斎藤環のレビュー一覧

  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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     男性とは異なる「母娘問題」特有の困難さを説明した本。

     母娘問題に悩んでいる当事者よりも、その周囲の人や支えている人が、母娘問題を理解する上で、参考になると思いました。様々な精神分析の理論が引用されており、そういった知識を得るためにも、参考になる本だと思います。

     精神分析の知識がまったくない状態で読みましたが、理解できたかは別として、読みやすかった気がします。妻とその母を見ていたため、納得できる部分が多く、一気に読んでしまいました。

     ただ、二度、三度読んでいるうちに、少しずつ理解が深まってきました。

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    2017年10月25日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    私が当事者ではないせいか(父とは問題があったけれど母とは特になかった)信田さよ子さんや水無田気流さんとの専門的な話になるとあまり頭に入ってこない。子どもも息子一人なので娘を育てる悩みもママ友から聞くだけだし。
    母娘問題について思い当たる人には気付きのきっかけになるかも。(ただ田房永子さんの「呪詛植え」は我が子に対しても気を付けようと思いました)

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    2017年08月17日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    ネタバレ

    読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
    姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
    20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もうい

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    2017年01月01日
  • 心理学化する社会 癒したいのは「トラウマ」か「脳」か

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    映画やドラマに「トラウマもの」があふれ返り「癒し」がブームになっている現在の状況に対する違和感から出発し、「心理学」的な解説が社会のアーキテクチャとして機能してしまっていることの問題性を鋭く指摘している本です。

    「猫も杓子もトラウマ」といったような風潮にどこかいかがわしさを感じているというひとはおそらく少なくないでしょうし、わたくし自身も本書で紹介されている小沢牧子の著書にかなり説得されるところがあったのですが、本書ではそうした「心理学化」の傾向と、表層的にはまったく異なるように見える「脳ブーム」とのあいだに共通する問題を見通しているという点で、単なる素朴な違和感の表明とは一線を画しているよ

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    2017年12月23日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    ネタバレ

    女性の謎、ジェンダーの壁、父親不在…。問題の原因から、葛藤を乗り越えた体験、自立した関係の築き方まで、精神科医・斎藤環と5人の女性が、母と娘について語り合う。朝日カルチャーセンターでの対談を加筆・修正し書籍化。

    なんか,悲しいくらい理解できる感じ。

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    2016年11月03日
  • 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

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    タイトルが素敵。秀逸なヤンキー論。ヤンキーそのものではなく日本人の中に潜む、いわば「ヤンキー魂(ソウル)」について相田みつを、ジャニーズ、漫画、金八先生、母性、古事記(!)と様々な視点から考察。結論を先送りする文章には少しイライラさせられたが、なるほどたしかに日本的なるものとヤンキーテイストは馴染みがいいんだよなあと妙に納得させられた。著者考案の「本宮ひろ志テスト」(本宮ひろ志のキャラの横に本宮ひろ志絵でその人物を描きこんだと想定して違和感がなければヤンキー認定)には笑った。面白い本でした。

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    2016年08月04日
  • 別冊NHK100分de名著 「平和」について考えよう

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    ネタバレ

    フロイト『人はなぜ戦争をするのか』、ブローデル『地中海』、井原西鶴『日本永代蔵』、ヴォルテール『寛容論』。心理学、経済学、江戸文学、哲学と、それぞれ切り口は違えど、平和の維持と創造のヒントを名著から見出せる。

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    2016年07月14日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ちょうどディズニー「塔の上のラプンツェル」をみたタイミングで読めて良かった。
    ラプンツェルの髪で母親が生きている、というのが、母娘の身体性の共有を表しているというのが明らか。
    自己の投影…とか、母が娘を縛るやり口に関しては知られていても、縛らざるをえないことに関する精神分析からの論は初めて読んで、すこしスッキリした。

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    2016年05月12日
  • 関係する女 所有する男

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    終章で女性性の検討をしていて、
    それが見事なまでに女性の擬態化、不合理さ、不安定さ、
    そして男性の身体性の薄さ…抽象的な概念や思考・空想世界の広さ…を言い当ててました。
    ナイス看破。

    私は普段から、女性・男性の能力や特性に差は無いことを
    主張しているし体現しているつもりでいます。
    でもジェンダー…生まれ持った性差…ってなると、
    それはまったく違う生き物だ。って知ってる。

    椎名林檎さんの歌詞がなんども頭をよぎりました。
    「私の名ならば…【女】其れ以上でも以下でも無い」

    「イグアナの娘」のストーリーは、
    すべての女性が内心、どきっとしたことあるはず。

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    2016年04月23日
  • 思春期ポストモダン 成熟はいかにして可能か

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    成熟が不可能になった時代=ポストモダンという永遠に続く思春期=成熟前夜になって顕在化し始めたNet社会・DV・摂食障害・不登校・ひきこもりといった現象と、その至近距離に若者という存在。筆者によれば、不登校やひきこもりというのは、彼ら自身が何か本質的な問題を抱えているというよりも、社会との、あるいは家族との接続に原因がある、間主観的な問題なのである。言わば、病むのは脳でも精神でもない、人間関係である、と。一旦発生したそれらの接続ミスは、本人に過度なプレッシャーを与え、ますます追い詰めていくという悪循環を成る。それが「病因論的ドライブ」なのだ、と。
      ――2009/08/31

