あらすじ
猫と人との関係が最も深まったのが現代。なぜ猫は可愛いのか、「猫島」とは何かなど、五つの視点から分析。「猫と人間の未来」のための全く新しい学問の誕生!
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Posted by ブクログ
猫を飼っていますが、猫の存在や猫と人間との関係について、普段の実感をよくも的確に表現してくれたものだ、と感心しました。また、新しく気付かされることもありました。学問としてのさらなる発展•深化を楽しみにしたいです。
Posted by ブクログ
猫と人間の関係を社会学の観点から理論的・実証的に研究する「猫社会学」のスタートアップとして、5つの論考と1つの特別対談を収録。具体的には、猫の可愛さの理由、猫カフェでの猫たちと客・客同士の関係性、猫島に人が訪れる理由、漫画に登場する猫、猫と人が作り出す相互行為秩序といったテーマが取り上げられている。
猫と人との関係を様々な社会学的な理論や手法で分析・考察していて、なかなか興味深い内容だった。特に、猫の可愛さ・魅力を質的統合法により抽出する「第1章 猫はなぜ可愛いのか?」、「サザエさん」全話の読込みにより「猫の家族化」の変遷の分析する「第4章 猫から見た「サザエさん」―猫が「家族」の一員になったのはいつか?」が面白かった。猫好きの妻との良い話のネタにもなった。
本書を通じて、社会学の研究手法についても勉強になった。ただ、サンプル数が少なく、かつ、無作為抽出ともいえない事例研究が多く、一部の代表性のない事例から過度に一般化しているようにも思え、前から思うところはあったが、社会学は学問としてちょっと雑なところがあるのではないかということを再認識した。
Posted by ブクログ
「猫は、猫であるということ自体が可愛く、見た目も鳴き声もすべてが可愛く、可愛くないところが一つもない」
猫を学問、とりわけ社会学の俎上に載せて考えた一冊。
というと少々身構えてしまうが、そこまで学問学問しているわけではなく、猫好きが学者だとこうなる、のように楽しめる。
猫カフェについて研究したり、サザエさん全話(7,000話以上)を読み解いたりと、アプローチは様々だが、結局のところ共通するのは、「猫はすごい」ということ。
猫の何がそこまで人を惹きつけるのかという部分も度々言及されており、犬との相違点や、普段何気なく考えていることが明文化され、あらためて気付かされる。
Posted by ブクログ
「どうして猫は私たちにとって特別な存在になったのか?」「猫こそ哲学的な存在」「生きたいように生きてるだけ」「可愛くないところが一つもない」表紙に書かれた吹き出しがすべて。難しい社会学はわかったようなわからないような…。今、ももに乗ってアゴつけた猫ちゃんとお互いのぬくもり感じている至福の時間がすべて。ただ目から鱗が一つ。「日本に地域猫はいても地域犬はいない。文化、法律の有無で。決して自明のことではなく社会的な環境によって形成されたもの」確かにトルコには普通にいた⁈もう一度、ネコ島にサザエさんの漫画本持って出かけたくなった。
Posted by ブクログ
ねこをとりまく様々な課題なども
ねことのコミュニケーション、理解していることや考えてることがおなじでなくてもいいというのがいい考え方だなと思った
Posted by ブクログ
一見くだらなさそうなことをバカ真面目に向き合うのはよい。猫島の話からは、東南アジアのリゾート島に行った時の地域の事情が重なったし、サザエさんのコーナーでは、長谷川町子がいかに前衛的で未来的なのかよくわかった。最後の特別対談は半ばオタク同士のトークみたいだったけど、総じて面白かった。
Posted by ブクログ
猫社会学!やることが猫、というわけでもなかったのでへえ、という感じ。ルール出来てしまうとそれはそれでしんどい、というのもわかる気がする。うちの連中が来たときは保護ねこ自体がかなり珍しかったものねえ。おっちゃんとおばちゃんとがじいちゃん猫とばあちゃん猫と暮すのもいつまで続くのか。
Posted by ブクログ
私も今般猫飼いの仲間入りをしたわけだが、この世には熱狂的猫好きが多いのだなと改めて思わされた。
猫の魅力などは、別に社会学的分析をしないでも分かりきったものであるため特に知的興奮は感じられなかったし、猫カフェや猫島の分析にも特に新しい発見はない。
面白かったのは、最後の「猫とどのようにしてコミュニケーションが取れているといえるのか」という論考だった。
「文明と自然の関係を問う理論社会学」と言われてもピンとこないしあまり関心も持てそうにないが、自然=猫として読み解けば分かりやすくなる、という筆者の指摘はその通りだ。
「コミュニケーションとは何か(何をもってコミュニケーションが成立しているとみなすのか)」や「コミュニケーションの主体とは何か(何をもってコミュニケーションの担い手と認めるのか)」という哲学的問いも、猫で考えると途端に面白かった。
夜11時の、筆者の「新橋の時間(晩酌タイム)」と猫たちの「おやつの時間」が「何か楽しいことがある時間」として共有されているというのはとても微笑ましく、しかもたしかにコミュニケーションが成立しているなと思わされる。
それでいうと、うちのねこもご飯の用意をすると走ってくるし、夜ケージに入れたら寝る時間だと理解して騒がず眠ってくれる。これってコミュニケーション成立してるのか!となんかうれしくなった。
今後も猫社会学の発展を見守りたい。学問的に強度のある猫社会学の展開を待っています。