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哲学のもっとも根本的な問題の探求をめぐるアリストテレスの一群の論文を集録したもの。千数百年にわたって西洋の世界観に決定的な影響を与えたばかりでなく、西洋哲学の多くの基本概念を生み出した著作で、そこに示される問題分析の態度や発展流動する弁証法的思考方法は永久に研究者の模範となるものである。
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Posted by ブクログ
高校生の時、タイトルの意味が分からなくて、けどなんとなくカッコよく感じて手に取ったのが出会いでした。 以後、一生モノの本になりました。 なぜ、「一生モノ」かと言うと、まだ読めていないからですw 青春時代には、様々な本と出会い、人生観を揺るがし、進路さえも決定づけた、文字通り一生モノの本に出会...続きを読むう人もいることでしょう。わたしにも、そういう意味での一生モノの本は他に存在します。 けど、読みたいけれど読めずにいて、「いつかは読めるようになってやるゾ!」と思い続けている意味での「一生モノ」の本があっても良いのではないでしょうか? どちらの意味だとしても、青春時代には、そういうガツンとくる本に出会って欲しいナ、と思うオバチャンなのです♡ あ、読めていないこの本ですが、高校生の時に出会って良かったことが一つありました。 それは、形而上学と形而下学があることを知ったことです。 要は、形而上学は哲学(厳密には哲学の一分野)で、形而下学は物理学だということです。 訳してみると簡単に分かります。MetaphysicsとPhysicsですから。 高校の教科でいえば倫理と物理、文系科目と理系科目、全然別の分野だと思っていた教科がグッと近く、目から鱗が落ちた思いで感じたことをおぼえています。 近代以降に分化が進む自然科学の元を知った気がしました。アリストテレス、さすが万学の祖! 高度化・細分化が進む諸学問ですが、迷った時には(キリスト教以前のものである)古代ギリシア哲学・科学・政治学などを眺め直すと、頭の中が整理できることがあるのでオススメでもあります。そういう意味(価値)としても「一生モノ」と言えるかもしれません♡
実体と形相の関係、区分、物事の究極の原因等、アリストテレスの知性が光る代表作第1巻。師匠だったソクラテスの「無知の知」が彼にも受け継がれていると感じる。その意味でアリストテレスは物事の究極の原因を「動かす者(=神)」とした。つまり、私たちにとって究極の原因(=神)は分からないという意味で「無知の知」...続きを読むを思い知らされる。
全部は読み切れなかった 下巻に収められている11巻、12巻が、概要になってる部分もあるのでそちらで誤魔化す 読んだところは面白かった 文庫で新しい訳が出るのを期待 なんで昔の人はこんな訳を良いと思ってたんだろうか 学問として格調高くするのに、形から、っていうような考え方やん 格調高いのは、...続きを読む言葉遣いでなくて内容で充分 光文社さん、よろしく!!
ミレトス(現トルコ)。哲学発祥の地。ギリシアの植民市で、ギリシア文化の影響が比較的弱く、自由な気風。さまざな異文化が混在。ギリシア人は自然(世界)は神々により創られたと考えていたが、異文化の人々は別の神話(創造の物語)を持っていることに気付く。地域に関係なく当てはまる(神に頼らない)万物の根源(アル...続きを読むケー)を考え始める。水(タレス)、原子(デモクリトス)、数(ピタゴラス)、無限なるもの(アナクシマンドロス)、空気(アナクシメネス)。 同一人物であっても、時の経過とともに老いていくから、同一人物でない。誰も同じ川に二度入ることはできない。万物は流転する。ヘラクレイトス 牛に手があれば、牛に似せて神の姿を描く。馬に手があれば、馬に似せて神の姿を描く。クセノパネス 人間の魂は天上界にいたものが地上界に降りてきている。輪廻転生を繰り返している。永遠不変の本質も天上界にある。人間はそこで永遠不変の本質を見ている。地上界ではそれを思い出すことができない。正確な円や正義や美を理解できるのは、人間が永遠不変の本質をたまに思い出すから。プラトン▼事物の本質は、天上界にあるのではなく、事物そのものの内にある。事物の本質はそれが何であるかを表す「形」にある。コップの本質は水が飲めるその「形」にある。ちなみに、事物は形と素材で成り立っている。コップは水が飲める形とガラスという素材で出来ている。アリストテレスAristotle 〇エイドス。訳語「形相」。 〇ヒュレー。ものの素材。訳語「質料」。 神話、虚構の物語、語り伝えられたもの。ミュトス▼論理、理性、言葉、秩序。合理的な考え方。拾い集めるもの。ロゴス 五感によって得た独断的な思い込み(ドクサ)。理性を使って判断した客観的な知識(エピステーメ)。 観念主義。世界を形作るのは物質ではなく精神。人は天上界でイデアを見ている(プラトン)。自我は知覚の束(ヒューム)。世界はモナドで出来ている(ライプニッツ)。宇宙は精神をもった1つの生命(シェリング)。精神が歴史を動かす(ヘーゲル)。 物質主義。世界を形作るのは精神ではなく物質。万物の根源は水(ターレス)。世界は原子で出来ている(デモクリトス、エピクロス)。生産関係が歴史を動かす(マルクス)。世界は物質でできている(自然科学者)。 多くを知ることよりも、多くを考えることに専念すべき。デモクリトス 哲学、政治、詩、技術。並外れたところを示した人間はすべて憂鬱症である。『問題集』
