歴史・時代小説 - 歴史・時代 - 小学館一覧

  • らんたん
    3.0
    「BUTTER」著者渾身の女子大河小説。 大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。 彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだった――。
  • 付添い屋・六平太 龍の巻 留め女
    3.8
    時代小説界最後にして最強の新人!  主人公・秋月六平太は、かつて信州・十河藩の供番(籠を守るボディーガード)を務めていたが、家中の権力闘争に巻き込まれゆえあって浪人となった。いまは裕福な商家の子女の芝居見物や行楽の付添い屋(これもボディガード)で身を立てている。  血のつながらない妹の佐和は、六平太の再士官を夢見て、浅草元鳥越の自宅を守りながら、裁縫で家計を支えているが、本人にその気はない。相惚れの髪結い・おりき、音羽界隈を取り仕切る毘沙門一家の菊次とともに、浮き草な日々を過ごしながら、付添稼業を続ける日々だ。  その六平太のまわりには、幸せになりきれないが、一生懸命生きている人たちの悩み事が今日も迷い込むのだった。妹・佐和の祝言までを描くシリーズ第一弾。「雨祝い」、「初浴衣」、表題作「留め女」、「祝言」の四話を収録。人情話ここにあり!
  • 勘定侍 柳生真剣勝負〈一〉 召喚
    3.4
    大坂商人、柳生一族の陰謀に巻き込まれる! 時は寛永十三年――江戸城黒書院に呼び出された、惣目付を務める柳生但馬守宗矩。 上段の間の襖が開くと、老中の堀田加賀守より、「役目に奨励をもって、四千石を加増する」との旨が伝えられた。 本禄の六千石と合わせて、ついに一万石となり、晴れて大名となった柳生家。 だが、宗矩の顔は沈んでいた。 大名を監察する惣目付が、大名になっては都合が悪いためだ。 案の定、宗矩は即日惣目付を解かれ、監察される側に回されてしまう。 惣目付時代に買った恨みから、痛くもない腹まで探られてはかなわない。 なにしろ旗本から大名になれば、典令や家政が大きく変わるため、隙を生みやすいのだ。 一族最大の危機から逃れるべく、策を講じなければならなくなった宗矩は、なかでも武士が苦手とする金勘定が危ういと考え、ある秘策を思いつく。 なんと、大坂一と言われる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫である一夜を召し出すという。 いったい柳生家と一夜は、どんな関わりがあるのか? 武士となった一夜に、宗矩の嫡男である十兵衛は、柳生家の者として剣術を身につけよと新陰流を指南するが……。 果たして一夜は柳生家を救えるのか? 痛快時代小説シリーズ第一弾!
  • P+D BOOKS 鞍馬天狗 1 角兵衛獅子
    -
    鶴見俊輔氏が厳選した時代小説「鞍馬天狗」。 角兵衛獅子の少年・杉作を囮に、鞍馬天狗を取り囲んだ新選組。隊長・近藤勇も新手をひきつれそこに駈けつける。 大坂城代あての密書を奪った鞍馬天狗だったが、謀られて地下の水牢に閉じこめられる。恩人を助けようと城へ忍びこんだ杉作少年ももはや袋のねずみ――。 幕末の京を舞台に、入り乱れて闘う勤皇の志士と新選組。時代小説の名作「鞍馬天狗」から、評論家・鶴見俊輔氏が厳選した傑作シリーズの第一弾。解説も鶴見俊輔氏が特別寄稿。 ※この鞍馬天狗シリーズは12月まで5冊、毎月連続で発刊予定です。 なお、この作品は2000年に発刊された小学館文庫を底本とした電子版と同じ内容になっています。
  • 看取り医 独庵
    3.0
    生きるも死ぬも、江戸市井の人々とともに! 頃は江戸中期。浅草諏訪町で開業する独庵こと壬生玄宗は京と長崎で漢方と西洋医学を修めた、仙台藩の奥医師の息子だ。とうに四十の坂を越えた総髪の大男は、一見こわもてだが、酒は不調法、女人にはついつい腰が引けてしまう質らしい。どうにも煙たい二度目の妻は、元服近い息子とともに仙台藩下屋敷に住んでいる。医術の腕は天下一品、時の老中の病を治したことで評判が江戸市中に広まり、診療所を切り盛りする女中のすず、代診の弟子・市蔵ともども休む間もない。だが、門前市をなす理由はそれだけではなかった。医者の本分はもとより病を治すこと、では、治らぬ病はどうする。独庵が悩んだ末にたどり着いた結論は、患者に希望を与えることだった。人らしい生き方、死に方を望まれれば、看取りも辞さない。そんな独庵に妙な往診依頼があった。知人の材木問屋の主・徳右衛門が、なにかに憑りつかれたように、薪割りを始めたという。独庵の手となり足となって事情を探る絵師・久米吉に調べさせたところ、思いもよらぬ仇討ち話が浮かんできて……。江戸の人々の心に暖かな灯をともす看取り医にして馬庭念流の遣い手・独庵が、一刀のもとに悪を両断する痛快書き下ろし時代小説。
  • 突きの鬼一
    3.5
    殿さま出奔!頼みは秘剣“滝止”と博打!?  尾張徳川家の北隣、美濃北山三万石のあるじ百目鬼一郎太の楽しみは月に一度の賭場通いだ。九歳のみぎり、江戸下屋敷の中間部屋で博打を見聞して以来二十年、負けたことがない。どういう天の配剤か、賽の目が事前に脳裏に浮かぶのだ。もっとも、一郎太には別の目論見もあった。密かに城下に遊べば、民百姓の本音が聞けるからだ。北山藩は特産の寒天が藩の財政を底上げして、実収十万石。だが、年貢は依然として六公四民で、藩は百姓の犠牲の上に胡坐をかいていた。そこで一郎太が百年の計として打ち出した年貢半減令だったが、これが大きな災厄をもたらすことになる。ある晩、秘密の抜け穴を通り、城下外れの賭場に現れた一郎太は数十人の暗殺隊に襲撃される。頭格は大垣半象、北山三羽烏といわれた二天一流の遣い手で、国家老・黒岩監物の配下だ。突きの鬼一と異名をとる一郎太は二十人以上を斬り捨てて虎口を脱するが、襲撃者の中に年貢半減令に賛同する城代家老・伊吹勘助の倅・進兵衛がいたことに愕然とする。忸怩たる思いの一郎太は藩主の座を降りることを即刻決意、実母・桜香院が偏愛する重二郎に後事を託して江戸に向かう。だが、事はこれでは収まらなかった。
  • 突きの鬼一 夕立
    3.5
    殿さま、絶望!暗殺の黒幕は、わが母!?  民百姓のため、延いては美濃北山三万石のためと思い布令した年貢半減令が、股肱の臣たる城代家老・伊吹勘助の切腹をまねくに及び、藩主・百目鬼一郎太は進退窮まった。賽の目は百発百中いい当てても、家臣の本音を読み違えたのだ。  すでに他界した前藩主、父百目鬼十号と奥方の座を一郎太の妻静に譲った母桜香院の間には二人の男子があった。桜香院はなぜか、一郎太を疎んじ、次男重二郎を寵愛する。一郎太の決断は早かった。渋る重二郎を説き伏せて藩主代理を承諾させると、その足で江戸に向かった一郎太は、中山道板橋宿の手前で、護摩の灰を追い払ってやったのが縁で、江戸三大青物市場のひとつ、駒込土物店を差配する槐屋徳兵衛方に身を落ち着ける。だが、御家を離れた一郎太の江戸暮らしは、平穏無事ではなかった。槐屋は近隣を仕切る町名主で、なんだかんだと揉め事の仲裁に忙しい。居候の一郎太も肘枕で寝ているわけにもいかず、駆り出される。そんな折、博打の虫が騒ぎ出し、中山道の板鼻宿で知り合った女親分の賭場に遊んだ一郎太が武士の一団に襲われる。相手は二天一流の大垣半象、二度と刃は向けませんと誓った国家老黒岩監物の配下だった。
  • 突きの鬼一 饗宴
    4.0
    屋形船炎上!謎の浪人団めがけ、八艘飛び! お家騒動で殺された母・桜香院の四十九日法要は御成道沿いの天栄寺で行われた。参列者は嫡男・一郎太と正室の静、兄・一郎太の跡を継いだ北山藩当主・重二郎。それに一郎太の警護役にして無二の忠臣・神酒藍蔵、一郎太の江戸暮らしを物心ともに支える駒込土物店の差配・徳兵衛とその愛娘・志乃。 葉桜に目をやり、母の思い出に浸るかとみえた一郎太が場所柄もわきまえず、博打場に行くぞ、と言い出した。呆れ果てて絶句する藍蔵と、その場に顔を見せた興梠弥佑。弥佑はいわば病み上がり、一連の騒動で負った短筒の傷が快方に向かい始めたばかりだ。 博打には勝ったが、好事魔多し。一郎太ら三人は大川を舟で戻る途中、その後、思いもよらぬ経緯を辿ることになる怪事件に遭遇する。一艘の屋形船を取り囲む四艘の猪牙舟。襲撃者は浪人者十数人。やおら猪牙舟から火矢が放たれた。炎に包まれる屋形船に飛び移った一郎太が目にしたのは、幕府の要人と思しき二人の人物。しかも、その一人には見覚えがあった。 自由気ままな江戸暮らしに、次から次に持ち上がる難事件。鬼一シリーズ新たな展開! 大人気シリーズ! 大好評書き下ろし痛快時代小説第7弾。
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ
    4.5
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 「待つ」とは未来を信じること、あるいは明日へ向かう強い意志。ひたむきに人を待つ美しさ、ひたすらに期(とき)を待つ凄まじさ…生に期する力を捉えた充実の名作11篇。『内蔵允留守』『柘榴』『山茶花帖』『柳橋物語』『つばくろ(燕)』『追いついた夢』『ぼろと釵』『女は同じ物語』『裏の木戸はあいている』『こんち午の日』『ひとでなし』収載。
  • 狗賓童子の島
    4.5
    第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化。 全島蜂起! 幕末の隠岐「島後」に吹き荒れた叛乱の嵐――本物の歴史小説の凄みと醍醐味を、ぜひとも味わっていただきたい。 第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化! 弘化三年(一八四六)日本海に浮かぶ隠岐「島後」に、はるばる大坂から流された一人の少年がいた。 西村常太郎、十五歳。大塩平八郎の挙兵に連座した父・履三郎の罪により、数え六つの年から九年に及ぶ親類預けの果ての「処罰」だった。 ところが案に相違して、大塩の乱に連座した父の名を、島の人々が敬意を込めて呼ぶのを常太郎は聞いた。 翌年、十六歳になった常太郎は、狗賓が宿るという「御山」の千年杉へ初穂を捧げる役を、島の人々から命じられる。下界から見える大満寺山の先に「御山」はあったが、そこは狗賓に許された者しか踏み入ることができない聖域だった。 やがて常太郎は医術を学び、島に医師として深く根を下ろすが、災禍に痛めつけられ、怒りに染まっていく島民らの姿を目の当たりにする。
  • 祇園「よし屋」の女医者
    4.5
    文化5年京都祇園、お茶屋の娘が病を治す! 「うち、先生のお手伝いをしとおす。人助けのために生きとおす」 現役の精神科医である著者による、さわやかな医療時代小説! 文化5年(1808)、京都は祇園末吉町で50年以上続くお茶屋「よし屋」の一人娘・月江は、舞妓として日々芸事の修業に勤しんでいた。 この年16歳を迎える月江は、母親の跡を継いで「よし屋」の女将になることを望まれていたが、新年早々、常連である御幸町の医師・小島源斎がよし屋を訪れ、月江を預かって女医者にしたいと申し出る。 源斎の言いように最初は腹を立てた母親だったが、月江の思いを汲んで、源斎の手伝いを許してくれる。 月江は当初、能筆であること、書物に通じていることから医学書の筆写を任された。だが、やがて癲狂を患う生糸問屋の娘・小雪の治療を手伝うことになって‥‥。 医師らしい江戸時代の医療の知識のほか、当時の祇園花街の風俗が丹念に描き込まれた、読後さわやかなエンターテインメント時代小説。 『釣りバカ日誌』原作・やまさき十三氏、推薦! 「今世紀精神医学界の巨星アンリ・エーの翻訳家でもある異才が、古都を舞台に小説(フィクション)を書いた。」
  • 春風同心十手日記〈一〉
    3.0
    弱い心に縄を打つ、あの男に捕まりたい。 定町廻り同心の夏木慎吾が殺しのあったという深川の長屋に出張ってみると、包丁で心臓を刺されたままの木場人足の竹三が土間で冷たくなっていた。 近くに女物の匂い袋が落ちていたところを見ると、一月前に家を出ていった女房のおくにの仕業らしい。 竹三は酒癖が悪く、毎晩飲んでは、暴力をふるっていたらしいのだ。さっそく、岡っ引きの五郎蔵や女医の華山らに助けを借りて、探索をはじめた慎吾だったが、すぐに手詰まってしまい……。 頭を抱えて帰宅した慎吾の前に、なんと北町奉行の榊原忠之が現れた!? しかも、娘の静香を連れて来ているのは、一体なにがあったのか? あいつが歩けば春風がそよぐ――気さくで、うっかり者だが、飛びっきりの優しさで、町人みなから慕われる定町廻り同心・夏木慎吾の八面六臂の活躍を描く、捕物活劇シリーズ第一弾!
  • P+D BOOKS 山中鹿之助
    4.0
    松本清張、幻の作品が初の電子化!  主君・尼子家の再興を願い、大敵・毛利に果敢に挑み暴れた、山陰の戦国猛将・山中鹿之助の、短くもドラマチックな生涯を生き生きと描く。 没落しつつあった尼子家一筋に全てを捧げ、月山富田城を取り囲む毛利元就の大軍を、その抜群の勇力と才智により何度も跳ね返し、武名を高めた鹿之助だったが、最終的に尼子義久が毛利の軍門に下り、富田城を明け渡すことになった。  その後、牢人をしながらも尼子家再興を使命とし、尼子勝久を擁立し、幾度の苦難を乗り越え、石見国入りし新山城を占拠するも、毛利勢との戦に敗れ富田城へ入城することは叶わなかった。  さらに、10年後、織田信長の毛利攻めに乗じ、再び、尼子軍を再興した鹿之助だが……。  100度打ちのめされ、1000回も挫折を味わう壮絶な鹿之助の人生、しかし、進むことはあっても退くことはなかった、その義勇の名は、天下に鳴り響いた。  弊社雑誌「中学生の友」に1年間連載された、松本清張、幻の作品。著者が代表作「点と線」を執筆した頃に同時に描いた、名作が50余年の時を超えて甦る。
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)
    4.2
    精神の自由と情熱をつらぬいた茶聖・千利休の半生記を描いた歴史長編。 三好長慶を異母兄に持つお稲は、武力の強さにあこがれ、茶の湯の天才である夫・利休を軽んじていた。利休はそれでも家族を大切にしていたが、能の天才・宮王三郎の妻女・おりきに出会い、激しく心を奪われてしまう・・・。 利休の、反権力的な堺町人文化の一頂点でもある茶の湯の道を極めていく縦軸と、おりきへの激しい思いを横軸に、戦国時代を描いた歴史長編。精神の自由と情熱をつらぬく強さを持った男の半生記でもある。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が裏千家茶道の機関誌である月刊茶道誌『月刊淡交』に寄稿したエッセイ、著者の手によるぐい呑み写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)
    4.1
    女性が人間らしく生きるとは?ガラシャ夫人を通して語りかける著者初の歴史小説。 明智光秀の娘・玉子は、織田信長の命により、16歳で細川忠興に嫁いだ。戦乱の世の常の政略結婚で、多くの女性がそれを運命として疑うことをしなかった中、玉子は、女たちが道具のように扱われることに、耐えられぬ思いを抱いていた。人間としての自我にめざめていた玉子(後のガラシャ夫人)を通して、女性が人間らしく生きることの意味を問う著者初の歴史小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、『信徒の友』に掲載された著者談話「細川ガラシャ夫人を書き終えて」、西教寺住職の説明を受ける著者写真を収録!

