川上弘美のレビュー一覧

  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    私は川上さんの「うそばなし」のファンです。
    最近、そう言った種類の作品が無く残念な思いをしてました。
    この作品はある意味「うそばなし」の系列です。しかし初期の「クマにさそわれて散歩に出る」と言った、明るくて軽くて何か不思議な、いかにも平仮名の「うそばなし」ではありません。ドロドロと暗く、粘着質で重苦しい「嘘話」です。
    なんか川上さん、昔の読者を置いて突き抜けて行っちゃったかな。

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    2016年05月15日
  • 溺レる

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    ネタバレ

    なんとなく、雰囲気に浸れる女性作家さんの文章が読みたい、と手に取った本。以前読んだ『センセイの鞄』が良かったなぁと思った気がして。(確かこの本なのだがうろ覚え)
    雰囲気はあるけれど、全体的に傾いた雰囲気で通勤電車で読み始めてくらくらした。
    最初の「さやさや」とか、終わりのほうえーって感じだったし…。生々しい話が多い。
    その後、ああそういう話ばかりなのね、と理解。現実から逃避する、男性に従順についていくふわふわ…というかじりじりとした女性ばかりが主人公で読みなれると楽だった。流れに抗わずに流されるというのはいいなあという心地さえしてきた。慣れるまでがちょっと気持ち悪かったけど。なんというか、酔っ

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    2015年08月30日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川上ワールドにもほどがある?
    不思議な感覚に陥る短編ばかり
    「半端だったなと思った。
    死ぬ時はいつも半端、誰でも半端。」
    「死んだとたんにぽっかりと隙間ができるのではなく、
    何年もしてからはじめて隙間や穴になる。
    その時がいちばんいやだ……」
    納得するような、共感できないような
    反発するようね、切なくなるような
    なんとも表現しきれない感情のうず

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    2015年08月22日
  • 溺レる

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    星3つ半くらい。
    ゆるゆると、川上ワールドに浸って居られるのが良い。
    短編集を読むのは初めてだった気がする。
    やっぱり、長編の方が良いな、と思いつつ、「神虫」あたりは、何がとは言葉に出来ないけれど、なんだか良かった、
    150816

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    2015年08月17日
  • 七夜物語(上)

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    久しぶりの川上さん。
    タイトルと酒井駒子さんのイラストのマッチングさにフラフラと。

    シビアなファンタジー。
    でも子どもの時を振り返ると、大人よりずっとシビアな世界にいたような気がする。

    まだまだ暗い夜の世界。
    中巻に続く。

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    2015年07月17日
  • ハヅキさんのこと

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    短編集。現実なのにどこか不思議な感覚もあって、でも静かに話は進んでいく、著者のそんな雰囲気が好きです。恋愛話もあったり、日常のさりげない話だったり、今回は人とのつながりが多かった気もします。表題作の「ハヅキさんのこと」が印象的でした。

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    2015年06月14日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    日記風に記書かれていて、内容もとても変わっています
    ありえないことを当たり前に書いていたので、そこがおもしろいです。

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    2015年05月10日
  • 龍宮

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    ふぅ。なんだかあっちの世界に引きずり込まれそうな本だった。

    人の話じゃないんだけど、なんかその感覚知ってるような気がするんだよな〜。
    自分の中にもあるような…
    あんまり考えると自分まで海に帰ってしまいそうだからこの辺で…

    島崎が好き センセイの鞄思い出す。

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    2015年05月08日
  • 七夜物語(下)

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    ネタバレ

    第六章のタイトルは「終わりから二番目の夜」で、第七章が「終わりの夜」となる。

    うつくしいこども、と、そうでないこどもの件にはかなり惹かれるものがある。
    さよは、そうでないこどもに内なる輝きに愛しさを感じ、仄田くんはうつくしいこどもの持つ完全性を「どうしても」求めてしまうのだった。

    このときの二人の考え方が、後の二人の行く末に繋がったのかなあと思うと、面白い。

    七夜が明けて、目に見えるものはなくなったかのように見える。
    誰もがそんな特別な夜を過ごしたような錯覚に陥るラスト。私も、幼い頃、こんな不思議な体験をしたかもしれない……と思わせて物語は終わる。

    やわらかく、楽しい旅をした読後感。

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    2015年05月05日
  • 七夜物語(中)

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    中巻。

    第四章「二つの夜」は良かった。
    お互いに、夜の世界で自分の心の中と向き合う場面を経て次の一歩を踏み出していく。
    その作業は決して楽ではなくて、苦しみながらも見つめるしかない二人の描き方が上手い。

