斎藤環のレビュー一覧

  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    少し難しくて理解できない内容も多かったが、
    当たり前に受け入れていたことに鋭いツッコミがはいりはっとさせられた。

    アドラー心理学はマッチョイズムで弱っている人にはしんどい内容だとか、

    電通女性社員の自殺については、
    長時間労働ばかりが論点になるけど、あれくらいの労働時間は昭和的な会社だとそこまで珍しくなく、それよりも働いた甲斐を与えられていなかったことの方が問題として大きいのでは?

    ダイバーシティといっても女性やLGBTなど平均的な機能を持つ人にフォーカスして、アルコール中毒者やホームレスなどについてはその枠から外している、

    など。

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    2023年04月22日
  • 「自傷的自己愛」の精神分析

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    「自傷的自己愛」の精神分析 斎藤環

    面白くはないけど、突き刺さってくるような内容だったなあ。

    この本の中に出てくる坂口恭平とは一度
    twitter上で、ケンカしたことあり
    一度は
    直接、電話で話したことがある。

    真夜中の3時に電話がかかってきたんだぜ。
    マジで気が狂ってると思った。
    本の中では
    無自覚なまま、無我の境地に到達した人、みたいなことが書いてあったけど、そうは思わないけどなあ。
    ただ、単に、田舎のエリートなんじゃないかなあ。
    むしろ、自意識がすげー過剰なような気がするんだけど。
    双極性障害、っていうのは、彼の強烈な個性ではあるけれど。
    まあ、オレには理解できない、特殊な人格だ、というのは分かる。

    033
    自殺願望と自己肯定感の低さは、必ずしもイコールではない

    芥川龍之介
    太宰治
    三島由紀夫
    川端康成
    彼らは、自信がない弱気なだけの作家であったわけではない。

    044
    トランプ元大統領は自己愛性パーソナリティ障害か

    048
    性愛学者ハヴェロック・エリスが1898年にナルシス的という言葉を用いた。
    ドイツの精神科医パウル・ネッケが1899年、はじめて「ナルシシズム」という用語に言及した。
    この論文を読んだ、ジークムント・フロイトが、ナルシシズムという語を用いた。

    056
    ラカンの理論
    ことさらに「自分が大嫌い」というほど自己愛的である、という逆説。

    068
    ひきこもっている人は、しばしば「生きている価値がないから死にたい」と言う。

    069
    プライドは高いが自信がない

    プライドとは、こうあるべき自分のこと
    自信とは、今の自分自身に対する無条件の肯定的感情のこと。

    070
    現在の自分に自信がないからこそ、あるべき自分の姿(プライド)にしがみつく。

    198
    我執すなわち自己愛を捨てた人
    坂口恭平
    双極性障害の当事者
    何度も強い希死念慮に襲われてきた人

    219
    自傷性のやわらげ方

    1.環境調整
    尊厳を傷つけられない環境に身を置く
    納得行かない状況があれば、動画に撮影したり録音して記録を残し、弁護士に相談する。

    2.対人関係
    家族以外に親密な対人関係を持つ
    孤立した状況で自傷性をこじらせていく悪循環に陥らないこと

    3.損得勘定
    自傷的自己愛は、しばしば自分が損をするような行動をあえて取る。
    彼らの多くは自責感が強いために、そうした行動に陥りがちになる。
    そういうときは、あえて、損得で考えること。

    4.好きなことをする
    自傷的自己愛者は責任感が強いので、いつも、やりたいことよりもやるべきことを優先してしまうが、これは逆。
    常に、やりたいことを優先させるべき。
    やりたいことが見つからなければ、散歩でも、家事でも、ペットと遊ぶこと、でも良い。

    5.体のケア
    自傷性が強い人は、セルフ・ネグレクトのように、健康や、食事や、清潔さに配慮しなくなる。
    あるいは、自ら、過度の飲酒や、喫煙、薬物乱用などによって、自分の健康を害してゆく。

    249
    自傷的自己愛は、病気ではなく、診断名でもない。

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    2023年03月17日
  • 「自傷的自己愛」の精神分析

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    「自傷的自己愛」は自分のこと全てにおいて全く自信が持てない人で、かつ自分がダメな人間だということに絶対の自信を持っている人。
    なんか矛盾しているようで的を射てる…

    著者も同様のことを書かれているが、自分がもし現代の学校生活を送らなければならないとしたら、スクールカーストの最下層になる自信がある(汗

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    2023年01月20日
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)

