ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
山口さんと楠木さんの対話形式で進んでいくため、お二人の考え方のプロセスが追えてとても良かった。
自分にはまだまだ噛み砕ききれない思考もたくさんあって、何度も読み直すことでその都度違う部分に反応するんだろうなと思う。
知的生産については「入力」「保存」「変換」「出力」の4つの要素があるが、今回は特に変換が重要だと感じた。
インプットしても思考が深まらなかったり論理が整っていなかったりするのは頭に入れたものを自分の中で噛み砕いてつなげようとする変換が上手くいっていないからなんだと思った。
うまく変換するには思考を縦と横で行き来することが重要。
縦というのは「具体と抽象」。ある考えを深めるときに具体例を出して考えてみる。それを抽象化するとどうなるか整理することでクリアになる。
横というのは「対の考え」。自分の論点と逆の論点は何かを考え、それを批判することで自分の考えをクリアにする。
まずはこの縦と横のプロセスを踏んでみようと思う。
アウトプットに関しては、自分がやりたいことだけではなくて、需要側の求めていることに注意を向けることも必要。 -
Posted by ブクログ
あらすじ
YouTubeで話題の「にっしー社長」こと株式会社明治クッカー代表・西原亮氏が、外資系コンサル時代に叩き込まれ、事業承継後の現場でも実証してきた「成果を出し続ける人の基本動作」を体系化した実践の書。著者は、仕事ができる人とは「自分の人生をコントロールできる人」であり、その本質は周囲から絶大な「信頼」を集めることにあると説く。信頼を築く唯一の道は、特別な裏技ではなく「当たり前の基本」を愚直にやり切ること。事実と主観の峻別、曖昧な形容詞の排除や言葉の定義といったコミュニケーションの規律から、A4用紙への手書きで認識ギャップを埋める段取り、実行可能な単位へのタスク分解、さらには人を頼る覚悟や仮説検証型の読書術まで、意識を習慣へと昇華させる具体的な型を余すところなく明かす。
所感・深掘り
明治クッカーのYouTube動画をきっかけに著者の発信に触れ、その明快さに惹かれて手に取ったが、まさに日々の業務や組織運営において自分が大切にしてきた価値観が言語化されており、深く腑に落ちる一冊だった。特に強く共鳴したのは、「曖昧な言葉を徹底的に排除する姿勢」だ。「かなり」「そこそこ」「できる限り早く」といった形容詞や曖昧な表現を使うことは、相手に解釈の負担を押し付け、仕事のズレを生む最大の要因になる。言葉を厳密に定義し、事実と主観を明確に切り離してコミュニケーションを取ること。それは単なる業務効率化にとどまらず、関わる相手への敬意と誠実さそのものだ。また、業務にいきなり手を動かさず、A4用紙の殴り書きでまず相手とすり合わせる段取りや、タスクを「牛乳を買う」レベルまで分解する発想も、現場の混乱を防ぐ確かな知恵として背筋が伸びる。さらに、「人に頼ることをあきらめない」という育成の視点にも深く頷かされた。短期的な効率を考えれば自分でやったほうが早いが、それでは組織のスケールも人の成長も止まってしまう。「どこまでやってくれるか」を冷静に見極め、粘り強く任せる経験を積むことでしか、より大きな成果を生み出すチームは育たない。当たり前の凡事徹底を通じて自分の人生と時間を自律的にコントロールすること。日々の小さな言動の積み重ねこそが、周囲から揺るぎない信頼を勝ち得る唯一の道なのだと確信させられた。曖昧さに逃げず、事実に基づいた基本を愚直に徹底し、周囲と確かな信頼を築くこと。仕事のスピードと精度を根本から高めたい若手はもちろん、自らの基本動作を再確認し、組織を率いて人を育てるための確かな「型」を手元に置いておきたいすべてのリーダーにとって、生涯にわたり立ち返るべき実践の書だ。 -
Posted by ブクログ
アメリカで政治に近いところで働いている筆者が日本人の脳に直接語りかけてくる形式の導入となっていて、よくある悲観的な始まりではなく惹かれやすかった。
また、地政学がアイデアの根底にはあり社会部部長の書籍を読んでそのコンセプトを理解したあとに読むと、アメリカが考えていることがとてもスムーズに理解できた。
ただ、氷河期が何かの恣意により発生したと想像すると、自分がもし今40代半ば以降でこの本を読んでいたら、怒りの遣り場がないのではないか…と感じる気がした。
結局のところ、WWI以降の覇権国はアメリカであり、海洋国家であるアメリカは自国領土を増やすのではなく緩衝国や協力国を、自国を脅かさない程度の経済・軍事力の規模に留めさせることで覇権国としてのポジションを確立しているということを再理解した。
