斎藤環のレビュー一覧

  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    心の病に関して、社会的な観点から分析。
    処方箋的な内容ではないし、自分が苦しんでいるときにはたぶん読めない内容だけど、余裕があるときに読むと、あー、自分が社会に感じていた違和感がこんな感じだったんだ、とか、色々納得できることが多そう。
    アドラーはマッチョイズム
    スクールカーストの上位は共感能力が低い
    等、面白い分析だった。
    しかし、偏った考えもあるので、そこも中立的に見れると、一つの考えとして面白いと思う

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    2021年05月16日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    うつ病の治療、発達障害、ヤンキー文化、コミュ力第一社会、オンラインサロン、文学教育の意義、AI、多様な人間性、現代社会を生きる上で避けて通れないキーワードを、真っ直ぐ、変な肩入れなく話していく。様々な社会の見方を知ることができた。

    "ハーモニーではなくポリフォニーを"というフレーズが印象的であった。多様な考えが共存していい。調和する必要はない。共感を大切にするが、違っていい。生きやすい世の中にしていきたいし、自分で自分を苦しめないように生きていきたい。

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    2021年05月07日
  • ヤンキー化する日本

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    本書から読んでも十分楽しめるが、『世界が土曜の夜の夢なら』から読んだ方がより楽しめる。
    様々な立場の方との対談を通じて紡ぎ出される知の発露。特に「ヤンキーと国家」「ヤンキーと新歌舞伎座」の教養主義的な遣り取りに知的好奇心をくすぐられた。

    「偽善か偽悪かという違いがあるだけで、僕らはつい偽悪のほうを信頼してしまいがちである」
    「考えない者には、感じることすらできない」
    「日本は「盆栽文化」なんですよ。完成したプロはお呼びじゃない。未熟なアマチュアがだんだん変なふうに育っていくのを愛でるという」

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    2021年04月27日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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     内容は精神科医と双極性障害を持つ2人の著者による対話形式で現代社会の心の病について各章ごとに内容が分けられている。
     心の病が広がっている原因やそうなるに至ってしまった経緯等がじっくりと語られているため自分たちが今置かれている現状について考えさせられた。
     人は悩むと自分の中で考えを固定して思い込みがちになったりもする。
     今までの自分の中の価値観にとらわれず、解決はできなくとも人と話して自分も相手も思いを伝えながら落ち着いて対話し、共に心をほぐしていくことが生きてい
    く上で大切なんだと本書を読み終えて感じた。

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    2021年03月17日
  • 心理学化する社会 癒したいのは「トラウマ」か「脳」か

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    様々な分野で見られる「社会の心理学化」という現象を、精神科医の斎藤環氏が解説・批判している本。
     社会の心理学化とは、“教育・福祉・家庭など社会の様々な領域で心理療法の技術が多く使用されるようになり、文化の中で心理療法的言説の比重が大きくなってくるような事態”のことである。Ⅵ章までは、文芸やサブカルチャー・事件報道といった分野における社会の心理学化を紹介している。例として、ファッションと化した「トラウマ語り」や事件報道に精神分析が担ぎ出される現状、心理学ブーム・脳ブームなどが挙げられている。2003年に書かれた本なので、今読むと多少時代遅れ感があるのは仕方がないだろう。もっとも、心理学ブームと

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    2021年03月05日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    文系の学問の役割が意味をつけること、ということは多くの本で言われているが、会話式の本書ではとくによくイメージできた。
    本や映画の引き合いの出し方はについて、参考になる。
    また、学者だと単純ではなくここまで考えるので、生きていくのが大変だと感じた。

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    2020年12月08日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    この本は、脳科学者の茂木健一郎さんの「お勧め本❗」だったので、読んでみました。

    この本は、精神科医の斎藤さんと歴史学者の與那覇さんによる1年近くにわたる対話をまとめたものです。
    病気の問題だけでなく、社会情勢や価値観など、色々な問題を多面的に、そして深く掘り下げていて、めちゃくちゃ「濃い❕」本でした。

    物事の捉え方にとてもエッジが効いており、頭のいい人の話は面白いなーと感心しました。

    よりよく生きるためのヒントがたくさん書かれていますので、ぜひぜひ、読んでみてください。

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    2020年12月05日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

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    2020年11月14日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

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    2020年10月24日
  • 「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか―

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    身近に新型うつ病の方がいるので、たいへん参考になりました。

    メカニズム
    ・彼らの自己愛の脆弱さ。(生きていて良いのだ)
    高いプライドと低い自信。
    自己愛が低いので、他人も愛せない。

    解決方法
    ・自己肯定的になれるためのストーリー構築
    ・①忘れる ②何か働くことでプライドを回復 ③毛づくろい(人薬)
    ・世間体は障害になりやすいのでご法度
    ・挨拶、誘いかけ、お願いごと、相談事

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    2020年10月05日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    躁鬱病を罹患した歴史学者とオープンダイアログを推進する精神科医の対談。精神疾患に限らず、SNSや政治社会のことまで幅広く扱っている。学問へのこだわりではなく、ある社会課題について様々な視点で考える姿勢がとても好感を持てた。やや難解な箇所はあるものの、なんだか生きづらいと思っている人には新しい視点を獲得するチャンスとなる本だと思う。

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    2020年10月01日
  • 改訂版 社会的ひきこもり

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    不登校は学校生活における選択肢の1つと言う流れもある。

