川上弘美のレビュー一覧
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相変わらずの”うそばなし”です。
川上さんの作品を読むたびに「これは何だ?」とか「何故読むのか?」という疑問が浮かび上がってしまうのです。身に付いて役に立つわけでも無し(まあ、大抵の小説はそうですけど)、生きる勇気を与えてくれる訳でもなく。
で、考えた末に出した結論が「旅みたいなもんだ」と。
日常から離れて、川上さんの作る不思議な世界を旅する。遊ぶ。それが楽しければ良いじゃないかと。多くの旅なんてそんなものだし、何故旅するかなんて考えることなく、普通に行ってるし。
ただ、この世界は、論理も通じない不可思議な世界なのに、なぜか異様な実存感がある。それが川上さんの凄い所だと思います。 -
Posted by ブクログ
「夢十夜」「冥途」みたいなカンジ。薄暗く、ジメジメしてるんだけど、好奇心が勝って思わずドキドキのぞいてしまう。すべてオチがありません。後味すっきりしないな。とても女性的な小説です。
なんか首のあたりがムズムズします。こういう作家さんてあまり読んだことがないから感想もいいにくいなあ。最初の話「北斎」は海から上がって何百年もたってしまい、戻り方を忘れたかなしい男の話。最後の「海馬」も何百年も海から上がって久しい女の話。陸にあがった理由は二人ともセックスです。
なんか対象的なのでとても印象に残っています。女のほうは海に帰れるんだけどね。でもこの小説の主人公たちはみんな空虚で何考えてるのかわかりません -
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ネタバレスナックふたり
著者:川上弘美
発行:2026年7月10日
中央公論新社
初出:『読売新聞』2025年3月12日~12月18日
司と逸子が経営するスナックが舞台。どっちがママか?という話題が、何年かに1回か話題になって盛り上がる。2人の年齢は、話の内容によって30代~70代まで、いろいろと答えが返ってくる。常連客もいろいろで、基本的にはみんな仲良し。全6話のそれぞれに一見客が登場する。それが幽霊なのである。普通の人間のように思えるし、お金もちゃんと払っていくけど、実は幽霊。それで、話の締めくくりになると消えて「あの世」に去って行く。
3話ぐらいになると「スナックふたり」は幽霊界で有名な店 -
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ネタバレ
世界観と構成の妙
人類の衰退から消滅にいたるまでの過程を描いた、短編がいくつも重なり合う「連作短編」形式の構造美。
断片的なエピソードを読み進めるうちに、徐々に作品世界の全貌が浮かび上がってくる演出が秀逸。
AI(人工知能)と生命の描き方
人工知能(母)が人類を育て、その愚かさや美しさを慈しむ姿が非常に印象的。
人工知能を「母」として捉え、人体移植のようにも見える生命とテクノロジーの融合という発想が極めて先進的で面白い。
集団隔離と人為的進化の試み
人類を存続・再興させるため、集団を隔離して進化や変容を試みるという手法・設定の鋭さ。
登場人物の「命名」がもたらす効果
登場