斎藤環のレビュー一覧
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心理学という言葉は多義的だが、ここでは特に「臨床心理学」をターゲットにしている。
ちょっと古いデータだと女子大生の希望職種の第二位に「カウンセラー」が来ることなどからも読み取れるように、良かれ悪かれ私達は臨床心理学的なもの(たとえば「トラウマ」という概念とか)を意識せざるを得ない時代を生きている。
なぜこのような時代になったのか。そして現代に起きている心理学化とは何なのか。筆者は以下のように述べる。
「昔は思想の時代だった。わかりあうために、みな議論をした。しかし論争だけでは人は救えないことがわかってきた。その結果、思想から感情へ、共有から不干渉へというシフトが起こった。議論の場面が失わ -
Posted by ブクログ
面白かったので理解を深めるため二度読み。
男女の違いを「脳の仕様がどーたらこーたら」と論じた本に
トンデモ系が多いのはなんでかっ??
という問題をバッサリ。
擬似脳科学(って言っていいのか?)ではなく、
精神分析的に男女の物の見方・考え方の違いを探る試み。
で、男の欲望は所有原理に基づき、
女のそれは関係原理に支配される、ということ。
男は思い出(過去の異性との記憶)を徹頭徹尾、
我が物としてコレクトしたい(=所有の欲求)ので、
対象者ごとにフォルダを作って各データを残しておくが、
女にとって重要なのは現在進行中の「関係」なので、
新しい恋人ができたらデータを上書きして、
古い話はどうでもいい -
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Posted by ブクログ
最初の章でジェンダーセンシティブの考えに触れていて、
その後で続きを読んでいくと、
男特有・女特有、という視点での記述にふっと立ち止まってしまうが、
読み進むうちに、どちらも程度問題なのだなと分かってくる。
自分の中でも、男性的な考え方、女性的な視点、と物事によって立ち位置は違うし。
「見るは所有の第一歩」な言葉に目からウロコ(笑)
私はサッカーを男性的な視点で見てるかもなあと。
「関係」を見つけてそこに萌える、という女性的な視点はメインにはならない。
「女固有なんて決めつけないで!」と怒って読むと、
せっかく転がっているヒントまで読み落としてしまうと思う。 -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
娘を過剰な期待で縛る母、彼氏や進路の選択に介入する母…娘は母を恨みつつ、なぜその呪縛から逃れられないのか?
本書では、臨床ケース・事件報道・少女まんがなどを素材に、ひきこもり・摂食障害患者らの性差の分析を通して、女性特有の身体感覚や母性の強迫を精神分析的に考察し、母という存在が娘の身体に深く浸透しているがゆえに「母殺し」が困難であることを検証する。
「自覚なき支配」への気づきと「自立」の重要性を説き、開かれた関係性に解決への希望を見出す、待望の母娘論。
[ 目次 ]
序章 なぜ「母殺し」は難しいのか
第1章 母と娘は戦っている
第2章 母の呪縛の正体をさぐる
第3章 女性ゆえの -
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[ 内容 ]
メール依存、自傷、解離、ひきこもり…「非社会化=未成熟」で特徴づけられる現代の若者問題。
しかし、これらを社会のせい、個人のせいと白黒つけることには何の意味もない。
彼らが直面する危機は、個人の未熟さを許容する近代成熟社会と、そこで大人になることを強いられる個人との「関係」がもたらす病理だからだ。
「社会参加」を前に立ちすくみ、確信的に絶望する若者たちに、大人はどんな成熟のモデルを示すべきなのか?
豊富な臨床経験と深い洞察から問う、若者問題への処方箋。
[ 目次 ]
序章 若者は本当に病んでいるのか
第1章 思春期という危機
第2章 欲望を純化するネット社会
第3章 境界線上の -
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おおかたの女性は「関係原理」、おおかたの男性は「所有原理」で動いている、ジェンダーの問題はこの2つの原理について考えるとわかりやすい、という話。で、それぞれの原理は生物学的(脳とか)に出てくるものではなく、まさにジェンダーとして社会的に作られていくという考え方をとっている。、、んだが、やっぱふらりふらりと生物学的本質主義に傾きそうになる場合がないわけじゃないとか、なにより、斉藤さんの考え方がフロイトやらラカンやらの精神分析やそれを色濃く反映した哲学の系譜を引くので、二元論からは抜け出ていない、というか抜ける気はないだろう(^^;)。で、そういう意味で二元的だ、というのは、日本や西洋など、性別(
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ジェンダー 社会的に文化的な性のありようについて 述べてゆく。
バックラッシュの主張 フェニズムとの対比
女はおんならしく 男はオトコらしく
y遺伝子の継承 論者
男女格差本にあるような男狩猟 女は家事
と太古からわかれていたかわからない。証拠はない。
非婚の進行
結婚は今でも 一人前の人間として完全な人生のありよう
それでも非婚化がすすむのは
義務感と世間のプレッシャーがへったため
結婚は女は新しい関係の出発 男性は性愛の帰着
結婚に
男は女を所有すると考える 女は関係と考える
結婚を安定化する制度を取り払うとジェンダーの差異にたいする不安だけが残った。
精神疾患での男女差
ひきこ -