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  • P+D BOOKS 喪神・柳生連也斎
    4.0
    “剣豪小説の名手”の世界に浸る11篇。  豊臣秀次の剣の師で「夢想剣」を名乗る瀬名波幻雲齋とその娘・ゆき、そして幻雲齋が父の仇でありながら、門下生となって修行を積む松前哲郎太重春。奇妙な3人の絆は、やがて哲郎太とゆきが契りを結ぶまでに深まっていく。  そんななか、哲郎太は身重のゆきを残して武者修行の旅に出ようとするが――。  第28回芥川賞に輝いた出世作「喪神」のほか、柳生流新陰流正統を継いだ連也斎とライバルとの決闘を描く「柳生連也齋」、剣豪が巨人軍の強打者として大活躍する異色作「一刀齋は背番號6」など、剣を題材にした珠玉の11篇。
  • 神無き月十番目の夜
    4.2
    歴史小説の巨人が描く、土豪の村の悲劇! 慶長七年(一六〇二)陰暦十月、常陸国北限、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は、野戦場の臭気が漂う中、三百名以上の住民が消えるという奇怪な光景を見る。いったいこの地で何が起きたのか?  恭順か、抵抗か―体制支配のうねりに呑み込まれた誇り高き土豪の村の悪夢。長く歴史の表舞台から消されていた事件を掘り起こし、その真実の姿をミステリアスかつ重厚に描いて大絶賛された戦慄の巨編。

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  • 藩医 宮坂涼庵
    3.0
    1~2巻583~605円 (税込)
    藩の権力独占を狙う家老と対立する宮坂涼庵。 若い頃秋川藩の城勤めをしていたゆみえは、宮坂涼庵の要請で、具合の悪い藩主の跡継ぎ・松剛丸を診察するために一緒に出かけていったが、お松の方に追い返される。実は松剛丸は、毒を盛られており、その背後には藩を我がものにしようとする家老遠藤源右衛門がいた。飢えで死ぬ人間がいた当時、救荒植物の普及を目指す宮坂に共感したゆみえは、遠藤の陰謀を阻止すべくともに立ち上がったのだった。著者初めての時代小説が、いよいよ電子化!
  • 五峰の鷹
    5.0
    海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩。 16世紀半ば、朝廷から金掘り御免の認可を得ていた山吹城主・三島清佐衛門は、大内氏から石見銀山の採掘権を得た筑前博多の豪商・神谷寿禎とともに開発を進め.、莫大な収益をあげるようになった。しかし、近隣に勢力を張る尼子氏によって家を滅ぼされ、幼かった清十郎は難を逃れて都で修行生活を送ることになる。やがて成長した清十郎は室町幕府の兵法指南所で頭角を現わし、お家の再興を目指し、海商・王直の知遇を得て貿易商人として才覚を見せ始める。なかでも鉄砲の威力には早くから注目、その扱い方や戦術を学ぶと共に、火薬や弾薬の原料となる硝石や鉛の流通を押さえる必要性も痛感し、戦国大名との交流の中で独特の地位を築いてゆく。その中で、父の敵ともいえる相手と対決、とらわれの身となった母とも再会。将軍・義輝にも重用されるようになり、奉行の役職を与えられるが、足利家の威光はすでに意味を持たなくなっていた。絶体絶命の危機を何度も乗り越え、清十郎は夢に近づいていく。
  • 出星前夜
    4.3
    キノベス1位&大佛次郎賞受賞作! 大佛次郎賞+キノベス第1位の2冠に輝いた、歴史超大作! 寛永14年(1637)、突如として島原を襲った傷寒禍(伝染病)は、一帯の小児らの命を次々に奪い始めた。有家村の庄屋・鬼塚甚右衛門は旧知の医師・外崎恵舟を長崎から呼ぶが、代官所はあろうことかこの医師を追放。これに抗議して少年ら数十名が村外れの教会堂跡に立てこもった。 折しも代官所で火事が発生し、代官所はこれを少年らの仕業と決めつけ討伐に向かうが、逆に少年らの銃撃に遭って九人が死亡、四人が重傷を負った。 松倉家入封以来20年、いっさいの抵抗をしてこなかった旧キリシタンの土地で起こった、それは初めての武装蜂起だった‥‥。 結局は幕藩体制そのものに抗うことになる海民・土豪らの絶望的な戦いがここから始まる。向かう先は破滅にほかならなかったが、それでも彼らが戦うことを選んだのはなぜだったのか? 原稿枚数1200枚! 大部ながら一気に読ませる本作もやはり「飯嶋和一にハズレなし!」である。

