あらすじ
いとうせいこう氏絶賛!
「新しく繁茂している植物学の葉の先端や根っこを余すところなく紹介しながら、一人の園芸家がヒトと自然の関係を深く掘り進む。目から枯れ葉が何枚も落ちた。」
東畑開人氏推薦!
「とにかく植物がすごすぎる。人間は全然かなわない。園芸家はそのすごすぎる自然と取っ組み合いになりながら、『いのち』の臨床をしていた。」
「人為なき自然は人を癒さない」「人は植物に対してもっと『不真面目』でいい」――。
地球温暖化、SDGs、樹木伐採にオフィス緑化……自然と人間が対立し、自然をめぐって人々が分断される時代に、私たちは植物とどのような関係を築けるだろう。
園芸業界初の植物ケアサービス「プランツケア」を創始していま大注目の「哲学する園芸家」が、その特異な経験から紡ぎ出す、「自然とよりよく生きる」ための言葉と実践!
[目次]
はじめに
第1章 園芸二重スパイをめぐって
1 園芸家系に生まれて
2 園芸左翼と園芸右翼
3 園芸二重スパイ誕生秘話
第2章 超越としての植物
1 植物は人を凌駕する
2 超越的寿命
3 超越的身体
4 超越的知性
5 超越的戦略
第3章 園芸とは超越の飼い慣らしである
1 園芸を問い直す
2 飼い慣らし入門
3 プランツケアの哲学
第4章 自然は人を癒すのか
1 自然愛と自然嫌悪
2 自然と人為
3 自然の自然さについて
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ポインティがポッドキャストでおすすめしてたから取り寄せた気がする!
はじめ読みにくいな…と思ってたけど園芸左翼とか言い出して爆笑
はじめに
自然と人為の二項対立的な分断を乗り越えることを目的としている
→ふむふむ
アリストテレスが最初の哲学者たちのことを「自然について語った人々」と呼んだ
自然について人が考えることで哲学が始まった
哲学の歴史は自然と人為の関係を考える歴史だった
2020年代 自然と人為の対立についてこれほど考えざるを得ない時代はない
→なるほど〜?
第1章 園芸二重スパイをめぐって
著者の生い立ちと経験から
園芸左翼:植物のためなら人が我慢すべき
園芸右翼:人が快適なら植物にケアは不要
この極端な2者を例示することで議論をわかりやすくしている
園芸二重スパイとは極端な自然保護と自然破壊を防ぎ二項対立の構造を崩して壁を乗り越える越境者!(例アシタカ)
これは資本主義とかに対する姿勢にも応用できる考えでいいなあと思った
園芸指数もほんまやばいww pH的なねwww
私も資本主義指数が上がったり下がったりしてる日々なので、とっても共感できた わかりやすく説明するのが上手だなあ
発案者の川原によると〜←自分考案なのに小ボケが普通に好き
植物性〜中性〜人間性 おもろ
強植物性と強人間性を往復
観光の時代の例としての福島第1原発観光地化計画 観光客の軽薄さで啓蒙と共感を広げ被災地のイメージを変える
自然を尊重しまくった結果人間軽視となったナチス
第二章 超越としての植物
植物のすごさの解説
チューリップバブルすごいなあ
どんぐりの表年と裏年ってリスの数を調整するためにあったのか?!
雑草って抜けば抜くほどやっぱ生えてくる仕組みなんだなあw
第3章 園芸を問い直す
時代の変革者に園芸趣味者が多いという話 なんかわかる気がする
cultureの語源てラテン語の栽培なのすごいな
人類史はすなわち園芸史 なるほど?
文明は土から生まれる もなるほど、、土を消費し終えると文面が終わる。。
でも土はまだ99%謎 すごい
盆栽には流派ないんだ?!でも生花にはめっちゃある
色々練った上で「手放すことを肯定する」サービスを開始した話。植物は人を凌駕した「超越的生命」だから観光客的な態度で接してもいい もそれはそう 人間より長生きだしね、、
第4章 自然は人を癒すのか?
