斎藤環のレビュー一覧

  • 新版 ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか

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    ひきこもり家庭の経済的な視点からのライフプランを紹介されています。
    特に、「親亡き後」をどうするかのライフプランに関して、これから日本中で、とても現実的に必要に迫られることになる家庭が多くなることは確実ですので。

    地域や医療でひきこもり家庭を支援する人たちが、ひきこもり家庭当事者の方たちに教えてくださるといいと思いました。

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    2022年12月01日
  • 中高年ひきこもり

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    斎藤さんは、ひきこもり問題で検索するとよく出てこられる方で、YouTubeの動画もみていましたので、本書も読んでみたくなり読みました。

    ひきこもりの問題は表には出てこないが、秋田県、山梨県、佐賀県での調査から、政府調査の115万人どころか、全体では200万人と考えるのが妥当。
    確かに「ひきこもり」の定義によっては、家事手伝いの女性や、中高年・高齢者等を含めますと、相当数の様々な境遇・状況下の「ひきこもり」達が存在していそうです。

    アメリカ・イギリスなどでは、日本でひきこもりになるような人たちはホームレスになることが多いことから、社会参加できないひきこもり達を無理矢理外へ出せば、大量のホーム

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    2022年11月17日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    国際連盟の求めに応じてなされた有名な往復書簡。戦争について、当時の碩学は何を考えていたのか?即効薬はないが、ゆっくりと効く薬を本書簡自体が物語っている。解説については、養老先生と斎藤環先生。前者の解説は、アインシュタインから始まって、持論を展開。後者の解説は、フロイトの考えをより理解するうえで秀逸だと思いました。

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    2022年10月10日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    確かに会って話すと話が早い。誤解が解けやすい、互いの真意が伝わりやすい、正確な情報を共有しやすい、だから話が早い、効率的だと思っていた。
    実は会うことは暴力だったんだ、という面は思い起こせば確かにある。上記の件も暴力的に誤解を解かし、暴力的に真意を伝えた、という面は無かったか?と言われれば、正直自信はない。少なくとも当方が折れた例では、あった、と言わざるを得ない。
    人に合わないコロナ禍で得た新たな気づきと言える。

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    2022年05月06日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    私にとって多くを学べる本でした。
    対談形式ということもあってか、色んな話を知ることが出来て、勉強になりました。
    「(外交などは)交渉の途中で物理的に遮断できてしまうリモートでは成立しない」(P81)と書いてあり、今の世界情勢を見ても考えることが多くありました。
    また、リモートと対面の違いについて斉藤先生は「オーラ」を挙げてらっしゃいましたが、私は「空気(読む方ではなく、存在する方)」の有無もあるのではないかと思いました。例えば怒りながら「この書類は全然ダメじゃないか」と言われ、書類を机にバーンと打ち付けるように置かれたとき、そこから流れ出る、発生する空気の流れはその場にいないと感じない、という

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    2022年03月13日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    帯だけ見ると「人に会わなくちゃいけないのか」と、人に会うことに疲れた人にはしんどく感じるかもしれないけれど、実際の内容は、人に会うと余計に暴力的なものを感じてしまう人もいて、そういった多様性を認めたほうが良いという内容だったので、人と会うのがしんどい人にこそ読んでほしいと思った。章末のまとめは若干雑だと感じたのと、ワクチンに関する意見に関しては賛同しかねたけれど、様々な経験を積んだお二人の対談がとても面白くて、あっという間に読んでしまった。

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    2022年03月13日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    「題名」が良い。キャッチ―に引き付ける。コロナ禍は、それが起こる前からあった問題を可視化した。良い意味でも悪い意味でも。この二人の対談というのは異色ではあるが、それぞれの個性が、対話によって、良い意味で咀嚼され、外側に開いている。著者の一人である斎藤氏の著作は以前から多少は読んでいるが、オープンダイアログ前と後でかなり異なる。多様な人たちに満遍なく目が届き、それを外の世界と結び付ける。「ひきこもり」についてはもとより、脳科学と優生思想の親和性は興味深い論考であったし、ミーハー的に面白かったのは「鬼滅の刃」の解釈であった。最後に著者たちも述べているが、今の状況を忘れずにハイブリッドにしていくこと

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    2022年03月12日
  • いのっちの手紙

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    いのっちの電話という活動を通して自分と向き合い自愛に満ちた創作活動をしている坂口恭平さんと精神病理学とその啓蒙活動をされている斎藤環さんの往復書簡。

    往復書簡のスタンスもそれぞれで、それこそが個々を認めている形でとても心地よい。
    躁鬱という気持ちの浮き沈みと共存しながら激しく上がりすぎずにコントロールする坂口さん。
    自分を良く俯瞰して見ていらっしゃる。

    わかった風で上からでもない、風のような返答ができるあたりとても見習うものがたくさんある。
    自分の中に自分がいてそう答えさせているかのような感覚か、人を嫌な気持ちにさせたりせずかと言って過保護にもならず、なかなか出来ない切り返しが出来るのは自

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    2022年03月06日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    マルクスの読み方とか、すごくすとんと落ちた。波長があってしまったというか。ちょっと危ないので間をおいて読んでから感想書きます。

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    2022年03月02日
  • 新版 ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか

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    とても良い本でした!
    引きこもりの人が、なんとか生きていくための方法というスタンスで、綺麗事や理想論ではない、リアルな話が書かれています。
    この視点は教育にも凄く関わりが深いです。
    この値段でこの内容は素晴らしいと思いました。

