斎藤環のレビュー一覧

  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    母と娘の間には
    母と娘の間にある問題がクローズアップされてきている。
    母は娘を支配しようとし、娘はそれに応えるために必死になる....
    その問題を5人の女性と対談形式で齋藤環が論じる。

    一番興味深かったのが水無田気流氏との対談。
    現代の育児の負担というものが女性に過剰に負担を強いているという論調であるがこの点は非常によくわかる。
    保育園が見つからない、見つかっても子供が病気になれば休まなければならない、夫は帰って来ない、孤独感を募らせていく......
    これは現代の母親には感じるものがあるのではないだろうか。
    ある程度の社会基盤がある人ならば公的サービスを受けられる(それがあることを知ること

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    2015年03月18日
  • 世界一やさしい精神科の本

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    わかりやすい。けど、ここで紹介される病気の症状が似ていて、とてもややこしい。
    ああそういうことかということもたくさんあった。やっぱり、障害なんて健常と地続きやねんなぁと、あらためて思う。「できない」のではなく、ただ「苦手」なだけ。

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    2014年04月29日
  • 関係する女 所有する男

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    くっそ面白かった。

    分かりやすくさくさく読めるのはいつものごとく斎藤環なんやけど、ジェンダー論について概説した部分が特に秀でてる。大学一回ん時に読みたかった本。

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    2014年04月28日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    うーむ。
     なるほど……。と言おうかなんと言おうか。
     女性が生む性だからなのか、産む性で有ることを社会的に期待されているからなのか、母、祖母、とさかのぼり、もしかしたらミトコンドリア・イブにまでたどり着く呪詛を感じる。すげーわ。

     社会や人情、世間の常識に照らし合わせて間違っているとしても、本人が辛いならば「辛い」って言うのは当たり前なんですよ、と言うことを切々と語っているなぁと。
     そして何より、逆もありき、と言うのが新しかった。端から見てどんなに辛そうでも、本人が大丈夫ならばそれでいいい。
     本人にとっては、本人が感じていることが真実なのだし、それを大切にしてほしいと思いました。

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    2014年04月17日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    実母とうまくいっていない長女の私にも娘がいるので、娘とはうまくやっていきたいと常に思ってます。

    なので、心に留めておこうと思うこともありながら、女同士はやっぱり難しく永遠のテーマなのかなぁとも思う。

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    2014年04月06日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    結構、衝撃的でした。でも、よく考えてみたら。後輩にこういう親子関係の子いたなぁ・・・その子の弱さのせいだと思って、埒が明かない感じに嫌気がさしちゃって疎遠になっちゃったけど、切りたくても切れないのか・・・全然わかってあげられなくて、悪かったな。。。

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    2014年03月26日
  • 関係する女 所有する男

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    恋愛において、男は対象を所有したがり、女は対象と関係したがる。この命題をめぐって、ジェンダー用語の解説、脳科学批判やフェミ批判をまじえながら、議論をつくしている。前半で批判に対する予防的な物言いをさんざんしていたわりに、後半は単純な男女論に陥っている感じ。著者も冒頭で「現代において精神分析は有効か?」という問いを投げていたが、読み終わってみると、「なぜそこまでしてフロイトーラカンにこだわる必要があるのか?」と著者の立場じたいを疑ってしまう。

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    2014年02月17日
  • 関係する女 所有する男

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    借りたもの。
    タイトル通り、男性原理が「所有原理」、女性原理が「関係原理」に基づいている事を指摘。
    ジェンダーとは何か?それは社会制度の中で出来た女性のみの問題で語ることは難しい事、社会での性と性別の関係は切っても切り離せない事
    など、男女両方の性と価値観の違いを互いに比較しているので、相互理解の第一歩になるのではないだろうか。
    性愛ですら、この原理の差で男女ともに苦しんだりする。
    哲学的な部分から、オタクカルチャーにも簡潔に言及してくれて面白い。

    脳の性別差が無いというのは成程と思った。人間は未だ自分自身の事を知らない。

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    2013年10月16日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ネタバレ

    タイトルがすごく良い。
    「母と娘」という関係性だからこそ生まれる諸々の呪縛を考えるにあたって、
    「同性であること」「密着性」「自己投影」「女性性」
    は、腑に落ちるポイントだった。
    身体感覚からくる同一視、というのは少しピンとこなかったけれど、
    隠微なコミュニケーション地獄という表現は好き。
    女性のほうがマゾヒスティック・コントロールに敏感である、という考えは『おおかみこどもの雨と雪』といった作品でも象徴的に描かれているのを思い出す(個人的には立場や性別によらない普遍的なものだとは思う)。

    結局この手の問題は、娘の側がまず呪縛の幻想から抜け出す必要があるのだろうな。

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    2013年07月16日
  • 原発依存の精神構造―日本人はなぜ原子力が「好き」なのか―

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    はずかしながら,"原発"に不感症なじぶんがどうしてそうなのか知りたくて,読んでみた.原発に不感症というのは無関心ということではなくて,反原発・脱原発の主張もわかるし,原発推進派の主張も否定できない,何を信じればいいのかわからない状態.行動原理を支える精神の部分が混乱している状態.できることは,理解しようとすること,かなと.

