ビジネス・実用の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
リアル本にて。
神保町の東京堂書店で購入した。
本書はタイトルにある通り、「質問」をテーマにしている。
しかも、ただの「質問」ではなく「問い返し」、すなわち、「質問」に対する回答を受けて、更に関連する質問をしたり、補足説明を求める行為に焦点を当てている。
「問い返し」には、「質問」よりもさらに主体的に考える力と主体性が求められる。とある。
それはそのとおりとして、私はさらに、思考の瞬発力のようなものも求められると考える。
相手の回答を主体的に聞いて理解し、瞬発的に深く考え、次の疑問を瞬間的に言語化し、「聞き返す」。
周りを見渡してみて、これができていると感じる人って驚くほど少ない。
それぞれの -
Posted by ブクログ
かなり長かったけど
途中から加速し最後は一気に、という
小説であればよくあるパターン
感想に替えていくつか引用を
『話すことは離すことでもある。過去を物語るのは起きた出来事を現在から引きはがし、過去に置いていくためです。
…
カウンセラーの手助けを借りながら、破局を生き延びる。すると、人生のある時期が終わっていたことに気づく。古い物語がかつてのものになっている。昔から続いていたものが過去形になる。』(P419)
『一人ひとりの心は決して文学を手放さないし、遠くには聞こえないような小さな声で物語を語り続けることをやめません。
…
物語のない人に、僕は出会ったことがない。』(P420)
『 -
Posted by ブクログ
言わずと知れた名著『純粋理性批判』のさわりを少しだけ。
人間の経験を経験たらしめる秘密のベールを紐解いていく。超自然的で形而上学的な概念や存在は我々の直感を超越してしまうゆえにそのブレーキの効かない理性に制限を作る、というよりも焦点を絞ると表現した方が適していそう。
時間と空間がアプリオリに与えられているからこそ感性が生まれ、主観と客観が入り混じるこの「世界」で体験を得ることができる。
物自体を見ることは不可能、その懐疑的思考が後の現代哲学を生み出す礎石ともなっている。
もちろん、批判哲学というすべての理性に対する基礎的学問を生み出すカントの言い分にはフッサールの現象学にも通じる。
ヘーゲルは -
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。