川上弘美のレビュー一覧

  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    こんな発想の人、クラスにいたよね。「前線通過、前線通過」と唱えながら円の中を片足跳びする雨乞い。クレーン臭い人。町内会の係りで「1日幼児」。。はぁ? 山口マオ♂の絵もfunny.

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    2012年12月01日
  • あるようなないような

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    大部の作品の合間合間に読んでいたので、やっと読み終えました。特に面白かったのは「なまなかなもの」で語られる川上女史の母親のこと。話に落ちもあって、くすっと笑ってしまいました。また、「近所の大仏」も無気味さ加減が実によろし。

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    2012年11月23日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    川上さんの3/4?本当の日常を書いた日記。笑
    ちょっとしたことで落ち込んだり、泣いてしまったり、分かるわかる、と思いながら、時にはクスッとしたり、楽しんで読めました。

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    2012年11月19日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    ネタバレ

    7作品目の川上弘美作品。
    今まで読んだどの本とも違った形。
    こうまで書き分けられるのも凄いことかと。

    十六歳の少年の夏の物語。
    「ふつう」でありたいと、
    「ふつう」の範疇でありたいと、
    そう思ってるはずなのに、
    家族や友人や恋人も先生も、
    そして彼自身も、
    どこか「ふつう」ではない。

    「ふつう」って何だろうか?

    大人に振り回されてしまっているようだけれども、
    でも、その大人たちは、
    翠、君のことが大切で、大好きなんだよ。

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    2012年10月18日
  • あるようなないような

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    自分の中の川上さんのイメージは、ドールハウスの様な家に住んでいる作家さん。語彙の豊富さや表現の可愛いらしさ、幼少の頃のことをたくさん覚えていて、そういう出来事を面白く書けるのがすごい。生肉の絵本が気になります!読んでみたい。

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    2012年09月24日
  • いとしい

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    濃い。濃すぎて今回は当たってしまった感じ。一気読みしてないので、それで失敗か?
    川上節はきっちり効いてます。

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    2012年09月07日
  • 物語が、始まる

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    初期。
    初期よりも、最近の方がすきだなぁ。
    古臭くて、かっちりした、濃い緑の、晴れ間の現れない、日常。
    そんなかんじ。
    気になるけれど、引き込まれるけれど、最近の柔らかいことばたちがあまりにすきなもので。

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    2012年09月07日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    衝動買いで、あまりよく作者について知らないせいか最初は読み込め無かったけれど、だんだんと惹き付けられていったように思います。

    実はエッセイ始めて読むジャンルです。
    知らない人の話だしな…なんて、とんでもなかった。
    凡人の中の超凡人の、なんとなくな日々とはなんだか違って見えたな。

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    2012年09月06日
  • 龍宮

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    まさに龍宮と言った感じでしょうか。
    魔的な魅力に溢れています。
    ダークでエロティック。異形。異色。

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    2013年03月09日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    いいタイトル。素敵な日本語が文章にちりばめられてる。良くも悪くもゆったりした世界。平山ぜったいかわいい、翠いたらすきになっちゃう。

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    2012年08月27日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    暑くて本が読む気がしないときに、この短さの文章が続くのは読みやすかったです。個人的にはこれ読んで「あ、面白そう」という本はありませんでしたが。。。

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    2012年08月17日
  • あるようなないような

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    ネタバレ

     川上弘美のエッセイの中でも、現実逃避できる度合いは低めだと思う。もちろん、現実と空想の境目に居る感覚に陥ってしまうような話はある。だけど、全体的には低め。
     90年代に書かれたものだから、2012年である今読むと、ちょっと驚いてしまうような内容もあった。特にPC関係の話とか。「カフェ?の中にパソコンがあるのか。へぇー」と読みながら思った。

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    2012年08月04日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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     『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術 』(文春文庫)著者: 立花隆 と比べてみる。こちらは広範囲で且つ、客観的な書評なので分かりやすい。川上弘美書評集 については残念ながら主観的で分かりづらく、分野にも好みがしぼられる。だからといって、その書評が本を読ませるまでには至らない。とても中途半端な感じを受ける。

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    2012年08月04日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    川上女史と同い年の私は、彼女と同じく最近日々これなんとなくな日々を暮らしています。この年齢になると、胸がどきどき、わくわくすることもめったにありませんが、家族みんなが元気で、朝お互い顔を合わせたら「おはよう」と言い、毎日美味しいお酒と食事がいただけるだけで幸せな気分が味わえるものです。そんな気分を感じさせてくれるエッセイでした。

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    2012年07月08日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    純粋な主人公の少年がほほえましい。ちょっと変わった家族の中にいながらその純真さは何事かと思ってしまいました。そんな少年も高校生になり、純なところがありつつもたくましく成長していく様に心を打たれました。普段社会人ばかり相手にしていると忘れてしまいがちなものを、心に呼び戻してくれる作品です。

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    2012年07月01日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    できることなら、川上弘美女史とおこぜの薄造りで日本酒の温燗をちびりちびり飲りたいですねぇ。そして、女史に「今夕、某井氏とハチ公前で待ち合せてから、行きつけの小料理屋で大酒を飲む。満足」って東京日記4に掲載してもらえないかなぁ。無理だろうなぁ。だって一面識も無いもの。

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    2012年06月28日
  • ハヅキさんのこと

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    「ほんとはね、あんな男それほど好きじゃなかった」
    「好きじゃないのにどうして好きなつもりになってたの」
    「むこうがこちらのこと好きになってくれないから」
    「ばかばかしい」
    「ばかばかしいけどほんとだもん」

    「不幸な恋愛」が終わったばかりのハヅキさんとわたし。したたかに酔っ払って気がつくと、ラブホテルのベッドの上。
    きちんとコートを着たまま、ってとこが川上さんらしいなぁ。

    いいなって話と、んー?って話が入り交じったエッセイ風の短編集。

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    2012年06月28日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    考えようによっては深刻で、実際翠くんはしばしば悩んではいるんやけど、根本的にはその風変わりさを受け入れてる感じ。

    突然女物の服を着てみようとする花田とか

    すぐぷうっとふくれる母・愛子さんとか

    水絵ちゃんも個性的だな~…。

    どこか可笑しくて、でもあったかみのある話でした。

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    2012年06月27日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    のほほんさ加減がなんとも言えず、いいですねぇ。 でも、ときどき、とても鋭いです。 いやぁ、正にそのとおりって思ったのはこれです。『・・・おかゆ、おかゆ、と繰り返し言ってみる。言っているうちに、一つの言葉が繰り返し発音した時に必ずやってくる「世界が突然ばらばらになった感」が襲ってくる。』

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    2012年06月24日
  • あるようなないような

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    ちょっといいみたいな、そんな感じ。
    このひとの言葉が好きだなぁ、と思わされる。
    心地よい文章と空気、気取らない素朴さ。

    ちょっとずれた感覚が楽しい。
    ご飯がおいしそうなのも相変わらずいい。(そのことのルーツみたいな話を覗けるのもまた、嬉しい。)
    文章の巧さとしゃべりの巧さは比例しないのかしら、と勝手に親近感を持ったり。
    この飄々とした現実感のないひとが“お母さん”だというのが、なんだか想像できない。
    かばん症には共感。

    いろんなところから集めた文章なので統一感は全然無いのだけれど、川上弘美さんのその時その時の感覚に触れられる感じが贅沢にも思える。

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    2016年01月16日