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  • かちがらす 幕末の肥前佐賀
    -
    維新の礎を作った佐賀藩主・鍋島直正の生涯。  若くして佐賀藩主となった鍋島直正。財政難に苦しむなか城が火事になるが、それをきっかけに藩の改革を進めた。長崎警備を任されていた佐賀藩は、外国船の進入が増え、中国がアヘン戦争でイギリスに敗れたことに危機感を覚えた。  直正は軍事力で世界に負けないように、最新の大砲や銃、西洋流の船の建造を藩で行うための人材を登用した。耐火煉瓦を作っての反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造は、いくつもの難関を乗り越えて成し遂げられた。三重津には、藩独自の海軍学校を設けた。  また、幼い息子の淳一郎にいち早く種痘を受けさせ、普及を促した。  藩主を16歳の直大に譲って隠居した直正は、〈日本を外国列強の属国にしない〉〈幕府側と倒幕派との内乱を回避する〉という思いを、諸大名や公家に伝えていった。最新の軍事力を誇る佐賀藩は、幕府側・倒幕派ともに頼りにされる存在だった。  欧米諸国が開国を迫り、攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、体調を崩しながら、直正は徳川慶喜との会見に臨む。  島津斉彬、井伊直弼、江川坦庵、田中久重、勝海舟、江藤新平、大隈重信……。多士済々の人物と交流し、明治維新の礎を作った鍋島直正を描いた長編小説。 ※この作品は単行本版『かちがらす ~幕末を読みきった男~』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 突きの鬼一 赤蜻
    4.0
    博打好きの殿様に襲いかかる忍び精鋭4人!  尾張徳川家の北隣、美濃北山三万石の舵取りを誤り、弟・重二郎に藩政をゆだねて出奔した殿さま・百目鬼一郎太は、博打に目がないのが玉に瑕。中山道板橋宿の手前で、江戸三大青物市場のひとつ、駒込土物店を差配する槐屋徳兵衛主従三人を危難から救ったのが縁で根津に身を落ち着けることになる。北山藩上屋敷には、時の将軍・家斉の娘で一郎太が愛して止まない正室静がいたが、表立って顔を見ることは叶わない。重二郎可愛さに、嫡男・一郎太の命を狙う実母桜香院とその腹心の国家老・黒岩監物が江戸入りしたからだ。監物と入れ替わり、国元に戻ることになった江戸家老・神酒五十八によれば、黒岩家の用人が密かに木曽御嶽山の麓にある羽摺りの隠れ里に向かったという。一郎太とともに江戸で暮らす五十八の嫡男・神酒藍蔵は力士と見紛う偉丈夫だが、無類の心配性。あれこれ気を揉む藍蔵を尻目に、江戸の賭場八十八か所巡りを企てる一郎太。一方、監物の放った羽摺りの精鋭4人は、江戸に潜入して虎視眈々と手を打っていた。四天王と異名をとる羽摺りとの死闘、そして、ついに鬼一の秘剣・滝止の由来が明らかになる!
  • 突きの鬼一 岩燕
    4.0
    最凶の敵、黄龍!お前だったのか!  突きの鬼一こと百目鬼一郎太と供侍・神酒藍蔵の江戸暮らしは風雲急を告げていた。実母桜香院とその腹心の国家老・黒岩監物が放った羽摺り四天王の生き残り3人が虎視眈々と一郎太の命を狙っている。さらに、一郎太と藍蔵が世話になっている草創名主・槐屋徳兵衛の一人娘・志乃の幼馴染みで、女郎屋から逃げ出してきたお竹が助けを求めてきた。もとより窮鳥を放り出すような一郎太ではない。難問山積、今度ばかりは一郎太も、賭場八十八か所巡りを自重するしかあるまいと高を括っていた藍蔵が、がっくりと肩を落とした。船頭・千吉の船で浅草花川戸の壺振り・お艶とともに向かった先は、大身旗本の屋敷の賭場だ。駒札の引き換えに最低十両は要ると聞いて、お竹を身請けする金が工面できると踏んだ一郎太だったが、さらに難問を抱え込む破目に陥る。大枚二十両を懐に、引き上げようと戻った船に武家娘が悲鳴を上げて飛び乗ってきた。窮鳥二羽にかてて加えて、じりじりと包囲網を狭めてくる羽摺りの者との激闘、また激闘。秘剣・滝止が難問すべてを解決したと思われたが、そうは問屋が卸さなかった!シリーズベストセラー!大好評、突きの鬼一シリーズ第4弾。
  • 突きの鬼一 春雷
    3.0
    秘術を尽くす忍び!迎え撃つ“秘剣滝止”! 北山城下の寒天問屋から多額の賄賂を手にしていた江戸家老・黒岩監物がついに牙をむいた。次男・重二郎を溺愛するあまり、監物と手を組んで嫡男の一郎太追い落としを謀っていた桜香院が翻意したと見るや、忍びの棟梁・東御万太夫に殺害を命じたのだ。これまでの恩讐を越え、少しは母と心が通い合うようになった一郎太は江戸屋敷に桜香院を訪ね、監物の不穏な動きを耳に入れる。時あたかも、国元より「重二郎の一粒種・重太郎が病に倒れた」の報に接した桜香院は、取るものも取りあえず江戸を後にする。陰ながら桜香院一行を警固する一郎太と、竹馬の友にして国家老・神酒五十八の嫡男・藍蔵。その後を追って、隙あらばと機を窺う万太夫。さらに一郎太の身を案じ、慌ただしく旅装を整え、北山に旅立つ正室・静。昼九つ近く、一行は甲州街道布田五宿に差し掛かった。指定の御膳所で昼食を摂るはず、と読んだ一郎太は、思い当たった善桐寺に先回りする。間一髪、敵の魔の手を防いだ一郎太だったが、それは御嶽山麓の隠れ里で待ち受ける万太夫との死闘の始まりにすぎなかった!?大好評書き下ろし痛快時代小説第6弾。突きの鬼一シリーズ前半のクライマックス!
  • 突きの鬼一 雪崩
    3.0
    恐るべし熔化の術!秘剣・滝止敗れたり!? 次男・重二郎を溺愛するあまり、なりふり構わぬ振舞いに出る実母・桜香院に腹心の江戸家老・黒岩監物が目を剥いた。北山藩の財政は、伊豆国諏久宇の飛び地に産する良質の天草から作る寒天収入に支えられていた。桜香院が跡目相続の御沙汰を得んと、こともあろうに、幕府に飛び地返上を申し出たというのだ。城下の寒天問屋から多額の賄賂を手にしていた監物が拱手傍観するわけがない。母の命が危うい。これまでのいきさつ、母子の恩讐を越えて一郎太が立ち上がった。――真冬の甲州街道小仏峠は雪に覆われていた。「重二郎の一粒種、重太郎病に倒れる」の報に接した桜香院は、取るものも取りあえず国元に急いでいた。それとなく桜香院の駕籠を視野に入れて、後を追う一郎太と神酒藍蔵、ひとり駕籠に先行して警戒を怠らぬ国家老の配下・興梠弥佑。雪の降り積もった峠道に立ち塞がった山賊を目にした監物に、もとより驚きはなかった。思惑通り、なすすべなく倒される供侍。そこに満を持して駆けつけた一郎太ら三人の斬撃はすさまじく、勝敗の帰趨は一瞬で決した。だがそれは北山藩の土台を揺るがす大騒動の序章にすぎなかった。大好評「鬼一シリーズ」第5弾。
  • 弾正星
    4.0
    心蕩かす悪の爽快感! 花村時代小説の至宝。 時は戦国、下剋上の世。京都・相国寺近くある三好家の屋敷に、その男松永久秀はいた。得体の知れぬ出自でありながら、茶の湯に通じ、右筆として仕える野心家である。気に食わぬ者は容赦なく首を刎ね、殺害した女を姦通し、権謀術数を駆使して戦国大名へと成り上がっていく。さらには将軍足利義輝を斃し、東大寺大仏殿を焼き討ちにしてしまう。信長ですら畏れた稀代の怪人・松永弾正を突き動かすものは、野望かそれとも……!?  戦国時代を彗星のように駆け抜けた武将の生きざま・死にざまを、「弟」として仕えた丹野蘭十郎の眼を通して活写する。 芥川賞作家・花村萬月氏が戦国時代を舞台に「悪とは何か」を問う新感覚時代小説。皮膚感覚を狂わせる暴力に戦慄を覚え、匂い立つようなエロスに耽溺する物語世界はますます磨かれ、かつまた、悪業の限りを尽くす主人公を愛嬌たっぷりに描き、読了後に寂寥感すら抱かせる筆運びは圧巻です。「突き抜ける悪の爽快感」はまさに花村時代小説の至宝といえます。 単行本が発売された2014年には、「この時代小説がすごい! 2015年版」で4位に、また、週刊朝日の「決定! 歴史・時代小説ベスト10」で3位にランクインしました。 カバーイラストは人気イラストレーター・寺田克也氏です。
  • 九十九神曼荼羅シリーズ 百夜・百鬼夜行帖1 冬の蝶
    5.0
    モノが魂を持って動き出す!怒り狂う怪物、奇跡を起こす妖精。時を超え、姿を変えて現れる不思議のかずかず。オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。そのシリーズ内時代劇シリーズ「百夜・百鬼夜行帖(ももよ・ひゃっきやぎょうちょう)」第一章の壱は「冬の蝶」。 文政年間の江戸。<おばけ長屋>に住む盲目の美少女祈祷師・百夜のもとに、薬種問屋・倉田屋の手代・佐吉が持ち込んだ事件は、「冬なのに倉田屋の裏庭に蝶が飛ぶ」という面妖な話。百夜は、祝詞や真言だけではどうにもならないような強い怨霊を、亡魂の力を借りて祓う御霊使(かむいつかい)でもある。その天賦の力で数々の怪現象や難事件を解決していく百夜。江戸の町に起きた怪異を綴る事件簿「百鬼夜行帖」の第一番に記録された“怪”の正体とは。
  • 利休椿
    4.5
    聚楽第の庭にふさわしい、紫の椿を探すように命じられた又左。又左がただ一度見た紫の椿は、忘れることのない女人との苦い記憶とともにあった――。表題作のほか、連歌師の里村紹巴を描いた「天下百韻」、醍醐の花見での料理勝負「包丁奥義」、落語の祖といわれた安楽庵策伝がただひとり敵わないと思った男を描いた「笑うて候」など、全七編。秀吉の世に生きた美の変革者達にまつわる珠玉の作品集。

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  • 羊羹合戦
    3.5
    秀吉の“紅羊羹”を超える羊羹を作れ――。直江兼続より、来年の関白主催の花見の会での、上杉家の羊羹作りをすることになった庄九郎。まだ練り羊羹を味わったこともなかった、庄九郎の戦いが始まった。さらに、雪国越後ならではの羊羹を求めていたが……(「羊羹合戦」)。国学者・荷田春満が忠臣蔵の一件に関わっていたという、「桂籠」。亡き父親の想いを胸に、藩主の命による黒鯛釣りに士道を尽くす男を描く「釣って候」など、さまざまな趣向を凝らした全8篇。2009年のNHK大河ドラマ「天地人」原作者による、珠玉の時代小説集。

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  • 恋する仕立屋
    -
    いくら惚れっぽくても、悪は許しませんっ! 年若い女大家おはんは長らく借り手がなかった法華長屋に店子が決まって胸をなでおろした。越してきたのは室町一丁目の呉服商・京屋の仕事を専門に請け負う仕立屋三人。その京屋、半年前に身代限りになったが、又兵衛という旦那が買い取ったのだとか。すらっとした男前の才蔵を頭株に、脇を固めるように浅黒い与市、下がり目の小六がこざっぱりした形で、よろしくと頭を下げたから、おはんにすれば、まさに渡りに船だった。だが、この三人、実はお広敷伊賀者という歴とした武士で、又兵衛はその番頭を務める旗本だった。時あたかも江戸では不穏な動きがつづき、大奥の一切を取り仕切る年寄・今和泉と御目付神保中務が世情の安寧を願って白羽の矢を立てたのは、女人に目がないが、酸いも甘いも噛み分けた直心影流の達人・名取又兵衛だった。顔の広い又兵衛が早速、京屋に目を付け、大番頭にしっかり者の紋蔵を据えて百人からの陣容を、あっという間に整えたが、妙な男が紛れ込む。自らを三木助と名乗り、前の京屋の五番番頭だというのだが、これがとんでもない男で……。江戸の長屋は恋あり、剣あり、笑いあり!これぞ著者最高の書き下ろし“大笑い時代小説”新シリーズ第1弾。
  • 武士の献立
    4.0
    料理に生きる「包丁侍」を描く話題の時代劇。  気の強さが仇となり1年で婚家を離縁された娘・春。しかし彼女は優れた味覚と料理の腕を持っており、それを加賀藩の料理方である舟木伝内に見込まれ、息子の嫁にと懇願される。一度は断るも、熱心な伝内のアプローチにより嫁入りを承諾する春。江戸から長旅の末、加賀に到着した彼女を待っていたのは、4つも年下で、料理にはまったく関心のない夫・安信だった。料理方の家に生まれた安信だったが、武士は武道に励むものと、自ら「包丁侍」になることにはまったく乗り気ではなかったのだ。  嫁入り早々、舟木家では親戚方に料理を振る舞い、その出来を吟味する「饗の会」が開かれた。それは安信が舟木家の後継者にふさわしいと認めてもらう絶好の機会だったが、安信がつくった料理はまったく不評で、それを見ていた春がこっそりつくりなおすと、その美味しさに今度は集った一堂は賛辞を呈する。そのことを知った安信は春に怒りをぶつけるが、春はそんな安信に包丁の腕比べを申し出る。それは春が勝ったら安信に料理指南を受けてもらう、安信が勝ったら春と離縁するというものだった。包丁勝負は春の勝利に終わり、安信は春から料理の猛特訓を受けることになるのだった。
  • 愛加那と西郷
    -
    西郷隆盛を生涯愛した“島妻”の物語。  薩摩藩から奄美大島へ送られてきた西郷隆盛。不遇な身の上の西郷を世話することになった愛加那。お互いの文化の違いから当初は反発し合うが、やがて愛し合うようになり、愛加那は西郷の“島妻”となる。二人の子供にも恵まれるが、愛加那は国のために活躍する人物だと信じて、再び藩から呼び出しを受けた西郷を見送った。そして、島にいるだけの人生を送って欲しくないという思いから、子供たちも鹿児島の西郷の元へと送り出した。  しかし、時代の激動が西郷と子供を襲う。西南戦争で、西郷は首謀者として先頭に立ち、最後は自決。参戦した息子の菊次郎は右足を切断して、愛加那のところへ帰ってきた。そして、鹿児島へ陳情に行った奄美の男たちの多くが戦争に参加して亡くなっていた。一転して、奄美の人から後ろ指をさされることになった愛加那だったが……。  生涯奄美大島を離れず西郷を信じた、愛加那を描いた恋愛歴史小説。  待望の文庫版を電子化。
  • 愛妹草紙 十死零生の剣
    -
    その秘奥義を使った者は、必ず死ぬ。 天保十一年陰暦六月。牛久藩の勘定方下役の岡部隼人は、藩の特産品の取引をめぐる不正が行われていることに気付く。懐柔策と思われる不審な動きが続くなか、決定的な証拠を掴んだ隼人は、藩主への直訴を決断する。その行く手には、剣のライバルでもある悪徳侍が待ち受けていた。
  • 蒼き海狼
    4.0
    時は二度の元寇という国難に瀕する鎌倉時代。大モンゴルは神風ならぬ台風によって敗退を余儀なくされたが三度の侵攻のため虎視眈々と島国日本を狙う。フビライ汗率いる大モンゴルと正対しても負けは明らか。ならば敵の懐中深く潜入し攪乱を図るよりない。選ばれた謀者、海の民・朝比奈蒼二郎は中国大陸に渡り、果ては大越・ヴェトナムに至りモンゴルの矛先を南へ転じさせる。壮大なスケールで描く痛快時代巨篇待望の電子書籍化。

