あらすじ
こんな考え方…あったのか!! 論理もデータもあてにならない時代…【マティス/ピカソ/カンディンスキー/デュシャン/ポロック/ウォーホル】20世紀アートを代表する6作品だけで「アーティストのように考える方法」が手に入る! 700人超の中高生たちを熱狂させた人気授業が書籍化!!
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Posted by ブクログ
アートの歴史と思考を時代背景から学べる作品。
自分の好奇心、愛情をそそげるものに対し、どのように考え、どのようにアウトプットするかが今の時代は重要。
そもそもアートの境目を考えることがアートでない。
どこからそう思う、そこからどう思うの思考を大事にしていきたい
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学校での教育は「答え」や「知識」を教える教育が多いが、美術は考え創造するアートを学ぶ授業が本質である、と分かった。
アートにも歴史があり、現代アートが何を思い創造されたのかが分かる。
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アートを見るうえでの視野を広げてくれる一冊!
数学の答えは「変わらないこと」に価値がありますが、アートの答えはむしろ「変わること」にこそ意味があるのです。
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年齢を重ねるにつれ、自然と何事にも型をはめて考えるようになっていたなと気付かされる本です。
アートが好きで、これまでフィーリングでなんとなく好きという気持ちで判断していましたが、なぜ?どこが?という問いに答えられない事に、この本を通して気付きました。
なぜ好きなのか?どう好きなのか?どう感じたのか?
この先の人生でもそういった探究心は大事にするべきと読み終わったら感じるはずです。
Posted by ブクログ
私の中の「アート」の定義をぶっ壊してくれた良書。アートを見るのは好きだけど自分はアーティストではないと思っていた。本書を通じて、自分の価値基準で考えることがアート思考であり、その結果「自分なりの答え」を生み出す人は、皆アーティストであると気づけた。そこには上手い下手、できるできない、正解不正解はない。今日から自分もアーティストになる。仕事においても「自分なりの答え」を提示して自らをアーティストと宣言していきたい!
Posted by ブクログ
現代美術の展開をとてもていねいにわかりやすく、しかもコンパクトにまとめて示してくれている。現代美術の見方を入口に、世界の見方や善い生き方を説教臭くなく説いて見事。ただ、巻末の「解説」はいかにもダイヤモンド社という感じで、やや鼻白んだ。
Posted by ブクログ
本書では、アーティストと花職人(他人の目標の為に手を動かす者)を明確にわけている。
自らの興味と探求の上で表現するのがアーティスト、写真家。
自らの興味と探求を持って写真を日々撮っているか、アート思考を持っているかを考えさせられる本である。
Posted by ブクログ
アート思考関連の本は色々あるが、身近に感じられる内容のものがなく、何冊読んでもピンとこない印象の本が多いが、この本の解説はわかりやすくアート思考に対する理解が少しできた気がする。この本を読んだら他のアート思考の本も理解できるようになった。
Posted by ブクログ
とてもおすすめ!
