川上弘美のレビュー一覧

  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトルにひかれて手に取りましたが、どうも、想像していたのと違いました。
    とてもざっくり言ってしまうと、明るい日常の裏にある、暗いもの、が、テーマの短編集という印象でした。語り手も内容も全部違うのですが、わずかにつながり、ある下町の商店街に関わりながら、進んでいます。
    何か結論を出そうというのでなく、一人一人のささやかな物語という感じです。あまり悩まないタイプの私にはわからない心情が結構あって、モヤっとしてしまいました。勉強にはなったかな…?

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    2021年09月27日
  • 森へ行きましょう

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    何かがひとつ違っていれば、また人生も変化していく。

    パラレルワールドの世界を留津とルツ、他のるつ達を通して感じる。

    本当に些細な選択や、自分の意思とは関係ないことでも、自分の人生はいくらでも変化していた可能性があるんだろうな。

    そしてこれからも日々変わっていく。
    そう思うと人生ってなんか凄い。

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    2021年09月24日
  • わたしの好きな季語

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    ネタバレ

    川上さんのあたたかいお人柄が感じられる本。幼少期の思い出から最近の小話まで、身近な話と季語の融合がよかった。

    北窓開くーー冬の間締め切っていた北に向かう窓を、春が来たのでひいらく、という意味をもちます。ずっと耐えた冬がゆるみ、ようやく明るくあたたかい空気が北側の部屋にも入るようになった喜びを表しているのです。

    春愁(はるうれい)ーー小説内では、ひとはしばしば恋に落ち恋に敗れ友と別れ大切なものをなくし、人生を憂え、深い哀愁を覚えるものなのです。

    鯖ーー鯖の目が、大きくてつぶらだったこと。油がよく乗っていて、包丁が油まみれになったこと。内臓も豊かだったこと。などなど、お店で買ったのでは実感で

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    2021年09月10日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    さらっと読んだ。読みすぎてしまうと川上弘美さんの感想になっちゃいそうなので、影響されないように、という気持ちを込めて。

    好きな作家さんの好きな本って、この人の中にない思想の作品か、共感できる作品だと思うのでこれから読む楽しみができました。

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    2021年09月08日
  • 真鶴

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    何だろう、正直あんまりわかんなかった
    実態のない虚像について語られているような、ふわふわした作風だった。
    けどこの作品は、わかる、わからないじゃなくて
    感じる感じないの作品だったと思う。

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    2021年09月08日
  • 蛇を踏む

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    惜夜記で挫折。難解というか、情景が頭に浮かばない。あとがきで作者さんが述べているように、これらはすべて「うそばなし」。何かの暗喩なんだろうなあと思いながら読むと、多分わけわからないと思うので、推奨通り「うその世界に遊びに来た」という気持ちで読むのが良いのかも。「蛇を踏む」は、シュールレアリズムな雰囲気で、ありえないんだけどありえそうな感じがして面白かった。登場人物に蛇が絡まなければ、普通の人たちだからかな?蛇を介することで、道に迷ってもう一つの現実っぽいけど現実じゃない世界に来たみたい。千と千尋みたいな?

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    2021年08月19日
  • 水声

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    ネタバレ

    いつだって家族の中心にいたママが
    病気になって死んでいくまでと、
    都が本当に愛していた人は、弟の陵だったこと。

    時々尋ねてきてくれる武治さんのこと。
    パパは本当のパパではなくて、
    ママの兄だったこと。

    互いを思い合う姉と弟。
    その思いは恋を超えている何か。

    p39ママが
    都たちが子供の頃の話をしているとき
    当時は理解できなかったけれど、なんとなくママがわざとふざけているようにわたしは感じられた。

    後年、ママは、子供を育てるなんてこと、不真面目にでもやらなきゃ、たまらない苦行だわよって打ち明けて

    じゃあ、わたしや陵を育てるのも苦行だったのかと都が聞けば
    いいえ、苦行じゃなかったわ。だっ

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    2021年08月08日
  • 真鶴

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    ご当地ソングというのがあるが、ご当地小説も興味あるもので。

     川上弘美『真鶴』

     まさにそう、ご当地小説である。川上弘美氏(96年115回芥川賞)という作家も初だから興味があり、さらに地名にも反応して文庫版化なったのでさっそく読んだ。

     「代表作」と帯にあるから芥川賞の『蛇を踏む』や他の作品を読んでいなくても、この方の雰囲気が解かるのか?そうだとすると、幽玄的な幻想の場面が色濃く深層心理に迫る、それでいてふんわり感がただよう作風だ。

     ストーリーは失踪した夫を探して「東京」と「真鶴」往還して半島を彷徨う主人公の物語り。失踪した夫が「真鶴」と手帳に書き残したのが唯一の手がかりだったから。

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    2021年08月07日
  • 100万分の1回のねこ