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    かなり難しい対談本に思えた。読み通してみると、あちらこちらに考え方のヒントがあるのはわかるのだが、全体として、何かの理論的な物を習得できたかと言うと、そんなことにはならなかった。うつ病から回復した研究者と精神科医の対談は、かなり、興味深いことは確かだ。

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    2023年01月10日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    国際連盟から「今最も重要だと思う事柄について、一番、意見を聞きたい相手と書簡を交わしてください」という依頼を受けたアインシュタイン。
    彼が選んだテーマは「戦争はなくせないのか?」そして、選んだ相手は心理学の大家フロイトだった。
    彼らのやりとりを読みやすい文章で訳したもの。

    ★戦争をなくすために、今なにができるのか?
    アインシュタインは国際的な機関が、国際的な紛争を絶対的な権威をもって判決し、決定を実行するようにできないか、と考えるも、現状では実現は困難だと考えています。
    これまで、平和は実現できない理由は人の心(権力欲・利益を求める・本能的に憎悪に駆られて相手を絶滅させようとする欲求)にあるのではないか、では、人の心を特定の方向に導き、憎悪と破壊という心の病に冒されないようにすることは可能なのであろうか。とフロイトに問いかけます。

    フロイトはアインシュタインが述べたことをたどりつつ、考察し、やはり戦争を確実に防ぐには、みんなが一致団結して、強大な中央集権的な権力を作り、利害対立の裁定を委ねるほか道はないとしています。そしてこの道へ進むには二つの条件がいると指摘しています。①現実に機関が創られること②裁定を押し通せるだけの力を持っていること。そして、国際連盟は②の条件を持っていませんでした。

    また、フロイトはアインシュタインが主張した、人間の心自体に問題があるのではないかという説も賛成。
    結論から言えば「人間から攻撃的な性質を取り除くことはできそうにもない」のですが、人間の攻撃性を戦争という形で発揮させなければ良いと述べています。
    破壊欲動の反対の欲動、エロスを呼び覚ませば戦争を阻めるはず=人と人との間の感情と心の絆を作り上げるものは戦争を阻むはず、と。

    もう一つ、戦争への欲求を間接的に克服する手段として、人間は指導者と従属する者とに分かれることに着目。これは生まれつき備わっている性質で如何ともし難いため、優れた指導層を作るための努力をすることを挙げています。

    ここでフロイトは一つの問題を提起します。
    どうして数多の苦難を甘んじて受け入れて生きてきた多くの人間が、それでも戦争だけは受け入れ難い!と思うのか?フロイトは文化による心身の変化が、平和主義者を心身から戦争を拒絶させるとのべ、この心身の状態と、将来、戦争がもたらすであろうとんでもない惨禍への不安が、戦争をなくす方向に人間を動かしていくと期待できるのではないか、と締めくくっています。

    訳文も読みやすく、解説も丁寧で(養老孟司さんと斎藤環さんによる、これまた丁寧で興味深いもの)、短いながら濃い一冊でした。
    これが書かれたのは1932年。ナチスドイツが勢力を拡大し、書簡を交わした二人の天才も亡命を余儀なくされた身でした。書簡の言葉から「言うほど簡単ではないけれど」という実感と、それでも、平和に向けて何ができるのか考えようとしている姿がうかがえます。

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    2022年12月24日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り組んでみる姿勢が大切ではないか。誰も未来の結果なんてわからない。ならば、否定は現状の惰性でしかない。そこに救われる道程があるのだろうか。過ちよりもタチが悪い。

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    2022年12月01日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    ネタバレ

    ※別な本の感想です

    「母と娘はなぜこじれるのか」が登録にないので、代わりにこちらを登録。

    私の私見では、息子は、育ててもらってありがと〜じゃあねーと、親(母)とは個と個で一線を引いて、成長後は戻ってこない、あっさりしているイメージ。全然親のことについて知らないってことも。生物として独立しているって感じ。
    息子に母親は片思い必至なのかもしれない。
    それは男性は体の認識がないからとのこと。←よくわからなかった

    娘は母と一体感が成長の過程で約束されている、母がお手本として観察されるし自分と同一視してしまう生き物っぽい。
    共感性が武器の女性ならではの生存戦略?なのかも。故に子供には自分の生き直しの願望や、親からの育て方に反発して自分は違う方針で育てたり、かなり子育てに自分を投影する傾向。
    子育てしてても、女の子を育てるのに母親の責任は重大だなと思う。最初は育てやすくていいんだけど思春期からが難易度高いのが女子。
    でなんだかんだで親を見捨てきれずに罪悪感を感じて心配し続けてくれる、関わりを切らないのが娘。毒親持ちには悲しい性かな。

