【感想・ネタバレ】黄金旅風のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2014年04月30日

“放蕩息子”と言われた、実は広い視野を備えていて、正論を胸に秘めた、強い心を持つ男が代官に就任し、恐るべき陰謀を動かす敵役達と対峙…非常に痛快な物語だ!!未読の皆さんに御迷惑を掛けてしまうので仔細は綴らないが、何となく目頭が熱くなる場面も在り、夢中になる…他方で「政治とは何か?」、「“権力”とはどう...続きを読むいう性質のものか?」というような普遍的なテーマを持ち、加えて「江戸時代とは何だったのか?」というようなテーマに関しても、キリシタン弾圧の経過や貿易制度の変遷という、平左衛門達の時代に実際に起こっていたことを交えながら、一定の回答例を示唆している…非常に充実した作品だ!!

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

再読。やっぱりいいです。好きです、平左衛門。淡々と事実を重ねていく文体なのに、熱さがにじみ出てきます。平左衛門の周りに魅力的な人が多くて、それもまた楽しいところ。かなり視点が平左衛門有利に寄っていて、勧善懲悪な印象はあります。最後、平左衛門は誰と話したのでしょうね。

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Posted by ブクログ 2010年07月10日

すごく緻密で濃くて歴史というより物語として楽しめました。
すべてがめでたしとはいかない点もあってそこは歴史なのかなと…
ぎっしり文字が詰まっててさらっとはいきませんが早く先が気になって仕方なかったです。何より平左衛門と才介がかっこいい。

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Posted by ブクログ 2022年05月29日

「飯嶋和一にハズレなし」ーこのキャッチだいすき。正にその通り。面白いのはわかっているが、寡作なので、あえて取っておいて何年かに一回一作毎読んでる。
骨太、ダイナミックな歴史小説であり、魅力的でカッコ良過ぎる男たちが登場し(あっさり退場しちゃうのは歴史に沿ってるから?)、長崎の街、風景も魅力的に描かれ...続きを読むている(長崎旅行に行きたくなった)。「出星前夜」も好きだがこちらも良い。

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Posted by ブクログ 2021年12月24日

私自身がこれまで読んできた時代小説とは一味違う小説だった。戦国時代や江戸の人情もの、幕末、と言った小説とは違い、鎖国前の長崎の短い一時代を描いた小説。
どの程度、史実に基づいているのかは、知識がないので分からないのだが、この時代に、これだけ広い視野と高い視座を持ち、正義感に溢れた人がいたのか、と熱い...続きを読む気持ちになるストーリーだった。

ただ、読み終わってのこの読後感(満足感)と矛盾するようなのだが、読むのにけっこう時間がかかってしまった。自分の歴史の知識が無さすぎることも一因なのだが、
漢字(にカナのルビ)の地名を現在のどこのあたりなのか変換するのに、一瞬頭の中でタイムラグがあったり、各国の事情・パワーバランス・事件の順番や経緯を把握するのに少し手間取ったりし、
本来のこの物語のメインであろう、魅力的な登場人物の思考や言動に入り込んで、ぐんぐん引き込まれていくのに、時間がかかってしまったのだ。
正直、エンジンがかかってきたのは、第4章に入ってから、と言う感じだった(苦笑)

著者の描く日本人像、特に権力者は、ある意味、現代にも通じるもので、著者の本音(と言うか嫌なタイプ)の権力者像であり、平左衛門には理想を託しているのかもしれないが、
私自身も共感してしまうところがいくつもあり。今の国の中心、官僚や政治家も、こんな感じだよなあと思うと、ため息が出てしまう。人間の本質と言うものは、数百年経っても、そう簡単に変わらないものなのかもしれないな、と。