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    2015年12月17日
  • 社会的ひきこもり

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     ひきこもりの数は減少するどころか、より長期化して社会的病理にまでなっている。それはこの「病」が個人的な疾病を超えて、家族や環境にも原因があるからだ。この問題を扱った本は少なくないけれど、「ひきこもり」と「精神疾患」との線引きがどうも明瞭でなく、どういう状態になったら医療を頼るべきなのかがわかりにくい。そのために本人も家族も「次の一歩」を踏み出せないでいる場合が多いように思う。
     そして本書では、こういう家族がますます「閉じて」いってしまうことが、何よりも問題の長期化の原因であると指摘している。そして「治療」はまず家族だけでも「精神科」に相談すること、と明示してあるところがわかりやすい。精神科

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    2015年09月26日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    対談形式なので読みやすい。母と娘は身体的同一化しやすい関係であるため、こじれやすいと。母にとって娘は自分の生き直して捉えるために抑圧的になるという解釈は面白く。確かに息子の方が親に対してはドライかもね。

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    2015年08月26日
  • 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

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    生存戦略としてこれほど強力な文化もない。ーフェイクな物語性に身を委ねつつ、行動を起こすことすら可能」
    だとさ。
    本質が無いということそのものの強みは良くわかる。いわゆる日本人の純粋な形態がヤンキーなのね。

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    2015年08月16日
  • ヤンキー化する日本

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    「ヤンキー」というキーワードで現代日本社会を論じた一冊。こなれていない部分もあるが、一読の価値はある。
    「ヤンキー」とは、バッドセンスな装いや美学と「気合」 や「絆」といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とがアマルガム的に融合したひとつの”文化”。
    殆どが対談だが、隈研吾との対談が秀逸。「歌舞伎座のスーパーシンメトリーが銭湯建築のルーツ、桂離宮は書院造と数寄屋造りの合体でテーマパーク的でそれがタウトのような和風の素人に受けた、丹下健三は存在そのものがヤンキー」といった話が次々に飛び出す。

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    2015年08月06日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    暗示的にも明示的にも同一化を要求して断ちがたい結びつき・縛りを形成する母娘関係を「プラトニックな近親相姦」というのは一見過激に思えるが、きちんと読むといろいろと自分が見聞きした実態とも符合してふにおちる。

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    2015年01月19日
  • ヤンキー化する日本

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    ネタバレ

    『ヤンキー経済』とほぼ同時期に読み終わったので比較するけど、こっちの方が読み物としては読みごたえがある。
    ただ、子どもを持つ身としては、このまま日本が進むとどーなるよ、と暗澹たる気分になるのもまた事実。
    この本で言う「ヤンキー」は、反知性ではないけど、地頭のいいヤンキーは実学のみを目指す(弁護士とか)、とか、その通り過ぎて頭が痛い。
    帯の、『この国は”気合い(だけ)”で動いている。』は、違う意味に勘違いする人続出しそう。

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    2014年11月25日
  • ヤンキー化する日本

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    2014年3月初版
    斎藤環 著
    ==

    若者に限らず、日本は今“ヤンキー化”が全体的に進んでいる
    日本人論=日本人特殊論であり、=ヤンキー論。ヤンキー文化とは“気合いとアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ。

    本物の非行少年や不良が減る一方で、彼らに特有と思われていた文化的エートス(ヤンキー性)が、非行とは無関係な層にまで浸透している。知性よりも感情を、所有よりも関係を、理論よりも現場を、分析よりも行動を重んじるのが特徴。

    などなど。
    ヤンキーはそもそも、ある意味この島国の「原住民的」な気質を表出させている、という捉え方をしている本。面白かったです。

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    2014年09月29日
  • ヤンキー化する日本

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    ネタバレ

    ヤンキーが流行だが、その発信元の一人の著者が各界の人達と対談。おもしろかった。日本人の総ヤンキー化が言われている昨今、マーケティングを考える際にも考慮に入れるべきで、ヤンキーに人気のあるヴィトンのモノグラムやディズニーなども取り上げられている。

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    2014年07月01日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」 

    「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか
    (NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。

    著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。

    角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、
    萩尾望都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、
    信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も
    読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、
    今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、
    「母が重くてたまらない―墓守

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    2014年06月14日
  • ヤンキー化する日本

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    ネタバレ

    こうやって何かにカテゴライズしてしまうのってあまり好きではないけど、この「ヤンキー化」の雰囲気はなんだかすごく腑に落ちた。私がこの世の中の雰囲気になじめないわけも。だって私、相田みつをキライだし(笑)。なんだかなーこんな雰囲気の世の中を生きていかなきゃならないのかと思うとなんかウンザリ。。。
    デーブ・スペクターさんとの対談と、與与覇潤さんとの対談が面白かった。

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    2014年05月31日