    読んで思ったのは、息子が離れていこうが、娘が一体感を持って育とうが、母親自身が一人の人間として独立している個として存在することの重要さだと思った。
    いち人間として面白い、深みのある人間にならないといけないと思った。(自分と子を切り分けて考える、仕事を持つ、趣味を持つ、コミュニティをもつ)大人になったら対大人として話せるように。

    娘に依存したりまずい育て方するとか、あると思うけど、それをすこしでもマシに、また将来子供が離れていくとき母親自身が気持ちを自己管理できるために、子育てしながら自分も育てていかないと辛いと思う。

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    2022年11月21日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。

    在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。

    「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。

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    2022年08月16日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    斎藤環さんの言うことって、いつも、スーッって入ってくるんだよ。
    ああ、分かるー、って。

    自分の居場所を、できるだけ多く、つくる。
     学びの場だけ、じゃなく
     仕事の話
     クラブ
     教会
     意図的に、別の居場所を作る

    241
    リアルな出席と、リモート出席の、ハイブリッドが理想

     これ、分かるわー。

    逃げる時には逃げる
     これは、生き延びるためのリッパな知恵。

    163
    人間の生には良い、も、悪い、もない

    65
    家庭内にもソーシャルディスタンスを

    悩みや苦痛は、口外すべし!
     ぜひ、役所などにも頼ろう

    ただし、本の最後で、佐藤優が、いつものように
    「マルクスの『資本論』によれば・・・」
    とか書いてるの見て、苦笑い。
    バカなの?
    いる?そんなの?

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    2022年07月14日
  • いじめ加害者にどう対応するか 処罰と被害者優先のケア

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    いじめの加害者には処罰とスティグマを。

    いじめの被害者が学校に行けない、その代替策を取らなければならない、という「優しい排除」を受けている一方で、なぜ加害者は学校に来ることを止められないのか。

    子ども、先生、保護者の中で、被害者側にもいじめられる原因があると考えている率が最も高いのは保護者であった。
    つまり、加害者側の保護者が出てきた時点で、いじめは学校で出来る「指導」の範疇を超えてしまう可能性が高いと言う。

    だからこそ、学校は「指導」ではなく、まずは「処罰」を、まずは行うべきだと述べる。

    スクールカーストに対する教師の立ち位置や、学校教育における「指導」の意味など、読んでいてそう言い切れるか?と思うこともある。(し、恐らく筆者も分かっていて書いている気がする)

    ただ、システムとして他者への加害行為に対し、一段重みをつけなければ、「なくならない」という意味は分かるような気がする。

    そして、解決への移行手段としてのオープンダイアローグについては、詳しく知りたいと思った。
    他者との関係が築きにくい中で、対話に可能性を見出すことの重要性を感じている。

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    2022年07月09日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    作家佐藤優と精神科医斎藤環の対談。 コロナ後の日本の社会心理について。コロナの影響で働き方にリモートという選択肢ができて、人間の心理や社会も変わりつつある。リモートに慣れるとリアルで人に会うのが辛くなる。その状況を2人の識者が議論したのがこの本。全体的に話があちこちに飛んで、あまり印象に残る議論は無かった。例えば、コロナの状況を説明した鬼滅の刃の話も、このアニメを見ていなかったのでよく理解できなかった。二人の雑談という感じがした。
    こういう理屈っぽい識者に会うのも、別の意味で辛いだろうなあ。

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    2022年07月05日
  • 人間にとって健康とは何か

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    ネタバレ

    『首尾一貫感覚』と『レジリエンス』について知りたくてこの本を手に取ったが、やっぱり難しい~。
    斉藤環先生は好きなんだけど、私には難解だった。
    しかし、読みながら気になったのは「混乱期には病んだリーダーが―活躍する」の章。
    現在ロシアによるウクライナ侵攻真っ最中。思わず浮かんでしまうのよねプーチン。
    とりあえず、宝くじ当たっても幸せは持続しないそうなので、引き続き買わないでおこう。そんなことしか得られなくてすみません。

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    2022年06月08日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    2021年8月発行の本。
    盛んに出版されたコロナ関係の本も、結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間だからあと2年もしたらすっかり忘れ去られてしまいそう。

