斎藤環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性、そして同性同士の親子関係の特異さ・恐ろしいほどの難しさ、娘が母親の存在にいかにその後の一生を支配されるかということを極めて冷静に記述した本。
これという解決策がないのもまた恐ろしい。母との関係性のカラクリを知っただけでもよしか。
印象に残ったのは、女は自分の身体を“空虚な容れもの”と感じ、身体性に関する葛藤が男性に比べてとても強いというくだり。
確かに自分という存在が、メンテナンスのややこしい身体という容れものにすっぽり収まって出られないでいるというようなことはよく感じてきたなあ。
心理学上の専門用語がさらさら登場するので、予備知識がないと中盤は少し読みづらいかも。
女性性男性性のちがい -
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Posted by ブクログ
この本は、若者論、のようで実は違うんです。
「社会の成熟度と個人の成熟度は反比例する」
今の社会は成熟していると思います。ということは、個人の成熟度は下がる。というより、成熟しなくても生きていける。そんな社会です。それが、生きにくさを作り出している。
なんかおかしいですが、そうだと思いました。今の日本で、「生き延びること」に重点を置く必要がほぼ無い。これって、凄いことですよね。というこは、「大人」になることを強要されないし、「大人」にならなくても生きていけるってことです。RPGでの、主人公の成長物語は、ゲームの中で、物語の中で、のものでしかなくなった。
現代社会で生活するのに求め -
Posted by ブクログ
すぐ側に微妙に引きこもりな人間が居るので、いろいろと興味を持って読んでみました。その結果、ひきこもりじゃないとは思いましたがwただの出不精だ(−−;
まぁ、ひきこもりだとしても俺には何の手助けも出来ないわけだが。この本曰く、兄弟の手助けはむしろ邪魔とのことでした。
ひきこもりになっていく様子や、ひきこもりの病理(ただの鬱ではない)などがわかって面白かったです。ひきこもりに対する見方がちょっと変わりました。
この著者の斎藤環さんの他の著作に「戦闘美少女の精神分析」が並んでて、あー、この人かと。たしかゲームラボでオタクに一番詳しい精神科医って言ってた人だよなァ。ひきこもりとかは得意分野だろうなと -
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Posted by ブクログ
母親は役割に過剰に同化することによって、娘は役割用に担い切れないことによって母娘関係が問題化することが多い。
だとすれば、母親変化を、痛みは自律執行すれば良い。ある関係において、問題が生じた場合、やるべきことはつまるところ「対話」と「距離の調整」に尽きる。
子どもを持ってみるまで、我が子が自分の中にどんなことを引き起こすのか知ることはできない。
母親が感じる痛みや悲しみの大半は自分の子どもをコントロールするべきだという信念から生まれる。
ほとんど全ての娘はある時点で母親に対して失望を感じる。それは子育てにつきものの、不可能で消耗させられる期待に応えられる人など誰もいないから。
母親が娘に -