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    2013年05月26日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ちょっと小難しくて理解し切れず、わかったようなわからないような気持ちになるところもある。けれども数ページに一行でも、「あぁ…!わかるっ…!!」と線をグリグリ引きたくなるようなフレーズに、女性なら巡り合うんじゃないでしょうか。そしてそのポイントは人によって少しずつ違うかもしれない。このレビューは私の実の母も義理の母もきっと読んでいるので、私の場合具体的にどんなフレーズが、っていうのは敢えて書かないことにしますが(笑)
    著者が男性なわけですが、私が読んで納得できない箇所は、精神分析用語が難しいせいなのか、そこで示される母娘の例が自分にマッチしないせいなのか(臨床心理の現場から書かれているので病理的

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    2013年05月21日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    普段は特に何とも感じていなかったが、本書を読み異常な人間関係を知った。

    「従順だった娘たちは、叶えられなかった母親の野心を果たすべく、独身のキャリアウーマンとして仕事を続けようとします。彼女たちは、一見自立しているようにみえますが、その一方で母親の願望をかなえるというカプセルから自由になれていません。つまり彼女たちは、自分自身のために生きられないのだ、と斉藤氏は喝破します。」(p.72)

    母親のの願いを叶えようと、母親と違うことをして自立しようとするも、かえってその行動が母親に縛られてしまっているという落し穴に陥ってしまっているというところに憐れな女性の像を見たと思う。
    母親と娘という特殊

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    2013年04月07日
  • 「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか―

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    家族以外の親しい人間関係を築くことの大切さを感じた
    自我と自己の関係、自己愛からくる逃避がひきこもりなのだなと思った

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    2012年12月05日
  • 心理学化する社会 癒したいのは「トラウマ」か「脳」か

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    お年寄りが病院に行くのは病名を与えられるためのように思う
    痛み苦しんでいいという権利を病名は与えてくれる気がする
    ココロも同じく、この苦しみに理由を、物語を!というニーズが
    昨今の心理学ブーム、心のマーケットを生み出しているとのこと

    心は胸ではなく、脳にある
    感情の原因物質である脳内神経伝達物質を出す・受け取る部分に
    先天的な器質の違いがあるかもしれないのに、
    全て心理学的物語に乗っ取りますか?と問われていると感じた
    物語も正しい部分はあると思うけれど、安心材料の役目が大きい

    “親はまさに子供を管理する存在に他ならない。それが自然な姿だ”
    自然体のひどい親より管理マニュアルに沿った親の方が

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    2012年11月23日
  • 社会的ひきこもり

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    今、現在でも充分にありえるような、事例や母子関係の事も丁寧に書かれています。

    そして、傷つけあう親子の描写が伺えるだろうこのテーマ

    そんな仲、守ろうとする気持ち、親という味方すら介入が時に不可になるという根の深さもよく描かれていると思います。

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    2012年10月31日
  • 原発依存の精神構造―日本人はなぜ原子力が「好き」なのか―

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    なぜ原発がダメなのか、なぜ倫理に反していると思うか、を精神科医の立場から述べた本。

    この本で言っているのは原子力、原発は「象徴化」しないことが大事ということ。
    「希望」と「恐怖」という決定不能な「両価性(アンヴィヴァレンス)」が、原子力に「享楽性」を与える。しかも、個人の享楽ではなく、集団的な享楽。。。そして集団的な享楽は個人の欲望の譲歩を強いる。

    象徴として現実世界から引き離したりせず、集団的享楽に惑わされず、個人レベルで原発が引き起こしている問題を見つめて、そして、その問題に私もどうやって携わるのか?というところまで読者の意識を持っていく力がある本。

    ちなみに、著者は、文筆家として、

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    2012年10月22日
  • 社会的ひきこもり

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    内容に全く古さを感じなくてびっくり。注意深く思慮深く書かれているように感じられるのが好印象。システム理論的な捉え方と、最後の方にある教育に対する提言に賛同。

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    2012年08月25日
  • 「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか―

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    軽症化しているのに治りにくくなっている新しい鬱病。その治療には引きこもりの知見が有効なのではないか、それは(適切な)自己愛と、それを元にした「労働」でもなく「仕事」でもなく「活動」を通じた人間関係である、という。なるほど。
    斉藤環氏のこの独特な目のつけどころ、いいなぁ。
    大雑把には理系/文系的な境界をまたぐ筆使いから、価値判断には非常に慎重であるところまで、耳を傾けようと思わせる。
    booklogレビューの機能で本書からの引用をいくつか掲載したので読まれたし。

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    2012年07月30日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ネタバレ

    女性は身体を「持っている」
    女性は自分が女性の身体を持っていることだけを理由として連帯することができる。
    荻尾望都「イグアナの娘」
    内田春菊「AC刑事 日笠媛乃」
    母親の価値規範の影響は父親のそれに比べるとずっと直接的。母親は娘にさまざまな形で「こうあってほしい」というイメージを押し付ける。娘は驚くほど素直にそのイメージを引き受ける。価値観なら反発したり論理的に否定もできるが、イメージは否定できない。
    「母というのは要するに一人の不完全な女のことなんだ」これは娘が母親の呪縛から解放されるためのきわめて重要なことば。
    母は娘に個人的感情しか与えることができないのではないか。価値観に重みをもたらす

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    2012年06月29日
  • 「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか―

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    コフートの自己愛について、初めて認識でき、概要を理解することができました。

    「自己ー対象」の関係から生きていく上で大切な様々な能力を取り込み吸収すること、
    家族だけの関係では不十分だということ、など。

    環境調整や、出会いのきっかけ作りなど、ソーシャルワーカーである私にとって、とても学びの多い一冊でした。
    この本をきっかけに、環境調整についてもっと深めていきたいです。

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    2012年06月04日