斎藤環のレビュー一覧
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ネタバレ読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もうい -
Posted by ブクログ
映画やドラマに「トラウマもの」があふれ返り「癒し」がブームになっている現在の状況に対する違和感から出発し、「心理学」的な解説が社会のアーキテクチャとして機能してしまっていることの問題性を鋭く指摘している本です。
「猫も杓子もトラウマ」といったような風潮にどこかいかがわしさを感じているというひとはおそらく少なくないでしょうし、わたくし自身も本書で紹介されている小沢牧子の著書にかなり説得されるところがあったのですが、本書ではそうした「心理学化」の傾向と、表層的にはまったく異なるように見える「脳ブーム」とのあいだに共通する問題を見通しているという点で、単なる素朴な違和感の表明とは一線を画しているよ -
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終章で女性性の検討をしていて、
それが見事なまでに女性の擬態化、不合理さ、不安定さ、
そして男性の身体性の薄さ…抽象的な概念や思考・空想世界の広さ…を言い当ててました。
ナイス看破。
私は普段から、女性・男性の能力や特性に差は無いことを
主張しているし体現しているつもりでいます。
でもジェンダー…生まれ持った性差…ってなると、
それはまったく違う生き物だ。って知ってる。
椎名林檎さんの歌詞がなんども頭をよぎりました。
「私の名ならば…【女】其れ以上でも以下でも無い」
「イグアナの娘」のストーリーは、
すべての女性が内心、どきっとしたことあるはず。 -
Posted by ブクログ
成熟が不可能になった時代=ポストモダンという永遠に続く思春期=成熟前夜になって顕在化し始めたNet社会・DV・摂食障害・不登校・ひきこもりといった現象と、その至近距離に若者という存在。筆者によれば、不登校やひきこもりというのは、彼ら自身が何か本質的な問題を抱えているというよりも、社会との、あるいは家族との接続に原因がある、間主観的な問題なのである。言わば、病むのは脳でも精神でもない、人間関係である、と。一旦発生したそれらの接続ミスは、本人に過度なプレッシャーを与え、ますます追い詰めていくという悪循環を成る。それが「病因論的ドライブ」なのだ、と。
――2009/08/31 -
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ネタバレひきこもりの数は減少するどころか、より長期化して社会的病理にまでなっている。それはこの「病」が個人的な疾病を超えて、家族や環境にも原因があるからだ。この問題を扱った本は少なくないけれど、「ひきこもり」と「精神疾患」との線引きがどうも明瞭でなく、どういう状態になったら医療を頼るべきなのかがわかりにくい。そのために本人も家族も「次の一歩」を踏み出せないでいる場合が多いように思う。
そして本書では、こういう家族がますます「閉じて」いってしまうことが、何よりも問題の長期化の原因であると指摘している。そして「治療」はまず家族だけでも「精神科」に相談すること、と明示してあるところがわかりやすい。精神科 -
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2014年3月初版
斎藤環 著
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若者に限らず、日本は今“ヤンキー化”が全体的に進んでいる
日本人論=日本人特殊論であり、=ヤンキー論。ヤンキー文化とは“気合いとアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ。
本物の非行少年や不良が減る一方で、彼らに特有と思われていた文化的エートス(ヤンキー性)が、非行とは無関係な層にまで浸透している。知性よりも感情を、所有よりも関係を、理論よりも現場を、分析よりも行動を重んじるのが特徴。
などなど。
ヤンキーはそもそも、ある意味この島国の「原住民的」な気質を表出させている、という捉え方をしている本。面白かったです。 -
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他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」
「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか
(NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。
著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。
角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、
萩尾望都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、
信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も
読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、
今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、
「母が重くてたまらない―墓守