人間は先天的に自然界の一部を好む(バイオフィリア)と嫌う(バイオフォビア)
→ 人間は自然に癒されるっていうのが直感的にあるけど
ジャングルとか森とかでは視界が遮られて狩られるリスクがあると感じるからダメで、サバンナくらいの見晴らしが確保できる自然を好む
フロイトのタナトス:全ての生命体の目標は死→無意識に自然浴を求める 崇高 死の本能 制御された安全な恐怖が人に悦びを生じさせる
→人為なき自然は人を癒さない
足立美術館と桂離宮が人気庭園ランキングトップ2だけど、植物そのものよりも、人に管理された部分「人為」をみんな好んでる
テクノフィリア(人為への愛)
コンクリートジャングルや電線に萌える
園芸は見えない人為を鑑賞
テクノスケープは人為そのものを鑑賞
自然の自然さについて
1 健全生 生命が循環している 動的な変化がある 風が流れている
2 私性 山水画は実在しない自然の観念 和歌は特権階級にとっての私の自然 自然の自然さは十人十色
トルストイ
幸福な家庭は似通っていて不幸は多様
自然の自然さは逆
自然の不自然さはどれも一様で自然の自然さは個々人で多様
東畑開人 自分らしさとは本当の自己と偽りの自己との間で揺れていることである
Posted by ブクログ
園芸二重スパイ
園芸左翼 園芸右翼
強肉弱食
動物は植物に生かされている
手つかずの自然
自然の自然さ
聞きなれない言葉の連発。
港区三田の四代目園芸店主が、
植物と人間の関係を深堀する。
神宮外苑再開発で、銀杏の樹を切る切らない問題。
園芸右翼は、人間の利便性のためには切っても構わない!
園芸左翼は、植物のためなら人は我慢すべき!
著者はもっと不真面目でいい、と言っているような。塩梅が難しい。
なにせ手付かずの自然はないのだから。
というか、手つかずの自然を人は自然と呼ばないのだからややこしい。
動物は、植物によって生かされているのだから、強いのは植物、
というのも、うなづける。牛や馬はたくさんの植物を食べ栄養を取るために大きくなった。
主役は植物なのだ。
一番衝撃的だった言葉は
売れた植物はそこそこで枯れてくれないと、新しい植物が売れない
という園芸関係者の言葉。
植物には寿命はないらしい。
少なくとも何千年。人間の及ぶところではない。
違う世界。
雑草は抜けば抜くほど生えてくる、、、
植物、たくましい。
はじめに
第1章 園芸二重スパイをめぐって
1 園芸家系に生まれて
三田花茂から東京生花へ/社是「活ける」/いけばな生まれガーデニング育ち/「安西先生」との出会い/4代目の「使命」
2 園芸左翼と園芸右翼
フード左翼とフード右翼/「園芸左翼」とは/「園芸右翼」とは
3 園芸二重スパイ誕生秘話
問われる立場/「園芸二重スパイ」とは/園芸家と霊界探偵/「強植物性」の時代/「強人間性」の時代/「中性」の時代/「園芸極左」の時代/「観光」の時代/「園芸二重スパイ」誕生
第2章 超越としての植物
1 植物は人を凌駕する
巨人ゴリアテと少年ダビデ/控えめに言って「不老不死」
2 超越的寿命
最高齢の植物/最高齢の植物(部分)/最古の陸上植物
3 超越的身体
無限に増殖可能/全身が変幻自在/個体の概念がない/だいたい結合可能/植物は動いている
4 超越的知性
植物は知性を持っている/植物は根で思考する/植物は人を操っている/人は植物に従属している
5 超越的戦略
高速PDCAサイクルを回す/逆境を利用する/完全無欠のリスク分散/No.1かつOnly one
第3章 園芸とは超越の飼い慣らしである
1 園芸を問い直す
園芸とは/園芸の歴史(世界)/園芸の歴史(日本)
2 飼い慣らし入門
超越の本体/文明は土から生まれる/土は地球最後のナゾ/土壌微生物も99パーセントが謎/微生物と不耕起栽培/根のある園芸/盆栽への誤解/盆栽の思想/根のない園芸/「活ける」の思想
3 プランツケアの哲学
プランツケア誕生/不真面目さの肯定/再生する植物
第4章 自然は人を癒すのか
1 自然愛と自然嫌悪
バイオフィリア(人の自然愛)/バイオフォビア(人の自然嫌悪)/「ジャングル問題」の謎/自然浴とタナトス/崇高と美
2 自然と人為
園芸における自然/園芸における人為/テクノフィリア(人為への愛)
3 自然の自然さについて
「手つかずの自然さ」/「自然さ」と「健全性」/「自然さ」と「私性」
おわりに
Posted by ブクログ
自然とは何か、人為とは何か、考えさせられるものだった。
世の中は大抵自然が好きか、文明社会が好きかの二項対立だと思っていたが、この本を読んで以来、そういう考え方をしなくなったと思う。