    不登校を選択した結果、ずっと家にひきこもっている状態になると、ひきこもっていること事態が現状を悪化させる可能性もある事は念頭に入れないといけない。

    ひきこもりの背景や、どうすれば良いか?なども描かれている。

    タイトルは「社会的ひきこもり」となっているが、Twitterなどのweb上で色々な人とのコミュニケーションが容易に取れる中、社会的にひきこもっているとは全ての場合言えないのでは無いだろうか?「働く事のみが社会的関わり」と考えてるのなら別だが。

    別に必要がなければ働く必要も特に無いかな、と思ってます。その思い込みで、現状ひきこも

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    2020年08月23日
  • 別冊NHK100分de名著 わたしたちの手塚治虫

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    斉藤環の文、関連する手塚作品を読んでいたこともあり、どんな分析がされているのか興味を持った。斉藤に限らず、ブルボンヌや他の筆者の文もそれぞれの境遇に関連して深い洞察。手塚作品の奥の深さを改めて認識。

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    2020年08月20日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    友達っていないといけないの? 家族ってそんなに大事なの? 夢をあきらめたら負け組なの? 「ひきこもり」を専門とする精神科医と、重度の「うつ」をくぐり抜けた歴史学者が語り合い、「生きづらさ」を解きほぐす。

    いろいろ思い当たる節があって興味深かった。

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    2020年07月04日
  • 中高年ひきこもり

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    「ひきこり」問題をクローズアップした著者の新刊。最初の著書の20年ぶりの新装版らしいが、最初の著書と社会の状況も筆者の立ち位置も変わり、20年前、いや10年前でも、には想像すらしない状況になった。以前は「ひきこもり」は若者の問題であったが、今は8050問題にも指摘されているように中高年の問題であり、また、それは若い時から続いているだけでなく、一旦社会に出てから引きこもっている例も増えている状況が明らかになった。著者はラカンへの言及など少しわかりにくい部分もあったが、ODへの関りなど対話を重視する流れとなり、本書も一般向けとはいえ、誰でもわかりやすい内容となり、著者の内容も一般向けになった印象。

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    2020年05月03日
  • 改訂版 社会的ひきこもり

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    ネタバレ

    全国的な問題となっているひきこもり。とかく本人や親の責任とされがちだが、それをシステムの問題として語っている。
    ひきこもりへの過度な憐憫や差別を助長することなく、精神科医としての実体験に基づいてに論理的に語っているため、大変読みやすかった。
    ひきこもり問題を考える上でベースに置くことのできる本だろう。

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    2020年03月05日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ネタバレ

    母に対して疑問が多かったし、本を開くタイトルにも共感できたので読んでみた

    全母と全娘に読んで欲しい 一旦冷静に分析できるかもしれない

    わたしの母は、母なりに気を付けてることがあるのかもしれないな、と思った

    最後の方で「モビルスーツに乗っているような感覚」について書かれていて、これは前々からわたしは感じていた感覚だったのでハッとした 女性は身体性を常に意識して生きているということで
    わたしが女性だから感じている感覚だったのだろうか

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    2020年03月04日
  • ひきこもり文化論

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    ウイキペディアで斎藤環氏のコメントを目にして氏に興味を覚えたので、手に取った。実際本書を読み進めていくと、その舌鋒の鋭さには舌を巻くという他ない。多少心理学の用語が難解に感じられ、しっかり氏の主張が認識できたか、怪しい面があった。さらには極めて分析的な論調に私の方が心持ちを苦しくしたため、韓非子を読んだ時のように私には受け付けない内容なのかと、怪訝な思いもしていたが、気を取り直して再び読むとスポンジに水がしみ入るように、愉快に読めた。氏の主張は哲学的な見地に立つ時も心理学の観点からも難解になるきらいがあるが、それでも辛抱して読み進めると、至言名言が随所にあり、それは引きこもりに適用可能であるこ

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    2019年02月06日
  • 「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか―

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    著者は引きこもりが専門の臨床医
    「うつ病に関して2冊目に読む本」として

    <第1章 現代社会とうつ病>
    旧来のうつ病
    ・重症・・・無気力、抑鬱
    ・性格:責任感強い、執着気質→うつになって180度ひっくり返る
    ・きれいに治る
    新型うつ病
    ・比較的軽症
    ・性格:他責的、問題回避的→うつになって強まる
    ・難治性

    99年⇒08年 患者数が2倍以上に増加
    生物学的には説明できない。「社会的」な要因
    ・メディア ルーピング効果
    ・「生存」の不安から「実存」の不安へ
    ・世間一般の心理学化
     狂気の陳腐化、狂気へのセンサー過敏→軽症化
     すれっからし、狂気へのセンサー過敏→難治化

    操作主義、再帰性、マクド

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    2018年11月05日
  • 社会的ひきこもり

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    ネタバレ

    著者のことは「100分de名著」の特番を観て初めて知った。著者の著作を何か読んでみたいと思って読んだ本。精神科医がひきこもりについて書いている本だったので読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。ひきこもりについて読んでいて参考になった。この本を読んでひきこもりには他の精神病と同様に家族の理解と協力が大切だと思った。DV対策のところが読んでいて特に参考になった。著者の他の著作も読みたいと思った。ひきこもりの人が身近にいる人に読んで欲しい本。20年近く前の本なので、著者の最近書かれたひきこもりについて書かれた本も読みたいと思った。

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    2018年01月19日