『日本人は自分の縄張りや仲間内では偉く尊大でありながら、オランダ商館へ単独で来た時には別人のごとく卑屈なものだった。個人がどこにもなく、いったいそれは誰の考えなのか誰の意志なのか、いちいち確かめるのに苦労させられた。しかも返ってくる答えは「みんながそう思っている」などという訳のわからないものばかりだった』
『大げさな大義などというものを平左衛門は持ち合わせてはいない。むしろ平左衛門は、馬鹿げた大義には憎しみすら抱いている。大愚を行う者は必ず大義を振りかざし、結果最も弱き者が悲惨を見ることとなる』
「どうか上様の御政道におかれましては、打ち出されましたる御法は、その時勢のいかんにかかわらず、是非に厳正なるお運びをたまわりたく願う次第でございます。わたくしども下々におきましては、その時々に応じまして恣意的に御法を運ばれますことが、何よりも動揺と不安を招くものとなるのでございます」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月20日

竹中重義の陰謀から長崎を守った末次平左衛門の話。ルーツの中に隠れキリシタンの家系もいるので興味深く読んだ。ページ数が多くて読むのに1か月以上かかった。

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Posted by ブクログ 2015年02月14日

読むのに時間がかかりました。
歴史小説。そう、小説なんですけど、盛り上がりがないんです。

徳川秀忠から家光へ、将軍が変わり時代も変わろうとしているとき。
海外との交易の玄関口だった長崎を舞台に、締め付けを強めてくる幕府、私腹を肥やそうとする大名たち、キリシタン、南蛮人などを相手に、外町代官末次平左...続きを読む伊右衛門が町民の平和と安全を守る物語なのです。

ドラマチックに書けば、どこまでもドラマチックになり得る題材を、淡々と書き進めるのはいいのですが、個別のエピソードが本筋にからんでこないのが、つらいです。
一つ一つのエピソードには、人としての思いがあふれ、なにがしかのものを次世代につなごうとしているのですが、エピソードが終わればその思いがリセットされてしまうように見えます。

面白いのに。
面白いのに、今一つノレない。

登場人物に感情移入しながら読むタイプの私としては、かなり苦戦しました。
なので作戦変更です。

これは小説ではありません。
例えていえば、新聞の短期連載特集記事。
そう思うことにしました。

一つ一つの出来事は直接のかかわりが薄くても、同じ時代同じ場所で起こった出来事なんです。
関係ないわけがないんです。
淡々と書かれた事実を読む。事実を読む。事実を読む。
そうすることで見えてくるその世界の在り様。問題点。

この人がやった事だから、ではなく、名前のない人々が、それぞれの考えで積み重ねてきた出来事が歴史を動かす〈こともある〉。

事実を元にした小説ではありますが、私の勉強不足によりどこが事実でどこからがフィクションなのかはわかりません。
それでもその時代から日本は海外渡航をすることなく幕末まで、長い鎖国期間を迎えます。

加藤清正の嫡子、黒田長政の嫡子が次々に領地を没収される中、幕府の思惑や海外の勢力からどうやって長崎の町の安寧を守ったのか。
淡々と書かれていてもなお、熱いものを感じるのは確かです。
なかなかに手こずる読書ではありましたが、読み応えのある一冊でした。

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Posted by ブクログ 2015年01月19日

江戸時代の長崎での南蛮貿易の話。
幕府や大名たちの私欲に翻弄されながらも、長崎住人を守り通そうと奮闘する、今で言う県知事を描いている。
切支丹と縁が強い長崎ゆえの事件だったり、唯一の海外との窓口ゆえの政治的駆け引きだったり、全てのエピソードがおもしろい。
また、主人公の人となりが魅力的で、その後をも...続きを読むっと知りたくなる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月03日

実権が徳川秀忠から徳川家光に移る過渡期における長崎を舞台にした小説で、鎖国への道を歩んでいく貿易政策の変化と切支丹への取締の様子を描いている。

史実に基づいているのか、末次平蔵の変死とか、内町火消組の組頭・平尾才助の最期とか、いささか勿体ないような退場の模様である。長崎の民町を守る、その一点だけで...続きを読むぶれることなく凛とした末次平左衛門が魅力的だった。