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  • 邪しき者(上) 柳生秘剣(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 名古屋城の柳生屋敷に一人の美男がふらりと現れた──後醍醐天皇の血をひく南朝の皇胤・新珠尊之助であった。御三家の尾張は家康第九子義直が治めていたが、時の将軍家光には叔父・甥ということもあり、不満を抱いていた。行く先々で大人も子供も動物も全てのものをとりこにしてしまう尊之助。めっぽう剣が強くて女をしびれさせる尊之助が、天下国家をまき込んで展開する傑作剣豪小説である。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 姉上は麗しの名医
    3.8
    イケメン侍のコンビが難事件を見事に解決! 剣術道場の若先生こと、瓜生清太郎は二十三歳。鍼治療で不在がちの老師範代わりに、毎日洟ったれの少年たちを指南している。 今日もみっちり稽古をつけてやると、清太郎の技を見て、「強い男と見込んだ」という、小間物問屋の息子・直二から相談を持ちかけられた。 話によれば、「最近、家の近くで野良犬がたくさん死んでいる。死に方からすると、たぶん毒を食べさせられた」らしい。 つまりは、憎っくき犯人を懲らしめてほしいようだ。 一方、町奉行所の定廻り同心・藤代彦馬は、二十五歳。 三年前に家督を継いで、十手を預かる身となり、休みもなく働き通し。 いま携わっているのは、医者が誤って毒を飲み、死んでしまった事件だ。 不審な点がいくつもあるが、奉行所は理由もなしに、探索を打ち切ってしまったという。 納得のいかない彦馬は、腕の立つ女医者の真澄に知恵を借りようと、清太郎の家にやって来た。 真澄は、清太郎が自慢する姉なのだ。 事件の経緯を聞き、訝しさを感じた真澄は、清太郎と彦馬が止めたのにもかかわらず、独自に探索に乗り出す。 が、真澄は行方不明に……。
  • 油小路の血闘(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 桶狭間における織田信長、乱世を生き抜いた伊達政宗・真田信之、幕末の相楽総三・伊東甲子太郎などはみずからの命を賭けて生き方を選び、これをつかみとることができた。そこには一種の爽やかさがある。弁明も俊巡も許されない乱世にあっては、人は力いっぱい生きねばならない。生きるか死ぬか明晰な頭脳と、その後に積んだ経験と教養で時代を切り開いた男たちを女流作家が描いた珠玉の短編歴史小説集。解説・清原康正。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 石ノ森章太郎原作による 小説 佐武と市捕物控
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 人生の過酷と哀感を独特の叙情で包み込んでコミックス界に一時代を画した石ノ森章太郎。その古典的名作『佐武と市捕物控』を主題に、文学で捉えなおした「佐武市の江戸」。「端午の節句」に始まる六つの短編は、時に主題にヒタと寄り添い、時に飛翔し、さながら闇にうなるしなやかな大凧の糸の響だ。瑞々しい“眼”が随所に光る魅力的な変奏曲。才気溢れる女流作家のデビュー第一作。
  • いだてん剣法 渡世人 瀬越しの半六(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。半六は、若い頃に些細なことで人を斬り、藩を追われ博徒となった。別名「頼まれの半六」。文でも金子でも証文でも、恩義の依頼は必ず届ける任侠界の飛脚屋だった。自らを狙った追っ手を殺めたところ、その人物から金子と手紙を預かった。相手の元水戸藩士・佐野半弥が京都に向かったことを知り、東海道を進んだ。京都で岩倉具視の世話になっていた半六は、岩倉を襲撃した水戸浪士と戦い、そのなかにいた佐野と会う。剣を振るえばめっぽう強い半六が、渡世の義理で街道筋を駆け抜ける股旅物の快心作。
  • うちの宿六が十手持ちですみません
    3.5
    可愛さ余って憎さ百倍――でも、愛してる! 江戸は柳橋で一番人気の芸者・菊弥は、男まさりで気風がよい。芸は売っても身は売らないを地でいっている。 そんな芸者仲間からの信頼も厚い菊弥だけれど、ただ一つだけ欠点がある。実は、根っからの「ダメ男好き」なのだ。 恋人で岡っ引きの北斗は、誰がどこからどう見ても、「ダメ男」。しかも、自分は「デキる男」と深く思い込んでいる。なのに、菊弥は恋心が全然吹っ切れない。 その「ダメ男」で恋人の北斗が、「菊弥馴染みの大店が盗賊に狙われている」と知らせにやって来た。もちろん、しっかり小遣いをねだるのを忘れないところが、腹が立つ。 事件を解決しようとしているのか、それとも、引っかき回そうとしているのか分からない、飄々とした北斗の姿を見て、菊弥はひとり呟くのだった――。 「世間のみなさま、すみません」 新進気鋭の人気作家が描く、ほのぼのお笑い捕物帖第一弾!
  • 美しき魔方陣 久留島義太見参!(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 美しい詰将棋を作り、和算家として超人的な能力を持ちながら、浪人暮らしを続ける久留島義太。好きな酒につられ、土屋土佐守の薦めで磐城平藩の登用試問に参加し、そこで知り合った松永良弼と妹の芙蓉と親しくなる。しかし、藩を我がものにしようとする野心家が、その兄妹に奸計を仕組んだ。藩と二人を守るため、久留島は空前絶後の立体魔方陣勝負に挑む!左右対称となる詰将棋、登用試問での和算の出題の数々、立方四方陣…。実在した天才和算家である久留島義太が大活躍する、書き下ろし和算エンターテインメント小説。
  • 絵草紙屋万葉堂 鉢植えの梅
    4.0
    田沼意知殺害の真相は?新シリーズ開始!  さつきは、兄や母親と絵草紙屋を営んでいたが、母・お登勢が体調を崩して寝込んでしまう。母を蘭方医に診てもらおうとしたが、伝手のないさつきは紹介してくれる人を探そうとした。そこで思い出したのが、店に来た佐野という武士のこと。自分の家系図を、老中の子息である山城守田沼意知に進呈する話をしていた。佐野を捜し当て、知り合いの栗橋と兄の喜重郎と訪ねたさつきだったが、佐野は、家系図を渡したもののその後何も返事もない田沼への悪態をつくばかりだった。  そこで、杉田玄白の塾にいる医師を紹介してもらおうと、さつきは地本問屋に出かけた。偶然居合わせた侍に紹介状を書いてもらい、大槻玄沢という医者に母を診てもらうことができた。しかし、病の悪化した母は亡くなってしまう。病床で、母は自分がさつきの生みの親ではないことを告げた。  母亡き後、上手くいかなくなっていた万葉堂を立て直すために、友人のおよねに勧められて読売(新聞)を出す事にしたさつき。そんな折、田沼意知が佐野に刺殺されたことを知る。それを書こうとするさつきに妨害の動きもあって…。事件の背後にあるものは? 気鋭の作家による待望の新シリーズ(2018年5月発表作品)!
  • 蝦夷地別件 上
    3.5
    アイヌ民族最後の蜂起を描く超大作の第1巻 18世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。蝦夷地での交易権を松前藩から買い取った商人たちによる苛烈な搾取、問答無用の暴力、日常茶飯に繰り返される女たちへの陵辱。アイヌの怒りと悲しみは沸点に達しようとしていた。北の大地から和人を追い払うための戦いを決意した国後の脇長人ツキノエが、密かに手配した鉄砲300挺。120年前に決起した英雄シャクシャインも、和人に負けない武器を持っていたら、戦いに勝利していたはずだった。鉄砲調達の算段は、択捉で出会ったロシア人船長との間でまとまった。しかし、その裏側には、ロシアの地で祖国奪還のために奔走するポーランド貴族マホウスキの策略があった。ロシアの南下政策を阻止すべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。300挺の鉄砲がその引き金となるはずだった。 一方、和人のあいだでも、老中・松平定信のもと蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑が入り乱れていた。それぞれの思いを巻き込んで蝦夷地に渦巻く歴史のうねり。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。

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  • 黄金旅風
    3.8
    歴史小説の巨人・飯嶋和一が描いた、一級の娯楽巨編。 江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたこの二人こそ、後に史上最大の朱印船貿易家と呼ばれた末次平左衛門と、その親友、内町火消組惣頭・平尾才介だった。代官であった平左衛門の父・末次平蔵の死をきっかけに、新たな内外の脅威が長崎を襲い始める。そのとき、卓越した政治感覚と強靱な正義感を持つかつての「大馬鹿者」二人が立ち上がった。

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  • お江戸ありんす草紙 瓜ふたつ
    4.0
    1~2巻693円 (税込)
    双子の姉妹が織りなす、笑いと涙の人生賛歌。 生まれ落ちて、すぐさま引き裂かれた双子の姉妹。 ●時は寛政の改革の真っ只中。山陽道は青海藩の気丈な千代姫と吉原を抜け出した心やさしい禿(かむろ)おいち。そしてもう一人、いわくありげな片目の剣士。三人は出会うべくして出会う運命だった。 ●一方、洒落本の統制を進める老中・松平定信の鼻を明かそうと、山東京伝、滝沢馬琴に十返舎一九ら曲者戯作者たちが版元蔦屋に集う。 ●時代小説好きも、そうでない本好きも、ついつい応援 したくなる健気なおいちの本屋奉公が始まった!
  • 大江戸恐龍伝 一
    4.0
    1~6巻737~759円 (税込)
    龍に導かれた平賀源内の時空を超えた冒険譚。  物語の発端は、明和八年(1771)。平賀源内がゑれきてるを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。高松藩を脱藩し自由の身となっていた源内は、大嵐のなか、肥後で巨大な龍骨化石に遭遇。その存在を暴こうと野心に燃える。  同じ頃、遠州沖で一隻の船が遭難した。船頭たちは、漂流してやっとたどりついた島で、見たこともない巨大な爬虫類に襲われてしまう――。  その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌を見に行った源内は、それを祭る寺の法主から、その昔、龍の掌を龍宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。  京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成にで会い、この頃から、源内は龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくのであった。  構想から完結まで20年の超大作。全六巻の一、二を同時刊行。
  • 大江戸将棋所 伊藤宗印伝(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 江戸中期の将棋五世名人伊藤宗印は、いかにして将棋3家を守り抜こうとしたか。養子ゆえに不当なあつかいに甘んじた青年期から、実力者多出の家系を作り上げた老年期まで、当時の棋譜をまじえて波乱の生涯を描く異色の実在時代小説。現代の棋士たちも驚嘆するという実力者が輩出した江戸期の隆盛を築いた宗印の実像と、将棋に賭ける男たちの矜恃―将棋好きならずとも、その生き様と美学に心打たれる。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 大沼ワルツ
    4.5
    奇跡の三夫婦が奏でた大恋愛と大家族の物語。 明治時代に、北海道・大沼を開拓した者たちの係留として、大沼の地で自分たちらしく根を張ろうとした小さな母と長身の三兄弟。また、この地を新天地と考えて、第二次大戦後、山梨より順に嫁いでいくことになる、個性溢れる三姉妹。この大家族は、様々な困難に見舞われながらも、この地に新風を注ぎ込んでいく……。そして、母の死に際に、三夫婦に明かされた謎とは? 北海道を舞台に、数々の小説を発表してきた著者が、5年の歳月をかけて紡ぎ上げた、実話をもとにした感動長篇。 ※本書は過去に単行本版として配信された『大沼ワルツ』の文庫版です。
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)
    4.2
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 明治初期、商売をたたんで一家で移り住んだしもた屋の離れに、一人の泊り客ができた。離れには、主人が没落士族らしき男から買い受けた木彫りの猿の仮面が掛けられていたが、夜も深まったころ、どこからかうなり声が聞こえてきて…(「猿の眼」より)。怪談の名手・岡本綺堂の短篇13本を選りすぐったおそろし噺傑作集。江戸から明治、大正時代までを舞台にした怪しくて不可思議な噺が、百物語形式で語られていく。ほかに、雪夜の横丁に座る老婆を目にした若侍たちの顛末を描く「妖婆」、新婚の夫がある温泉場から突然行方不明になる「鰻に呪われた男」など。
  • 沖田総司恋唄
    4.0
    フリーのジャーナリストとしての経験を基に企業小説、経済ミステリー、歴史小説と幅広いジャンルの作品を残した著者が最も得意とする新選組に材をとった傑作。動乱の幕末を駆け抜け、25才という若さで結核のため逝った天才剣士・沖田総司。近藤勇、土方歳三、松本良順らとの交流、新選組の活躍を描き。この美貌の剣士の鮮烈きわまりない生涯と秘められたはかない恋を浮き彫りにしたロマンあふれる作品。解説・高橋千劔破。

