黄金旅風

黄金旅風

825円 (税込)

4pt

歴史小説の巨人・飯嶋和一が描いた、一級の娯楽巨編。

江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたこの二人こそ、後に史上最大の朱印船貿易家と呼ばれた末次平左衛門と、その親友、内町火消組惣頭・平尾才介だった。代官であった平左衛門の父・末次平蔵の死をきっかけに、新たな内外の脅威が長崎を襲い始める。そのとき、卓越した政治感覚と強靱な正義感を持つかつての「大馬鹿者」二人が立ち上がった。

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黄金旅風 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年04月30日

    “放蕩息子”と言われた、実は広い視野を備えていて、正論を胸に秘めた、強い心を持つ男が代官に就任し、恐るべき陰謀を動かす敵役達と対峙…非常に痛快な物語だ!!未読の皆さんに御迷惑を掛けてしまうので仔細は綴らないが、何となく目頭が熱くなる場面も在り、夢中になる…他方で「政治とは何か?」、「“権力”とはどう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月15日

    再読。やっぱりいいです。好きです、平左衛門。淡々と事実を重ねていく文体なのに、熱さがにじみ出てきます。平左衛門の周りに魅力的な人が多くて、それもまた楽しいところ。かなり視点が平左衛門有利に寄っていて、勧善懲悪な印象はあります。最後、平左衛門は誰と話したのでしょうね。

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    Posted by ブクログ 2010年07月10日

    すごく緻密で濃くて歴史というより物語として楽しめました。
    すべてがめでたしとはいかない点もあってそこは歴史なのかなと…
    ぎっしり文字が詰まっててさらっとはいきませんが早く先が気になって仕方なかったです。何より平左衛門と才介がかっこいい。

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    Posted by ブクログ 2022年05月29日

    「飯嶋和一にハズレなし」ーこのキャッチだいすき。正にその通り。面白いのはわかっているが、寡作なので、あえて取っておいて何年かに一回一作毎読んでる。
    骨太、ダイナミックな歴史小説であり、魅力的でカッコ良過ぎる男たちが登場し(あっさり退場しちゃうのは歴史に沿ってるから?)、長崎の街、風景も魅力的に描かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月24日

    私自身がこれまで読んできた時代小説とは一味違う小説だった。戦国時代や江戸の人情もの、幕末、と言った小説とは違い、鎖国前の長崎の短い一時代を描いた小説。
    どの程度、史実に基づいているのかは、知識がないので分からないのだが、この時代に、これだけ広い視野と高い視座を持ち、正義感に溢れた人がいたのか、と熱い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月14日

    読むのに時間がかかりました。
    歴史小説。そう、小説なんですけど、盛り上がりがないんです。

    徳川秀忠から家光へ、将軍が変わり時代も変わろうとしているとき。
    海外との交易の玄関口だった長崎を舞台に、締め付けを強めてくる幕府、私腹を肥やそうとする大名たち、キリシタン、南蛮人などを相手に、外町代官末次平左...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月19日

    江戸時代の長崎での南蛮貿易の話。
    幕府や大名たちの私欲に翻弄されながらも、長崎住人を守り通そうと奮闘する、今で言う県知事を描いている。
    切支丹と縁が強い長崎ゆえの事件だったり、唯一の海外との窓口ゆえの政治的駆け引きだったり、全てのエピソードがおもしろい。
    また、主人公の人となりが魅力的で、その後をも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月27日

    マイナーな歴史の1ページを大作に仕上げたものです。普通主人公がこれだけカッコよければもう少しハッピーエンドになりそうなものですが、歴史小説なのでいかんともしがたいですね

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    Posted by ブクログ 2013年11月27日

    飯嶋和一氏の作品で、江戸に入り秀忠が没し家光が将軍になろうかという時代の長崎の貿易商人末次家の跡取り平左衛門の大活躍を描いた大河ドラマに取り上げられても面白いのではと思わせるくらい非常にスケールが大きく面白い物語。親との確執から、まだ基督教が禁止される前に寄宿学校に入れられていた時代のエピソード、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月04日

    ドキュメンタリー映画をみているような臨場感。骨太で精緻。作者の私情は一切入らない筆致。カタルシスは若干物足りなく感じるが、濃厚な歴史小説を読みたい時にはBestな小説。感情移入したキャラが早々に亡くなり、ちょっと悲しい。

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