作品一覧

  • ひとはなぜ戦争をするのか
    4.2
    1932年、国際連盟がアインシュタインに依頼した。「今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄を、いちばん意見を交換したい相手と書簡を交わしてください。」選んだ相手はフロイト、テーマは「戦争」だった――。宇宙と心、二つの闇に理を見出した二人が、戦争と平和、そして人間の本性について真摯に語り合う。養老孟司氏・斎藤環氏による書きおろし解説も収録。
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    1932年、国際連盟はアインシュタインに依頼した。「今の文明において最も大切と思う問いについて、誰でも好きな方を選び、公開で意見交換して下さい」彼が選んだ相手は精神分析の創始者・フロイト。「人類を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?人間と人間の争いが最も露骨な形であらわれる国家間の戦争を避けるにはどうすればよいのかを見出すため、フロイトの最新の知見を知りたい」アインシュタインからの問いに、フロイトが答えた。人間の破壊欲動を「他者との争い」という形で表に出さないようにするには?フロイトの提案に希望が少し見える。

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    2025年04月13日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    最初に想い出したのは「ガリア戦記」というタイトルだった。大和の歴史では「壬申の乱」という史実の名が記憶にある。人間の歴史で「争い事」はその初めからあるようだ。軍事の歴史で武装集団をそれまでと違った形にした人物として織田信長があげらろよう。彼は女性につきまとってる兵を自ら処分した話が残っている。
     それにしても人々が忌み嫌っている戦争がないという時代はほとんどないのは何故だろう?
     物理のパイオニアであるアインシュタイン博士が人間を学としたフロイト博士に問題提起をし、その解決を試みたのが本書であろう。
     そして新たな創造の為に破壊が必要とは言え戦争という攻撃性はやり過ぎだとこの本から私は思う。

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    2025年01月04日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインは国際連盟からの「今の文明(1932年時点)でもっとも大切な問い」について、好きな相手を選び手紙を書く、という依頼に対して、ヒトはなぜ戦争をするのか。を主題にフロイトに手紙を出し、フロイトからの返事を書いた本書。

    アインシュタインは、「すべての国家が一致協力して、一つの機関をつくりあげ、この機関に解決を委ねる」そのためには「各国が主権の一部を完全に放棄し、自らの活動に一定の枠をはめる」という解決策を提案している。ほかの方法では、国際的な平和は望めないのでは?と添えて。
    そして、人を戦争に駆り立てる要因として、「人間には本能的な欲求が潜んでいる。憎悪に駆られ、相手を絶滅させよう

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    2024年09月23日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトという、二人の天才の、人類は戦争をやめられるのか?に対する答えを読んでみたかった。
    結果、同意できるところが多く、読んでよかった。
    この問題は、解決が難しいが、現代の天才も参加して解決していってほしい。
    私のような一般庶民もよくよく考え、まずは自分の周りから揉め事を起こさないようにしなければならない。

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    2024年09月10日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

    Posted by ブクログ

    昔会社のお偉い方におすすめされて読んで以降、度々読み返しています。
    アインシュタインとフロイトによる手紙のやり取りが掲載されているだけなので本編は短いです。
    ですがとても考えさせられますし、人間の本能についてすごく納得できた一冊です。
    この本のおかげで私は良い意味で「人間に期待をしない」ことを学びました。
    大変おすすめです。

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    2024年03月05日

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