川上弘美のレビュー一覧

  • ハヅキさんのこと

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    一篇が数ページという掌編が全部で26作品集められています。

    写真は、そこに存在するものを、フレームという枠と、瞬間と言う時間で切り取るもの。誰でもが見られるものを、どう「切り取る」かが撮影者の技(芸)術なのでしょう。
    この本もそんな感じがします。いかにもありそうな場面、人生と言う尺度で見れば一瞬に過ぎない時間を狭い視野で切り取って見せるような掌編です。
    川上さんの体験では無いことは明確ですが、何故か私小説の匂いがあります。ただ、何故この瞬間が切り取られたのか、私にはどこかしっくり来ないところが多かったようです。
    嵌れるか嵌れないか、結構好みの分かれる作品のように思います。個人的には川上さんに

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    2016年08月05日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    ゆるゆるエッセイ。 「尾籠な話ですが」と言うタイミングをはかったり、夏休みがおわるのはいやだー、という小学生の遠吠えを聞いたり。 日常のふとした隙間から覗く不思議を見逃さず、虚と実のあわいにふわふわ浮かぶ感じがとても心地よい。

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    2011年08月30日
  • 夜の公園

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    読みながら、何度も「これ川上さんだったよな」と表紙を見直しました。
    確かに川上さんらしい、フワフワした感じはあります。でもそれも所々です。それ以上に「何でこういうストーリーなの?」という感じのほうが強いのです。
    ある人の感想に「物語世界から現実世界へ」というキーワードが有りました。これまでも「センセイの鞄」や「古道具 中野商店」のように現実社会を描いたものもありますが、それでもどこか霞がかかったような、浮世離れした感じがしました。それに対して、この作品は単にウソばなしや良い意味での現実感の無さが消えて、何だか生臭い程の現実感があるのです。
    川上さんはこういう方向に向かうんですかね。私はやっぱり

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    2016年08月05日
  • あるようなないような

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    とても久しぶりに本棚から引っ張り出して、
    読みすすめてみたところ、
    新しく感じ入る部分やシンクロする部分が増えていることに、
    何だかかすかに誇らしい気分がした。
    (鎌倉について、俳句についての部分でした)

    その一方で、結局同じところに、
    同じようにぐっと来ている自分に、
    昔の日記を読み返して偶然気付いて、
    なんだ、何も私は変わっていないなとも思ったり。
    (ドラえもんについての部分でした)

    歳を重ねても、
    知識が増えても、
    前よりお金を持つようになって、
    少しはいろんな店にも詳しくなって、
    一人で夜に飲みに行くくらいになっても、
    結局のところ、私は何一つ、変わっていないのだと痛感。

    それは

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    2009年10月04日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    さくさくっと読める。
    タイトルをみてもっと深めな小説家と思いきや、作者の日々のエッセイ。
    タイトルの元となった話も「はぁ、それだけっすか?」といった気が抜けた笑いがもてる、ほんわかした一冊。

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    2009年10月07日
  • あるようなないような

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    時々不思議なエッセイ。

    なんて言葉巧みなんだろうと思う。
    「感冒を得たのだ」という、その直球が腹にずしっときます。

    かるく読めるんだけど、とっても中身がずっしりします。

    まだ、インターネットが復旧していない時代みたいで、そこに接続するのが大変みたい。
    かばんについ荷物を入れちゃうのとか、わかる。

    あー全然思い出せない。


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    2009年10月04日
  • 此処 彼処

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    空港にいる時の所在無し。
    ぶかぶかのみょうが。
    数々のボーイフレンド。
    そして北千住!!!
    原猿類を見にアフリカに。
    夜のアメリカの道路を病院まで裸足で走る。
    虫と呼ばれる車。




    必ず綺麗に収束する感じ。
    エッセイとしてすっきりきちんと読める。
    大御所っぽい?

