川上弘美のレビュー一覧

  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    既読の本をどう書いてるか見てみて、へ~そう読んだんだ~とか、そうだよね~とか。読んでみたいと思っていた本の書評を読んで、やっぱり読んで見たいと思ったり。今まで知らなかった本に興味を惹かれたり。
    書評ってすきだけど、さすがにこの量を一気に読むのは疲れて、途中で断念。この本は時々ぱらっと開いたページにある書評を読むのが良さそうです。

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    2010年10月04日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    書評なのに、川上さんのまた一風変わったおはなしのように語られる感じがたまんない。
    解説の豊崎さんの言葉もまたよかった。

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    2011年11月04日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    なんてぶっとんだ本だ、と思ったけど
    見た夢がもとになってると知り納得。夢って訳が分からないもんね。
    そりゃ、もぐらと一緒に写真を撮ったり、鳥と話したり、
    冬眠したり体から砂が出てきたりしてもおかしくはないだろう、
    夢なら。

    すごいのは淡々と夢日記を綴っているようでどこか朗らかなその空気感。
    ちょっとした合間に読みたい。

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    2015年06月29日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    ちょっと暇だな、って時にかるく読む。
    眠くなったら今日はここまで。
    で、寝起きにまた読み始めて。
    気負わずゆるい気分で楽しめる。

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    2010年09月06日
  • 物語が、始まる

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    いつも、このちょっと怖い夢みたいな感覚を味わいたくて、この著者の小説を読む。期待は、裏切られない。ちょっと怖いのだけど、それがいやらしくなく自然に書けている川上さんはすごいとおもう。本当に向こうの世界の住人なのかもしれない。

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    2010年06月22日
  • いとしい

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    川上さんの文章は、言葉の質感や空気感が素敵だ。読んで感じるものがとても強く在るように思う。
    川上さんの小説には、あやふやなこと、不安定なもの、そういった不確かなものが散りばめられていて、ぐにゃぐにゃしたようなゆらゆらしたような世界を生み出している。
    ロジックのしっかりとした小説だけが良い小説というわけではないということを気付かせてくれる。

    こんな風に在れればいいのにと羨むほどに物語の中に居る人間は強く美しい。
    けれども私には強すぎて凛々しすぎて理想像にしか思えない。人間はもっとどうしようもなく感情豊かだと思うから。
    もっと足掻くし、もっと取り乱すし、もっとみっともないはず。なのにこの作品の中

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    2010年06月10日
  • あるようなないような

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    川上弘美という人は、毎日なにかにちょっぴり困って、うつむいている。かと思うと、ふと顔をあげて、いたずらを思いついた童女のようににっこり笑って駆けだしている。ただし行き先不明・・・というイメージ。
    いつもどっちつかずでとらえどころがなくてわからない。つまりこのタイトルどおり「あるようなないような」な人です。って知り合いでもないのに言い切るのもどうかと思いますが。少なくとも、彼女のエッセイはそんな風情を醸し出していて、それがたまらなく魅力的。

    なんにもやる気がでないときは、川上弘美ワールドに浸るとなんだか癒される。

    さらに、このエッセイ集のいいところは、「読書目録」とか「読書ノート」とか、彼女

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    2010年04月12日
  • いとしい

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    ふしぎな感じ。
    わけのわからない世界。
    いつかもう一度読み直したらわかるのかなぁ。
    豆腐がものすごく食べたくなりました。

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    2010年02月26日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    「新緑の夢」と「玉骨」が良かった。
    なにげない文章が続くと思いきや、あーと思ったり、はっとしたり、
    この方の作り上げる世界に取り込まれそうになる。
    「冬の花束」の、かさ、という音がいつまでも残る。

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    2010年06月01日
  • なんとなくな日々(新潮文庫)

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    川上さんの小説は何冊か読んだことがありましたが、エッセイを読むのはこれが初めてです。

    エッセイは、小説とはまた違った著者の一面が見られます。あのような小説を書く人は、普段、このようなことを考えているのか、こんな日常を送っているのかと新たな発見があるのが面白いです。

    川上さんには、息子さんが二人いらっしゃると知りましたし、ちょっとだけ足を伸ばして、遠出をし、ビールを飲むと言った、日常を忘れる小さな旅がお好きなこともわかりました。

    誰にでも起こりうるような日常の一場面を切り取って、おかしみと豊かさのある文に仕上げる表現力はさすがだと思いました。

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    2010年01月25日
  • ハヅキさんのこと

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    一篇が数ページという掌編が全部で26作品集められています。

    写真は、そこに存在するものを、フレームという枠と、瞬間と言う時間で切り取るもの。誰でもが見られるものを、どう「切り取る」かが撮影者の技(芸)術なのでしょう。
    この本もそんな感じがします。いかにもありそうな場面、人生と言う尺度で見れば一瞬に過ぎない時間を狭い視野で切り取って見せるような掌編です。
    川上さんの体験では無いことは明確ですが、何故か私小説の匂いがあります。ただ、何故この瞬間が切り取られたのか、私にはどこかしっくり来ないところが多かったようです。
    嵌れるか嵌れないか、結構好みの分かれる作品のように思います。個人的には川上さんに