“夢を見ているのか現のことなのかどこか判然としないまま右肩越しに平左衛門が振り返った時、蝶は再び高く上昇し、焼け野原となった町を軽々と飛び越えて見えなくなった。夢のなかに一人だけ置きざりにされた思いばかりが平左衛門の内に残った。”

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Posted by ブクログ 2013年12月27日

マイナーな歴史の1ページを大作に仕上げたものです。普通主人公がこれだけカッコよければもう少しハッピーエンドになりそうなものですが、歴史小説なのでいかんともしがたいですね

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Posted by ブクログ 2013年11月27日

飯嶋和一氏の作品で、江戸に入り秀忠が没し家光が将軍になろうかという時代の長崎の貿易商人末次家の跡取り平左衛門の大活躍を描いた大河ドラマに取り上げられても面白いのではと思わせるくらい非常にスケールが大きく面白い物語。親との確執から、まだ基督教が禁止される前に寄宿学校に入れられていた時代のエピソード、そ...続きを読むこで仲良くなったはぐれものとの武勇伝などなど、長崎に派遣された悪代官竹中家の首領の欲にかられて政事の本質を忘れた姿に怒り、長崎の民を守る為にその代官様を追い落とす策を練り、ついには切腹にまで追い落とすまでの大筋を飾るサイドストーリーが面白い。ページ数が多いが面白いので一気に読み進む事ができた。時代小説がだめな人でも楽しめるかも。おすすめです。

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Posted by ブクログ 2013年05月04日

ドキュメンタリー映画をみているような臨場感。骨太で精緻。作者の私情は一切入らない筆致。カタルシスは若干物足りなく感じるが、濃厚な歴史小説を読みたい時にはBestな小説。感情移入したキャラが早々に亡くなり、ちょっと悲しい。

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Posted by ブクログ 2013年01月12日

江戸時代の長崎が舞台。

オランダやポルトガルとの交易状況や
江戸時代の権力構造がよく分かる。

船大将“弥兵衛”
火消組“才介”
長崎代官“平左衛門”

魅力的に描かれている。

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Posted by ブクログ 2012年11月27日

NHKの大河ドラマになりそうな感じの大スケールなお話。

江戸時代の海外貿易都市・長崎が舞台の小説。
佐世保にいたこともあって、なんとなくイメージ的に掴みやすかったし、「あの地で昔はこんなことがあったのか~」となんとなく感慨ふけりながら読みました。

長崎が、オランダやポルトガルと親交があったのは知...続きを読むってたけど、
こんなにも海外との貿易がさかんな街だとは思ってもみなかった。
そして、その背景には切支丹弾圧という悲しい過去もあって、他の日本と比べると、まるで異国のような感じさえしたわ。

今も昔も同じで、外交の駆け引きや賄賂などいつの時代も何百年経っても変わらないのね~。ってある意味笑える。
でも、末次平左衛門の正義感、格好いい!!
かなり、惚れるキャラだね~。
で、平左衛門と仲よかった平尾才介。早くに死んじゃって残念。彼はかなりタイプだったのに惜しいわ~。

この本は、色恋沙汰など全く出てこないんだけど、とても読みやすい内容の濃い歴史小説でした。
年末に相応しい本を読んで、なんの邪気もなく年が越せそうです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月20日

 先に読んだ『天地明察』のライトな感じにいささか不完全燃焼な感じを覚え、私としては珍しく続けて歴史モノをチョイス。高校日本史Bの教科書に名前が載っていた末次平蔵の息子・平左衛門(二代目末次平蔵)が主人公。
 もはや小説なのか歴史書なのか、どこまでがフィクションでどこからが史実なのかわからんほどに書き...続きを読む込まれていて、しかも次々新しい人名が登場するため、一見不親切で難解に見える。けれど、重要な部分は繰り返し筆を費やしているため、いつの間にか気にならなくなってくる。さすが信頼の飯嶋和一クオリティ。
 ついつい歴史的考察の深さにばかり目が行ってしまうけど、作者が創作したエピソードもすごく面白い。了介のもとに持ち込まれた連続失踪事件とか、真三郎の作る童の銅像の話とか。

