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豪胆な父とは対照的に内気な息子・柳井正は、大学卒業後、家業の紳士服店を継いだ。やがて店をカジュアルウエアのトップ企業「ユニクロ」へと急成長させるまでには、数々の失敗の歴史があった。株式上場、急成長、業績低迷の実態に率直に触れつつ、高品質の衣料を低価格で売る秘訣、広告代理店任せにしない宣伝戦略、透明性の高い人事など、独自の経営哲学を惜しみなく公開する。
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Posted by ブクログ
失敗すればさっさと成功に向けて次の行動に移せ。良い失敗は失敗の原因がはっきりわかっている。他職種の常識を取り入れて組み合わせてみるユニクロ理論。 まずは小さく勝負する。ユニクロも都会に発展していったのは、小規模ながらあらゆる競争に参加してきたから。 非常識と思えるほど高い目標を設定。 柳井社長の...続きを読む今があるのはまさにこのマインド。 商売の基本は速度。 確かに有名な鰻屋も即決即答な店舗経営をしてますからね。
成功した経営者の本を読みたくて購入。柳井さん、ユニクロにびっくりしました。2003年に出版された本だったけど、女性職員問題やインターネットの下りなどは今とほとんど変わっていないことに驚いた。 また、この本には失敗のエピソードがたくさんあり、やはり失敗から学ぶ、倒産しないくらいの失敗なら許される気持ち...続きを読むを学べた。 経営者十戒も参考になり、自分が会社の経営者になったら再読しようと思う。
「ユニクロ」を読んだ後だったので、柳生さんの考えや哲学者に対して理解が深まったと思う。印象に残った箇所は付箋でマークした
「一勝九敗」の真意は、会社を潰さずにいかに失敗ができるか。 失敗は行動からしか生まれない。 失敗を失敗と認め、何度も挑戦することが成長を創る。 「店は客のためにあり、店員とともに栄える」 ファーストリテイリングが体現する言葉だと感じた。 素敵な企業像。ユニクロが好きだ!
ユニクロの創業者である柳井正氏が、ユニクロをはじめとしたビジネスにおける失敗談や成功に至るまでの思考プロセスについて述べた書籍。 また再読したい。
ユニクロ誕生から、イギリスへ出店するまでの物語です。 「現実」はいつでも非常に厳しい。経営環境は目覚ましいスピードで変化していく。 成長なくして企業としての存在意義はない。 気になった部分は以下です。 ・商売とはこういうもの、実践そのものだ、と教わったのも父親からであった。父の姿をみてこれじゃい...続きを読むけないと思ったこともある。 ・番頭格の人まで辞めたときでさえ父は何も言わなかった。それだけでなく、ある日、大事な会社の通帳と実印を父から渡された。 実印を預かった瞬間「もう後戻りできない。任せられたら、絶対に失敗できない。ここで頑張らなければ」と腹を決めることができた。 ・紳士服は接客しないと売れない。カジュアルウエアは接客せずに売れる。ただし、売れるものは飛ぶようにうれるが、売れないものはぜんぜんだめだ。 ・ユニクロの原点:十代の子供たち向けに流行に合った低価格のカジュアルウエアをセルフサービスで提供できないだろうか。 ・ユニクロ郊外店舗をだしてわかったことが3つある。 ①カジュアルは年齢も性別の関係なく需要がある ②トレンドものよりベーシックなものに大きな需要がある ③商店街の一角にあるビルインなどのテナント店より、郊外型店のほうが、「買おう」という目的をもったお客様がこられるので買い上げ率がたかい。 ・メーカーから仕入れてくる商品は、安いが品質は二の次だった。こうなったら、自分たちで本格的に生産管理し、現地で直接作らないとだめだな、と思うようになっていった。 ・規模が大きくなると、ちょっとした失敗で取り返しがつかないことになりかねない。会社をつぶさないためには、本格的に経営を勉強しなければと思い、本を読み勉強した。経営コンサルタントや公認会計士などにも会ってみた。 ・株式公開をしたいとおもったのは改革を始めてすぐだった。会社の成長のためには、設備投資資金を得たり、出店地域確保はもとより、多くの有能な人材が必要だった。 ・日本の税制は急成長する会社を念頭にはおいていないのだ。これで残る道は、資金を得るための株式公開しかなくなった。 ・経営者と商売人はどう違うか。商売人は売ったり買ったりすること自体が好きな人、経営者とはしっかりとした目標を持ち、計画を立て、その企業を成長させ、収益を上げる人 ・目標は低すぎてはいけない。到底無理だと思われる目標でも、綿密に計画を立て、それを紙に書き、実行の足跡とつねに比較し、修正していく。大事なのはあきらめないことだ。 ・一般的には、チェーン展開し始めると、店舗が増えるにしたがって本部人員が徐々に肥大化していく。