川上弘美のレビュー一覧
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どの話も好きだけれど特に好きな2つを。
まずは川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」から。
何となく合わないと感じていた母と娘が、コロナ禍の最中、距離はありながらも同じ風景を共有し、長い旅の時間を過ごす贅沢さとほんの少しの切なさに胸がいっぱいになる。
違う場所で暮らし、たまに顔を合わせるとやっぱり合わないと感じながらもその関係の面白さに気付いていく様子がとても丁寧に描かれていてとても気に入った。
桜木紫乃さんの「ほら、みて」はどこかでも読んだことがあったと思うのだけれど2度目もやっぱり素敵だった。
自分の両親もこうであってほしいと、こうなってくれるのならば、ななつ星の 旅をプレゼントして -
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川上弘美は「センセイの鞄」を読んでみたいなぁとぼんやり思っていたのだけど、古本屋でこの本が目に入って手に取るとなんだか表紙も好み。タイトルに入ってる古道具っていうのもいいな。ということで読んでみることに。
これは恋愛小説になるのかな?
だけどガッツリ恋愛ではなかったのが良かった。
登場人物それぞれの恋、生活。
ねっとりしてなくて、軽くもない。
ふとした表現が綺麗で胸が動く。
この本、中高生のときに読んでたら大好きになってたと思う。
大きくストーリーが動くわけではなく、雰囲気を楽しむ感じ。
思ってたより良かったな。
めちゃくちゃ個人的だけど、これ読んでる時に、たまたま友達におすすめされて「今ちょ -
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未来、人類は絶滅衰退から逃れるために新たな遺伝子を持ち、進化と循環を繰り返す道を選んだ。作られた新しい人類の世界、新しい人類の暮らしの物語。
一般的なSFとは違う読み心地で、とにかく静かなお話。
進化のスピードはとんでもなく速いのに、人間たちは怒鳴りもせず取り乱しもせず、どこか淡々としていておだやかで。そのギャップが薄ら怖い。
作中の人間の生活ぶり、進化や衰退の過程はテクノロジーや環境のもう引き返せない変化が静かに進んでいる現実と、そのことに気付いているのに気付かないふりをして日常生活を送っている私達の姿が重なって見えて、今を生きる私達に差し迫った危機への警鐘のようにも感じた。
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Posted by ブクログ
途中めげそうになったものの、終盤で怒涛の展開具合に気づいたらのめり込んでしまっていたのが個人的ハイライト
内容はSF調かなと思います。
終始、世界観は普段過ごしている日常から若干軸がズレており、それが不思議ではあるものの、軸がズレているなりに人の営みに溶け込もうとする者達。
作品を読んでいると、もはや上記の『者達』と表現するのも相応しいのだろうか?とも思ってしまいます。一単語として形容すべき存在なのかな主人公なるものはと思います。
読んでいないと、このレビューもなんじゃこりゃといった感じですが、恐らく読むとなんとなく共有できると信じたいです。
常に頭に『?』を浮かべながら読んでいくのが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレモテ男ニシノユキヒコの女性遍歴を、女性たちの側から語る本作。
男の側からすると、くっそぅー、あんなに沢山いい思いをしやがって、と一瞬思う。ただ、読中からその思いは消え、おかしみ、あるいは哀しみの情へと変化してゆく。
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この主人公ニシノ氏は人を愛せない。
いや、もちろん、愛していると口にはする。でもそう感じられない。優しいし、偉そうでなく、夜の営みもお上手、ガツガツしていない。
ウォーターベッドやビーズクッションのように優しく気持ちよく包んでくるけど、どこか相手に対しての真摯さが感じられない。
それを本人も、そして相手の女性側も理解してゆき、最後に別れを切り出される。
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