読み漁りたいと思ったのです。弘美さん。ああ、この人は、どう言葉を捉えて、日々を、歩いたり料理の味見をしたり、感動したり、しているんだろう。例えが、本当に豊かなのは、小説家だからなのかしら。岸本佐知子と川上弘美を繰り返し読んでいるので、もうふたりともがむくむく世界を作っていて訳がわからなくなっている。読むという快感、生の喜び。本を読むことに、どれほど喜んでいるのかがわかる。しみじみとした、丁寧な、豊かな、厳しい、文章の中に溢れんばかりの無邪気な感動に触れたからか、読みたい本の頁の角を折り曲げていたら、ほとんど

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    2013年12月20日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    川上さんの本を開くといつも、同じ活字なのに、活字を見ただけで、あっ川上さんだって思ってしまう。
    「ざらざら」の続編。
    不器用でどうしようもない、女という厄介な生き物について書かれている。
    厄介だけど、恋するって幸せなんだよね。

    修三ちゃんとアン子と中林さんの登場する長編が読みたくなってしまった。
    あと、コロボックルの山口さんも。

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    2013年11月10日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    出会いとか、別れとかって、
    自分では気がついていないくらい
    頻繁に起きてる。

    大切に、しなければ。

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    2013年10月26日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    あたしは共感能力が低いので、情景を読む(という言い方が正しいのかどうかはわからないけど)ということが苦手です。

    小学校の時の国語の時間、「情景っていうのはたんなる風景の描写ではなく、 登場人物の気持ちがあらわれたものだ」と習ったけれど、あたしには、言語化されていない気持ちというものがどうもよくわからないのです(言語化されていても、当然、すべてがわかるわけではないけれど)。

    そして、これは情景とは違うのかもしれないけれども、事実の描写からその裏側を読む、というのも苦手です。
    例えば、「それから平山水絵は、泣くかわりに、笑いはじめた」(p.353)という描写。
    そんな文章で終わられてしまうと、

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    2013年10月16日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    雑誌「クウネル」に連載していた短編をまとめた一冊。
    その短さゆえか、さらりとした文章ゆえか、相当に奇妙な状況が“ちょっと奇妙”くらいに感じて、後から、長編になりそうなくらい濃い設定だなあと気づいたり。
    でもかえって、この短さが印象的かもしれない。
    小説を読んでいない時に、ふと「こんな話のこんな状況があったなあ」と思い出し、これって何の話だっけ?…あ、パスタマシーンの幽霊の一遍だ。
    と思い出す、ということが何度もありました。
    じわじわ心に残っていることに気づかされる短編集。

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    2013年09月30日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    22の短編集。
    「海石」は、おとぎばなしのようで、それでいてちょっと怖くて・・・
    印象に残りました。
    出てくる女の子たちは、どれも普通な感じで等身大で、好感が持てる。

    さりげなく心を動かされる感じが、とても「川上弘美」的で、素晴らしい一冊でした。

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    2013年09月30日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    いくつかの短編は、ドキドキするほど自分のことが書いてある…と思い、
    自分のこの恋も、もしかしてこの小説の登場人物たちみたいに終わっちゃったりするのかなとか、
    本気で心配しちゃうくらい、気持ちの中で重なるところが大きくて、
    小説は小説なんだろうけど、どうにも繊細にあたしの胸をついてくるものだから、
    読みやすいんだけど、数編読むと疲れて先に進めないのでした。

    今はいくつかの短編にビビっと反応して、
    きっとまた違う恋をしたら違う短編にビビっと反応して。

    川上弘美さん、もてるんだろうな。
    良い恋も悪い恋も、たくさんして来たに違いない。
    良い恋も悪い恋も、どれもたぶん良い恋なんだ。

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    2013年08月21日
  • ハヅキさんのこと

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    どれも静かにまったりと時間が流れている。
    悲しいともせつないとも違う、その間のような雰囲気が漂うな。。。と思った

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    2013年08月06日
  • 神様 2011

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    前作ができた1993年は私が生まれた年で、「あのこと」がこんなにも風景を一変させてしまったんだなと感じた。『神様』と『神様2011』を読み比べることで、その変化が一層浮き彫りになった。それでも生きるということを熊の神様が静かに投げかけているように感じた。

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    2013年08月04日
  • ハヅキさんのこと

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    この人の描くヒロイン達は、みんなとても魅力的。
    ドライ過ぎず、ウェット過ぎず、周りとの距離感が絶妙。

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    2014年03月01日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    keroruuさんのレビューを見て読みたくなったが、最近は新刊でないとなかなか見つからない。
    やっと探し当て購入。
    期待通り、川上弘美の描く、ゆったりとした、何気ない日常のつれづれに、芳醇の時を味わえた。

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    2013年07月23日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    ネタバレ

    雑誌『クウネル』に掲載されていた短編。「ざらざら」の続編。
    また杏子と修三ちゃんに会えて嬉しい!
    杏子も成長してるなぁ。
    今回は山口さんと誠子さんの連作もおもしろかったです。
    続巻がたのしみ。

    クウネルはたまに手に取るけれど、川上さんの短編は文庫化するまでのオタノシミにしてます。
    解説にも似たようなことが書いてあって、そうそう!と深く頷いたのでした。

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    2025年05月28日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    海石(いくり)という妙な動物(妖怪?)や幽霊やコロボックルなんてものが日常に普通に出てきて、久しぶりに「うそばなし」の川上さんが戻ってきてくれた様な気がします。全部ではないのですけどね。
    基本的に私が苦手にしている恋愛小説なのです。しかし、このところ多かった現実的と言うかドロドロした雰囲気の作品では無く、どこかホワホワとした感じが戻ってきて、これが川上さんらしさだよなと思ってしまいます。
    やっぱり川上さんはこの路線で行ってほしいな。

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    2016年06月19日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    この著者の本は初めて読みました。タイトルに、それこそ、なんとなく惹かれて。
    日常のささやかなことが、愉快に、美しく書かれていて、心潤いました。

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    2013年05月22日