ビジネス・実用の高評価レビュー
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博報堂のまわし者と言われたポンコツ社員が、会食一点突破で成り上がる過程で身につけた、会食のコツ集。会食とは、経費を使って、ビジネス上の差異を生み出す食事会。ビジネス会食は「自分が相手をどれほど大切にしているか」を伝える場。会食の場では明確なビジネス意図を見せて情報を引き出そうとしてはならない。目的達成はその後のフォローアップで。会食はその後のビジネスリスクを低減するが、不祥事後の会食は悪手。日程調整は1秒たりとも寝かせてはならない。自社上位役職者から調整。最低1ヶ月前から日程調整。候補の会食エリア、日時、時間調整希望有無、アレルギーの伺い。社内で予算上限確認。指定ビール銘柄は、三菱系はキリン、住友系はアサヒ、三井系・芙蓉系はサッポロ、三和系はサントリーのことが多い。会食相手のタバコの銘柄をメモっておき、事前にストックし、切れた時に出す(やり過ぎに思うけど、著者の本気度が垣間見えて引きながら尊敬)。食べログは店の概要情報・空席確認用、Googleマップはハズレ回避用(投稿者数が30件以上あるのに3.3未満など)など複数情報を勘案。競合との会食バッティング。受けた恩をゲストの家族向けの手土産か本人向けのプレゼントかでお返しする。ビジネス会食の場で若手に求められるのはチャーム。700m以上のゲスト移動はタクシー。菓子折り持参の謝罪は形式的に見えるのでやめて、誠心誠意謝罪。とんでもなく細かい気配りやテクニックが言語化されていて、ありがたすぎる。こういうのは口伝や経験で体得していくことを求められるのが世の常だと思っていたので、助かる。筆者のずば抜けた素直さと行動力、すごい…
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レバレッジリーディング。自分の人生を変えた本の一つだ。レバレッジが効くものに投資することの面白さは、仕事が飛躍的にできるようになっていく事で体感した。最速で成長する為に、本をどんどん読もう。年間200冊を15年。もう3000を超えた。そろそろ、好きな本だけをじっくりと読むことにしようかなと思っていたところだったので、本書がポトンと落ちてきた感じだ。
まず、流動性的な知性、瞬発力、地頭、みたいなものと、結晶的な知性、経験値からくる判断やアイデア、確かに後者に重きがおかれるのが人生後半戦だろう。まず、過去の勝ち方を捨てることが大事だと説く。
いま伸びている曲線があるうちに、もう一つの曲線を作っていく事で、さらに異なる成長の波に乗るイメージ。これは興味をもつ、変わること、面白がることによって、徐々にシフトしていく。頑固おやじになってはいかんという事でもある。
気合いではなく、知識を入れることでやろうという意思が出てくる。しばらく立つと薄まるその意思を、また新しい知識を入れる事でリフレッシュする。これを体のOSを入れ替えるという表現をしているのは、さすがテックの草創期を支えた本多さんだからだろう。
料理、寿司を始めた彼は、ボコボコにされた。柔術でもボコボコにされた。つまり、50台後半でボコボコにされる経験こそが、彼が一気に買われた瞬間だったということだ。やりたいことは、誰にでもある。音楽、スポーツ、料理、アート。
自然と決まってくる社会における役割、家族の中での役割、こういうひとという観念的な自分をある意味で捨てる。過去を捨てるのではなくて、過去と同じでなくてもいいという考え方はまさにその通りだと思った。いつまでも、ギラギラしているという風に言われる事って、きっとそういう事なんだろう。スポッとハマって、そこに安住する事なく、そこから出ることをむしろ楽しむタイプ。若いよね、という風に言われるのもそうだろう。社会がはめてしまうこういうひとというレッテルを、思いっきり飛ばして行こうぜ、そんなメッセージを受け取った。20年前に受けた衝撃を、セカンドハーフ戦略として昇華させる、この人はやっぱりギラギラしているんだろう。 -
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ネタバレ最高の本。
・本当に忙しい人は調査に協力できないから、忙しさの調査は暇人から集めたデータ
・現実を直視する事は何よりも効果的な時間管理術
・あえて「やらないと」決める事、全てが片付いて完璧な時間が手に入るというのは、ただの幻想
・闘病体験はすべらしいという人が多いのは人生の有限性に直面するから
・思い切って一つを選ぶ事で捨てる喜びを感じる
・現実は思い通りに行かないを理解した時にさまざまな制約は苦にならない
・どんな仕事でも予想より時間がかかる、ほふすたったーの法則
・不安から解放されるための秘訣は未来はけっして確実ではないという事を受け入れる事
・メキシコの漁師の話
・仕事はいつでも逃げ込むことができる安全な隠れ家
・絵画を3時間じっとみる
・問題を楽しむ
・少しの事を続けたほうが成果が出る
・オリジナルは模倣から生まれる
・たっぷり時間をかけて成果を得る
・ノマドは本来何よりも集団行動、社会性を重視する死んじゃうから
・ハーディグは個人の自由じゃなく社会に管理された時間が大事だと言った
・時間の価値は量じゃなく誰かと過ごすこと
・時間は自分の物になり過ぎないくらいがちょうどいい
準備は一生終わらない、
不完全な状態を受け入れ、
少しづつやる事。
人生は4000週間しかない -