世界の原理とそのありようをどのような形で理解すればよいか、アリストテレスがプラトン含めた過去の説とその課題も紹介した上で自説を展開。うち上巻は世界の構成要素(質料&形相)とその動的姿(生成と消滅&可能態→現実態)について解説。
なんとか、なんとか通読しきった。 寄り道、道草、遠回り、ゆっくり回ってきたとはいえ、まさか2年もかかるとは思わなんだ。 プラトンの『国家』から一足飛びに弟子アリストテレスへと進んだが、アリストテレスが記した膨大な記録・著作のうち、これが頂点であり集大成である。(より厳密にいえば下巻がハイライトであろ...続きを読むうが。) 従って、本書の前に、『アリストテレス全集』を一通り読んでおくくらいのことをせねば、アリス氏の言わんとしていることはつかめようもないだろう。 具体と抽象という概念がある。 具体は、例えば人間だとか、ライオンだとか、犬といった個物だ。 そしてそれらを包括する、「哺乳類」という概念がある。 この上位概念が、抽象にあたる。 爬虫類だとか、鳥だとか、そうした別の抽象概念をまとめて、「動物」になる。 しかし「動物」という、生き物が個別にいるわけではない。 まぁこうした、抽象的な話を、乗算して煮詰めに煮詰めたのが本書と言っていいだろう。 人間どころか、数字、言語、天体、神、音階、建築… そうした個別具体をまとめた、先にある抽象概念を、さらに上の段階でまとめて、更にその上の抽象から、「この世の本質とは何か」を突き詰めていく。 この形而上学では、その、既にまとまった抽象概念をこねくり回してさらに上位の「実体」(ウーシア)を導き出そうとする段階のものであるから、初っ端から悉く抽象的で、とかくイメージが付きにくい。そりゃそうである、抽象とは形のない概念であるから、イメージ=図像など得られようもない。 可能性として、あらゆる数字が収まり得る、代数のxやらyやら。 こうした抽象を、数学では論理で計算していく。 アリストテレスも、様々な主張を矛盾律など論理で反駁し、消去法で別の可能性を潰していく。 この数学、弁論術などに秀でた彼だからこそ、膨大な知識を統合して捌けるというものだろう。 数学がアキレス腱である私には望むべくもない。 良い本は様々な読み方が出来るものであるらしい。 本書の場合、一つは、「実体(=本質)」を徹底的に追い求める探求の書であるが、通底して刺さっている串は、アリストテレスの氏、プラトンへの批判である。 「感覚的に知覚できるこの物体と、その本質が離れているという主張は納得できん!」というわけである。 人間を形容する、エイドスに本質があり、それが人間とは別に存在するというが、 本質は知覚可能な質料と離れてはいないはずだ。こうしてプラトンのイデア論は却下される。(あくまで私の理解である。) タレスから始まり、あらゆる過去の学識者の意見を総合し、論理的に批判し、最上の結論を導き出す。 そして完膚なきまでに、師を乗り越えようとしているのである。 この道筋を忘れずにいると、結構ついていける。 元々難しいこのテーマを、当時の文化や概念を知らぬ現代人が読もうとするという高難度課題を、さらに今となっては馴染薄い語り口で訳すものだから鬼畜である。 古代ギリシャ語を翻訳した訳者、井隆氏には脱帽だが、しかし苦しい。 正直なところ、なんとか読み通せたというだけで、論拠をきっちり消化できたかというと自信をもって否と言える。消化不良も甚だしい。 しかしとりあえず、主張の大枠と、彼の意図や文体の癖はつかめた。 内容の重厚さ、高尚さ、影響力、全て満点であるが、如何せん飲み下しにく過ぎる訳と、不完全燃焼さも相まって、失礼ながら★3とさせていただく。 下巻に進む前に『アリストテレス全集』のカテゴリー論・命題論辺りに目を通しておくつもりだが、最も美しいとも称されるアリストテレスのフィナーレを楽しめるかどうか、他人事の如きとなるが、見ものである。 いざ。
翻訳の限界か、訳語のゆらぎが大きく論旨を追うのが難しい。参考資料として手元においておき、別途入門書を紐解くのが吉。
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出隆
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