    苦しくなんかないのに、あまりにやわらかくて所在無くなる感じ。

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    2009年10月04日
  • 溺レる

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    初めて読んだ、川上弘美の本。

    授業で読めって言われなきゃきっと読まなかった一冊。

    うん、やっぱ苦手な感じ。
    けど発見は多くあった。

    文章はぱっと見読みやすいしわかりやすそうなんだけど
    なめたらいかん。
    奥まで読めなくなる。

    さすが、芥川賞、谷崎賞取った人だけのことあるね〜

    でもやっぱ苦手でした。

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    2015年11月12日
  • いとしい

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    不思議な世界観。比喩というか、表現が独特でせつなさを感じさせる。よく分からない部分も多いが、分からないでイライラするというのではない。

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    2011年08月06日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    「最近、川上さんにはまっとるん?」
    夏休みに帰省した娘に言われました。大分、私の本棚に溜まってきましたからね「椰子・椰子が良かったよ」という勧めで読んでみたのですが。
    半分くらいまでは、クスクス笑いながら気分よく読んでいました。でも、途中からちょっと・・・。
    何となく、夢で見そうなストーリーだなと思って、あとがき(対談)を読んだら「半分くらいかな、実際に見た夢をもとにしたのは。」という言葉がありました。それを読むと、なんだか興味が一気に半減した感じです。「こんな不思議なウソ話を良く思いつくなぁ」という驚嘆が私の興味の多くを占めていたのかもしれません。それが夢の話なら不思議なのは当然なので。。。

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    2016年08月16日
  • 物語が、始まる

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    短編4話。
    男の雛形を拾った女性の話である「物語が、始まる」は母子愛から始まり恋愛につながる源氏物語のような話。そこに川上さん独特の性描写がなされている。それでいてプラトニック。
    「とかげ」は団地のような舞台に3世帯の主婦が織り成す物語。語り手がそれぞれの子どもを「〜家次男」などというのが面白い。最後は一種宗教的な場面で終わる。体内に入れて排出するというのはイオマンテなどを連想させた。
    「婆」はある婆の家にある謎の穴の物語。異空間の表現はまさに非現実的。だけどその前後にある食事などの飲み食いの場面、猫などの動物が妙に現実染みている。そのせいか、異空間の場面もあまり異様ではない。
    「墓を探す」は

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    2009年10月04日
  • 此処 彼処

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    本書のテーマは自分の場所である。それは、浅草、鶴巻温泉、銀座、琵琶湖といった地理上の場所であったり、近所のマーケット、好きな居酒屋、好きな旅館、好きな抜け道、好きなお花見の場所、思い出の大学寮、電話ボックスといった著者が「属している(いた)」と思われる場所であったり、新婚旅行で訪れた地や思わぬ拾いモノ(誰かの臼歯、骨董のメガネフレームなど)をした場所であったり。

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    2009年10月07日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ニシノユキヒコ。

    この一人の男。
    魅力的なのかどうか「?」マークが浮かんでしまう
    頼りない、でも優しい、なのにドライ、結局何故だか放っておけない、
    そんな男の恋愛連作集。
    彼が人生で出逢って通り過ぎてきた女性10人の視点から
    様々な年代の西野くん、様々な顔の幸彦君が描かれています。

    ニシノユキヒコに出会ったことによって10人の女性は
    傷ついたり悩んだりしながらも最終的には前へと進んでいくための
    小さな光を見い出しているように感じられます。

    そしてそれとは対極に、こんなに多くの魅力的な女性に愛され、
    本当なら幸せなはずのニシノユキヒコなのに、
    寂しさにいつも囲まれ

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    2022年08月05日
  • 此処 彼処

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    本書のテーマは自分の場所である。それは、浅草、鶴巻温泉、銀座、琵
    琶湖といった地理上の場所であったり、近所のマーケット、好きな居酒屋、
    好きな旅館、好きな抜け道、好きなお花見の場所、思い出の大学寮、電
    話ボックスといった著者が「属している(いた)」と思われる場所であったり、
    新婚旅行で訪れた地や思わぬ拾いモノ(誰かの臼歯、骨董のメガネフレー
    ムなど)をした場所であったり

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    2009年10月04日
  • 物語が、始まる

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    いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉―公園の砂場で拾った「雛型」
    との不思議なラブ・ストーリーを描く表題作ほか、奇妙で、ユーモラスで、どこか哀しい、
    四つの幻想譚。

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    2009年10月04日
  • 物語が、始まる

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    「物語が、始まる」は最後、とても切ない。
    川上弘美のいろんな作品を読んでて思うのは、登場する男性にすごくひきつけられる、ということ。この三郎もしかり。
    魅力的な男性に思えてしまう。
    「トカゲ」はエロくって「墓を探す」は少し怖い。ぜんぜん作品の雰囲気が違う。
    川上弘美は本当にいろんな作風で文章が書けるんだなぁ、と実感した1冊。

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    2009年10月04日
  • 物語が、始まる

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    一時はまった作家。途方もなさをふと日常にすべりこませるところが好き。いつものように、空想散歩を楽しめました。

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    2009年10月07日