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自殺について 他四篇
著:ショーペンハウアー
訳:藤野 寛
出版社:岩波書店
岩波文庫 青632-1
考えさせられる書でした。大変参考になりました。
最近まとめ直されたものなのだろうか、冒頭に「余禄と補遺」からの訳出とある
読み進めるにつれ、ショーペンハウアーは、唯物論者であることがわかる。
また、期待しない悲観論、徹底したリアリストでもある。
キリスト教にある救いのもとにあるのは、どうしようもない、性悪説であると感じました。
冊子は薄いのですが、辛辣な表現を含めて、心に刺さる箇所がたくさんありました。
気になったのは、以下です。
死後
・死後の存続についての回答
最も適切で、またさしあたり最も正しい回答とは、「死んだ後には、君が生まれる前にそうであったものとななる」 まったく、気がきいている
・永遠の存続ということはいかなる個人もふさわしくない。個人は死とともに滅びる
・現在には2つの側面がある
客観的な側面と、主観的な側面だ
世界は私の表象である、という私の冒頭の文からは、さしあたり、まず私がいて、それから世界だ、と続く
苦痛と快楽
・苦痛に対するわれわれの感受性はほとんど無限なのに、
快楽に対する感受性は狭く限られている
・われわれの意思に立ちはだかり、衝突し、それに逆らおうとするものは、すべて、不愉快なものや苦痛をもらたすものは何であれ、われわれは直かに、すぐさま、とってもはっきり感じ取る。
・悪しきものは、それこそ積極的なもの、それ自体を感知可能とするものだ
それに対して
良いもの、すなわち、すべての幸福、すべての満足は消極的なものだ。願望が存在を終え、痛みが消えたことでしかない
・喜びは期待をはるかに下回り、苦痛は予想をはるかに上回るように感じるとしたものだ
・労働、難儀、骨折り、苦境は、ほとんどすべての人間にとって、人生の全体を通じての宿命である
・世界は苦境と悲嘆の舞台でしかなく、最も幸せな場合ですら、退屈以外の何ものではない。
・個人の根底にあるのは、罪深いもの、倒錯したもの、原罪の下に理解されてきたもの、それ故にこそ人間が死の手に堕ちてしまったものである
自殺
・あの手この手を使って長引かせようとするほどに、人生に執着すべきではない
・生きるがゆえのおそろしい事柄が、死ゆえの恐ろしい事柄を上回るに至れば、人間はたちまちその生に終止符を打とうとするという事態が全体として見出されるだろう
生きようとする意志
・生きようとする意志の肯定と否定とは、ただの意志すること、意志しないことである
・ギリシア人の倫理と、ヒンズー教徒の倫理には際立った対照がある
前者は、幸福な人生を送る能力を身に着けることを目的とし
後者は、人生からそもそも解放され救済されることを目的とする
・旧約聖書は、人間を律法の支配下に置くが、この律法が救済に導くことはない
新約聖書は、律法を不十分なものと宣言し、それから離反する。人は信仰と隣人愛と自己自身の全面的否認を通じてでないと、恩寵の国にはたどり着けないと説く
・旧約聖書から新約聖書への移行とは、単なる道徳的美徳から生きようとする意志の否定への移行である。
・女性は、生殖行為の最中に不意打ちされると、誰もが恥ずかしさのあまり消え入りたくもなるのに、
妊娠は恥じらう気配などかけらもなく、それどころか、一種の誇らしさすら示して見せびらかそうとする
・性交は主要には男性の事柄であり、
妊娠は女性だけの事柄である
子供は、父親から意志と性格を、母親からは知性を受け取る
・不正な行為、悪意ある行為は、それを実行する人にあたっては、彼の生きようとする意志の肯定の強さのしるしである。
したがって、真の浄福である生きようとする意志の否定、それに伴うこの世界からの救済は彼から遠く隔たっているのであり、そのへだたりのしるしでもある。
・人生はあくまでも、われわれに課せられた新しい教程と見なされなければならない
・幸せな人生など不可能である
人間がせいぜい到達しうる最高の幸福は英雄的な人生行路だ
西洋人でもたどりつくのは、仏教的な一切苦、つまり、人生は自分の思い通りにはならない、ままならないという結論にたどりつくのである。
目次
凡例
われわれの真なる存在は死によって破壊されえない、という教説について
生存の虚しさについての教説への補足
世界の苦しみについての教説への補足
自殺について
生きようとする意志の肯定・否定についての教説への補足
訳注
訳者解説
ISBN:9784003363270
出版社:岩波書店
判型:文庫
ページ数:164ページ
定価:700円(本体)
2025年05月15日 第1刷発行
2026年02月16日 第2刷発行 -
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竹田恒泰氏の「現代語 古事記 第二版」を読んだ。
中身は、上つ巻、中つ巻、下つ巻の3部構成になっている。
上つ巻は、神の代の物語。
中つ巻は、神と人(天皇)の代の物語で、両者を結ぶ役割を担っている。
具体的に言うと、初代神武天皇〜第15代応神天皇までの物語。
つまり、神の子孫が天皇であるというスタンスの物語。
下つ巻は、完全に人(天皇)だけの代の物語。
具体的に言うと、第16代仁徳天皇〜第33代推古天皇までの物語。
それぞれの巻で、興味深かったシーンを紹介したい。
上つ巻で、印象的だったのが「国生み」。
伊邪那岐神(いざなきのかみ)と、伊邪那美神(いざなみのかみ)の男女の兄妹であり、夫婦の神が行ったこの「国生み」。
驚きました!!いきなりの、エロ描写!!