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  • おたみ海舟 恋仲
    -
    勝海舟を妻たみの視点で描くシリーズ第1作。  辰巳芸者のおたみは、贔屓にしてくれている函館の豪商渋田利右衛門の席で幼馴染みの勝麟太郎と再会する。麟太郎は、野犬に襲われたおたみを命懸けで助けたことがあった。蘭学を修業中の麟太郎は、おたみに惚れて一緒になろうと言ってくる。無理な話と諦めていたおたみの所に、ある日麟太郎の父小吉がやってきた。小吉には気に入られ姑のお信にはいい顔をされなかったが、二人は祝言を挙げ、溜池のあばら屋に所帯を持った。新婚生活はしばらくすると薪を買う金もなくなり、天井板をはがして使うようになった。  麟太郎は、蘭和辞典「ヅーフ・ハルマ」を1年借り受け、2部写本を作る作業を始めた。1冊を自分の学問用に、1冊は高額で売ることで家計が潤うのだが、毎月500枚を移すという難作業を、おたみも協力することで成し遂げることができた。  一家は3人の子どもに恵まれ、小吉の死後は母親お信と麟太郎の妹お順が同居してきた。  麟太郎は大砲作りを指導したあと、幕府に取り立てられ、海軍伝習所に勤め、さらには咸臨丸に乗船してアメリカに行くことに。麟太郎は、夢に向かって突き進んでいた。
  • 親子鷹十手日和
    -
    魚菜には包丁を揮い、悪党には剣を振るう! かつて、「詰碁同心」と呼ばれ、町奉行所の定廻りとして捕物に辣腕を振るった谷岡祥兵衛は、いまでは妻の紫乃とふたり、隠居に暮らす身だ。 若い頃に食いしん坊同士で意気投合、夫婦になってから幾年月。健やかに生まれ、馬鹿正直に育った息子の誠四郎に家督を譲り、気の利いた美しい春霞を嫁に迎え、気楽な余生を過ごしている。 今日も近所の子たちに書を教えたり、玩具を作ったりしていると、誠四郎が探索の相談にやって来た。 駒込で旅道具を売る〈笠の屋〉の主人・弥平が殺されたというのだ。框に倒れていた亡骸の腹に突き立っていたのは、凶器として珍しいと言える剪定鋏。 そして盗まれたのは、たったの一両だけらしい。 娘の佐代によれば、いつも袱紗に二十両を包んで、茶箪笥の抽斗に入れていたが、十九両が残っているというのだが――。 不可解な事件に父子で立ち向かう、篤い人情の通う、書き下ろし連作捕物帖。
  • お龍のいない夜
    4.0
    妻・お龍との愛を軸に描く新時代の龍馬伝。 時は幕末。京都七条新地の旅館<扇岩>で働く楢崎龍(りょう)は、勤皇の志士の隠れ家で、土佐の坂本龍馬と出会う。龍馬はお龍に惚れ込み恋文を送り、後に祝言をあげる。その後西郷隆盛にあった龍馬は、薩長同盟締結に至る。しかし伏見奉行所の捕り方に襲われ、お龍の機転で間一髪命を救われる・・・。 龍馬の激動の人生に、お龍はどう絡んでいったのか。 龍馬がお龍に送り続けた恋文の中身はいかなるものだったのか? 「妻はくの一」「耳袋秘帖」シリーズなどで人気を博す風野真知雄が挑んだ、新時代の龍馬伝誕生。
  • 開港ゲーム(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 明治5年、嵐を避け横浜に入港したペルー国籍船マリア・ルス号から中国人苦力が脱走した。長い鎖国から開国、文明開化に沸く日本は、アメリカ・イギリスの利権争いが熾烈をきわめている時期でもあった。近代法治国家を目指し、国際裁判も始まるが、列強の思惑は、その道を塞ぐ。更に、英米の諜報活動から殺人事件が続発、横浜の町を震撼させた。神奈川県令・大江卓から秘命を受けた、日英混血の新聞記者・章一郎は事件の解明に乗り出す。耳慣れない〈開港ゲーム〉とは。殺人事件の黒幕、海事審判の駆け引きに、章一郎の出生の秘密までからまっているとは……。
  • かぎ縄おりん
    3.0
    この親子愛は私の理想――瀧本美織(女優)。 日本橋堀留の「駕籠清」の娘おりんは、番頭の祖母・お粂に早く婿を取り商売を継ぐようせっつかれている。しかし目明かしに憧れるおりんにそのつもりはなく、いざこざには真っ先に駆けつける始末だ。 ある日、「高砂屋」に元奉公人・平吉が人質をとって立て籠もった。目明かしの父・嘉平治や同心・磯部金三郎の目をかいくぐり、平吉が隠れる蔵に迫ったおりんは、隙をつき、得意のかぎ縄で罪人を捕らえたのだった。 その活躍に磯部はおりんを目明かしに勧めようとするが、嘉平治は娘の勝手な行動に激怒し、許さない。思わずおりんは本心を白状する。二年半前、嘉平治は神田明神の祭礼で何者かに足を刺され、今も左足を引きずるようにしている。目明しの親分として活躍していた嘉平治が悔しさを噛みしめる姿を見たおりんは、自分も捕物に携わり、いつか父の敵を見つけると決意したのだ。 娘の言葉を聞いた嘉平治は、翌朝、おりんを伴い磯部宅を訪れた。そして、まずは下っ引きとして務めさせ、目明かしにふさわしいか見極めたいと申し出る。おりんは父のあとを継いで、十手持ちになれるのか。時代劇の名手が贈る、痛快捕物帳、ここに開幕!
  • 隠し目付服部半蔵「遠国御用組」始末 バウティスタの涙
    -
    1~2巻693~715円 (税込)
    将軍吉宗の敵はイスパニア! 新感覚時代劇。  八代将軍吉宗の御前試合で、秘技「飛燕殺」で柳生俊方に勝利した丹波半蔵は、吉宗の命により、その詳細の判らぬまま家人の三太夫と京都に向かった。待ち合わせとなった三条大橋で、いきなり大立ち回りに巻き込まれた半蔵。切り捨てた侍の瞳は緑色をしていた。  自らの天命を探す半蔵は、江戸からやってきたかすみや、旅籠「武蔵屋」の主人勝五郎、御射山の屋敷を預かる妖艶な夕霧など、味方となる人々と出会った。そして明らかになったのは、半蔵は伊賀者を統率する八代目服部半蔵なのであり、幕府を揺るがすような巨悪に対して、自らの裁量で成敗することができるということだった。  京都で起こっている一連の事件の黒幕は、実はイスパニアからやってきた“バウティスタの涙”と呼ばれる一味で、薩摩藩や裏柳生の勢力が一緒に行動していた。  そんな中、半蔵の手下となったかすみが、敵に捕らえられた。相手は、半蔵の持っている謎の金貨のついた首飾りを返せと言ってきた。敵との決戦のときが迫る!  女には弱いが、剣の達人であり、天性の勘の良さを供えた男・半蔵が、活躍するシリーズ第一作!
  • 駆け込み船宿帖 ぬくもり湯やっこ
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    極上ご飯は新たな人生を歩ませる力となる。 江戸深川に建つ船宿「山谷屋」の主・志津は、微笑をたやさない童顔がお地蔵さんめいた十八歳。 六年前に死んだ父の跡を継いで、たった一艘しかない船をやり繰りしながら、大叔父の捨蔵と宿を営んでいる。 そんな山谷屋に、鼻筋の通った二十歳の船頭・百助が、川面に浮かんでいた若い女を慌てて担ぎ込んできた。 志津が作った貝柱の出汁で煮込んだ粥で、生気を取り戻した女は、「どうしておとっつぁんは、あんな目に遭わされてまで、『怨らんじゃならねぇ』だなんて言うの……きっと仙蔵に復讐してやる」、そう呟いた――。 おみねと名乗る女に、いったい何があったのか? 志津と捨蔵、そして百助は、手をかけた料理と知恵を絞った妙策で、おみねを絶望の淵から救おうと奔走する。 世話好きの三人をよく知る同心の後藤多一郎から助太刀を得たものの、最大の危機が訪れた! 「辛い過去を背負った客を癒し、新しい人生への船出を手伝う、温かい船宿」山谷屋にかかわる、輝く人々を描く、感動の文庫書き下ろし連作時代小説。
  • 影裁き―蘭方医・石庵事件帳(小学館文庫)
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 江戸八百八町を震え上がらせた、身篭もった女たちが次々と惨殺されるというおぞましい猟奇事件の裏には、主人公の蘭方医・澤井石庵の師であり行方知らずの後藤尚玄の医術の技が垣間見える。恩師は何者かにかどわかされ、妊婦殺しを強要されているのか?なぜだ!いわれなき悪業に市井に生きる石庵の怒りがはじける。その一撃が大奥を巻き込んだ幕閣の権力争いを暴き出す。石庵を助ける小刀鍛冶・捨松、引手茶屋の若き女将・お春。いずれ劣らぬ腕と気っぷの役者がそろって世の憂さをなぎ払う痛快時代巨編。
  • 徒目付 情理の探索 純白の死
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    人情と道理で悪を裁いて、弱き者を救う! 上司である公儀目付の影山平太郎から、 「小普請組前川左近の新番組頭への登用が内定した。ついては行状を調べよ」 との命を受けた、徒目付の望月丈ノ介。 さっそく相棒の福原伊織へ報告するため、組屋敷へ向かった。 二人一組で役目を遂行するのが徒目付なのだ。 正義感に溢れ、剣術をよく遣う丈ノ介と、かたや身体が弱いが、推理と洞察の力は天下一品の伊織。 まずは聞き込みをはじめた丈ノ介は、左近が文武両道の武士と知るも、双子の弟で、勘当された右近の存在を知る。 が、近隣に住む誰もが、右近について話が及ぶと口をつぐんでしまう――。 兄の左近から口封じされているのか? 勘当された事情が手に入らず、まったく探索が進まない丈ノ介は、状況を打開しようと思い切って、左近が師範代をしているという東軍流の剣術道場へ乗り込んだ。 手合わせしてみれば、おおよその人柄がわかるだろうと踏んだのだ。 事は、丈ノ介の思惑通りに運んだのだが……。 最後に大どんでん返しが待ち受ける、書き下ろし時代小説!
  • 気骨稜々なり 島井宗室
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    秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯。  島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買い付け、それを数寄者に売って博多で有力商人になっていった宗室は、對馬や酒井へと商売を広げ、妻を娶り、自身で永寿丸という船を持つようになった。  博多を治める大友義鎮や宗麟とも、宗室は交わるようになる。さらに、織田信長に、そして信長の意向を継いだ羽柴秀吉に近づく。最終的に荒廃した博多を復興したのは秀吉だったが、秀吉は朝鮮出兵を見据え、朝鮮との窓口になっている対馬の宗氏に使者を命じる。朝鮮国王に家臣になるようにと。ならなければ攻撃する、と。 「博多は、古来より大陸との交易で栄えた湊でござります。大陸とのつながりは、申してみれば博多の生命線。それを断ち切るような戦いは、関白さまであろうとも誰であろうと、断じておこさせてはなりますまい」  宗氏とともに朝鮮の交渉に当たり、戦火を交えないように工作をした宗室だったが、息子鶴松の死がきっかけになり、秀吉は朝鮮出兵を決断。急遽石田三成に呼び出された宗室は、秀吉に出兵を思いとどまらせるように諫めてほしいと言われたのだが――。
  • 北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参
    -
    塩の浜を血に染めた犬侍の凄絶な立ち合い! 元禄14年春、播州赤穂に向け、摂津を出港する千石船があった。船の名は蓬莱丸、乗組員は素性の知れない面々ばかりで、白い柴犬を連れた千日前伊十郎と名乗る犬侍まで乗り込んでいる。生類憐みの令のもと、お犬様を手にかければ首が飛ぶ。打擲できない犬を従えた犬侍は最強の用心棒だった。 息が詰まるようなご時世に、将軍交代を望む声が出始める。候補は二人、紀伊國屋文左衛門が推す紀伊藩主綱教と大坂の豪商・三代目鴻池善右衛門がよしとする甲府藩主綱重だ。一方、伊十郎と二人、赤穂に先乗りした蓬莱丸の炊・権左は、次席家老・大野九郎兵衛に体よくあしらわれていたが、伊十郎の人柄に魅了された筆頭家老・大石内蔵助の妻りくのとりなしで、ようやく二家老の信頼を取り付ける。 胸襟を開いた大石によれば、松の廊下の刃傷事件の背後で糸を引いていたのは犬侍だという。塩受け取りの当日、潮が満ち始めた塩田の浜に甲斐犬を従えた犬侍・黒虎毛が立ち塞がる。身構える柴犬シロ。得意の石つぶてを握りしめる権左。ついに、伊十郎の龍王剣音無しの秘太刀が虚空に舞った。
  • 兇悪な街 ~私立探偵左文字進~
    5.0
    姿無き殺人者を追いつめる左文字進の名推理! ロスアンゼルス生まれの私立探偵・左文字進と愛妻・史子が次々おきる不可解殺人に挑む!“夜のしじまに今宵もながれる殺しの着メロ”――携帯電話による遠隔操作で爆殺をくりかえす姿無き殺人者によって妻・史子も窮地に陥る。かつてない難敵に、さしもの左文字も逡巡するが、ハイテク完全犯罪の隙をつく、タフな推理が甦る。

