斎藤環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。それは、会うことが「暴力」だからだ。
人に会うとしんどいのは、予想外の展開があって自分の思い通りにならないからだ。それでも、人は人に会わなければ始まらない。自分ひとりで自分の内面をほじくり返しても「欲望」が維持できず、生きる力がわかないからだ。コロナ禍が明らかにした驚きの人間関係から、しんどい毎日を楽にする38のヒントをメンタルの達人二人が導き出す。
☆3つけてるけど 3.5にしたい
考えていた内容とちょっと違っていたけど 私も人に会うとしんどいというか 人と話をするのがしんどいので共感出来る部分があるなぁと思いました
この本が刊行されてから2年以上過ぎ 内容の通りコロナ禍のことは 人々の心の中から徐々に薄まりつつあると思います
あんな状態でいつまでも日常を過ごすのはしんどすぎるので コロナは無くなりはしないけど 以前のように戻りつつあるのは良かったと思っています
コロナ禍で感じたことは わかっていたことではあるけれど 人の考え方は本当に千差万別なんだなぁということと 人は同調圧力に弱く 人と同じで安心する生き物なんだということ
私は少数派なのかも…だから人と接するのが苦手なんだろうな…
自分にとってどうでもいいことは 適当に合わせてるけど 合わせられないこともある -
Posted by ブクログ
私も宗教2世、いや、正確には3世です。
皆さんの体験談は、自分と重なるところも多く、改めて、自分もいろんなことを我慢してきたんだろうな、本当の自分を出すことができずに大人になったんだろうなと感じました。
せっかくなので、私の記録も(長くなりますが)ここに残します。
私は、父方の祖母、母方の祖父母が創価学会に入会し、父と母は子どもの頃から学会員で、学会活動の中で出会って結婚し、私が生まれました。
父母は地元でちょっと有名な活動家だったので、その長女である私も期待されていると(勝手に)感じていました。
小学生になる頃、母から勤行唱題を教わり、土日には未来部として会合や合唱団の活動に参加しました。
かなり真面目でいい子で、勤行唱題も活動も休むことはほとんどありませんでした。
思い出もあるし、活動を率いるお姉さんたちも優しかったし、そこで教わった宗教的な考えに、今でも救われると思うこともあります。
でも、土日に予定があることが多かったこと、特に中学になると休みの日でも制服で学会活動に行くので、友だちに会うと気まずかったこと、修学旅行では他宗のお祈りはできないということで、クラスメイトが参拝中、外で待っていたことなどが、苦い思い出として残っています。
活動したいとか、したくないとかの前に、自分が本当にしたいことというのは、小さい頃からよく分からず、全ての行動はやるべきことだからやる、という感じで、学会活動以外は、勉強ばかりしていました。
なので、成績もよかったです。
学会は関係ないですが、高校の時は留学もしました。
それも、母が話を持ってきたからで、私は「ああ、留学すればいいのね」と思ったことを覚えています。
その後、地方の大学に行き、転勤のある職に就いたので、各地の学会員にお世話になりました。
知らない土地でも、学会活動を通じて仲良くなれるのはありがたいことでした。
基本的に、いい人が多いので、引っ越しても安心ではありました。
けれど、結婚し、子育てをするようになって、母に子育ての相談をしたりする中で、違和感を感じるようになっていきました。
もともと生きづらさがありましたが、自分はアダルトチルドレンなのかもと思うようになり、最近ようやく、宗教を強いられたことも原因なのかなと思うようになりました。
そうはっきり思ったから、というわけではありませんが、少しずつ活動から距離を置くようになりました。
母も母でいろいろな思いから活動から距離を置くようになったようですが、それは、私には意外で、この本の中でもどなたかの体験にあったように、母は活動から離れないでほしかった、とも思います。
だって、私が創価学会から離れようと思ったのに、だって、母が信じていた学会活動で私が傷ついたのに、、、うまく言えませんが、ずるいというか、裏切られたというか、そんな気持ちがあります。
結局、母も流されていたのかな、と思うこともあります。
一方、父は生涯を学会活動に捧げたと言ってもいいほど、熱心な活動家でした。
父の大切な居場所であり、生き甲斐だったのだと思います。
欠点もある人だったとは思いますが、私は父のことが大好きで、だから、父が亡くなって、学会活動から離れた母のことが許せないのかもしれません。