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    2022年02月19日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    親を嫌ってもいい 親子はいがみ合うことがあっても、仲良くあるべき。は、人それぞれで違ってもいいんだなとつくづく思える本

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    2025年12月02日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    暴力の効能と不可避性

    元々好きな二人の対談だったので楽しみに読み勧めていましたが、思った以上に面白かったです。
    特に印象に残ったのはこの部分。

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    佐藤 もし暴力が完全になくなってしまうと、世界は際限なくエントロピー(不確定)化して、我々自身も消えてしまう。裏を返せば、拡散を防ぐためには、ちょっと無理して耐エントロピー構造を作っていかねばならず、その機能を果たすのが暴力に他ならない―。そんな理解でよろしいでしょうか。
    斎藤 おっしゃる通り、社会の根源に暴力があると思うのです。…
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    エントロピーという普遍的な概念を使って、暴力の効能・必要性・不可避性がこんな形で表現出来る

    #深い #癒やされる #アガる

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    2022年01月11日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    タイトルにある通り「うつ病患者の処方箋」ではなく「うつ病社会の処方箋」。人間価値を語る上でキーワードは「統合性」と語られる本書と、人間は個々が微妙に異なる出来上がりをしていても所詮部分の集合でしか見られていない上に、ほぼ全ての部分とその統合の仕方も外部的な要因(遺伝・環境・進化心理学)だけで決まっているという残酷な現実があるので、どこの部分分解を理解しているとこの残酷な現実を「ハック」出来るのか考えようという橘玲氏のヒット作シリーズとはかなり対照的な内容に感じた(どちらの思考も必要だとは思う)。書籍全体を通してあまりにも広い範囲に話題が及んでいるので特に興味深かった2点だけを引用。

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    2021年12月20日
  • 世界一やさしい精神科の本

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    精神疾患の当事者になった今、読んでよかったと思う本だった。
    広く浅く、やさしく、なにより先入観の"弱い"書き方をされているから、視野が狭くなっている人にとても良い本だと思います。

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    2021年12月18日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    うつ病社会の処方箋、とあるが現代日本の問題点について精神科医とうつを経験した学者の視点から論理的な対談。マイルドヤンキーへの違和感、日本人の同調圧力など、日常感じる違和感を言葉で表現されていて、そう、そう、そういうことなんです!と共感する箇所が多かった。ぜひオススメです。

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    2021年12月16日
  • コロナ・アンビバレンスの憂鬱

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    コロナ禍という非常事態において、「ふだん『日常という幻想』が覆い隠している様々な過程や構造が可視化される場面」を丁寧に描き解説されており、納得できるものも多かった。著者は「コロナ禍がそれほど社会や人間を変えるとは思っていない」と諦めに近いことを書いているが、当初は「パンデミックは忘却されやすい災厄だ。だからこそ適切に外傷化される必要があり、望ましい社会的変化という瘢痕を残す必要がある」とも書かれている。最終章で、優生思想について言及し、鬼滅の刃についての論評もあり、興味深く読ませていただいたが、コロナから離れての社会論評と書かれているが、底ではつながっていると思いながら最後まで読み切った。

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    2021年11月21日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    自分が適応障害なのでタイトルに惹かれて読んでみました、、が処方箋的な内容ではなかったです。

    むしろ色んなシーンで起こる心の問題が、なんで起こってしまうのか社会構造や歴史、人間の特性など色んな角度から語られて説明されている、解説書という感じでした。

    1年かけた対談をまとめたものらしいのですが、お二人の知識の幅がすごくて圧倒されました。引用が多いのですが、用語解説が丁寧なので理解しながら読むことができました。巻末の参考文献をお二人がそれぞれあげて解説されている部分も良かったです。さらに知見を深められそうです。

    この本で印象に残ったのは、
    日本は無宗教と言われているけれど実は、日本教とでも言う

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    2021年09月03日
  • 中高年ひきこもり

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    内容と不釣り合いかもしれないけれど、読んでいてホッとした。引きこもる自由が完全に認められれば、長期間ひきこもる人は激減する。脅されて働くことはしないけれど、働かなくてよいと言われたときに始めて、人は自分なりの働く意味を自覚する。その通りやと思う。

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    2021年09月01日
  • 別冊NHK100分de名著 わたしたちの手塚治虫

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    NHKEテレの放送内容を振り返りたくて読んでみたけど、各著者の論が放送よりも掘り下げられた内容になっていて読んで良かった。手塚治虫が日本のマンガに与えた影響を、物語構造論、表現技術論、ジェンダー論、宗教論の切り口でコンパクトにまとめている。手塚治虫は驚くほどの質を伴った量の作品を残している作家なので、手塚治虫論もまた沢山あるけど、本著はコンパクトに多方面の切り口でそれに触れられるので良いと思う。ここ近年では萌え系ファンの間で、ボクっ娘、ケモナーなどもすでに手塚が何十年も前にやっていたことが発見され話題になったが、新しい読み手の視点があればまだまだ手塚作品の魅力が掘り起こしできるかも知れない。こ

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    2021年08月16日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    「うつ病社会の処方箋」とあるように、病気との関わり方というよりは、現代日本における、精神疾患、障害などの位置づけについて考えさせられる一冊。大変良い本です。

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    2021年04月12日