 非常に魅力的な人物が二人も死んでしまうので、そのたびに口が開いてしまった。そのうち後者のエピソードが、さほど本筋と絡んでこないのが少し残念ではあったが、竹中重義の悪政を描出するために彼は犠牲に供されたということなのだろう。アーメン。。。

 この作品と『出星前夜』が繋がってるらしいので、そっちもぜひ読みたいです。

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Posted by ブクログ 2010年09月14日

 江戸初期の貿易都市長崎を描いた作品だ。とにかくすごいの一言だ。

 その一 鎖国が行われるかもしれない政治的閉塞感がすごい

 その二 宗教政策から人種政策まで長崎の特殊と雰囲気がすごい

 その三 人間がでっかいのがすごい

 なんだか三言になっているが江戸初期のポルトガル、イギリス、オランダ、...続きを読む中国との交易から宗教問題がよく分かる。さらに国際都市としての長崎の複雑さ、幕府とのやり取りの煩雑さや派閥争いから来る命のやりとりが手を握るほど熱い。

 一体誰の目を通して長崎が描かれているか?それがこの小説の主人公、末次平左衛門と平尾才介だ。自由奔放にして素晴らしい平衡感覚(政治、人種間など) 同時期に傑出した人物が二人同時に出る行幸たるやその後の暗雲を悟らせる。

 本当に飯嶋作品は傑作だ。

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Posted by ブクログ 2010年09月10日

時代考証の深さに圧倒され、緻密な考察に唸りをあげる。
係わる人のエピソードまで掘り下げすぎる感は否めず、読んでて気持ちが分散してしまったが、読み応えは十分で、最後に「ふーっ」と身体に溜まった何かが押し出され充足感でいっぱいになる

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Posted by ブクログ 2010年08月16日

『始祖鳥』にはかなわないけど、これも痛快な小説だった。
ただ、長崎という土地柄、悲しい事件からは免れ得ない。だから、ひとくちに「痛快」とは呼べない。
いい小説には間違いないけど、「飯嶋和一にはずれなし!」の景気のいい帯の雰囲気とはすこし違うんじゃないかと思う。

親友の夢を語り、ベテラン船頭を口説く...続きを読むシーンには涙が出た。

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Posted by ブクログ 2010年07月31日

面白かった!舞台は鎖国前の長崎。南蛮貿易、火消し、切支丹といったテーマがものすごい詳細かつ迫力満点に描かれている。登場人物もすごい魅力的。平左衛門と才介格好良すぎ。

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Posted by ブクログ 2010年04月29日

面白かったです。
長崎の出島が何故出来たのか、台湾との関係。
諸外国の付き合いなど、いろいろ面白かったです。

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Posted by ブクログ 2013年03月10日

寡作の人、飯嶋和一。こんなに数年に一冊しか出さなくて食べていけるのかしらとこちらが余計な心配をしてしまう。
この本、2004年に単行本で読んでたのだけど、息子がずっと前に買ってきた文庫本が本棚に積まれてあったので、もう一回読んでみる。
寛永年間、多くの国籍の人が雑居し隠れキリシタンが多数散在する貿易...続きを読む都市・長崎を舞台に、その長崎を内外の脅威から守った末次平左衛門とその親友・平尾才介の物語。
キリスト教禁止令強化と一体となった貿易政策転換の狭間の時代に、利権に群がる貿易商と幕閣たち、そこに住まいする庶民の困窮と平和への希求。鎖国政策が開始される直前の時代を、いつもながらに重厚且つ精緻な構成で描ききる。加えていつもの強くて優しくて高潔で泰然とした主人公。
私は長崎に生まれたものの、小さい頃に離れたのでここに描かれる町の名前も記憶に残っていないのだけど、本書に積み重ねられたディテールの数々には、今でも残る町並みのこの時代はかくやと想起させる匂いが濃厚にある。

