川上弘美のレビュー一覧

  • 溺レる

    Posted by ブクログ

    何かから逃げている男女を描いた短編集です。世間から、この世から、二人の関係性からーー彼等が逃げている対象は様々ですが、共通しているのは「諦めている」女の潔さでしょうか。

    男の決断に諾々と従い、嗚呼こんな筈じゃなかったのにと溜息を吐きながら、最後には全てを許容する強かさ。

    うーん、私には真似できないし、真似したくない女性像だなあ…。

    0
    2014年10月31日
  • 光ってみえるもの、あれは

    Posted by ブクログ

    主人公は男子高校生。母子家庭で、母と祖母との3人暮らし。
    自分の考えを口に出して言うのを好まない少年だが、開放的な性格の恋人が居る。
    物語の幕引きが好みではなかったので、★4ではなく★3で。

    0
    2014年10月22日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    机を片付けていたら現れたので、読む。震災の時期も含まれているけれど、カワカミさんの東京日記は東京日記。あとがきだけは少し違う感じ。

    0
    2014年10月13日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夢ってこんな感じだよなぁー

    改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう


    しらふで読むと
    あれ、これってつじつま合わなくない?とか
    そんなの無理じゃない?とか思うところが出てくるんだけど

    そのたんびに
    「ああ、これ夢の話だったわ つっこむのが野暮ってもんよ」
    と はっとする

    まぁそもそもいまの私の認識が正しいとも限らず
    (日高先生によると)私だってひとつのファンタジーを生きてるんだから
    いろんなパラレルなファンタジーを楽しんで味わったってよい


    だらだら、ちみちみと読むのがよい本だと思います

    0
    2014年10月04日
  • センセイの鞄

    Posted by ブクログ

    好きになるってやっぱりそうなるかー、、と。
    でもそれは付属物。
    素敵な思い出で生きていける気がした。

    0
    2014年09月16日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    Webに掲載していた日記仕様のエッセイ? いや日記か?

    なんとも頼りないふわふわした感じなんだけど、

    短い文章の中に、さすが小説家と思わせるオチがあり。

    内容の軽さ、文の短さ等々トイレで読むのに適していました(すみません…)

    イラストが可愛い。

    0
    2014年07月19日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    “「わ、わたしも、遠近両用にできないんですか」
    勢いこんで聞くと、お店の人は重々しく頭をふり、
    「残念ですが、お客さまは、遠くを見る時は左の目しか使っていらっしゃらないし、近くを見る時には右の目しか使っていらっしゃらないのです。遠近両用にしても、無駄なのでございます」
    と、きっぱり答えるのだった。
    す、すると、わたしはいつも片目でしか世界を見ていなかったのか!?
    ころびやすいのも、すぐに部屋の中のものにぶつかってあざをつくりやすいのも、すべてそのせいだったのか!?
    生まれて初めて知るその事実に、大ショック。”[P.16_無駄なのでございます。]

    これは本当かなぁ嘘かなぁとぼんやり思いながら読

    0
    2014年06月28日
  • 東京日記3 ナマズの幸運。

    Posted by ブクログ

    “六月某日 曇
    携帯電話が鳴る。
    いさんで通話ボタンを押し、「もしもし」と、自負に満ちた気持ちで言う。
    「あの、今国分寺の踏切を渡ったところなんですけど、法事、大丈夫ですか」相手が言う。
    国分寺。踏切。法事。まったく覚えのないことばかりで、驚愕する。
    「あの、どちらにおかけですか」
    「は?カワダさんですよ?」
    もしかするとわたしは本当はカワダという名字で、今日は法事の日で、今すぐ国分寺の踏切まで行かなければならないのではないかと、恐れおののく。
    居ながらにして。
    携帯電話を握りしめながら、つぶやく。やはり携帯電話は、怖いものなのだった。”[P.20_居ながらにして。]

    3巻目。
    日記と称しつ

    0
    2014年05月30日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

    Posted by ブクログ

    “十二月某日 曇
    コンビにに年賀状を取りにゆく。
    がんばって書いてね、と、コンビニのおばさんに言われる。今年もあと二日しかないから、心配してくれているのである。
    ええまあ、と心細そうに答えると、おばさんは顔をのぞきこんできた。
    ほんとにがんばるんだよ。ものすごく暖かな声で、はげましてくれる。
    ありがたくて、涙がにじんでくる。年末は寒さのせいか、涙腺がゆるんで、困る。”[P.44_ぽそ。]

    2巻目。
    ぼんやりと読む。

    “二月某日 曇
    数日前からこどもがインフルエンザにかかっている。うつるかな、うつるかな、とびくびくしていたら、案の定うつった。
    午前中、まだ熱がなくて寒けだけの時にマーケットに

    0
    2014年05月30日
  • ハヅキさんのこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近、定期的に川上弘美を読みたくなる。この作品は表紙のようにシンプルな短編集である。シンプルだけど、奥が深い。そんな作品ばかり。年齢の違う登場人物達だが、みんな掴みどころがない人ばかり。どの作品も味わい深い。