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    2016年08月05日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    ゆるゆるエッセイ。 「尾籠な話ですが」と言うタイミングをはかったり、夏休みがおわるのはいやだー、という小学生の遠吠えを聞いたり。 日常のふとした隙間から覗く不思議を見逃さず、虚と実のあわいにふわふわ浮かぶ感じがとても心地よい。

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    2011年08月30日
  • 夜の公園

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    読みながら、何度も「これ川上さんだったよな」と表紙を見直しました。
    確かに川上さんらしい、フワフワした感じはあります。でもそれも所々です。それ以上に「何でこういうストーリーなの?」という感じのほうが強いのです。
    ある人の感想に「物語世界から現実世界へ」というキーワードが有りました。これまでも「センセイの鞄」や「古道具 中野商店」のように現実社会を描いたものもありますが、それでもどこか霞がかかったような、浮世離れした感じがしました。それに対して、この作品は単にウソばなしや良い意味での現実感の無さが消えて、何だか生臭い程の現実感があるのです。
    川上さんはこういう方向に向かうんですかね。私はやっぱり

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    2016年08月05日
  • あるようなないような

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    とても久しぶりに本棚から引っ張り出して、
    読みすすめてみたところ、
    新しく感じ入る部分やシンクロする部分が増えていることに、
    何だかかすかに誇らしい気分がした。
    (鎌倉について、俳句についての部分でした)

    その一方で、結局同じところに、
    同じようにぐっと来ている自分に、
    昔の日記を読み返して偶然気付いて、
    なんだ、何も私は変わっていないなとも思ったり。
    (ドラえもんについての部分でした)

    歳を重ねても、
    知識が増えても、
    前よりお金を持つようになって、
    少しはいろんな店にも詳しくなって、
    一人で夜に飲みに行くくらいになっても、
    結局のところ、私は何一つ、変わっていないのだと痛感。

    それは

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    2009年10月04日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    さくさくっと読める。
    タイトルをみてもっと深めな小説家と思いきや、作者の日々のエッセイ。
    タイトルの元となった話も「はぁ、それだけっすか?」といった気が抜けた笑いがもてる、ほんわかした一冊。

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    2009年10月07日
  • あるようなないような

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    時々不思議なエッセイ。

    なんて言葉巧みなんだろうと思う。
    「感冒を得たのだ」という、その直球が腹にずしっときます。

    かるく読めるんだけど、とっても中身がずっしりします。

    まだ、インターネットが復旧していない時代みたいで、そこに接続するのが大変みたい。
    かばんについ荷物を入れちゃうのとか、わかる。

    あー全然思い出せない。


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    2009年10月04日
  • 此処 彼処

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    空港にいる時の所在無し。
    ぶかぶかのみょうが。
    数々のボーイフレンド。
    そして北千住!!!
    原猿類を見にアフリカに。
    夜のアメリカの道路を病院まで裸足で走る。
    虫と呼ばれる車。




    必ず綺麗に収束する感じ。
    エッセイとしてすっきりきちんと読める。
    大御所っぽい?

    苦しくなんかないのに、あまりにやわらかくて所在無くなる感じ。

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    2009年10月04日
  • 溺レる

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    初めて読んだ、川上弘美の本。

    授業で読めって言われなきゃきっと読まなかった一冊。

    うん、やっぱ苦手な感じ。
    けど発見は多くあった。

    文章はぱっと見読みやすいしわかりやすそうなんだけど
    なめたらいかん。
    奥まで読めなくなる。

    さすが、芥川賞、谷崎賞取った人だけのことあるね〜

    でもやっぱ苦手でした。

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    2015年11月12日
  • いとしい

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    不思議な世界観。比喩というか、表現が独特でせつなさを感じさせる。よく分からない部分も多いが、分からないでイライラするというのではない。

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    2011年08月06日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    「最近、川上さんにはまっとるん?」
    夏休みに帰省した娘に言われました。大分、私の本棚に溜まってきましたからね「椰子・椰子が良かったよ」という勧めで読んでみたのですが。
    半分くらいまでは、クスクス笑いながら気分よく読んでいました。でも、途中からちょっと・・・。
    何となく、夢で見そうなストーリーだなと思って、あとがき(対談)を読んだら「半分くらいかな、実際に見た夢をもとにしたのは。」という言葉がありました。それを読むと、なんだか興味が一気に半減した感じです。「こんな不思議なウソ話を良く思いつくなぁ」という驚嘆が私の興味の多くを占めていたのかもしれません。それが夢の話なら不思議なのは当然なので。。。

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    2016年08月16日