作品一覧 2023/10/13更新 美しき魔方陣 久留島義太見参!(小学館文庫) 試し読み フォロー 江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち―(新潮選書) 試し読み フォロー 遊歴算家・山口和「奥の細道」をゆく 試し読み フォロー 和算忠臣蔵 試し読み フォロー 和算の侍 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 鳴海風の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち―(新潮選書) 鳴海風 江戸時代に活躍した和算の天才数学者8名について、研究した結果をまとめた本。教科書に出てくる関孝和や、最近話題の「天地明察」の渋川春海など、江戸時代の数学者達は、世界的にも高いレベルの知識を持っていたことがわかっており、また庶民の間でも数学は人気があって、日本全体として数学レベルは高かったらしい。世界...続きを読むに誇る和算の概要を知ることのできる一冊。 「和算の世界は、ルーツである中国や朝鮮を超えて発展した。それは、戦後の日本の自動車産業が、品質管理とたゆまぬ改善努力で、本家本元のアメリカを超えて発展したのと似ている」p169 Posted by ブクログ 江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち―(新潮選書) 鳴海風 『天地明察』に触発されてこの本を読んだのだが、思っていたよりもおもしろかった。 『塵劫記』で有名な吉田光由に始まり幕末から明治にかけて活躍した小野友五郎まで、八人の和算家について書かれている。 数学者というとなんとなく一部の頭のいい人達が何か難しいことを一生懸命やっているというようなイメージを勝手...続きを読むにいだいていたのだが、この本を読んで、数学というのは、土木、暦、操船術などにおいて我々の生活に無くてはならないものだったのだということを改めて気付かされた。 そして、鎖国という他国の優れた知識から隔絶された不利な状況においても、楽しんで数学の未知なる分野に挑んでいった先駆者たちが多数いたことに大変感銘を受けた。 Posted by ブクログ 江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち―(新潮選書) 鳴海風 関孝和、建部賢弘、渋川春海など、和算の大家とされる彼らの足跡を紹介した一冊。(渋川春海は天文暦学者であるが、天文暦には高度な計算が必須であったことから紹介されている。) 鎖国時代であったにもかかわらず、西洋数学に引けを取らない独自の発展を遂げた和算のことを知れば知るほど、その魅力に取りつかれてしま...続きを読むう。中でも「遊歴算家」と呼ばれる和算家たちが日本全国を歩き和算を広めていったことで、一般的な日本人の数学力が底上げされ、ひいては現代の科学技術大国の礎になっているという歴史のつながりを考えると、なんだか嬉しくなってゾクゾクするわ。 Posted by ブクログ 江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち―(新潮選書) 鳴海風 凄いよね! 江戸時代の知的レベルの高さ‼ 遊びで高等数学やるなんて、かっちょいいぜ!!!! 映画PRの前に読んじゃって、また先取りどすな‼ Posted by ブクログ 和算の侍 鳴海風 『円周率を計算した男』改題。 天才算術家の関孝和に師事し、葛藤する中で円理を究めた高弟建部賢弘、独学にして大酒飲みの奇才久留島義太、算額者であり大名だった有馬頼徸、百姓出身で孤高の算術家山口和など、江戸の天才数学者達を主人公に、数奇な人生模様が描かれる。 円周率の研究は、西洋では16世紀の終わ...続きを読むりごろから始まっている。17世紀の最高記録はオランダのコーレンが計算した、小数点以下35桁。同時代のニュートンでも、1674年に14桁までしか計算していない。 日本では、寛永年間(1624〜1643)に鎖国政策が徹底されたため、西洋での円周率の研究成果は、その後長い間伝わらなかった。 寛文3年(1663年)村松茂清は『算爼』の中で、小数点以下21桁を記す。その後、算聖と呼ばれた関孝和も円周率に取り憑かれる。 そして、その弟子である建部賢弘は、後に円周率42桁を計算する。 和算に取り憑かれた、お江戸の数学者たちが人情味溢れる描写で描かれる。 どことなく、映画『π』を思い出す一冊でした。 Posted by ブクログ 鳴海風のレビューをもっと見る