斎藤環のレビュー一覧
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様々な分野で見られる「社会の心理学化」という現象を、精神科医の斎藤環氏が解説・批判している本。
社会の心理学化とは、“教育・福祉・家庭など社会の様々な領域で心理療法の技術が多く使用されるようになり、文化の中で心理療法的言説の比重が大きくなってくるような事態”のことである。Ⅵ章までは、文芸やサブカルチャー・事件報道といった分野における社会の心理学化を紹介している。例として、ファッションと化した「トラウマ語り」や事件報道に精神分析が担ぎ出される現状、心理学ブーム・脳ブームなどが挙げられている。2003年に書かれた本なので、今読むと多少時代遅れ感があるのは仕方がないだろう。もっとも、心理学ブームと -
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不登校は学校生活における選択肢の1つと言う流れもある。
不登校を選択した結果、ずっと家にひきこもっている状態になると、ひきこもっていること事態が現状を悪化させる可能性もある事は念頭に入れないといけない。
ひきこもりの背景や、どうすれば良いか?なども描かれている。
タイトルは「社会的ひきこもり」となっているが、Twitterなどのweb上で色々な人とのコミュニケーションが容易に取れる中、社会的にひきこもっているとは全ての場合言えないのでは無いだろうか?「働く事のみが社会的関わり」と考えてるのなら別だが。
別に必要がなければ働く必要も特に無いかな、と思ってます。その思い込みで、現状ひきこも -
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「ひきこり」問題をクローズアップした著者の新刊。最初の著書の20年ぶりの新装版らしいが、最初の著書と社会の状況も筆者の立ち位置も変わり、20年前、いや10年前でも、には想像すらしない状況になった。以前は「ひきこもり」は若者の問題であったが、今は8050問題にも指摘されているように中高年の問題であり、また、それは若い時から続いているだけでなく、一旦社会に出てから引きこもっている例も増えている状況が明らかになった。著者はラカンへの言及など少しわかりにくい部分もあったが、ODへの関りなど対話を重視する流れとなり、本書も一般向けとはいえ、誰でもわかりやすい内容となり、著者の内容も一般向けになった印象。
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ウイキペディアで斎藤環氏のコメントを目にして氏に興味を覚えたので、手に取った。実際本書を読み進めていくと、その舌鋒の鋭さには舌を巻くという他ない。多少心理学の用語が難解に感じられ、しっかり氏の主張が認識できたか、怪しい面があった。さらには極めて分析的な論調に私の方が心持ちを苦しくしたため、韓非子を読んだ時のように私には受け付けない内容なのかと、怪訝な思いもしていたが、気を取り直して再び読むとスポンジに水がしみ入るように、愉快に読めた。氏の主張は哲学的な見地に立つ時も心理学の観点からも難解になるきらいがあるが、それでも辛抱して読み進めると、至言名言が随所にあり、それは引きこもりに適用可能であるこ
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著者は引きこもりが専門の臨床医
「うつ病に関して2冊目に読む本」として
<第1章 現代社会とうつ病>
旧来のうつ病
・重症・・・無気力、抑鬱
・性格:責任感強い、執着気質→うつになって180度ひっくり返る
・きれいに治る
新型うつ病
・比較的軽症
・性格:他責的、問題回避的→うつになって強まる
・難治性
99年⇒08年 患者数が2倍以上に増加
生物学的には説明できない。「社会的」な要因
・メディア ルーピング効果
・「生存」の不安から「実存」の不安へ
・世間一般の心理学化
狂気の陳腐化、狂気へのセンサー過敏→軽症化
すれっからし、狂気へのセンサー過敏→難治化
操作主義、再帰性、マクド -
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ネタバレ著者のことは「100分de名著」の特番を観て初めて知った。著者の著作を何か読んでみたいと思って読んだ本。精神科医がひきこもりについて書いている本だったので読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。ひきこもりについて読んでいて参考になった。この本を読んでひきこもりには他の精神病と同様に家族の理解と協力が大切だと思った。DV対策のところが読んでいて特に参考になった。著者の他の著作も読みたいと思った。ひきこもりの人が身近にいる人に読んで欲しい本。20年近く前の本なので、著者の最近書かれたひきこもりについて書かれた本も読みたいと思った。