中東情勢に関しては大きく触れられていないので、その点は自学が必要。
15万部売れるだけあってシンプルに面白かった。24年12月に第1刷ということで、その頃に出会っていれば色々行動が変わっていただろうな… -
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ネタバレ楽しい花の辞典。花に関する言葉がこれでもかと載っている。ただ、植物に関するものが多いので辞典というより図鑑でもいいのでは?と思う瞬間はあった。図解がないので、図鑑にはならないけど。
文字で全てを説明してあるので、イメージがうまくできないものも多い。植物に関する『言葉』や『エピソード』も多数あるので、読みごたえはある。どのエピソードも面白い。
普通なら、『あ行』のページ数が多いものだけど、『花~~』や『花の~』があるために『は行』もボリューム満点だった。
『古事記』や『源氏物語』からの引用なども豊富……だけど、古典は読みづらく理解できない部分も多かったことが悲しい。学びって大切。
そして、桜や梅、菊に関する言葉は多め。昔から愛されてきた花ほど言葉が多いのだろうなと思う。他にも同じ『名前』だけど、別物というものもあった。絶滅したからとか、地域が違う、時代の変化など理由は様々。植物のちょっとした歴史も垣間見ることが出来る。
最後には季語一覧と花言葉一覧がある。パッと見直したい時には便利。
ごちそうさまでした。 -
Posted by ブクログ
読み切れてよかった。
社会学のひとつである生活史のことをこんなにまとめて伝えてくれる本はきっとないです。
特に学問としてではなく、何となくの日常でも、人間観察や、友だち・同僚に色んな質問をよくするような性格の人にもあたたかい内容でした。
自分自身は、自分の親や友だちや同僚に聞きたいけど生活史を聞くにはハードルが高いな、と。でも本当の始まりでもあるんだよなぁ、と。少し前は社会学・生活史の分野に興味があって、本気で目指そうかなっていうのを一瞬だけ思ったけど、とてつもない覚悟と執念がいるんだろうなと思います。自分の考えが浅はかで恥ずかしくもありますが、岸さんと直接お話がしてみたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまで自分が母と接する時に、抱いていた違和感がなんだったのか。こちらを読んで気が付くことができた。
自分の中にある母に対する欲求「もっと話を聞いて欲しい」「もっと親身になって欲しい」このような欲求(近親相姦的固着)があることにまずは気付かされた。
そしてこれが強いほど心の病は深刻になり、ここから解放され、心の中にしっかり母なるものが根付いた時、楽になるとのことだった。
引用>幼児期に母なるものに接することができなかった者は、生涯その満たされない空洞を持ち続けて生きていく覚悟を決めるしかない。
それしかないとしっかりと自覚することである。むしろそれをハッキリと自覚したときに、人生を誤ることもなくなる。道を間違えなくなる。
少々厳しいとは思ったけど、
相手から満たされることに執着し、恨んだり、不幸にのめり込んだりしてしまうことを望まないのなら
自分には愛に欠けた穴がある。と自覚し、そこから自分自身がどう幸せに生きていくか腹を括るしかないのだなと、少し喝を入れられたような気持ちになった。
これからは自分の中に自分自身で心の支えを作っていき、他人に左右されない幸福を少しずつ増やしていこうと思う。
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Posted by ブクログ
私はこれまで絵画を見るとき、前提知識がなければ楽しめないと思っていたし、絵画には見方の正解があると思っていた。しかし、絵画を鑑賞して感じることは人それぞれでよく、むしろ自分なりの解釈を持つことが大切なのだと知ることができた。
「アウトプット鑑賞」によって、絵から感じたことを言語化する方法を学んだ。例えば、人が描かれている絵を見ても、私はこれまで「人がいる」という事実だけを捉え、そもそも人が描かれていることに深く目を向けていないことがあった。ひとつひとつの細部に注意を向け、「どこからそう思うのか」「そこからどう思うのか」と自分に問いかけることで、観察力を深めていきたい。
本書が投げかける問いに沿って考えていくと、一つの絵に対して考察や疑問が自然と浮かび上がり、美術鑑賞とはこんなにも奥深いものなのだと実感した。これからは美術館などでさまざまな絵画に触れ、自分なりの見方や考えを大切にしながら、「アート思考」を育んでいきたい。