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  • 銀しゃり 新装版
    3.0
    鮨職人の心意気と江戸の人情、ここにあり!  天明から元号が寛政へと改元された一月下旬、鮨職人の新吉は、深川・亀久橋のたもとに「三ツ木鮨」の看板を掲げた。「吉野家」の親方から受け継いだのは、酢に砂糖を用いたほどよい甘さが人気の鮨だ。伝統の味を守るため、日々精進を重ねる新吉だったが、土地に馴染みのないこともあり開業早々から苦戦してしまう。さらに、公儀が武家の借金を棒引きにする「棄損令」を発布したことにより、江戸にはたちまち不景気風が吹き荒れだす。大きな痛手を負う新吉だが、ふとしたきっかけで旗本勘定方祐筆・小西秋之助と出会い、かきの皮を使った合わせ酢を教わる。それを活かそうと試行錯誤を重ねた新吉のかき鮨は、徐々に町方からの評判を生んでいく。「棄損令」に思い悩んでいた秋之助も、新吉の商いが軌道にのることで世のために役に立つことができたと喜びを噛みしめていった。生きる世界が違えども、互いの生き様を通して信頼し合っていく新吉と秋之助。そこには男たちの仕事にかける熱い心意気があった。職人の誇りをかけ日々奮闘する新吉と、長屋に暮らす仲間たちとが織りなす感涙の人情時代小説。解説は末國善巳氏。 ※この作品は文庫版『銀しゃり』として配信されていた作品の新装版です。
  • くちばみ
    3.7
    血で骨を洗う斎藤道三「父子の相克」一代記。  古く蝮を「くちばみ」と呼んだ。鋭い毒牙を持つその長虫は、親の腹を食い破って生まれてくるという――。  時は戦国、下剋上の世。「美濃の蝮」と畏れられた乱世の巨魁・斎藤道三は、京の荒ら屋で生を受けるも、母に見捨てられ、油を舐めて命を繋いでいた。油売りを生業にどん底から這い上がった父子は、いつしか国盗りという途轍もない野望を抱くようになる。狙うは天下の要・美濃国。父に続き美濃入りした道三は、守護・土岐頼芸を籠絡し、側室・深芳野と密かに心を通わせる。一方で、父の歪んだ支配欲に苛立ち、血の呪縛から逃れようと毒殺を夢想するようになる。政敵を次々に抹殺し、遂に主君頼芸を追放し、名実ともに国主となった道三。ところがその頃、長男義龍の胸中には、父への嫉妬と憎悪が渦巻いていた・・・。  本作品は、下剋上を成し遂げながらも実子に殺される道三の生涯を、三代にわたる「父子の相克」をテーマに活写する新感覚時代小説。「暴力と情愛」の筆運びはますます磨かれ、「悪の爽快感」に溢れる物語世界は圧巻! まさに花村時代小説の到達点と言える作品です。
  • 国芳一門浮世絵草紙1 侠風むすめ
    4.0
    1~6巻583~1,683円 (税込)
    浮世絵師歌川国芳と娘登鯉をめぐる人間模様 『笹色の紅』で評論家の絶賛を浴びた新鋭作家の、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない書き下ろしシリーズ第1作。  天保の改革で、贅沢なものが次々と禁止になるさなか、見事な戯画で大人気を博した歌川国芳。ついには国芳も奉行所に呼び出され、顔見知りらしかった遠山の金さんと全面対決へ。さて、その顛末はいかなることに!? 国芳と妙ちきりんな弟子たちとが織りなす浮世模様を、国芳の娘の絵師・登鯉の目から格調高く描く。
  • 廓の与右衛門 控え帳
    3.0
    遊廓を舞台にした艶物時代小説、登場!  かつて江戸柳生道場の四天王の一人と言われ、吉原では「闇夜の歳三」の名もあった大木歳三。吉原で三笠太夫のために人を殺め、京都・島原遊郭に移ってきた。歳三は、大門開閉の務めのために大門脇の番屋に詰める「与右衛門」とも呼ばれていた。  与右衛門の前に現れた若者は、佐山甚四郎と言い、太夫の初音の弟だった。その甚四郎が、何者かに殺される。そして、初音から父親の仇を取りたいと聞かされ、その相手が初音の客の一人である楽隠居の見斎、すなわち藁谷右近だと知る。初音に自分が仇であることを知らされた見斎は、初音の父親と親しくなる余り、佐山一家が切支丹であることを知り、逆に斬りつけられたのだと言うのだった。見斎は、脇差しを己の腹に差し、初音を昨日身請けして自由の身にさせたことを告げて果てた。  与右衛門は、甚四郎を殺した犯人に迫るのだった。(「第一章 男傾城」)  美しき女たちが集うきらびやかな遊廓を舞台に、欲にまみれた男やいうに言われぬ人情の絡みから起こる厄介事を与右衛門が解決していく。  第八回、小学館文庫小説賞を受賞した艶物時代小説が、ついに電子化!
  • 鍬ヶ崎心中 幕末宮古湾海戦異聞
    -
    戊辰戦争に命をかけた名も無き武士の物語。 明治時代の幕開け、幕府の再興を信じて闘う名も無き多くの若者たちが血を流していた。 舞台は盛岡藩宮古。鳥羽伏見に端を発し箱館戦争に至る旧幕府と新政府が死闘を繰り広げる戊辰戦争。宮古湾鍬ヶ崎には、幕府の復活を信じて忠誠を誓う男、青年・七戸和磨の姿があった。そんな男に思いを寄せる千代菊。 時代が刻々と変化する中で、変わらぬ絆を求め、せめぎ合う女・千代菊と、 どうせ時代が変わるならと命をも捨てる覚悟の男、和磨。 新政府軍と旧幕府軍が相まみえた宮古湾海戦で待ち受ける二人の運命は・・・・・? 震災から10年。宮古という町に、いにしえから脈々と歴史が紡がれていることを、世に知って欲しいという著者のメッセージが強く響く。 ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • P+D BOOKS 決戦の時(上)
    3.0
    知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇前篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
  • 月蝕 在原業平歌解き譚
    3.6
    キャラ萌え必至!の平安王朝ミステリー。  和歌の達人にして、宮中一の色男である在原業平は、生意気盛りの惟喬親王に懐かれ、親族として面倒を見ていた。しかし、権勢を誇る藤原良房の娘明子に惟喬親王の異母弟である惟仁親王が誕生し、皇位継承を巡って暗雲が立ちこめる。直に、惟喬親王や母の静子に身の危険が迫るようになった。  そのころ、惟喬親王に静子の縁者という香澄が仕えるようになった。ある日、香澄から藤原家の陰謀が隠されているという謎の和歌の秘密をあばいて欲しいと言われる。業平は、陰陽師の行貞とともに和歌の謎を解き明かすとともに、隠されていた書状を発見する。それは、藤原家が権力の中枢に食い込むためにしてきた、闇の歴史が記されたものだった――。  惟喬親王を亡き者にしようとする勢力から、親王を守ることができるのか。  在原業平と親友の陰陽師葛木行貞が活躍する、平安王朝ミステリー。  文庫オリジナル版を電子化。
  • 口中医桂助事件帖13 春告げ花
    3.8
    人気書き下ろし時代小説、第13弾!  お待たせしました!人気書き下ろしシリーズ、満を持しての再開です。  江戸で評判の口中医・藤屋桂助の〈いしゃ・は・くち〉には、志保が来なくなって鋼次と二人で施療を行っていた。  ある日、やってきたのが人気浮世絵師の香川喜代麿だった。喜代麿は、“呉服橋のお美”に恋をしているという。そのお美が、茶問屋芳田屋の娘・美鈴であることがわかる。そのお美が写経に通っていることになっていた深川の泉福寺で、逗留していた病人が亡くなっていた。それが他殺だと見破った桂助は、そこにある真実に迫る。  やがて、桂助の元に通ってくるようになった美鈴の回りで起こる事件を解き明かしていくうちに、桂助は美鈴の思いに気がつくようになるのだが……。  新たな主要人物となる美鈴が加わり、桂助と鋼次が絡んで、物語は佳境に入っていく、シリーズ第13弾。
  • 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ
    3.9
    江戸の名歯科医・藤屋桂助が、事件に迫る!口中医桂助事件帖シリーズ第一作! 虫歯で命を失うこともあった江戸時代。庶民に歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う口中医・藤屋桂助。幼なじみで薬草の知識を持つ志保と、歯ブラシ・房楊枝職人の鋼次は、ともに力を合わせる若き仲間同士である。が、桂助のまわりでは謎の事件が次々と起こり、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていく。続発する謎の事件の真相とは……。

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  • 高野山
    -
    鮮烈の密教小説誕生! 信長の骨、光秀の首―― 霊山に眠る謎の扉が、いま開く。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒母衣衆」により火をつけられ炎上する。 高野客僧・木食応其は、比叡山の二の舞になるのを避けるべく、密教秘術を使いこなす修験者ナビキらにノブナガ軍との戦いの準備を始めさせる。 一方、高野の地には、折檻状をつきつけられ、織田家筆頭家老の座を追われた佐久間信盛が流れてくる。 ノブナガの佐久間への非情な仕打ちを知ったミツヒデは、自らの心に溢れ出た主君への不信を次第に抑えられなくなっていく――。 霊山・高野に滾る静かな鼓動。 それはやがてノブナガの野望を打ち砕く“あの事件”を引き起こす。 誰にも描けなかった戦国秘話がここに。 鮮烈の密教小説誕生!!
  • 後家殺し
    3.3
    直木賞作家が落語演題を大胆な解釈で小説化。 ●子別れ 腕は良い大工だが呑兵衛の熊五郎。呑み過ぎないよう妻のおとくに釘を刺されていたが、棟梁に前借りした50万円を、勢いにまかせて遊郭ですべて溶かしてしまった。ついに愛想をつかしたおとくは、一粒種の亀吉を連れて出て行ってしまう。 ●景清 腕のいい鏨彫り物師だった定次郎は、目の病を患い、わずか半年で失明してしまった。按摩の修行を始めたものの、かつての仕事への未練を捨てられず、目の病に御利益があるという赤坂の圓通寺の日朝さまに、願掛け参りを始める。 ●後家殺し 刃物研ぎ宿「研ぎ常」の親方である常吉の強みは、声の良さにある。義太夫の師匠中堀十元に、熱心に稽古をつけてもらっていた。天保三年六月、森田座にて開かれた義太夫の小屋で、常吉は運命の女に出会う。 ●火事息子 蔵前天王町の大身札差・伊勢屋四郎左衛門は、従弟で質屋を営む伊勢屋藤右衛門の息子・藤三郎を溺愛していた。幼少から火消しに憧れている藤三郎のために、四郎左衛門は火の見やぐらを建設し、半鐘番に就けるよう根回しをした。 ●柳田格之進 彦根藩納戸役を免職となった柳田格之進は、浅草馬道の碁会所で質屋、万屋源兵衛と対局し意気投合する。対局はその後、格之進の出費を気遣い、万屋の離れにて行われることになった。二人の関係は、八月の十五夜まで盤石だった。
  • 御用侠
    -
    酒池肉林とワイロで腐敗しきった権力に挑む痛快活劇。幻の傑作、遂に電子化!! 「わたしのものの味がそんなに悪いかえ?」お公卿の姫のような臈たけた美女はニタリと笑った。その時、「下におれっ。将軍家由貴姫のお成りである。」という声がした。女は道のまん中にしゃがみ込んでいる。侍達は奇怪なうなり声をあげた。彼らは女の股間の地上にあるものを見た!! 同心・恥ずかし瓢兵衛の頼みで、岡っ引きになった屁のカッパはお数寄屋坊主の河内山宗俊と出会った。彼は北斎の枕絵を使って、幕閣達を揺さぶっていた。

