斎藤環のレビュー一覧

  • 中高年ひきこもり

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    とてもよかった。ひきこもりの状態は、本人も苦しんでいる。ひきこもりの捉え方、家族の関り方、家族への支援の仕方が丁寧に書かれている。支援を必要とする状況の人に対して、理解と支援の和が広がることで、支援される人にもする人にもよい循環が広がることと思う。ひきこもりに限らず、様々な立場の人が暮らしやすくなることを願う。

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    2021年02月22日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    ひきこもりからポストモダン、ラカンを語り、現在はオープンダイアログを実践されている斎藤環氏と歴史学者の與那覇潤氏の対談本。與那覇氏は双極性障害で入院し、その体験を書籍にもしている人。何かの雑誌で対談を続けた物を編集したものかと思ったが、いわゆる語りおろしを加筆修正したもの。両者とも指向性が似ているのか、話が尽きない。これまでの両者の指向性が最終章のオープンダイアログの話に集約するが、ここにコミュニズムを絡めて語るところが味噌であった。ポストモダンやラカンなど難解な思想を絡めて語り合うので、ついていくのに骨が折れた。用語の脚注は豊富であるが、おそらく基礎知識がないと、この脚注だけでは不十分だろう

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    2020年08月02日
  • 中高年ひきこもり

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    「語り起こし」というだけあって読みやすい文章でしたね。本人が書いているわけではなく、喋っている言葉をライターさんが編集して?本にしているわけだから…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、川崎の事件でまた注目されつつある「ひきこもり」という現象ですが…中高年のひきこもりは大量に居るそうですよ! なんかテレビでもひきこもり特集とか言って、元ひきこもりの人にインタビューとかしているのを観たことがあるような…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    あとがきでの著者の言葉が一番良かったですね! ひきこもりを予防する、まずはそういった考え方から脱却するべきだと…時と場合によっては引きこもっても

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    2020年07月14日
  • 中高年ひきこもり

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    安心して引きこもれる環境を作ると、人は「そろそろ外に出ようかな」という気になる、ということでしょうか。確かに余裕がないと現状維持を望みがち。しかし、語り起こしで作ったんですね、この本。

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    2020年05月11日
  • ひきこもりはなぜ「治る」のか? ―精神分析的アプローチ―

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    前半は、精神分析の理論を活用して、ひきこもりの心理を巧みに説明していた。
    後半は、精神科医である筆者がどのような心構えで治療にあたっているのかが書かれている。

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    2019年08月24日
  • 別冊NHK100分de名著 「日本人」とは何者か?

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    斎藤環の河合隼雄「中空構造日本の深層」を軸に繰り広げられる一種曖昧論の推奨が面白い。単に良しとはせずに入り込まれる隙ともなると言う指摘もうなずける。コミュニタリアズムと同調圧力の議論にも似て、空気の研究、言葉の自動機械化という宮台の言説ともほぼ近いのでは。

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    2019年04月13日
  • 別冊NHK100分de名著 「平和」について考えよう

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    一年に一回のペースでO.A.されているスペシャルは特に内容、人選ともに大変興味深く蒙を啓かれる。経済、心理、歴史。つまりおよそ平和を取り巻く全方位から論考、議論されるため、立体的かつそれぞれの書のエッセンスにとどまらず、タイムリーな論議にもなっており、実践実用的だ。
     とりあえずは過去作をコンプリートしようかと。

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    2019年04月09日
  • 社会的ひきこもり

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    ネタバレ

    まさに、発達障害のある長男が、高校2年冬から急に
    不登校 → 引きこもり → 転校...何とか通信制高校を卒業(←いまここ)。

    引きこもり関係の教育テレビや新聞記事で、何度もお名前を拝見していたので、大型書店で探して購入。

    実際に接している肌感覚からすると、齊藤先生の言葉やアプローチは、わが家の場合、まさに本物です。

    具体的には
    実践編 p110~
    「そこにある」ことを認める
    努力と激励の限界
    一方的な受容の弊害
    外傷の体験と回復
    ひきこもりにおける他者との出会いの欠如
    なぜ治療が必要か....

    に書かれている内容が、身震いするほど共感します。

    ひきこもりを「成熟の問題」と言語化し、

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    2019年02月23日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    目次
    序章 なぜ「母殺し」は難しいのか
    第1章 母と娘は戦っている
    第2章 母の呪縛の正体をさぐる
    第3章 女性ゆえの困難について
    第4章 身体の共有から意識の共有へ
    終章 関係性の回復のために
    =======================================
    <なぜ「母殺し」は難しいのか>
     母と娘の関係は、家庭内に置いて特殊である。
     同性であるために、心理的に距離が近くなること、そして、母親の支配が、父親の様なわかりやすい形ではなく、相手の同情と共感を逆手に取った、分かりにくい形をとることにも関係ある。
     具体的には、「あなたのためを思って」との大義名分で、自分の幻想に基づ

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    2018年12月22日
  • 関係する女 所有する男