美術がこんなにも想像力を掻き立てられてワクワクする学問だったとは、、、
学生の時に出会いたかった。
これからたくさんのアート作品に触れて自分と向き合っていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
写真発明後に、今まで写実的な物を描いていた仕事が無くなって以降、アートの世界はどう変わったを教える本。ピカソとか有名な作品は出てくるがなぜ有名か知らなかったし、特に現代アートは全く知識を持っていなかったから、とても勉強になった。昨今、アート思考が重要視されている文脈も、AIの発展がアートの世界における写真の発明と似通う、という観点から、なるほどなと思った。確かに写真があれば写実的に描く必要は無いなぁと。
Posted by ブクログ
どんなことでもいい。
ふと心に浮かんだ「問い」に、もっと敏感でありたい。そんな思いが芽生えたのは、本書『13歳からのアート思考』によるものだ。
この本は、単に「有名な画家の功績」や「絵の見方」といった美術の教科書的な内容にとどまらず、「いま、あなたが何を感じているか」という心の動きに寄り添ってくれる。そしてその“感じる力”を、そっと育んでくれる。そのあり方に、私は並ならぬ価値を感じた。
私は今月、徳島県の大塚国際美術館を訪れる予定があり、少しでもアートの楽しみ方を深めたいという思いで本書を手に取った。しかしページをめくるうちに、惹かれていったのは「アートの知識」ではなく、「問いとどう向き合うか」という深いテーマだった。
実際に大塚国際美術館で絵画に触れたとき、写真にはできないことを絵は可能にする、その事実に強く心を動かされた。
たとえば《皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式》という作品。そこには、実際の式には出席していなかったナポレオンの母が、画家の手によって「存在」していた。事実を超えて「想い」を描けるのが、絵画という表現なのだ。そのロマンに、私は胸を打たれた。
このとき私は、「人の心を動かすものは、人の魂が込められたものであってほしい」と感じた。
もちろん、写真にも魂が宿る。写真家が刹那に込める情熱もまた尊く、人を感動させることができる。しかし絵画は、時をかけて描かれるぶん、画家自身が自らの精神世界や「美とは何か」という根源的な問いと向き合いながら形にしていく。そこに私は、無限の可能性を感じた。
本書で私が最も感動したのは、「問いは興味のタネであり、探求の根である」という一節だ。
この言葉に触れたとき、私はふと人類が地動説を証明するまでの長い歴史を思い出した。「星はなぜ動くのか」「季節はなぜ巡るのか」、そんな素朴な問いから始まり、教会の否定や迫害に抗いながらも、人々はその探求を手放さなかった。そしてついには、「地球は回っている」という天にも届くような真実の花を咲かせた。あの花は、無数の問いと命、そして感動が織りなした奇跡だと思う。
一方、現代はどうだろう。
情報があふれ、検索すれば正解がすぐ手に入る。AIやSNSは、私の好みにぴったり合った情報を提示してくれる。私たちは、あたかも好奇心を満たしているように感じながら、実は心地よい情報に囲まれて思考停止に陥っている。「感動のない知識」で満足してしまっていることが少なくない。
だからこそ、何か疑問が頭をよぎった時、その小さな「問い」を大切にしたい。答えがあるかどうかに関係なく、自分の頭で考え、想像し、自分の手で世界を広げていく。
その姿勢こそが、今を生きる私たちに必要なのだと思う。
Posted by ブクログ
芸術の見方なんてサッパリでしたが、これを読んで少しは理解することができました。
教科書にしてほしい、全国民に読んでほしい本です。久しぶりに恐ろしい本に出会えました。
Posted by ブクログ
小学生、中学生の頃に美術が嫌いだった人こそ読んでほしい。
大人になって忘れてしまった物事の捉え方、本来の美術の楽しみ方を再認識させてくれる本。
Posted by ブクログ
再びこの本を読みましたが、1回目とは違った発見があったり、理解が深まったりしました。とても刺激的で、固定観念が覆されました。
「すばらしい絵=上手な絵」という価値観に縛られていましたが、本書を読んで「すばらしい」の基準が広がったような気がします。これまでは、「美しさ」や「うまさ」で絵の良し悪しを判断していましたが、これからは、それだけでなく「何を伝えたいのだろう?」と考えたり、考えたことは「どこから思ったのか」、気がついたことに対して「そこからどう思うか」など、考えを頭の中で巡らせたりしながら、作品を見てみたいと思いました。
美術に関する知識も学べました。
20世紀のアートの歴史は、それまでの「あたりまえ」からの解放の歴史だということです。カメラの登場により、「目に映るとおりに世界を描く」というルネサンス以降のゴールが崩れてしまいました。
マティスは「目に映るとおりに描くこと」、ピカソは「遠近法によるリアルさの表現」、カンディンスキーは「具象物を描くこと」といった常識からアートを解き放ち、「自分なりの答え」を生み出しました。
デュシャンは《泉》によって、それまで誰も疑うことがなかった「アート作品=目で見て美しいもの」というあまりにも根本的な常識を打ち破り、アートを「思考」の領域に移した、ということを知りました。
ボロックは、《ナンバー1A》によって、アートを「なんらかのイメージを映し出すためのもの」という役割から解放しました。これによって絵画は、「ただの物質」でいることを許されました。
「アート」と「アートでないもの」との住み分けの秩序は、アンディー・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》によって見事にかく乱されることになりました。
鑑賞の手立ても、自分なりのものの見方・考え方を育むために有効だと思いました。
【アウトプット鑑賞】
●作品を見て、気がついたことや感じたことをアウトプットする。
・どこからそう思う?・・・主観的に感じた「意見」の根拠となる「事実」を問う
・そこからどう思う?・・・作品内の「事実」から主観的に感じた「意見」を問う
【作品とのやりとり】
●作品だけを見て、(作者の意図や解説をまったく関係ないところで)自分でなにかを感じとったり、考えたりする。
・作品から短いストーリーを紡いでみる。
【常識を破る鑑賞】
●意図的に、これまでとは少し違った角度から作品を眺めてみる。
・作品を「物質」として見てみたら?