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    2022年05月08日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    もう少しでいいので、それぞれの人の話をテーマを絞って深掘りして欲しいなと思った。
    最後の柚木さんの話がやはり一番印象に残った。苦労されてる分、意識が高いのだなと、彼女の昨今の著書の傾向に納得。

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    2022年04月04日
  • いのっちの手紙

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    自分の薬をつくる、とか、躁鬱大学を読んでいる人にとっては、知ってるよと、思うことが多いかもしれないなあと思う。少なくとも私はそうだった。

    ただ、鬱が自己否定のエネルギーの奔流なので、アウトプットをすることで楽になること、など、やっぱり独特な視点を持ってる人だなあと思う。

    具合悪くてどうにもならん、そう思うときに、
    もういいじゃん、好きなことをすればいいじゃん、坂口さんの本を読んでいるとそう思える。

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    2022年03月19日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    はるさんおすすめ



    一言で言えば、
    多様性を認めると言うことかな。

    会いたい人もいれば、
    会いたくない人もいる。

    人に会った方が話は早い
    でも、
    人に会うことが暴力になる人もいる。
    予想外の展開があって
    自分の思い通りにならないからだ。
    それでも、
    人は人に会わないと始まらない。

    自分ひとりで欲望が維持できず
    生きる力がわかないからだ。

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    2022年04月26日
  • コロナ・アンビバレンスの憂鬱

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    2022年2月、新型コロナウイルスの世界的流行という未曾有の大災害の最中にいます。
    日本でも感染の蔓延を防止するための対策がとられています。マスクをせずに外出することなど考えられず、飲食店は時間制限が行われ、飲食を人とする機会がほぼありません。大規模な集会やイベントも制限されています。

    そしてそれに慣れてきている自分がいます。毎日のように居酒屋で談笑をした人達とはもう2年も会っていません。コロナ前の写真を見返して、大人数の集合写真やマスクなしで笑顔で人と近接している写真で一瞬ものすごい違和感を覚えてしまいます。コロナ前の時間のほうが人生の大半だったのに、今ではそれはまるでパラレルワールドの自分が歩んできた、別世界のものだと錯覚してしまいます。

    コロナによって何が変わってしまって何が変わっていないのか。そしてその変わったことを私達はいつまでも忘れずに覚えていられるのか。人と実際に会う、ということはオンラインと何が違うのか。そんなことを考えることのできる本書です。

    ひきこもって読書やNetflixなどをひたすら味わって、そんな生活もそれなりに楽しくやってきたけれど、やっぱりそろそろリアルに色んな人にあって話したいなあ。本書を読んで、人と会うということが私に不安と恐怖を感じさせたり私の存在を揺さぶったりする「暴力性」をはらんでいる一方、誰かと目の前でやりとりをするということの本能に訴えかけるような心地よさを与えてくれたことを思い出しました。
    今、私はそれを求めているんだなぁと感じています。

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    2022年02月19日
  • 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか

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    よいテーマですね。深い考察が読めるかと思ったら、なんとなく小難しいところが残念。母娘をテーマしたのを男性が書いているのがポイント。男性ゆえに明らかにピント外れた議論になっている箇所があるが、それもご愛嬌というか、全体の隠し味になってる気がする。結論めいたことを言わないところがよいのかもしれない。

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    2022年02月08日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    タイトルが良くないですか?

    と思うのは、私が人と会うことに、プレッシャーを感じる人間だからだと思う。
    だから、人に会うことって「暴力的」ですよね、とサラッと始めちゃう本書には少し力が抜けたし、でもそこに意味があること……内省に浸らないことやエンカレッジしてもらうことの意味も、分かるような気がする。

    コロナ禍で、家に籠もることが是とされ、リモートワーク、リモート授業が広がった。
    けれど、家に籠もったままの人は、相変わらずマイノリティなんだろうか。
    ずっと、その辺りのチクチクを感じながら、日々を過ごしている。

    学校が、先生にとっても生徒にとっても心を病む空間になってしまっていることも、そのチクチクの延長線上にある。

    でも、二人が「心」に改めて注目し、知り合いだからこそリモートが成り立つと言及しているように、やっぱり誰かと会うという〝場〟そのものは必要なのだ。オンライン化されれば良いのではない。

    その辺りの架け橋をいかに考えるか……。

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    2022年02月06日
  • いのっちの手紙

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    読むのに疲れた。思想家とか画家の名前がたくさん出てくるけど自分の学のなさを痛感させられ、2人の世界を遠くから眺めている気持ちになりました。

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    2022年01月27日