父のことは二言もなく好きだと言える一方、母には複雑な思いがあり、ただ、宗教活動という面で言えば、父が母に与える影響も大きかったと思うので、私の思いは複雑です。
まだまだ抑圧していることがたくさんあるんだろうと思います。
でも、このような本のおかげで、少しずつ、私の中に閉じ込めたものも解放されるかもしれません。
そんな影響力のある本だと思います。 -
Posted by ブクログ
「マリウポリの20日間」というドキュメンタリーを見て、恐れなのか怒りなのかわからない感情に心が震え、なぜ人間は戦争をするのか…と心底疑問に思い手に取った一冊。
100年近く前のアインシュタインとフロイトの書簡は興味深く、確かに文化の発展によって世界規模の戦争は終焉したように思われる。それでも、局地的に苦しんでいる人がいる事実には胸が痛い。
解説でハリウッド映画はものを壊すから嫌だという話が出てきて、私も全く同じことを感じていたので驚いた。あらゆるものを破壊してカーチェイスなどをしているが、これを見てテンションぶち上がりしてんのかと思うと、人間の破壊欲動って底知れないな…まあ映画で満たされるならそれで良いんだけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアインシュタインとフロイトの一往復書簡。短いながら示唆に富むと思いました。
アインシュタインの「仕組みをつくればよくない?戦争がなくならない意味がよくわからない」という立場、フロイトの「人の性質は戦争を求める面もある。どうすれば戦争なくなるかについて、なぜ戦争を嫌悪するのか考えるとわかるんじゃない?」という示唆など、戦争について(それも、戦争をなくすことについて)考えると行き当たるようなテーマが密度高く取り上げられています。
一方で解説であらたに検討されている人口の影響や、システム化とそれへの反発という観点は、うーん。養老先生さすがです。 -
Posted by ブクログ
コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。
そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」「学び続けてさえいくことが出来たならば、道は開けるのではないのかな」とぼんやりと考えていて、毎日平均6〜8時間くらいはなにかしらの学習をし続けていたのですが、今は自分なんかがいくら何かやっていっても格差、階級とかがどんどんと開いていって固定化していき、何も希望ややる気がでないような心境です。
鎌田實
人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません
まえがき
第1章 人間とは生命とは
養老孟司
福岡伸一
角幡唯介
五味太郎
第2章 歴史と国家
ユヴァル・ノア・ハラリ
情報を得て自発的に動くことのできる人間は、警察の取り締まりを受けて動く無知な人間にくらべて危機にうまく対処できます。
ジャレド・ダイアモンド
イアン・ブレマー
大澤真幸
藤原辰史
長期戦に備えよ―歴史が伝えること
中島岳志
藻谷浩介
山本太郎
伊藤隆敏
第3章 社会を問う
ブレイディみかこ
斎藤環
東畑開人
磯野真穂
荻上チキ
鎌田實
人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません
第4章 暮らしと文化という希望
横尾忠則
坂本龍一
柚月麻子
あとがき -
Posted by ブクログ
コロナが全面に出過ぎてて、なんとなく思っていた(期待していた)内容と違う…となった。でも、〈会うのは暴力〉は真意だと思った。
p.80 約束の時間が近づくと、妙に緊張したり、不安になったりもします。ところが、不思議なことに、実際にあった話をすると、途端に心が楽になる。毎回、この繰り返しで、あえば楽になるのがわかっているのに、会うまでは苦痛を感じたりするわけです。
人に会うと言うのは、どんなに相手が優しい人であっても、お互いが気を使い合っていたとしても、それぞれのもつれを生きよう侵犯し合う行為なのです。相手の境界を越えなければ、会話自体が成り立ちませんから。
私は、コロナによる外出、自粛、リモートの導入で、そうした暴力が一旦消滅した結果、逆に、社会生活の中で、いかにそれが絶大な影響力を行使していたのかが、浮かび上がったように感じるのです。考えてみれば、自分が日常的に行っていた会議も、授業も診察も、みんな多かれ少なかれ暴力性をはらんでいたわけです。だから、そこに向かうまでは、とても気が重かったりもする。
では、どうして人間は、わざわざ辛い思いをしてまで、人と会おうとするのでしょうか?