    0
    2014年05月26日
  • 光ってみえるもの、あれは

    Posted by ブクログ

    子供がいても女っけたっぷりの母親と、
    子供も大人として扱う凛々しい祖母と暮らす高校生の男の子、翠くんの恋と友情と少しおかしな家庭の事情を描いたお話。
    何でもフツーと答える翠くん。
    心の中はボキャブラリーが豊富なのに、自分の気持ちはうまく言えない翠くん。
    自由になることは高校生の大きなテーマだね。
    大人の事情に振り回されて、仕方がないと納得しつつもどこか不満を抱えて早く大人になりたいという気持ち。

    平坦を好んでるような翠くんとその友人が、長崎の島で 夏休みを過ごして成長していくところでいきなりよくある青春小説になり驚いた。
    ラスト、意外と普通に収まってしまったような…。 
    前半と後半で別の

    0
    2014年05月19日
  • 光ってみえるもの、あれは

    Posted by ブクログ

    多分、彼がいうほど「ふつう」ではない青春。
    こんな風に、人生が変わってしまうような(というより、人生に気付いてしまうような、という感じもする)経験をしてみたい気もする。

    0
    2014年05月15日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

    Posted by ブクログ

    “五月某日 曇
    吉祥寺の絵本屋さんに行く。
    数冊買ってから外に出ると、そろそろ夕方になろうとしていた。
    荷台に大きな籐のかごをくくりつけた自転車を引いて、おねえさんが歩いてくる。店のすぐ前でおねえさんは止まった。自転車のスタンドを、ゆっくりと立てる。
    おねえさんは、籐のかごを開けて、たたずんだ。しばらくすると並びの店から店員さんたちが出てきて、籐のかごの中にあるクッキーやケーキやキッシュを買っていった。
    おねえさんは、移動ケーキ屋さんなのであった。
    「いつもこの時間にくるんですか」と聞くと、おねえさんは「うーん、気が向くとね」と答えてにこにこした。商売ではなく、趣味の移動ケーキ屋さんなのである

    0
    2014年05月18日
  • 此処 彼処

    Posted by ブクログ

    場所にまつわるエッセイ。
    豆の話が印象的です。豆ごはんを食べる回数が決まっているなんて ( ´艸`) かく言う私も、たけのこご飯だけは食べる回数が決まってるかも。

    川上さんの文書はなんだかほっこりして好き。でもエッセイより、短編集の方が好きかな。

    0
    2014年05月04日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    この「東京日記」のシリーズはほんと、ゆるいエッセイがすきなひとにはぜひ手に取ってもらいたいんだけど、311をはさむこれは、すこしだけ風合いが異なる。
    ざらつく、というか。
    「計画停電、なんて言葉を書くなんて」みたいなことが記してあって、この現実と虚構がないまぜになった世界観にあってなお、非現実的な出来事はしかし厳然と現実であって、しかも今も続いているのだ。

    0
    2014年05月03日
  • 夜の公園

    Posted by ブクログ

    決定的な瞬間というものはあまり訪れず、それとなく進んで行くものだと思っていました。
    良い意味で、予想を裏切られた感じでした。
    内面と外面のどちらが自分かなんてそう簡単には分からなくて、出会う人々がそのどちらと会うのかも、分からないものなんですね。

    0
    2014年04月14日
  • 物語が、始まる

    Posted by ブクログ

    川上弘美の小説を読んだ後は、いつも現実とそうでないものとの境界が曖昧になったような心地がする。
    それも、最初の話ではそうならず、読み進めて行くほどに何が何だか分からなくなる。
    ストーリーは理解できるのに、何か確かだったものが不確かになって行く。
    そんな感覚を味わいたくて、彼女の小説を読んでいる気もする。

    0
    2014年04月11日
  • 物語が、始まる

    Posted by ブクログ

    雛形を拾うことで、物語が、始まる。
    生きながらえることとはまた違う、物語の始まり。

    ーーーーー

    ときどき、私と本城さんの会話は、こうなってしまう。たぶん、何か大切な一語一文を、私たちは抜かしてしまっているのだ。

    ところどころに大きな平たい穴が開いたようなものーー
    歩いていると、私だけが穴に沈み、話しかける本城さんの膝くらいの位置に頭があるようになる、しばらく私は本城さんの膝に向かってあれこれ話しかける、膝は笑ったりのほほんとしたりして、存外普通に会話をかわしてくれる。

    0
    2014年04月13日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    字が大きくて読みやすかった。
    著者がはまってるソリティアって何?
    ひとりでできるカードゲーム?
    川上弘美氏の日常を読むとほっとする。昼寝もしてるし。
    安心するわ~

    0
    2014年04月01日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    相変わらずの東京日記。だけど震災の時期を挟んでいることで、フィクションにノンフィクションが入り込んで来る不思議な感じ。

    0
    2014年03月31日