川上弘美のレビュー一覧

  • 龍宮

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    ネタバレ

    短編。

    酒を飲みながら話しだす、昔は蛸だったという男。
    14歳の姿であらわれた神々しい存在となった曾祖母。
    時々ケーンと鳴く老人と、ヘルパーの関係。

    台所の神様と欲求不満主婦。
    人間を拾って歩くモグラ。
    姉たちとの各々の生活、妻との日々。

    先祖に恋をした200歳の子孫。
    海に住んでいた頃の記憶、人間との生活。

    2008年に一度読んでいるので再読。
    お話の最後の終わり方がどれもいい。

    「島崎」
    愛してるの。何回もわたしはつぶやいた。先祖の膝の上で、島崎の夕日をじっと眺めた。

    「海馬」
    私は海馬に戻って、海を泳いだ。~昼も夜も尽きるところをめざして、どこまでも、走りつづけた。

    不思議

    0
    2016年05月24日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    川上弘美は面白い、という印象があったのだけれど、最初の数篇はあまり馴染まなかった。馴染まないというか、今の自分には理解出来ないものなのかもしれない。ignisとmundusは、そうそうこれこれ、って感じではあったのだけれど、やはりどこか物足りない感じがあった。
    160503

    0
    2016年05月08日
  • 七夜物語(中)

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    上巻を読んだまま、すっかり忘れてしまい久々に読んだ中巻。
    児童書の様な読み易さなのだけれど、内容は難しい。
    難解という意味ではなくて、つい考え込んでしまう様な内容。

    表紙が何とも素敵で惹かれます。

    0
    2016年04月06日
  • 龍宮

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    川上弘美さんのパスタマシーンの幽霊を探しにいって この本を見つけました
    不思議な人間でわないものの話
    島崎が好きです。

    0
    2016年03月29日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ネタバレ

    どーしようもしょうがないニシノユキヒコ君と、彼を巡る女性達のお話。
    と、読む前にあらすじを眺めて、もしかしたら「悪女について」ばりにどろんどろんしたお話かと戦々恐々しつつ開いたのは内緒。
    そしてどうしようもなさ加減に脱力。
    もし目の前にニシノ君がいたら、もーほんとダメな人だなぁ!って背中ひっぱたいてるかも。

    0
    2025年05月28日
  • いとしい

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    相変わらずよくわからない世界観。
    淡々と進んでいくんだけど、恋愛小説なのかな? と最後に疑問符がつくような小説。

    0
    2016年02月13日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    数ページずつのエッセイ集。
    日常の、なんでもないところから話が発展していたりして、う~む。と思ってしまうことが何回か。
    この人の書く小説はあんまり好きじゃなかったけど、これは面白かった。

    0
    2016年02月13日
  • 溺レる

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    「溺レる」。
    何故「れ」ではなく「レ」なのか。
    なるほど「アイヨク」だから。
    ダメ女達のなんとも言えない「愛」の短編集。「愛」と書くのもはばかられるような、そんな状態だけど。

    冒頭の「さやさや」という短編は、おしっこの音だったとは。

    0
    2016年02月08日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    文学全集なんて・・・!と絶句しないで。このまったく新しいシリーズには漱石も、谷崎も、源氏も古事記も、村上春樹もあります。古典作品は森見登美彦、町田康といった若い作家が訳していてとっつきやすく、この巻の川上弘美訳『伊勢物語』でも、ひたすら恋に泣く男と女の姿が見えてきて古典の印象が変わりますよ◎

    0
    2016年02月04日
  • いとしい

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    持ってかれる、川上弘美ワールド。登場人物が真っ直ぐ歪んでいるのでわけわからなくなる。最後までわけわからなかった。

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    2016年01月22日
  • 七夜物語(下)

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    主人公は小学生の ファンタジーなのだが、読んでいるうちに、過去や現在の自分に置き換えて考えてしまっていた。
    哲学的?宗教的?不思議な成長物語。
    酒井駒子さんの絵が素敵すぎる。

    0
    2016年01月04日
  • おめでとう(新潮文庫)