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    好きな作家さんのお話が収録されていたので購入。よく分からない話や詩、面白い話、苦手なタイプの話まで様々。全体としては、ストーリーより描写や言葉を楽しませて貰ったなという印象。川上さんの文章は初読みだったけど、かなり好き。あと山田さんの話のタイトルがオシャレでツボでした。


    生きる気まんまんだった女の子の話/江國香織
    100万回殺したいハニー、スウィートダーリン/山田詠美
    博士とねこ/広瀬弦
    虎白カップル譚/谷川俊太郎
    幕間/川上弘美

    ある古本屋の妻の話/井上荒野
    おかあさんのところにやってきた猫/角田光代
    百万円貰った男/町田康

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    2021年07月30日
  • 蛇を踏む

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    10年ぶりくらいに再読。昔よりは手応えのある読み方ができた気がする。蛇は孤独な人間に取り入ろうとする宗教や共同体を表してるのかなあとぼんやり思いながら読みました。ニシ子さんが自分の蛇について打ち明けるシーンが怖くて夢に出てきそう。「惜夜記」は川上ワールド版の夢十夜なんだけど馴染みきれなくて途中からちょっと辛かった。

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    2021年07月28日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

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    さすが川上弘美。
    たまたま乗ったタクシーの運転手@おしゃべり から「ゾンビの好き嫌い」を語られる話や、カメムシになる夢を見た話、松葉杖との会話・・・
    小説読んでると、置いてけぼり感満載で途方に暮れるが、エッセイくらいならなんとか持ちこたえられそう。
    嫌いじゃないけど、距離感が大切な作家さんである@個人の感想です。

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    2021年07月26日
  • 真鶴

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    「さよなら、ながいくん」を読んで、思わず手に取ってしまったこの本。
    やっぱり川上弘美さんだな。
    「蛇を踏む」を読んだ時のように頭が混乱。

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    2021年07月19日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    オダギリジョーをイメージして読んでたけど、ドラマ化されたニシノユキヒコは竹野内豊だったそうな。えー、そうかなー、オダギリジョーのほうが当てはまる気がするけどなあ。

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    2021年06月28日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    この手の本は好き嫌いがハッキリ別れるのでしょうね。私は~~~とりあえず☆3個にしといて、少し経ったら読み返してみようかと言うのが率直な感想です。

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    2021年06月25日
  • 水声

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    家族とは何なのか、何とも不思議な感覚に囚われる。川上さんの文章は美しくて、すうっと、それこそ白い広野をあちこち彷徨いながら読み進め、そして読後は何ともむず痒い。内容は正直苦手だが好きな小説だった。

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    2021年06月03日
  • 東京日記 6 さよなら、ながいくん。

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    川上弘美さんの作品は時々読むけど、この東京日記は、人柄が伝わってきて、ちょっと週刊誌気分で読んだ。ふーん離婚しているのか、つまらない事にこだわりがあるんだ、といった調子。
    それにしても、ながいくんが、長い傘のこととは。

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    2021年05月16日
  • 溺レる

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    寄り添ってはいるけれど、どこか寂しく、心もとなく、さ迷っているような恋愛の情景を描いた短編小説集。どの作品も違う人たちのことが書かれているのにただよってくる雰囲気に共通点が感じられて、ほんとはみんな同じ人たちなんじゃないか…と思えてくる。彼らの会話や通り過ぎた景色の音や色や感触が心に残って離れない。不思議な読後感に浸れます。

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    2021年05月06日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    表紙絵も相まって、雨の日に読みたい一冊。
    はかない、ものがなしい人間の側面と、それらがもつ美しさを描いている。関わり合いの中で人は生きていて、少しずつ重なり合ってこの世界はできている。長い夜の紅茶、がおきにいり。

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    2021年04月28日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    安定の川上先生。大好き。

    毎度毎度憧れる世界観に人間観。
    何気なく過ぎていく日常の、何気ないやり取りの不思議さ奇妙さ切なさ可笑しさ。。

    独りでいるのも寂しいけれど、誰か好きになるのもなかなかに寂しい…
    とはいえオトナなのでそこそこ楽しく生きている、
    そういう人ならより一層美味しくいただけると思います。

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    2021年02月27日
  • 森へ行きましょう

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    もしかしたら、もう1人の自分がいるかもしれないパラレルワールド。
    主人公とともに、自分もその時代、その年齢を生きている感覚で読みました。
    読んでいるこちらも、森に迷いこんでしまう感覚が、心地よい混乱。
    どの「るつ」も「としろう」とつながっているように、私も、違う人生を選んでも、結局行き着くところは、ここなんだろうな、と思いました。

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    2021年02月26日