川上弘美のレビュー一覧

  • 龍宮

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    ふぅ。なんだかあっちの世界に引きずり込まれそうな本だった。

    人の話じゃないんだけど、なんかその感覚知ってるような気がするんだよな〜。
    自分の中にもあるような…
    あんまり考えると自分まで海に帰ってしまいそうだからこの辺で…

    島崎が好き センセイの鞄思い出す。

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    2015年05月08日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    「男性作家が選ぶ太宰治」は、どの話も小説の王道のごとく、
    シンプルにストレートに面白かった。
    対してこちらは、エッセイ風だったり、入れ子構造になっていたりと、
    やたらと技巧に凝っているのが目立つ。
    他人と同じものを選びたくないという女性心理だろうか?
    私の頭が単純なのか男性寄りなのか、「男性作家」の方が断然良かった。

    本書でいちばん気に入ったのは、角田光代さん選の「恥」
    「自分を暴かれる傷みが、読む快楽になることを知った」というコメントに膝を打つ。

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    2015年06月05日
  • 神様 2011

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    川上弘美のデビュー作である『神様』は、人間の言葉を話す熊が魅力的な短編であるが、このリメイク版。3.11の東日本大震災後に書かれた本リメイクでは、通常版の「神様」で繰り広げられる熊との日常生活が、原発事故などの影響により、捻じ曲げられる様子が描かれる。しかも、通常版とリメイク版が両方収録されているため、比較しながら、福島が失った日常生活とは何か、が静かに描かれている。

    決して声高に叫ばれるわけではないけれど、静かな怒りがここにある。

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    2015年04月07日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    改めて読み返し、未読なもの、既読なものまちまちだなと思った。
    わたしも江國さんと同じで太宰作品ですきだとはじめに感じたのは女生徒です。
    そして角田さんの言うように太宰作品は読み手が、私自身が書かれていると思い込むなにかがあること。
    もっと広い世代に読んでもらいたいですね。

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    2015年03月12日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    22の短編集。

    修三ちゃん
    コロボックルの山口さん
    好きです。

    楽しく読めた(^o^)

    P30
    しあわせな女の定義。
    何より一番大切なのは「揺るがないこと」。

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    2015年02月03日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    『川』を読んだら、お弁当を持って出かけたくなった。
    外での食事ってなぜだか美味しい。特別なものでなくても。
    昼からビールも憧れるわ。

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    2015年01月13日
  • 此処 彼処

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    場所に関するエッセイ。
    テーマの決まったエッセイというのもおもしろくっていいな。
    川上弘美さんのことが好みなだけかもしれないけれど。ふふふ。

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    2014年12月24日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    内容の5分の4は嘘みたいですが、全て本当の話と書いてあるが疑いたくなるほどの話。
    やっぱりクスッとする話が多く、こんな気持ちすごく分かると思う話ばかり。
    子どもの成長って早いんですよねー。

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    2014年12月09日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    ネタバレ

    5分の4ぐらいは本当のことと書いているが、果たして5分の4も本当なのか?と思ってしまう。
    でも、あるあるこういう感覚と思わせられるのも不思議だなぁと感じてしまう。
    日記を自分で書く時、こんなに不可思議なことだらけになるかなと笑ってしまった。

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    2014年12月04日
  • いとしい

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    とりとめない。本当、どの登場人物も液体のようって
    あとがきにあったけど、その通りと思った。
    けっこうぞっとするシーンがたくさんある。
    実際あったらちょうこわい。

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    2014年11月12日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    主人公は男子高校生。母子家庭で、母と祖母との3人暮らし。
    自分の考えを口に出して言うのを好まない少年だが、開放的な性格の恋人が居る。
    物語の幕引きが好みではなかったので、★4ではなく★3で。

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    2014年10月22日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    机を片付けていたら現れたので、読む。震災の時期も含まれているけれど、カワカミさんの東京日記は東京日記。あとがきだけは少し違う感じ。

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    2014年10月13日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    夢ってこんな感じだよなぁー

    改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう


    しらふで読むと
    あれ、これってつじつま合わなくない?とか
    そんなの無理じゃない?とか思うところが出てくるんだけど

    そのたんびに
    「ああ、これ夢の話だったわ つっこむのが野暮ってもんよ」
    と はっとする

    まぁそもそもいまの私の認識が正しいとも限らず
    (日高先生によると)私だってひとつのファンタジーを生きてるんだから
    いろんなパラレルなファンタジーを楽しんで味わったってよい


    だらだら、ちみちみと読むのがよい本だと思います

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    2014年10月04日
  • センセイの鞄

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    好きになるってやっぱりそうなるかー、、と。
    でもそれは付属物。
    素敵な思い出で生きていける気がした。

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    2014年09月16日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    Webに掲載していた日記仕様のエッセイ? いや日記か?