日本最古(712 年)の官能小説
他に気になったのが、事あるごとに、詩が読まれること。
これまた、日本最古のミュージカルと言える遊び心。
他に興味深くて面白いと思ったのは、伊邪那美神に「見ないで下さい!」と、言われて、伊邪那岐神は、当然気になるから見てしまった結果、そうです!あれです!「鶴の恩返し」です!祟りで、人に寿命があることの起源になってしまいました。
あとは、邇邇芸命(ににぎのみこと)が別嬪の娘との結婚を許されて、その父親がセットで嫁がせた姉ちゃんが、もの凄っっーーく醜くて、速攻で送り返した。
その結果、祟りで天皇に寿命が与えられてしまった。
神なのに、異様に人間味が溢れているところが、好感持てた。
中つ巻で興味深かったのは、倭健命(やまとたけるのみこと)。
倭健命の兄貴が、宮中の行事に真面目に出て来ないので、父親の景行天皇から、「お前から兄貴に教え諭しなさい!」と言われた。
それから5日たっても兄貴は出て来ない。
天皇:「何で兄貴は出て来ないんだ?」
「ちゃんと教え諭したのか?」
倭健命:「すでに言い聞かせました!」
天皇:「どのように言い聞かせた?」
倭健命:「明け方に兄が厠に入った時、待ち構えてつかみ潰して、手足を引き裂いて、袋に包んで投げすてました!」
言うこと聞かねぇ〜からって、兄貴殺しちゃったよこの人。
怖すぎるんだけど!?
それじゃあ、兄貴出て来れないよね!!
下つ巻で興味深かったのは、第21代雄略天皇。
この天皇も、倭健命の再来かと思わせる凶暴な人。
私が印象に残っているのは、そこだけではなく女性関係。
天皇が遊びに出かけるたある地で、可愛らしい童女に会った。
すっかり気に入った天皇は、嫁にするにはまだ早いので、「あなたは男に嫁がずにいなさい。もう少し大きくなったら、今に宮中に召し抱えることにしよう!」と約束した。
その後、雄略天皇はすっかりその約束を忘れてしまった。
可愛らしい童女は、すっかりお婆ちゃんになってしまった!!
女心をもて遊んで、罪作りな雄略天皇だ。
「現代語 古事記」を読むまでは、神が日本列島を作って、その子孫が天皇である!!
と言われても、にわかに信じ難いと思っていた。
しかし、大和朝廷を作り上げた人物は確実に存在して、その人が初代神武天皇ならば、辻褄が合う。
神の代の物語は、日本に文字の無い時代の話だから、とってもユーモアがあり、これはこれでありだと思えるようになった。
また日本は、天皇家が、地方の豪族と争うことなく、話し合って婚姻関係を結ぶことによって統治してきた、世界的にも稀有な国であることもわかって、とても良かった。
「現代語 古事記 第2版」は、全日本人が読むべき本だと思った。
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Posted by ブクログ
幸福は蓄積しない、穴の空いた財布のように抜け落ちてしまう。何か大きなことを成し遂げても、次、次と人間は求めてしまう。
自分が嫌々差し出した代償に対して、期待したものが得られないと人間はそれを我慢していると感じ、ストレスになる。
反対に、自分が好きなことだからと目標を持って、消費するエネルギーや伴う苦難に関して、人は無意識に我慢しているとは思わない。ここにすごく納得できた。
努力と我慢の違いのところ、これは中学生、高校生くらいのうちから知っておきたかった。
昔の自分は他人に認められるためにのみ勉強、留学、インターンなどをやっていたけど、努力していると当時は思っていた。しかしあれは我慢だったとわかった。
なぜなら今継続している筋トレが全く苦ではないから。別に他者と比べもしないし、筋トレをしていない人を見下しもしない、ただ自分が満足するためにやっているから。
著者が筋トレや運動をしているため、かなり共感できる部分が多かった。