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     自分の誕生日に本屋さんへ行ったら目に飛び込んできたので購入。特に印象的だったのは「春の虫」、「川」。

    0
    2015年11月29日
  • いとしい

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    ネタバレ

    薄い本。
    ページ数的には読みやすいと思うんですが、それよりも何よりも、言葉遣いと感性が独特で、理解できるできないがはっきり別れそうな作品でした。

    話の内容としては。
    ユリエとマリエの姉妹がいて、妹のマリエが主人公。
    彼女たちの母親は、母性よりも女性を匂わせる人。
    そんな中、成長したマリエは、高校教諭になり、教え子であるミドリ子の兄と恋に落ちる。
    ところが、ミドリ子が関係を持っている相手は、母の元恋人だった……
    という感じ。
    なんだか、人間関係複雑そうな話だなあ……と思って手に取ったんですが、それぞれがそれぞれに対して割り切っていて、全然、ドロドロしないです。
    なんか、「あー……そうなんだ……

    0
    2015年10月27日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    私は川上さんの「うそばなし」のファンです。
    最近、そう言った種類の作品が無く残念な思いをしてました。
    この作品はある意味「うそばなし」の系列です。しかし初期の「クマにさそわれて散歩に出る」と言った、明るくて軽くて何か不思議な、いかにも平仮名の「うそばなし」ではありません。ドロドロと暗く、粘着質で重苦しい「嘘話」です。
    なんか川上さん、昔の読者を置いて突き抜けて行っちゃったかな。

    0
    2016年05月15日
  • 溺レる

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    ネタバレ

    なんとなく、雰囲気に浸れる女性作家さんの文章が読みたい、と手に取った本。以前読んだ『センセイの鞄』が良かったなぁと思った気がして。(確かこの本なのだがうろ覚え)
    雰囲気はあるけれど、全体的に傾いた雰囲気で通勤電車で読み始めてくらくらした。
    最初の「さやさや」とか、終わりのほうえーって感じだったし…。生々しい話が多い。
    その後、ああそういう話ばかりなのね、と理解。現実から逃避する、男性に従順についていくふわふわ…というかじりじりとした女性ばかりが主人公で読みなれると楽だった。流れに抗わずに流されるというのはいいなあという心地さえしてきた。慣れるまでがちょっと気持ち悪かったけど。なんというか、酔っ

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    2015年08月30日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川上ワールドにもほどがある?
    不思議な感覚に陥る短編ばかり
    「半端だったなと思った。
    死ぬ時はいつも半端、誰でも半端。」
    「死んだとたんにぽっかりと隙間ができるのではなく、
    何年もしてからはじめて隙間や穴になる。
    その時がいちばんいやだ……」
    納得するような、共感できないような
    反発するようね、切なくなるような
    なんとも表現しきれない感情のうず

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    2015年08月22日
  • 溺レる

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    星3つ半くらい。
    ゆるゆると、川上ワールドに浸って居られるのが良い。
    短編集を読むのは初めてだった気がする。
    やっぱり、長編の方が良いな、と思いつつ、「神虫」あたりは、何がとは言葉に出来ないけれど、なんだか良かった、
    150816

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    2015年08月17日
  • 七夜物語(上)

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    久しぶりの川上さん。
    タイトルと酒井駒子さんのイラストのマッチングさにフラフラと。

    シビアなファンタジー。
    でも子どもの時を振り返ると、大人よりずっとシビアな世界にいたような気がする。

    まだまだ暗い夜の世界。
    中巻に続く。

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    2015年07月17日
  • ハヅキさんのこと

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    短編集。現実なのにどこか不思議な感覚もあって、でも静かに話は進んでいく、著者のそんな雰囲気が好きです。恋愛話もあったり、日常のさりげない話だったり、今回は人とのつながりが多かった気もします。表題作の「ハヅキさんのこと」が印象的でした。

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    2015年06月14日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    日記風に記書かれていて、内容もとても変わっています
    ありえないことを当たり前に書いていたので、そこがおもしろいです。

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    2015年05月10日