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Posted by ブクログ 2020年02月19日

キリシタン弾圧が始まり、鎖国が本格化し始めた頃の長崎を舞台にした歴史小説。内容は面白かったし、よく調べてあるのだろうとは思うのだけど、正直読みにくかった。話がうまく流れてくれない感じ。それが残念。

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Posted by ブクログ 2017年07月15日

重かったー。気分的にじっくり読みたいときには満足感も得られそうだけど、ちとそういう気分でなかったためにともかく重い。というわけで上っ面をなめてしまった感ありながら、正義の味方というものもなく、厳しい現実を突きつけられながら読んでいくという、ある種のストイックさを求められるのであった。歴史は厳しい。

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Posted by ブクログ 2015年01月23日

本屋大賞、2006年度8位。歴史小説だけど、教科書を読んでるみたいで、あんま盛り上がってこない。史実を忠実に再現してるのか、エピソードがぶつぶつ切れてるのと、説明が多すぎてるのとで、読むのに苦労した。

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Posted by ブクログ 2014年04月14日

主役がころころ変わるので、誰に感情移入したらいいのかよくわからない。一応、メインの主人公は2代目末次平蔵って人なのですが、そいつの活躍が一番少ないので余計に気持ちよさが減っちゃいました。
あと、歴史小説はもちろん史実に作者の推測や創造が加わって成り立ってるものというのは分かってるのですが、露骨に超能...続きを読む力みたいなのを使えるキャラクターが出てくるのはどうなのでしょう…。

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Posted by ブクログ 2013年09月13日

僕ipodのプレイリストの題名いつも最近読んでよかった本のタイトルに変えてるんですが、黄金旅風だけは格好良すぎて数年変えてません。

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Posted by ブクログ 2013年05月14日

徳川秀忠~家光の鎖国直前の時代。
長崎の貿易商人の男たちの物語。
男気あふれる登場人物たちがすばらしく、航海や彫り物や国のために命をかける様子に心打たれる。
人間模様が描かれる部分は引き込まれるが、対国外の貿易についての説明が長くて少々くじけそうになる。
素敵な人物があっけなく死んでしまうのがちょっ...続きを読むと残念だった。

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Posted by ブクログ 2012年10月03日

才介とともに神学校のいんちき牧師に「オイタ」をする若き日の「やんちゃな」平左衛門。そのころと変わらぬ無骨な正義感で人種に関係なく長崎に住むひとの生活を第一と考ええ、グローバルな地政学的観点で行動する外交・政治感覚を持つ長崎奉行としての平左衛門(二代目平蔵)。この主人公を軸に様々な人物が登場し絡み合う...続きを読む。この登場人物の多さを壮大とみるか、苦痛とみるかは意見の分かれるところか。自分にとっては少し苦痛だった。外堀を埋めながら竹中重蔵を追い詰めてゆくものの成就までいかず歯がゆさが残った。

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Posted by ブクログ 2011年09月28日

長崎は内、外、両方から圧迫されていたのですね。その上に長崎奉行のやりたい放題で、町民は逼迫していきます。不穏な空気が高まる中、町民のために奔走するのが主人公です。いろいろな町民のエピソードを丁寧に紡ぎ、奥行きの深い作品です。静かな流れの中に、町民の感情が伝わってきます。今までキリシタン弾圧はピンと来...続きを読むませんでしたが、これを読んで納得出来ました。

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

 裏表紙によると平左衛門と才介の話だそうですが。
 話の主題が見えない。いろんな小ネタが出てきて、なんだか史実の羅列みたいな印象。
 才介ももっと活躍して欲しかったのに、あっさりと死んじゃうし。

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