斎藤環のレビュー一覧
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第一次世界大戦終結後、あまりの惨事から、国際連盟が発足。
その国際連盟が、「ひとはなぜ戦争をするのか?」、を議論して欲しいと、物理学者のアインシュタインに依頼し、アインシュタインが依頼された議論をする、その相手に選んだのが心理学者のフロイトでした。
1932年にした2人の手紙のやり取りが、この本に収録されていて、読んでみたいと興味を持ち書籍を買ってみました。
今や、毎日毎日、テレビやニュースでは、「現在進行形の戦争」が日常的に報道されてて、余りにも目に入るので、その常態化に、何も感じなくなって麻痺している自分がいるのも怖いですが。
そんなマヒした自分自身に喝??を入れるべく、
「ひとは -
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日本の全大学生が読むべき本
自分もそうだが,多くの人は,自分に卑屈になってしまう傾向がある。SNSが発達してきて,自分より上位種がSNSで散見されるからだ。学校では一番の成績だったとしても,Twitterを開けば,自分より遥か彼方の成績の人がいくらでもいる。容姿やスポーツなどの面をとっても格上はいくらでもSNSで見れるため,つい卑屈になってしまう。この本を読めばその問題が解決できるわけではないが,なぜ現在そのような状態に,社会がなってしまっているのか,どのようにしたら少しずつでも改善を図っていけるのか,その一助になるのがこの本書だと私は思う。 -
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スクールカウンセラーです。
非常に勉強になり、関係者皆に読んでもらって、意見交換をしたいくらいです。
問題の本質に切り込んでいく斎藤先生と、学校現場の実情を理解した上で、かゆいところに手が届く議論を展開してくださる内田先生との組み合わせが最高ですね。
オープンダイアローグについては、慎重に検討する必要があると思います。
いじめの状態によっては、被害児は加害児と場を同じくすること自体、外傷的な体験になり得ます。
虐待では効果があったということですが、親子という愛着関係が仮定される間柄でのことなので、いじめ事案にそのまま転用することはできないでしょう。
アセスメントの力を磨き、オープンダイアロー -
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ネタバレ1932年、国際連盟からの依頼が物理学者であるアルバート・アインシュタインにとどく。「今の文明において最も大事だと思われる事柄を、一番意見を交換したい相手と書簡を交換して下さい」、選んだテーマは「人はなぜ戦争をするのか」、選んだ相手はジグムント・フロイトであった。アインシュタインは権力と人間の本能的な欲求提示する。フロイトは、暴力とそれを止めることのできる国際機関の設立を願う。しかし、わかっていることがある「人間から攻撃的な性質を取り除くなど、できそうにもない!」。100年近い時間が経過しても、人間は進化せず戦争を繰り返している。さらにフロイトは問いかけます。「すべての人間が平和主義者になるま
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一から十まで自分ごととして読みました。自分が自傷的自己愛なる心性を保持しているという自覚は当初から強くありましたが、本書の「キャラ」概念の導入によってその解像度がさらに増したと思います。
つまり、2000年前後の「解離の時代」以降、「承認の可視化・定量化」とともに人々の承認依存=つながり依存の傾向が強まり、その中で「キャラとしての承認」が重要化し、そして「本来の自己」=身体と「キャラとしての自分」のずれこそが、自傷的自己愛のあり方を生んだのだということ。
個人的に、自分自身のことを「クズ」であると強く感じていましたが、このようなセルフスティグマに再帰的傾向があることも確信していました。つ -
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ネタバレ深掘りTVで少しお話を聞いて面白かったので早速拝読。
大事だと思われるところ
問題に気付き、相対化する
そのためには筆者の主張である、
すべての母は毒母であり、すべての母娘関係は支配関係である
ということが、問題の存在そのものを気づくための促しとなる。
母親の権威を相対化すること、
母親からできることは、母となる前の自分、自分が自分であった時の話をすること(娘がそれを聞いてみること)
めちゃくちゃ大事なこと。
孝を最高原理とする儒教倫理的な抑圧が、親による虐待、体罰、ネグレクトといった行為を隠蔽してきたという事実。
自分の価値観はもちろんだが社会の価値観のアップデート、変化、古い道徳観念か -
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1.著者;①アインシュタイン;理論物理学者。特殊相対性理論や一般相対性理論が有名。光量子仮説に基づく光電効果の解明で、ノーベル物理学賞受賞。②フロイト;精神科医。精神分析学の創始者。<解説者>③養老孟司;解剖学者。「バカの壁」は450万部を記録。戦後のベストセラー5位。第一位は「窓際のトットちゃん」④斉藤環;精神科医。「世界が土曜の夜の夢なら」で角川財団学芸賞受賞。他にも共著で小林秀雄賞受賞。
2.本書;国際連盟がアインシュタインに「今の文明で最も大切と思える事柄を、好きな人を選び、書簡を交わす」事を依頼。彼は、フロイトに戦争(人間を戦争というくびきから解き放つ事は出来るのか)について、手紙を -
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「ひきこもり」問題は、確実に深刻化しつつあります。しかし最前線で対処すべき立場である我々精神科医が、この未曾有の事態を前にしてなすすべもなく立ちすくんでいるのが現状です。
自分の臨床体験を整理しました。
愛とはそもそも自己愛。人は自分を愛する以上に他人を愛することはできない。
スチューデントアパシーの特徴は多くの社会的ひきこもりの特徴とかなり一致する。
男性に多い
無関心無気力無感動、生きがい目標進路の喪失の自覚、アイデンティティの不確かさを訴える。
自ら進んで治療を求めない。
自分の置かれている状態に対する深刻な葛藤がなく、その状態から抜け出そうという努力を全くしない。
自分が異常であ -
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ネタバレとても現代を生きていく上で、有意義ないろいろな「ヒント」の内容があったように思えました。
対面には暴力性があり、オンラインはそれを軽減/消去する。
「対面で会うことが必然的にはらんでしまう暴力性」
オンラインでの対面を可能にするインフラが整備され、「対面せずに会う」という仕事、勉強、診察等の経験が一気に広がった。同時に「なぜ人は対面を必要とするのか」という、かってない問をもたらしてくれた。
第1章「鬼滅の刃」ブームにみる現代日本人の闇
「四重の格差」1.国家間格差2.国内での地域間格差3.経済などの階級格差4.ジェンダー格差
自殺者が目に見えて低い町、徳島県の旧海部町(現海陽町の一部)は自