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  • 西行桜
    3.3
    若狭小浜の領主・国枝権太夫の邸で能を舞っていた世阿弥はふりしきる桜から霊気をおぼえ、禁呪の法である“反閇”を踏んだ。領主の奥方が桜谷からこの枝垂れ桜を植え替えて以来、奇病に伏しているという。桜谷を訪れた世阿弥が知った驚くべき事実とは! 呪術にかかった男女を、世阿弥が、闇源氏が、元三大師が解き放っていく。書き下ろし長篇『全宗』で、現在最も注目を浴びている作家の時代ホラー傑作集。

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  • 真田十勇士
    4.3
    狙うは家康の首!“新・真田小説”の決定版。  関ヶ原の合戦から十四年――。世に天下の智将と謳われた真田幸村は、徳川に歯向かった咎から紀州九度山村で籠居生活を強いられていた。  かつての名望とは裏腹に素顔はひどく凡庸で、大坂の豊臣家から届いた挙兵を促す密書も重荷でしかない。  そんな“名将”がとある村で出くわしたのが、猿飛佐助だった。  忍びの里に生まれ育ち、忍び衆に入る人生を拒んで里を抜けた切れ者が、偽りの名将にとんでもない企てを持ちかける。 「おいらが策を授けてやる。それで、あんたをホンモノにしてやる。真田幸村の名と命、おいらに担がせちゃあくれねえかい?」  大坂入城を前に、佐助は同郷の霧隠才蔵をはじめとする精鋭を集めだし、“真田幸村に仕える無双の家来衆、真田十勇士”の評判は日に日に高まっていく。  一方の幸村は、大坂城本丸での軍議に並ぶ武将たちと秀吉の側室淀殿を前に、佐助から譲り受けた秘策を申し出る。それは、徳川の大軍を迎え撃つ先陣に自らの出城を築く、無謀とも思える策だった。  狙いはひとつ、家康の首! 真田丸の死闘に始まる大坂夏の陣の火ぶたがついに切られる!  戦国気風が残る世を、十勇士らが縦横無尽に暴れまわる興奮のエンタテインメント。“新・真田小説”の決定版!
  • さんばん侍 利と仁
    4.2
    江戸の企業再建エンターテインメント! 二十四歳の鈴木颯馬は、元は町人の子。幼くして父を亡くし、母とふたりの貧乏暮らしが長かった。 縁あって、手習い所で働くうち、大器の片鱗を見せはじめた颯馬だが、十五歳の時に母も病で亡くし、天涯孤独の身となってしまう。 しかし、捨てる神あれば拾う神あり。町道場で下働きしている際、ひょんなことから、田中藩江戸屋敷に勤める「さんばん殿」鈴木武治郎に才を買われ、めでたく養子に。 だが、勘定方に出仕したのも束の間、田中藩領を我が物にせんとする老中格の田沼意次と戦うことになってしまい……。 恩義ある藩を救うべく、わけありで、酒問屋麒麟屋の番頭となった颯馬に立ち塞がる壁、また壁! 江戸の剣客商い娯楽小説第一弾!
  • 斬に処す-甲州遊侠伝(小学館文庫)
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 清水次郎長の敵役として悪者扱いされることの多い黒駒勝蔵の一代記。「清水の次郎長は海道一の大親分で、敵対する勝蔵は極悪邪道の悪党」という図式は真実か。清水の次郎長は汚ねえ! 黒駒の勝蔵の真実の姿は―。
  • 斬ばらりん
    4.0
    鉄炮担ぎ妻子を連れ活躍の幕末ヒーロー登場! 主人公は薩摩藩の合伝流鉄炮師範であり、十五匁筒の使い手としてその名を知られた斬(しばし)善次郎、三十歳。先代の英明藩主・島津斉彬から重用されていたが、斉彬の突然の死で藩の実権を握った島津久光に疎んじられ、ある秘密を守るため、突如、妻子を連れて脱藩する。その秘密を知るのは謎の死を遂げた斉彬といまは奄美大島に蟄居させられている西郷隆盛のみ。善次郎は薩摩藩からの討手を逃れながら、熊本から長崎へと流れていく。善次郎の表向きの脱藩の理由は処遇への不満。洋式鉄砲の採用により、旧弊な火縄銃は片隅に押しやられ、善次郎は藩の要職から追いやられていた。討手から逃れる先々でその百発百中の火筒の腕前を発揮する善次郎の周囲に、幕末を彩る人物たちが踊る。動乱の時代を舞台に繰り広げられる幕末エンタテインメント小説。
  • 斬ばらりん3 薩摩炎上編
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    最後のサムライが疾駆!幕末痛快活劇第3弾! 文久二年(1862年)、港には諸外国の軍艦、攘夷や佐幕を声に志士たちは血気にはやっている時流。東海道は生麦村のはずれで、英国商人四名が島津久光率いる薩摩藩の行列と鉢合わせ殺傷された。現場近くから横浜の外国人居留地へ連行されたのは、土佐勤王党を脱藩した坂本龍馬、そして元薩摩藩の鉄炮指南・斬(しばし)善次郎とその妻子だった。英国人襲撃の疑いは晴れず、過激派の住民に殴打される善次郎。反撃に転じ、愛刀の剣先を銀髪の大男に突きつけたとき、善次郎の一子・爽が両手を広げて立ちはだかる。――刀をお納めください。われらは争ってはなりませぬ。  善次郎らは横浜から江戸に勝麟太郎(海舟)を訪ね、勝の名がレンズに浮かび上がる望眼鏡を差し出したところ、勝は故島津斉彬から預かったという懐中磁石を爽に託す。そこには一首の漢詩が彫りこまれていた。これが斉彬公からのメッセージなのか。善次郎は、勝が洩らした斉彬公の死に隠された真相を糺すべく、島流しにされたと噂の西郷吉之助(隆盛)へ書状を認めるが……。  くすぶる薩摩藩と英国との火種、爽を連れ長崎から戦地へ急ぐ善次郎。激動の時代を最後のサムライが疾駆する書き下ろし痛快幕末活劇第3弾。
  • 斬ばらりん2 京都動乱編
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    舞台は風雲急の京都へ。幕末痛快活劇第2弾。  長崎のオランダ坂で、めっぽう腕の立つサムライが用心棒をしているという。噂を聞きつけた福澤諭吉は、文久元年(1861年)神田小川町の勝麟太郎とともに江戸から長崎へ書状を送る。オランダ坂のサムライは、妻子とともに薩摩の関を破ったあの脱藩浪士にちがいない――故島津斉彬の秘蔵っ子で合伝流の鉄炮師範をしていた男・斬(しばし)善次郎だ。  書状は善次郎の妻の萌と一子・爽のもとに届くが、善次郎はこのとき倒幕過激派の妨害工作に対抗する用心棒として京都にいた。江戸に福澤を訪ねたのち、長崎に帰り着く善次郎。異国の風が吹くグラバー商館で、本国アメリカにも出回っていない最新式のライフルを目にした翌朝、斉彬から下賜された愛刀に暗号のような不思議な模様を見つける。かつての盟友・新納亀十郎に思いを馳せ、薩摩藩の秘密を胸に秘め、妻子を連れふたたび京都へ向かう善次郎だが、薩摩の実権を握る島津久光もまた一千の兵を率いて上洛を目論んでいた。  蕃書調所頭取助に任じられる勝麟太郎(海舟)、土佐勤王党を脱藩する坂本龍馬、奄美を離れた西郷吉之助(隆盛)ら幕末の志士とともに、風雲急の時代をニューヒーローが疾走する書き下ろし痛快活劇第2弾!
  • 「仕掛人・梅安」のキーワード(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 たかがミーハーとあなどるなかれ! 無類の梅安びいきである筆者が、池波文学のヒーロー「藤枝梅安」の足音をてがかりに、切絵図と名所図会で潜入する大江戸の旅。梅安が最初に見た江戸は?、どこに住んだか?、仕掛料はいくら?…梅安のすべてがわかる「追っかけ辞典」。百万都市江戸のざわめきと、梅安・彦次郎の心意気がよみがえる。
  • しずり雪(小学館文庫)
    4.3
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 人生の哀感を描き感動に溢れる時代小説集。 老中・水野忠邦の改革が始まり、苛烈な奢侈取り締まりで江戸庶民の心も暮らしも冷え切っていた。幼なじみの小夜と所帯を持ったばかりの蒔絵職人・孝太も、すっかり仕事が途絶え、苦しんでいる。そこへやはり幼なじみの親友が、ご禁制の仕事を持ち込んできた――。切ないほどの愛、友情、そして人情。長塚節文学賞短編小説大賞を受賞した『しずり雪』ほか、短篇三編を収録。珠玉の時代小説はどれをとっても人生の哀感に心が震える。
  • 始祖鳥記
    4.2
    全日本人必読!数多の書評家が唸った稀代の歴史巨編 空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった――。 構想十三年、執筆二年。伝説の著者が心血を注いで書き上げ、発表当時には、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春ほか、40にも上る媒体で大絶賛された傑作中の傑作が、遂に電子版で登場! 「本書の素晴らしさには感服しました。 このような本に出会えて幸せです。」 直木賞作家・山本一力

