ビジネス・実用の高評価レビュー
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自分を追い込まないための「勇気」をくれる、55の処方箋。
介護の現場に関わってきた経験から言えるのは、
ケアの質は、介護者自身の心の健やかさに比例するということです。
本書に記された55の心得は、つい「もっと頑張らなければ」と
自分を追い込んでしまいがちな真面目な介護者にとって、
救いとなる言葉が詰まっています。
特に印象的なのは、著者の工藤さんがご自身の介護経験から導き出した
「完璧を目指さない」という一貫した姿勢です。
現場で多くのご家族を見てきましたが、一生懸命であればあるほど、
理想と現実のギャップに苦しまれます。
本書は、そのギャップをどう埋めるかではなく、
ギャップがあっ -
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不可解を「理解」に変える。心理学が教えてくれるケアのヒント。
介護の現場に身を置いて長く経ちますが、
利用者様の行動に「どうして?」と立ち止まってしまうことは今でもあります。
本書は、そんな現場の戸惑いに対し、
心理学の視点から非常に明快な「理由」を提示してくれます。
周囲から見れば「不可解」に見える行動も、ご本人の中では筋の通った理由や、
切実な不安から生まれている。
その背景にある認知のメカニズムを理解することで、
こちらの対応も「正そう」とするものから「安心を届けよう」とするものへと
自然に変わっていくのを感じます。
特に、記憶や感情の特性を捉えた解説は、
小澤勲先生やユマニチ -
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現場の葛藤、そして「死」への向き合い方を再確認させてくれる一冊。
23年間、介護の現場に身を置いてきた一人として、
これほど胸に突き刺さる本はありませんでした。
日々、入居者様やそのご家族と向き合う中で、
私たちは常に「どこまでが生活の支えで、どこからが過剰な医療なのか」
という問いに直面します。
本書で語られる「平穏死」や「自然死」という考え方は、
効率や安全ばかりが優先されがちな現代の介護現場に対する、
ある種の救いのように感じられました。
特に心に響いたのは、死を「敗北」ではなく「人生の完結」として捉える視点です。
私たちケアワーカーは、最期までその人らしくあるための黒子ですが、 -
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活字の『お金は寝かせて増やしなさい』も愛読していますが、
今回マンガ版も手に取ってみました。
一番の魅力は、インデックス投資の「理論」だけでなく、
実際に投資を続けていく中で直面する「心の揺れ」が、
主人公の成長を通してリアルに描かれている点です。
数字やデータだけではイメージしにくい「暴落時の不安」や
「つい周りと比べてしまう焦り」が、マンガという形になることで、
まるで自分のことのように共感できました。
だからこそ、著者の水瀬さんが説く「寝かせて待つ」という言葉の重みが、
より一層深く胸に響きます。
還暦を迎え、資産運用の最終的な着地点を考えている私にとっても、
頭の中を整理するのに -
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以前、初版を読んでインデックス投資の基礎を学びましたが、制度の改正にあわせてこの改訂版を手に取りました。
投資を続けていると、どうしても新しい情報や流行に心が揺れてしまうことがあります。しかし、読み返してみて改めて実感したのは、著者の水瀬さんが説く「長期・積立・分散」という考え方の揺るぎなさです。
改訂版では最新の制度についても分かりやすく解説されており、還暦を迎えた今の私にとっても、これからの資産運用の確かな指針となりました。
暴落の波を何度も乗り越えてきた著者の実体験には、何度読んでも勇気づけられます。投資で大切なのは難しいテクニックではなく、自分の選んだ航路を信じて、どっしりと「寝 -
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とても面白かった。
うつ病についての基本的な説明に始まり、なぜ近年うつ病の患者数が急速に増加しているのか、またその問題点や、この現状を変えることの難しさなどをわかりやすい言葉でテンポよく説明されている。
近年問題となっている「擬態うつ病」に対し、本当のうつ(内因性うつ)とどう違うのか、うつの範囲を広げることで本当のうつ病に患う人が困る現状など。
市場を大きくするため、抗うつ薬の販売を促進するためという面も確かにあるが、根本は「患者を救う」という大義を背景として現在の精神病患者の急増という状況が出来上がっていると理解した。
以下ポイント
・うつ病の周囲の人々の感情の推移。「支持期」→「困惑期」 -
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奴隷船の世界史
著:布留川 正博
出版社:岩波書店
岩波新書 1789
奴隷とは、人ではなく、家畜である
家畜であれば、牛や、馬と同様に、商品である
なので、目的地に輸送するまでには、できるだけ死なないように、というか、元気でいるように、そして、反乱を起こさないように、つれていくことは当然の義務である
アフリカでの奴隷とは、いままでは、白人が嫌がる黒人を追いかけまわして捕獲して、それを船に乗せているとおもっていたが、まったく違う
黒人同士の部族間で負けたほうの部族を奴隷としてつかまえる
奴隷として捕まった数より死亡した数が高いとのこと、大規模な戦闘がアフリカで繰り広げられるようだ
勝った -
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「人類超長期予測」に関する話は出てこないし、2100年の話も出てこない。だが抜群に面白い。ラーメンを注文したら絶品のカツ丼を提供された。
本書は一貫して、人口統計から導かれる世界の現状や将来を分かりやすく説明している。フラットかつ構造的な視線が特徴であり、日本に居たら「少子化が問題だ」という話しか出てこないのに、本書を読めば人類全体の幸福を考えるなら多産社会を優先して解決するべきだと感じるだろう(もちろん日本をはじめとした各国の少子高齢化についても多くの紙幅が割かれている)。
特に、「従来型の労働集約型産業を途上国に導入したところで大した雇用を生まない。なぜなら既に自動化が進んでいて大勢の -
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p136
アーレントは、現代人が生きる条件としての「世界喪失の増大」を、「あいだの枯渇」あるいは「砂漠の拡大」と言い換えている。 人びとの関係性が成立するあいだの世界が失われた砂漠的状況は、本来ならば人びとを苦しめる状況であるのだが、近代心理学は「砂漠」が関係の枯渇にではなく人間自身のなかにあると見なし、世界的生活条件に人間を適応させようとしたとアーレントは見る。
アーレントによればそこには、苦しいなかで判断しつつ砂漠を人間的なものに変えようとする力が失われる危険性がある。
もう一つの危険性は、「砂漠の生に最も適した政治形態」である全体主義運動が展開することである。人と人とのあいだの行
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