ビジネス・実用の高評価レビュー
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ネタバレ本書は、戦後日本社会の知識人や大学生を支えた「教養主義」という独特の文化と精神構造が、いかに形成され、そして崩壊していったのかを、社会学・教育史の視点から丹念に描き出した著作である。
竹内は、日本の教養主義を単なる「偉い本の読書」ではなく、「立身出世を志向するエリートが、人格陶冶を通じて、特権的な知的・精神的地位を獲得しようとする規範システム」として捉える。この教養主義は、旧制高校や帝国大学といったエリート教育の場で、「リベラルアーツ」の読破と、それに伴う「精神的な高潔さ」の涵養を求め、若者に強烈な価値観を提供した。
しかし、このシステムは、戦後の民主化と高等教育の大衆化、そして何よりも「 -
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ネタバレトッドが本書で冷徹に描き出すのは、西側諸国(アメリカ、ヨーロッパ)が不可逆的な衰退期に入ったという衝撃的な診断である。特にウクライナ戦争を、「集団的西側」の優位性が崩壊に向かうプロセスとして分析する。
トッドの論点の核心は、西側の敗北が軍事や経済の表面的な問題ではなく、精神的・人口学的な深層構造に起因するということだ。西側の精神的基盤であったカトリックの終焉(出生率の低下と識字率の向上による)が、普遍的なイデオロギーとしての求心力を失わせた。そして、低い出生率は、長期的な国力の衰退を不可避にする最大の要因であると指摘する。
西側が経済制裁によって崩壊すると踏んでいたロシアは、予想外の強靭さ -
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今すぐに真似できるものと、「将来こういうこともできるんだ!」「やってみたいな」の両方が詰まっている本
雑誌のような感覚の本。
でもエッセンスは詰まっている。
考えとなる主軸を紹介しつつも
どちらかというと具体例が多い本。
・四角いラグや四角い椅子
掃除のたびにズレが気になっては直すのが大変
→丸いラグ、丸い椅子にすれば、どう動かしても丸のままで気にならない!
・子どもが双子の中学生
→17〜18時を自分メンテナンスの時間にする
(美容院、ネイル、歯医者、整体など)
…この時間に休むことで、その後の活動が効率的に
★ビジネスホテルのラウンジ◎
(さつそくやってみたい)
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人の上に立ったあとは、もしくは権力を身につけたあとは、どう振る舞えばよいのか・・・。そういった悩みに対して明確に答えを出してくれる、そんな本です。
そもそも、権力は自分のためではなく他人や組織のために使うべきもので、そのためのノウハウや失敗例が豊富に説明されています。
今後の行動において実践したい言葉が詰まっています。特に、あえて自分を抑えて振る舞うパワーダウンという考え方や、役割に応じた行動・演技を求められる、という点は、きちんと言語化されていることも含め大変わかりやすいです。
リーダーシップ論の本はいくつか読んできましたが、こちらもよい本だったと思います。いつかその日のために読んでお -
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定期的に読み返すと良さそう。視座がかなり高い。
・収入は、サービスの量×質で決まる。お金のことを忘れてサービスに没頭するのが大事。
・5億円稼ぐオーナー、5000万円稼ぐマネージャー、500万円稼ぐ労働者というのが資本主義の構図である
・得意なことでなく、自分の好きなことを仕事にする。
→自分の好きなことを少しずつやること
走ること
話すこと
本を聞くこと
教えること
評価すること
好きな人と仕事をする
自由な心を取り戻す。
→自分が何をやりたいか知ることと、今やっていることを愛すること。
→今の仕事をより頑張ってみよう。そうしたら、好きなことに導かれていく。そのうえで、次のチャンスに飛び込 -
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特に夫婦間だけの問題解決法なだけではない。暴言を吐かれたり切れられたりした時はその場で何を思ってそんなことを言ったのかと相手に確認することが大事。以前はイライラしている人に何を言ってもしょうがないから、一旦我慢して、機会をとらえて触れるのがコミニケーションだと思っていた。そういう大人な態度を取るのが正しいと思っていたんですが、それは違うなぁって。まさに私もそう思っていた。
職場の人に対して言いにくい話題の場合は自分の気持ちが代弁されている記事をシェアしてみる。お互いに必要な知識だと思ったものはLINEなどで、どんどんシェア。生活知識の格差を作らないようにする。なるほど。家族LINEを活用したい -
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ネタバレ何よりも教育への熱い思いを感じる。
子育てとはあるが、教育に関するすべての内容について根拠を明確にしながら述べられている。非認知能力、高校の選択、教育関連の政策。
改めて思うのは、教育の効果は短期的にはわからないということ。このスピードがすべての現代においてそこが難しいこと。
自分自身、教育関係の仕事をして、かつ自分の子どもの子育てもしていて日々実感するが、これは効果的なのかということ。ちょっと時代遅れなんじゃないかな?と思うことも多々ある。
そして、何より共感したのは1番の教育への影響は教師の存在であること。いかに教師の質を保つか、引き上げるか。でも教師の質ってなんだ?
教育の質ってなんだ?