身も蓋もない言い方に聞こえるかもしれませんが、「あった方が、話が早い」からだというのが、現時点での私の結論です。
p.234 暴力からは、逃れて身を守り、頑張るところは頑張る。心理学用語の「レジリエンス」ですね。「精神的回復力」とか「ストレス耐性」とか訳されるのですが、「黙って頑張れ」ではなく、自分を柔軟に変貌させ、サバイバルしていく考え方です。
許容レベルを超えた暴力からは、堂々と逃げる。必要だと思ったら、「会うことの暴力性」を自覚した上で、他人と関わっていく。そういう発想こそ、これからますます重要になる生きる術だと思います。
〈生きるヒント〉
・密な家族が仲良くなるか、険悪になるかのどちらかに触れやすい。
・女性は、男性よりも会わないことから受けるダメージが大きい
・家族、友人との関係を大切にする
・家庭内にも、心のソーシャルディスタンスを!
・他人のトラウマに寄り添い過ぎない。自分が壊れてしまう
・Stay Homeは依存症に陥りやすいので注意しよう
・追い込まれないために、悩みや苦痛は口外するし。ぜひ、役所等にも頼ろう。
・精神科と心療内科の違いを理解して、適切な治療を受けよう。医者は選ぶべし。
・ペットや趣味など、内向きの不要不急を大切に。
・①人に積極的に会いたい人、②ひとりでいたい人、③その中間位。自分はどれか、あの人はどれか、考えてみる。
・人に会うのに、苦痛を感じるのは、そこに暴力性があるからだと理解する。しかし、その暴力には意味がある。
・人は、人に会うことで欲望を維持できる。多くの人は、一人ぼっちで欲望は維持できない。欲望の減退は元気を失わせる原因にもなることを知っておこう。
・人と会うことで不確実性は高まる。偶然の事故から新しい発見があったり、新たな展開を乱されたりする。だから、対面にはリモートにはない意義がある。
・なんとなく、やる気が出ないのは、コロナ鬱の前兆かも、と言う認識を持っておく
・人間には、心があることを再認識する
・脳科学を過信しない
・AI時代を生き抜くカギは、読解力にあると心得よ
・物事の真意を見分けるには、常にその話にエビデンスはあるのかと言う発想を持つことが重要
・人間の生に良いも悪いもない。多様性に対する正しい理解は、これからの時代を生き抜く自分のためでもある。
・合理主義の行き過ぎで、日本は優生思想が蔓延しやすくなっている。自分の首までしか出ない。危険な優生思想に加担するな。
・郵政思想の危険性をよく知っておく
・女性に対しては、きちんと権利を主張する。財源などの忖度は必要なし。
・生きるための権利は遠慮せずに行使する。
・スペイン風邪は記憶されなかった。パンデミックを適切に記憶する努力が必要。記憶するには、収束記念日のような祭祀化が重要
・政府が絆をうたいはじめたら要注意
・生活保護は利用抑制から方針転換。追い詰められる前の選択しとして考えよう。
・テレビなどのメディア報道の裏にあるものを考えて流されない訓練を。
・苦しい体験は物語を作ることで逃げなくてはならない場合もある
・新型コロナ対策にワクチンは極めて効果的
・コロナ禍をめぐるマスコミの炎上商法を冷ややかに見ること
・自分の居場所が学校だけ、会社だけ店になると息苦しくなる。クラブ、協会、学習塾。意識的に別の場所を作っておくと、心はだいぶ楽になる。
・子供も、大人もリアルな出席とリモート出席のハイブリットが理想
・この機会に引きこもりの人の気持ちを理解しよう。外に出られなくて、苦しんでいる人がいることを理解し、寛容になれれば、外に出られている。あなた自身も楽になる。
・人生の目標は、人それぞれ。すっぱいぶどうと思うならそれでいい。みんなが同じぶどうを目指す必要は無い。
・知らず知らず「成果主義」で身動きが取れなくなってはいないか、自らをチェックしよう。
・実は地方には可能性がある。パンデミックを機に本気で移住を検討すると言うのは充分あり
・「逃げるときには逃げる」と言うのは、生き延びるための立派な知恵。心の中に、その自由を確保しておこう
・ポストコロナには、人と会い、会話して、意図的にメンタルの修復に努めよ