・「行動の軌跡」として見てみたら?
・「視覚以外」を使って鑑賞してみたら?
作品に描かれた「イメージ」をまともに見るのではなく、ときにはこのような視点も取り入れてみる。
【背景とのやりとり】
●作品背景を知ったうえで、それらを“自分なりに考えて”みる。
中学校の美術教師である著者がアーティストのように考える方法を教えてくれる本。中学生でこの授業を受けられるのは羨ましい。
この本でお勧めされている方法で絵画を鑑賞すれば、世間で評価されている作品を同じように素晴らしいと思う事はできないかもしれないけど、自分なりに作品と向き合ったという実感は持てるように思う。
楽しい
私は美術の成績はあまり良くなかったのですがこの本を読んで、アートに対するハードルが下がり以前より楽しめるようになりました。
美術館で一生懸命説明文を読んで理解しようとしていたのですが、自分なりの解釈で鑑賞するというスキルがつきそうです!
少しだけ世界が広がったような気がして読んで良かったです。
Posted by ブクログ
アート思考についてわかりやすく理解出来た。
このVUCAの現代社会において、自分自身の問いとその答えを持つことの大事さとその技術をアートを通して学べることがわかりました。
実例として挙げられたアート作品の背景を知ることでアート史のアウトラインを知ることが出来ました。
Posted by ブクログ
とにかく美術館に行って頭を空っぽにして感想を述べまくりたい。
作者の発想や評論家のコメント、レビューを気にする必要は無い。感じたままに捉えて好きか嫌いかだけでもいい。そんな好きなアートに囲まれてるだけで幸せじゃないか。
子供に自由な発想を大切にして欲しいと思ってる親の発想が貧弱じゃだめでしょ。もっと気の向くままアートに触れよう。
Posted by ブクログ
アートという植物は興味の種からはじまり、空間的にも時間的にもこの植物の大部分を占めるのは、目に見える花でなく、顔を出さない探究の根である。
今まで物事を表面でしか捉えてないなと気づいた。
物を買う、どこかに行くにしても誰かの評価(口コミ)をたくさんみて、慎重になってしまう。この本でいくつか〇〇を書いてみよう。というものがあるのだが、こうしなければとやはり慎重になってしまう。正解はないはずなのに、すべき、すべきじゃないと勝手に何かに縛られていたなと感じた。
これからはもっと自由に、そして、自分の好きを大切にして他人の目を気にせずに自分の花を成長させたいと思う。
Posted by ブクログ
自分なりの答えが見つかる「美術の教科書」
論理もデータもあてにならない時代…
20世紀アートを代表する6作品で
「アーティストのように考える方法」がわかる。
美術館が好きな・興味がある人はもちろんのこと、これから絵画を楽しみたい人にぜひ読んでほしい一冊。
私も美術館巡りが元々好きでしたが、この本に出会いより興味を持つようになりました。
学生の頃は絵が上手い=美術の才能があると思っていましたが、実はそうではなかった。絵と同様に学校の義務教育で自然に植え付けられていた価値観はアートに限らず、仕事や人間関係でもあるのではないか。
大切なことは「周りの評価や考えではなく、自分の基準で自分の考えを持つこと」であると教えてくれた本です。
一部紹介
・アート思考とは、
「自分なりのものの見方でその作品を捉えて、自分なりの答えを手に入れること」
・絵をより楽しむための「アウトプット鑑賞」
Posted by ブクログ
最近よく耳にする「アート思考」とは何かを知りたくて、そして、アートを鑑賞するのは好きだけど、これで良いのかな?と思っていた所もあり、興味津々で読むことに。
6つのプラクティスを通して、簡単にアート思考を理解できる優れた本。それと同時に、自分が今まで考えずに色んなことを素通りしていたことにも気が付き、今後のアート体験が変わりそうな予感。自分の弱点を色々と気付かされました。