    更に、仄田くんに野村くんが声をかけるシーン。
    「うん。悪いこと言っちゃったって、ずっと後悔してた。だって、そういうこと言われるのって、すごくいやなことだから」

    「ぼくも、そういうふうに言われたことがあるから、わかるんだ」

    「医者にならない子なら、いてもいなくても同じだって、いつか大人が話してるのを聞いちゃったことがあるんだ」

    野村くんは、苦笑いのような顔をした。

    ……というシーン。

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    2015年05月05日
  • 七夜物語(上)

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    やっと文庫になったー!嬉しい。

    前回読んだ本の解説が川上弘美さんで、不思議な縁が本を結ぶなあ。
    ファンタジーと現実世界を一番強く噛み合わせるものは、主人公の境遇だと思う。

    さよは、父親のいない子ども。
    仄田くんは、母親のいない子ども。

    社会がそれを受容しても、彼女たちにはまだ受容できないカタチ。それが痛みを伴って、分かる。
    『七夜物語』の世界は、一つの逃場。けれど、その甘やかでスリリングな世界をどう抜け出すかで、さよと仄田くんは成長する。

    中巻、下巻と、ファンタジーと現実世界にどんな変化が起こるのか、楽しみ。

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    2015年05月05日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    「男性作家が選ぶ太宰治」は、どの話も小説の王道のごとく、
    シンプルにストレートに面白かった。
    対してこちらは、エッセイ風だったり、入れ子構造になっていたりと、
    やたらと技巧に凝っているのが目立つ。
    他人と同じものを選びたくないという女性心理だろうか?
    私の頭が単純なのか男性寄りなのか、「男性作家」の方が断然良かった。

    本書でいちばん気に入ったのは、角田光代さん選の「恥」
    「自分を暴かれる傷みが、読む快楽になることを知った」というコメントに膝を打つ。

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    2015年06月05日
  • 神様 2011

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    川上弘美のデビュー作である『神様』は、人間の言葉を話す熊が魅力的な短編であるが、このリメイク版。3.11の東日本大震災後に書かれた本リメイクでは、通常版の「神様」で繰り広げられる熊との日常生活が、原発事故などの影響により、捻じ曲げられる様子が描かれる。しかも、通常版とリメイク版が両方収録されているため、比較しながら、福島が失った日常生活とは何か、が静かに描かれている。

    決して声高に叫ばれるわけではないけれど、静かな怒りがここにある。

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    2015年04月07日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    改めて読み返し、未読なもの、既読なものまちまちだなと思った。
    わたしも江國さんと同じで太宰作品ですきだとはじめに感じたのは女生徒です。
    そして角田さんの言うように太宰作品は読み手が、私自身が書かれていると思い込むなにかがあること。
    もっと広い世代に読んでもらいたいですね。

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    2015年03月12日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    22の短編集。

    修三ちゃん
    コロボックルの山口さん
    好きです。

    楽しく読めた(^o^)

    P30
    しあわせな女の定義。
    何より一番大切なのは「揺るがないこと」。

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    2015年02月03日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    『川』を読んだら、お弁当を持って出かけたくなった。
    外での食事ってなぜだか美味しい。特別なものでなくても。
    昼からビールも憧れるわ。

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    2015年01月13日
  • 此処 彼処

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    場所に関するエッセイ。
    テーマの決まったエッセイというのもおもしろくっていいな。
    川上弘美さんのことが好みなだけかもしれないけれど。ふふふ。

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    2014年12月24日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    内容の5分の4は嘘みたいですが、全て本当の話と書いてあるが疑いたくなるほどの話。
    やっぱりクスッとする話が多く、こんな気持ちすごく分かると思う話ばかり。
    子どもの成長って早いんですよねー。

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    2014年12月09日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    ネタバレ

    5分の4ぐらいは本当のことと書いているが、果たして5分の4も本当なのか?と思ってしまう。
    でも、あるあるこういう感覚と思わせられるのも不思議だなぁと感じてしまう。
    日記を自分で書く時、こんなに不可思議なことだらけになるかなと笑ってしまった。

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    2014年12月04日
  • いとしい

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    とりとめない。本当、どの登場人物も液体のようって
    あとがきにあったけど、その通りと思った。
    けっこうぞっとするシーンがたくさんある。
    実際あったらちょうこわい。

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    2014年11月12日