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    第1章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
    第2章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか
    第3章 すべての結婚はなぜ不幸なのか
    第4章 食べ過ぎる女、ひきこもる男
    第5章 「おたく」のジェンダー格差
    第6章 男と女の「愛のかたち」
    終章 「ジェンダー」の精神分析
    =======================
    まえがき
    第1章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
    第2章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか

     男と女の最大の違いは「所有」と「関係」の違いである。
    著者が述べる「男女差」は脳器質的な違いではなく、あくまでも、「ジェンダー(社会文化的性差)」に基づく。つまり男女差というのは、あく

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    2018年12月22日
  • 人間にとって健康とは何か

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    一般的な健康論ではなかった。

    SOC首尾一貫感覚について
    把握可能感、処理可能感、有意味感(わかるできる意味がある)を持つこと、対処リソースとしてのGPRsについては具体的な例や近代史などを用いて示された。

    自己効力感 ある目標を実現できる能力
    日本人は日本教
    日本教の中心は神ではなく人間
    健康生成論
    ポジティブ心理学
    戦争は過程 平和は状態 
    幸福は過程 健康は状態

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    2018年03月21日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

    購入済み

    このような書は出版すべき

    ナチズムの中で埋もれていた、アインシュタインとフロイトの対話集。再発掘してくださったことに感謝。出版してくれてありがとう。

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    2017年08月10日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた

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    2015年06月28日
  • ヤンキー化する日本

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    ヤンキー文化を定義し、色々な分野にこれを見つける本。面白い。特に建築家の隈健吾さんとの対談が面白かった。
    ただ「あとがき」にも書かれている通りヤンキー文化=日本文化と思えてしまう。それを踏まえて、なぜヤンキー文化がダメか、を論じた部分が欲しかった。著者がヤンキー文化からの脱出を志していることが伝わるだけに。前著を読まないといけないかな?

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    2015年04月08日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    著者が「対談を終えて」のコメントにも書いたように、萩尾望都さんのプライヴェートなお話が聞けてよかった。就活の学生さん、本当の「貴重なお話」っていうのは、こういう話のことなんですよーーだそうですw
    まあ皆さん酷い母親をお持ちで。私も機能不全家庭で育ちましたが、大して珍しい事ではなかったんだなと。また母親と距離を置きたいと思う事に罪悪感を感じなくてもよかったんだと今更ながら納得しました。水無田さんのように理路整然と考えていれば、もっと早くに楽になれたのかなと思いました。
    母性は存在しない、精神分析的には男性は身体を持っていない、にはビックリ。

    p152
    信田 だからあんなメタボな身体でも平気でさ

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    2014年06月10日
  • ヤンキー化する日本

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    精神科医で社会評論家の斎藤先生の「ヤンキー」論。
    昔からヤンキーにカテゴライズされる人たちは沢山いたわけであるが、何故か最近「発見」されて、消費マーケティングの世界でも人気だったりする。
    これはネットをはじめ「トンガッた」ところにいる「オタク」たちは、弁は立つし、知識も豊富で、ロゴスの世界では優位にいるように見えるのだが、じつはマイノリティだ。世界は「気合い」=ヤンキーの精神的な支柱で動いているのだw

    <齋藤先生のヤンキーの定義=笑える>
    ・過剰装飾を好む「バッドセンス」な美的感性
    ・気合とかその場の勢いをなにより大事にし、「深く考えない」ことを美徳とする精神(反知性・教養主義)
    ・大局的・

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    2014年05月06日
  • ヤンキー化する日本

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    「気合いとアゲアゲのノリさえあれば何とかなる」というヤンキー文化が広がっている。
    ここでは「ヤンキー」と「インテリorオタク」と分類されているが、高校時代「ネアカ」「ネクラ」でクラスメイトが二分された時の気分を思い出した。
    維新の会や阿倍首相など、近年の趨勢には驚くばかりだが、「オタク」が少数派なのは自明の理だったのだ…!

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    2014年04月05日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    ネタバレ

    水無田先生以外の方の本は読んでいたのでより深く理解できた。「母がしんどい」「さよなら、お母さん」「母は娘の人生を支配する」など事前に読んでおかれるといいかもです。
    今まで対談形式の本は面白いと思ったことがなかったけど、これは最後まで飽きることなく読めた。
    特に水無田先生ところがググッと来る。明治30年以降の急速な変化の中で、良妻賢母とロリコン言説と少女趣味と、家父長制の強化と幼児虐待と言うのは、同時期に発生している云々

    あぁ、それ以前に帰りたい(笑)

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    2014年04月09日
  • 関係する女 所有する男

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    今まで読んだ男女本の中で一番よかった。男と女は脳梁の太さが違い〜、という諸々の脳説はただの俗説なんだと知り、社会面とか文化面で構築されてきた日本の男女観という考え方がなるほどなー!という共感。
    オタクと腐女子のくだりも面白かった☆

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    2013年05月11日