Posted by ブクログ
これから生きる上ので価値判断、解釈を学ぶ1冊。
どれだけ自分の考え方、とらえ方が凝り固まっていたかが
よく分かります。
アートの世界は無縁だと思っていた私ですが、
これからの人生をライフデザインしていく上で
とても重要な視点をもらいました。
Posted by ブクログ
アート思考について学べる本。対になる考え方として数学的思考がある。正解を探しに行くのではなく、答えを作る。
美術館には何度か足を運んでいたが、今までの自分は、何となくの自己満足や知識を習得すること、気晴らしのような趣味程度のものであったため、自分のこのような美術の見方に対する問いに刺さるものがあり、美術だけでなくモノそのものの捉え方自体も変えてくれる、そんな学びのある本であった。
素晴らしい作品とは何なのか、リアルさとは何なのか、作品はどのように見るのか、アートとはそもそも何なのか、何がアートで何がアートでないのか。自分が勝手に思い込んでいた常識やイメージ的な考え方を否定し、モノそのものを見るときに、自分の興味、好奇心、疑問をもとに、自分なりの見方で見ること、そして自分なりの考えを持つこと、自分なりの答えを出すことが大事であること学んだ。他人の考え方に依らず、自分の考えをしっかり持つようにしたい。
Posted by ブクログ
アートというものがよくわからなくなったけれど、自分の言葉でどこが好きなのかなぜ好きなのかを考えるようにはしようと思えた。
時代によって、「リアル」の考え方が違うということやカメラができたことで、それまで視覚からの写実が重要とされてきた絵画の世界が、マティスやピカソによって変わってきたこと、カンディンスキーやデュシャン、アンディ,ウォホールのやりたかったことなど、なるほどなぁ…と思うことがたくさんありました。
でも、やっぱり私は、ルノワールやモネやフェルメールが好きだなぁ
Posted by ブクログ
アートの見え方を教えてもらった
時代によって画家の立場も変わってきたし
ジャクソンポロックは 窓の外を描いているのではなく
床を描いているんだと
窓の奥だと色んなものが見えてきてさまざまなものが見えてくるけどと
床は奥深く見ても床であると
上手でなくてはならないというわけではない
画家の思いや愛がどこにあるのか
自分なりのものの見方、答えを探求する営みがアート思考
エジプトのお墓の中に描かれた絵は鑑賞されることを想定していない絵
死者の魂が永遠に生き続けると信じられていた古代エジプト
魂が生き続けるためには肉体が必要、そこでミイラにして保存させる方法を発展ささてちむた さらに財宝や副葬品は王が死後の世界の生活で用いるためのもの
なので腕や脚は同じ長さのものが2本ずつあって指も5本揃っていなくてはならない
目はしっかりあいていなければ死後の世界で主人に仕えられない
そのため 死後の永久的な生活に耐え得るリアルな姿で描かれていたそう
リアルさ っていろんな立場から見ることだ変わるんだ
Posted by ブクログ
アートは好きでよくみていて
でも、よくわからないから、作者の意図とか見て納得してる感じがありました。
でも、自分がどう感じるか、でいいんだ、ということがわかりました。
あと、いままでアーティストたちが、頑張ってアートを作ってきた歴史がわかってよかったです。
Posted by ブクログ
一つの答えを探すのではなく探究心が大事。
昔、画家はお金持ちや教会に雇われていた。
カメラの誕生により、いかに現実に近づけるかという絵画(写実主義)は終わった。
遠近法が必ずしもリアルとは限らない。見えていない部分もある。
説明文を読む前に、自分で作品を見て感じてみる。思うことは人それぞれ。正解はない。
アウトプット鑑賞。感想を文字にする。なぜ?どう思う?事実と意見。
美術作品の見方。美術館。