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  • 七人目の刺客(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 坂下門外の変といわれる安藤対馬守襲撃事件の余話である『七人目の刺客』、幕末の事件でもあまり知られていない備中松山藩の悲劇を描いた『伏刃記』、近藤勇が宮川勝太と名乗っていた若き頃に再会した女の物語である『一夜の客』ほか、彰義隊の戦い、白河戦争等を舞台に、全8篇で幕末期の動乱を名もない男たち、女たちの視点で鮮明に綴った作品。『倭人の檻』で第60回直木賞を、『会津士魂』で第23回吉川英治文学賞を受賞した、日本を代表する歴史・時代小説家として活躍する著者の2002年発表作品の待望の電子化。
  • 朱帆ー鄭成功青雲録(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 近松門左衛門の『国性爺合戦』で有名な明時代末の英雄、鄭成功の若き日の奮戦を描く。主人公は、明末の武将・商人である父と、平戸藩士の娘である母との間に生まれた。父の祖国「明」を守るべく軍を組織して大陸へ渡るのだが…。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 小説 竹光侍(一)
    4.0
    1~4巻627~671円 (税込)
    その男の本性、狂気か。 江戸のかたぎ長屋にやってきた浪人・瀬能宗一郎。ある日、彼のもとに侍の集団が押しかけてきた。道場破りをされた恨みをはらすべく果たし合いを申し込んできたのだ。宗一郎は、彼らを抜刀することなく撃退してしまう。その際に、隣の家に住む大工の息子・勘吉は、宗一郎が腰に差している刀が、竹べらに銀箔を捲いた竹光であることを知ってしまう。 勘吉は、この怪しい浪人の秘密を探ろうとつけ回すのだが、宗一郎にはいつも尾行がばれてしまい、次第に二人は仲良くなっていく。 一方、辻斬り事件が相次ぎ、宗一郎に疑いがかけられる中、宗一郎をつけ狙う凶悪な剣士があらわれた。 瀬能宗一郎とは何者か。なぜ竹光なのか。その本性は、凶器か狂気か。 侍とはいえ、刀を抜くことすらなくなった平和な時代。それでも剣に憑かれた男たち。彼らの行く手に待ち受けるのは、闇か光か。 「こんな娯楽をやりたくて原作をお願いした」漫画表現の最先端を走る松本大洋初の時代劇『竹光侍』。その原作者による書き下ろし長編時代小説シリーズ第一弾。
  • しょったれ半蔵
    3.8
    俺は忍者などにはならない。武士になる! 高名な忍び、服部半蔵の長男として生まれた正成。だが、忍びは闇に紛れて騙り、偸み、殺す……まさに「影」の仕事だ。ある日、父から下された初めての任務は、あまりに非情なものだった。そのうしろ暗さに耐えられなくなった正成は、家を飛び出してしまう。忍びにはならない、正々堂々と戦う武士として生きると心に誓って。 時は流れ、渡辺守綱家人として武士修業を積んだ正成は初陣を迎えた。この戦場で、密命を帯び急襲にあたっていた父・服部半蔵保長と、正成は十数年ぶりの再会を果たす。しかしその直後、父は謎の忍び・梟に襲われ命を落としてしまう。さらには正成までも梟の恨みを買い、命を狙われる羽目に。さらに、屋台骨を失った服部半蔵家の家督を正成が継ぐようにというお達しが出る。主君である徳川家康からの命とあっては断ることはできない。本人にとっては実に不本意ながら、二代目服部半蔵が誕生したのだった。 武士にも忍びにもなりきれない半端者(しょったれ)は、それでも乱世の人々と縁を結び、運命に抗い、仲間と共に修羅場に挑む。父、その仇である梟との奇妙な因縁を乗り越え、忍びの世の終わりに「しょったれ」が見出す未来とは――。
  • 新選組最後の勇士たち
    -
    明治に生き残った男たちの挽歌。 第10回舟橋聖一文学賞受賞作。 新選組最後の隊長・相馬主計と元隊士・安富才助。 土方歳三の最期を看取ったふたりは、戦いでそれぞれ腕と指を失ったものの、明治の世へと生き残った――。 流刑での島暮らしのなか、思わぬ邂逅と確執を経たふたりの人生は「御一新」の荒波に翻弄されていく。 痛切のラストまで一気読み必至! 松本清張賞作家が人の生き様、心の痛みを精緻に描ききった傑作時代小説!! ※この作品は『本懐に候』(単行本版)の文庫版となります。
  • 地獄太夫 やなぎばし浮舟亭秘め暦(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 死に装束を身にまとい、死の一歩手前で恐怖と性の愉悦を深める男女。しかしあの世への花魁道中の途中から、ひとり、引き返してきた男がいた-。夫に先立たれ、料亭「浮舟」を切り盛りする若おかみ、結のもとに、浮世絵の版元から3日間の独占予約が入った。使用する客は、中世の伝説的遊女である地獄太夫を描いて人気の絵師。しかし、その部屋からは、昼間から奇怪なうめき声ばかり聞こえてくるのだった。遊び人の舅とともに原因解明に乗り出した結は絵師の過去に刻まれた、ある遊女との哀しい性愛の過去を知ることになるのだった。
  • 入内遺聞(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 自慢の倅・辰平の無惨な屍骸を前に、左ん平は復仇を誓う。木地師左ん平として世に潜んでいたが、彼こそ服部半蔵に叛逆した伊賀組組頭の一人・上野左衛門であった。徳川二代将軍秀忠の姫和子が後水尾帝に嫁ぐ。この一大事件は当然ながら公家衆・京町衆の大反発をかっている。和子入内のために日陰の身をかこつお四つご寮人、この麗人を秘かに慕っていた辰平。経済改革に理想を燃やす、柳生流剣客菊池小太郎、柳生に敵意を秘す神谷三十郎。若き日の柳生十兵衛まで乱入して、入内阻止の陰謀の行方は。
  • 醇堂影御用1 裏切った女
    -
    忍術使いの侍が活躍する本格時代劇が登場! 著者の谺雄一郎氏は、2010年に小説『十三人の刺客』を上梓し、映画の大ヒットと共にその確かな筆致で注目を浴びた本格派時代劇作家です。今作品は御家人・多々羅醇堂を主人公とする書き下ろしシリーズの第一作目になります。 …時は江戸末期。多々羅醇堂は、気楽な御家人生活を送る酒好きな快男児。しかしもう一つの顔は江戸に起こる事件の数々を追う名探偵。名奉行遠山金四郎から密命があれば得意の忍術を使って怪事件を解決していく---。 実直な旗本・座光寺伊織が何者かに惨殺された。不可解なこの事件を醇堂が追っていくうちに、時の将軍の側妾・お美代の方が密かに催す淫靡な宴の実態に突き当たった---。 小粋な芸者・蔦吉、美丈夫な七化けの巳之助ら力強い手下も活躍して事件の闇を暴いていきます。

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  • 冬の蝶 修法師百夜まじない帖
    3.6
    1~3巻605~627円 (税込)
    物の怪を調伏する盲目の美少女・百夜の物語。 ネットで大人気の平谷美樹・著「百夜百鬼夜行帖」が、「修法師百夜まじない帖」とタイトルを変えて出版された文庫版を電子化。美少女修法師が江戸の町で大活躍する姿に、一度読み出したら止められないこと必至。いつも強気だけど、時々かわいらしくて、でも物の怪調伏では、百夜の右に出る物はない、こんな魅力的な修法師・百夜が次々と強敵を倒していく様が痛快この上ない。  時は文政期の江戸、舞台は神田川にかかる昌平橋(現在のお茶の水駅近く)。津軽から江戸へやってきたばかりの盲目の少女・百夜は、津軽弁しかしゃべれず、全く言葉が通じない。そこで、江戸の町で命を絶たれた侍の霊を自分の身体に取り込み、侍言葉を操れるように。言葉を手に入れた百夜に、もう恐れるものは何もない。  年の瀬、さっそく物の怪退治の話が舞い込む。上野黒門町で薬種屋を営む倉田屋で、冬だというのに白い蝶が飛んでいるというのだ。その蝶、倉田屋に住む九十九神で、蝶の正体はなんと100年前の・・・  全部で8編の物語で構成される「修法師百夜まじない帖」シリーズ第一弾!
  • 世話焼き家老星合笑兵衛 竜虎の剣(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 八代将軍徳川吉宗の治世。瀬戸内海に面した倉立藩は、藩政を幕府に返上しようという計画を密かに進めていた。そこには財政苦から領民を救うという狙いと、職能集団が武士となって幕府に仕えてきたという藩独特の事情とがあった。その奇抜な計画の中心となったのが星合笑兵衛だった。そんななか、「源氏様」といわれる謎の軍学者が出現。藩の守旧派と手を組み、クーデターを画策する。彼は、藩を拠点に将軍家を巻き込んで幕府中枢への熾烈な権力争いを目論んでいた。家老・星合一族がその野望に怒りの剣を振るう。書き下ろしシリーズ第1作。
  • 千の命
    -
    江戸時代多くの命を救った男を描く傑作小説。  元禄十三年、二百石取りの彦根藩士の家に生まれた玄悦は母に厳しくされ、自分が実の子ではないと感じていた。下働きの八重が突然いなくなり、やがてその後呼ばれて八重を訪ねていくと、八重はおなかの子が出てこられずに苦しんでいた。八重が生みの親とわかった玄悦だったが、八重は亡くなってしまう。医者を志したが許されず、玄悦は独力で鍼や按摩の技術を習得し京都に出る。  そして同じ長屋の女性が八重と同じくお産で苦しんでいるのを見て、自らの技術で女性の命を救った。玄悦の技術は評判となり、自ら回生術と名付けた。また夜鷹など行き場のない女性が滞在するための家を借りた。一方、亡くなった胎児を時に傷つけ引きずり出すことを批判され、子供は苛められた。  ある日、商家の妾が難産でひどい扱いをされているのに激怒した玄悦は、その女性・お糸を引き取った。玄悦は、お糸にこれまでの女たちにはない感情を抱くようになる…。  上手くいかない三人の子供との関わりや妻のお信やお糸とのことに悩みながらも、多くの命を救った。山脇東洋を始めとする一流の医者たちからも、その技術を認められるようになった男の熱き生涯を描いた傑作小説。
  • 千利休の謀略(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 「歴史的使命のあった」信長の建国に夢を託していた傀儡の血脈を引く利休が、信長が死の時に発した・奇怪なる言葉・「是非に及ばず」の謎を解き、「人間として傑作であるが、国家構想もない権力亡者」の秀吉に仕えながら、秀吉に仕掛けたたくらみは、徳川家康が豊臣を亡ぼすまでの大きな仕掛けの中にあり。権力者・秀吉と茶人・利休の対立の深さは、利休を一介の茶人から苛烈ないくさ人に変え、利休の死後も続いている。解説・笹川吉晴。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 絶局 本能寺異聞
    3.0
    武将はみな、戦国という盤上の碁石なのか? 「信長公の首級は何処にある」 囲碁名人の本因坊算砂は息が止まりかけた。 慶長十二年師走、大坂の陣が勃発する七年ほど前の駿府城。 すでに将軍職を嫡男の秀忠に譲り、 今は大御所政治を敷いている徳川家康と 対局している最中の出来事だった。 心中深く見通すような眼光で睨んでくる家康に、 沈黙するほかない算砂――。 家康の気迫が込められた、 堅固な盤を打ち抜かんばかりの碁石の音が、 算砂の「炎の記憶」を呼びさましたのであった。 算砂は、日海と名乗っていた若かりし頃、 戦国の荒波に翻弄され、図らずも本能寺の変に触れていた。 いまだ見つからない織田信長の亡骸、 依然と知れない明智光秀の肚の内。 茶会や連歌の会、安土築城などに潜む数々の謎。 なにが謀反を引き起こしたのか? 信長や光秀、松永久秀、荒木村重、 佐久間信盛、斎藤利三ら武将、 五摂家筆頭の近衛前久、連歌師の里村紹巴、 堺商人の小西隆佐、雑賀衆の鈴木孫一と善住房、 薬師の曲直瀬道三、神主の吉田兼和、 宣教師のオルガンティーノらは、国盗りという盤上の碁石なのか? 若き法華僧の棋士が戦国人の間近で見た 歴史の棋譜を描く、瞠目の長編歴史小説。
  • 全宗
    4.0
    豊臣政権の中枢に喰い込んだ施薬院全宗の野心と乱世をダイナミックに描出した傑作長篇を初電子書籍化。 時代歴史小説の旗手として注目を浴び、着実に秀れた作品を発表し続けている著者の傑作である本作品は、甲賀出身で比叡山に学び、師・曲直瀬道三を踏み台に豊臣政権の中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医となった施薬院全宗の生涯を描く。竹中半兵衛、黒田如水、石田三成らの名だたる側近に伍し、天下統一、世継問題に重要な鍵を握った隠し名参謀の野心と乱世が見事に描出されて、吉川英治文学新人賞候補となった。

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  • 大正野球娘。1
    -
    男子に野球で挑む、名門女子校のモガ9人! 時は、大正十四年七月――。 東邦星華高等女学院に通う鈴川小梅は、洋食屋《すず川》の一人娘で、十四歳。 ある日突然、級友の小笠原晶子に、「一緒に野球をしていただきたいの!」と誘われた!? 親が貿易を営む御令嬢の威厳に圧され、思わず頷いてしまう小梅……。 野球がどんなものかをまったく知らないのに! どうやら、小笠原家のパーティーに出席していた、朝香中学の岩崎荘介に関係している模様。 しかも、晶子と荘介は、なにやら因縁があるらしく――。 なんとか、英語のアンナ先生から野球を教えてもらえることにはなったが、思わぬ壁が立ちはだかって。 大正モガが、野球にグルメにと、ハイカラな時代を奔り回る、シリーズ第一弾!
  • 太平記鬼伝―児島高徳
    4.0
    五流山伏・児島高徳は、隠岐島に流された後醍醐天皇を脱出させることに成功する。高徳は、立川流の文観上人から、“螢惑星”という世に風雲を巻き起こす相があるといわれ、それは足利尊氏にもあるといわれた。  やがて後醍醐天皇は尊氏に追われ、南朝を起こす。高徳は、後醍醐天皇への信義を貫き、度重なる誘いにも動ぜず、尊氏と戦い続けた。北畠親房、楠木正成らの名将が活躍した南北朝時代の、知られざる人物の苛烈な生涯を描く。

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