それは絶対に避けたかった。 ・信用も実績もない会社は、そういった悪い立地から出店していき、悪い土地を紹介されてもめげることなく付き合い、やがては良い立地を紹介してもらえるように実績と良い人間関係を作っていくしかない、と覚悟をきめた。 ・自分たちで仕様を決め、工場まで出向いて生産管理をやらないと、品質は絶対によくならない低価格で高品質の商品を本気で作ろうとしたら、自分たちっで最初から最後までやらざるをえないのである。 ・自分たちが送り出した商品の失敗を直視し、研究し、改善する。つねに「現場を知る」ことこそ、経営の原点だと今も考えている。 ・問題は、失敗と判断したときにすぐに撤退できるかどうかだ。 ・広告は実質がともなっていないと、広告そのものが無駄になる。 ・ファーストリテーリングのイノベーション:作った商品をいかに売るかではなく、売れる商品をいかに早く特定し、作るかに業務の焦点を合わせる ・必然性のないところには人は集まらない ・(フリースが)成功した要因を考えてみると、商品を絞りこんだこと、良質な商品を1900円という手ごろな価格にしたこと、そして新鮮味ある広告船団をしたことだろう。 ・極論すると、商売というのは実践である。経営も実践。 ・われわれにとってファーストとは即断即決という意味。間違ったり失敗してもいいから、早く判断して早く実践するべきだと思っている。 ・店長を最高の仕事ととらえ、店長の仕事を全うすれば本部にいるよりも高収入が得られる。このような仕組みを作らないと小売業は繁栄しない。 ・本部に入社してくる人は、将来経営者になりたいと考えている人が多いと思うが、そうでない人は本当の意味のプロフェッショナルを目指すべきだろう。 ・チームを組むには、まず、明確な目的や目標が必要だ。 ・実力主義以外で人を評価するということはできないと思っている。 ・成功よりもむしろ失敗のほうが勉強になる。一方成功というのは、ここまで可能性があるということを知らせてくれる、元気の源のようなものだ。 ・どんなときでも常に冷静に、そして客観的に市場を分析して、適切な判断をし行動すべきなのだ。 ・お客様と商品の接する現場の動きが分かっていなければ、的確な指示は出せないはずだ。現場と距離が離れれば離れるほど、仕事のための仕事をわざわざつくりだす危険性もある。 ・スピードがない限り、商売をやって成功することはない。 ・ほとんどの人が、失敗しているのに失敗したと思わない。だから余計失敗の傷口が深くなる。回復の余地なく失敗するということは会社がつぶれることを意味する。会社をつぶしてはいけないということがすべての根本だ。それをわかったうえで、早く失敗しないといけない。 目次は以下です。 はじめに 1 家業からの脱皮 2 挑戦と試行錯誤 3 急成長からの転換 4 働く人のための組織 5 失敗から育てる次の芽 あとがき 経営理念の解説 株式会社ファーストリテイリングの軌跡 文庫版あとがき
ユニクロの創業者柳生さんの、創業からの紆余曲折を書いたもの。会社経営の方法や創業者の苦悩など、上の立場の人向けの内容がメインかと思ったが、意外と販売員目線での内容も多く、店長の心構えなど、経営する側の経験を通して考え抜いたことを熱く語られていて、販売を職業にしているものとして、とても共感できる部分も...続きを読む多かった。 世界で競争できるジャパンブランドのアパレルとして、今後ももっと発展していくことを期待したい。自分自身も、今後さらに応援していきたいと思う。
日本を代表するカジュアルウェアショップ「ユニクロ」創業者・柳井正さんが、「ユニクロ」を世界的企業にした迄の軌跡が書かれた本です。タイトルの「一勝九敗」の通り、多くの挑戦と失敗が有った様ですが、試行錯誤、負けん気、そして持ち前の行動力で多くのピンチを切り抜けてきた柳井さん。本当に細やかですが一消費者と...続きを読むして、これからもユニクロを応援出来ればと思いました。
規模を大きくしていく中で、経営について自分で勉強しながら”こういう組織であるべき”と”どうすればそう在ることができるか”を自分たちで考え作り上げていったからこそ、「ザ・日本企業」とは違う組織になったんだろうなぁと。 現場で改善、規模の拡大、海外展開など大きくしていくなかで何を考えどう行動したかが詰ま...続きを読むっている一冊でした。 ザ・日本企業の一社員より。
成り行き、思考、行動、自分の強い芯を持って活動している柳井正さんの信頼のある人間性、どんなアクティブな若者にも負けない行動力に感化され、活動意欲が急加速しました。ありがとうございますと言いたい
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一勝九敗(新潮文庫)
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