    なんとも頼りないふわふわした感じなんだけど、

    短い文章の中に、さすが小説家と思わせるオチがあり。

    内容の軽さ、文の短さ等々トイレで読むのに適していました(すみません…)

    イラストが可愛い。

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    2014年07月19日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    “「わ、わたしも、遠近両用にできないんですか」
    勢いこんで聞くと、お店の人は重々しく頭をふり、
    「残念ですが、お客さまは、遠くを見る時は左の目しか使っていらっしゃらないし、近くを見る時には右の目しか使っていらっしゃらないのです。遠近両用にしても、無駄なのでございます」
    と、きっぱり答えるのだった。
    す、すると、わたしはいつも片目でしか世界を見ていなかったのか!?
    ころびやすいのも、すぐに部屋の中のものにぶつかってあざをつくりやすいのも、すべてそのせいだったのか!?
    生まれて初めて知るその事実に、大ショック。”[P.16_無駄なのでございます。]

    これは本当かなぁ嘘かなぁとぼんやり思いながら読

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    2014年06月28日
  • 東京日記3 ナマズの幸運。

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    “六月某日 曇
    携帯電話が鳴る。
    いさんで通話ボタンを押し、「もしもし」と、自負に満ちた気持ちで言う。
    「あの、今国分寺の踏切を渡ったところなんですけど、法事、大丈夫ですか」相手が言う。
    国分寺。踏切。法事。まったく覚えのないことばかりで、驚愕する。
    「あの、どちらにおかけですか」
    「は?カワダさんですよ?」
    もしかするとわたしは本当はカワダという名字で、今日は法事の日で、今すぐ国分寺の踏切まで行かなければならないのではないかと、恐れおののく。
    居ながらにして。
    携帯電話を握りしめながら、つぶやく。やはり携帯電話は、怖いものなのだった。”[P.20_居ながらにして。]

    3巻目。
    日記と称しつ

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    2014年05月30日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    “十二月某日 曇
    コンビにに年賀状を取りにゆく。
    がんばって書いてね、と、コンビニのおばさんに言われる。今年もあと二日しかないから、心配してくれているのである。
    ええまあ、と心細そうに答えると、おばさんは顔をのぞきこんできた。
    ほんとにがんばるんだよ。ものすごく暖かな声で、はげましてくれる。
    ありがたくて、涙がにじんでくる。年末は寒さのせいか、涙腺がゆるんで、困る。”[P.44_ぽそ。]

    2巻目。
    ぼんやりと読む。

    “二月某日 曇
    数日前からこどもがインフルエンザにかかっている。うつるかな、うつるかな、とびくびくしていたら、案の定うつった。
    午前中、まだ熱がなくて寒けだけの時にマーケットに

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    2014年05月30日
  • ハヅキさんのこと

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    ネタバレ

    最近、定期的に川上弘美を読みたくなる。この作品は表紙のようにシンプルな短編集である。シンプルだけど、奥が深い。そんな作品ばかり。年齢の違う登場人物達だが、みんな掴みどころがない人ばかり。どの作品も味わい深い。

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    2014年05月26日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    子供がいても女っけたっぷりの母親と、
    子供も大人として扱う凛々しい祖母と暮らす高校生の男の子、翠くんの恋と友情と少しおかしな家庭の事情を描いたお話。
    何でもフツーと答える翠くん。
    心の中はボキャブラリーが豊富なのに、自分の気持ちはうまく言えない翠くん。
    自由になることは高校生の大きなテーマだね。
    大人の事情に振り回されて、仕方がないと納得しつつもどこか不満を抱えて早く大人になりたいという気持ち。

    平坦を好んでるような翠くんとその友人が、長崎の島で 夏休みを過ごして成長していくところでいきなりよくある青春小説になり驚いた。
    ラスト、意外と普通に収まってしまったような…。 
    前半と後半で別の

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    2014年05月19日