あらすじ
「なぜ」と聞かずに「いつ」と聞く。40年超の対話のプロが熟練の経験を文字化した「解釈のズレを取り去る方法」=事実質問術を紹介。賢い人ほど、淡々と事実だけを聞き続ける。誰もと正確に話し、最速で問題を解決する唯一無二の手法。「なぜか話が通じなかった」経験がある人のための知的質問・対話のセンスを養える一冊
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Posted by ブクログ
事実を確認できる質問方法をまとめた本。
どうにでも答えられる(その場で適当に考えて答える)なぜ?ではなく、いつ?どこで?だれが?どのように?どれぐらい?の事実を聞く質問に変えることで、空中戦ではなく地上戦になり、しっかり事実を確認できる。
質問マニュアルも充実しており、実践的な内容だと思う。早々に活用していきたい。
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何故と聞くと、それはその人の意見を聞くだけで、事実から遠ざかり、問題の解決からも遠ざかってしまう。かなり衝撃だった。
whyとhowを避けるというのを心がけたいと思う。会議の空中戦(思い込み意見の戦い)と地上戦(事実ベースのやりとり)というのも面白かった。
問題は解決させるものという意見は、心に響いた。
※底本と思われる、対話型ファシリテーションの手引きを読んでの感想です。
Posted by ブクログ
事実を聞く それ以上に「いつ」
なぜ、と聞くとその人の解釈や言い訳が混じる。
私は根拠を示して私はこう判断したと前振りをして
何がありました?と具体的事実を聞く。
私の感性、正解。
Posted by ブクログ
書いてあることはシンプルのようだが、事例も多く、考えながら読むと勉強になる。
日常会話でも「やってしまっているな」と思う事例も多々ある。
本書を読むことで、こうした会話のつまづきが少しでも取れたら、と思う。
定期的に読み返したい。
・「なぜ」と聞くことは話のずれ、相手に言い訳を強要、会話のずれの原因になる。
・「物事に因果関係がある」という信念自体が思い込み
・「なぜ?」と聞きたくなったら
①「いつ?」と聞く
②「YES/NOの過去形」に変える
③「どう」と聞かずに「いつ」「どこ」「誰」と聞く
④「いつもは」ではなく「今日は?」
「みんなは?」ではなく「誰?」と聞く
⑤次の質問に困ったら「他は?」と聞く
→過去形、時間・主語を意識しよう!
・「どうでしたか?」は知りたいことが具体的に思い浮かんでいない
◎答えやすい質問にする
・思い出すだけで答えやすい質問に
・ワンポイント介入◎
「私は鈍物ですから、その話、いまひとつ理解できません。具体的な例を挙げていただけると嬉しいのですが」
「そういうことが以前もあったようにも私もものですが、この頃も物忘れがひどくてなかなか思い出せません。いつのことでしたっけ?」と低姿勢で
・当事者は誰なのか確認
⓪相手の回答を自分の言葉で言い直すのは厳禁
①「問題」を語り始めたら、「いつ?」から始める
「1番最近は?」「1番最初は?」
②「そもそも解決したいの?」と聞きたくなったら「これまでに何か対処した?」と聞く
③どうしていいかわからない」と言われたら、「他の誰かに聞いてみた?」と聞く
④「本当に問題なの?」と聞きたくなったら、「誰が、どう困ったの?」と聞く
⑤「一体なぜその選択をしたの?」と聞きたくなったら、「他にどんな選択肢があったの?」と聞く
⑥「〇〇が足りない」と言われたら、「いくら/いくつ足りないの?」と聞く
⑦「できない」と言われたら、「それをやるのは、誰が決めたんですか?」と聞く
⑧「わかっているのにどうしてやらないの?」と言いたくなったら、「軽く微笑みながしばらく相手の目を見つめる」
①聞いたことは、忘れる
If I hear it, I will forget it.
②見たことは、覚えている
If I see it, I will remember it.
③ やったことは、身につく
If I do it, I will know it.
④見つけたことは、使う。
If I find it, I will use it.
Posted by ブクログ
以前読んだ『ゆるストイック』にあった、以下を考慮すると、わかりみが深い…。
『「日本人の約8割が小学校高学年の国語と数学の問題を正しく解けない」』
『メラビアンの法則が示す通り、人間のコミュニケーションにおいて言語が相手に与える影響はわずか7%程度』
両者間で確実に「接地」した質問が必要ということか。
(『言語の本質』で「接地」という概念に触れたが、この本ではかみ合わない会話を「空中戦」と言っているのも面白い)
Posted by ブクログ
部下との対話力を上げるために購入。
エンジニアで5なぜをやり慣れていることもあり、当然のようになぜと詰問していたことに反省。
実用的で普段から活用できそう。
Posted by ブクログ
質問のテクニックの本。
週末コンサルティングで、小さい会社の経営者と対話し、当該企業の強みを見つけるワークショップをしている。
本書を読み、これまで自分(達)は空中戦の話を積極的に展開することを推進していたことに気がついた。
「なぜ?」と聴くことを、むしろ是としていた。
本書から、どうして「なぜ?」と聞いてはいけないのか、それを続けていく弊害と、対策を知ることができた。
幸い、子どもとの日々の会話など、たくさん実践機会はある。
徐々に事実質問を増やせるよう、日々改善していきたいと思う。
ワークショップの仲間にも、是非勧めたいと思う。
Posted by ブクログ
ついつい「なぜ?」と聞いてしまう。それを「いつ?」に置き換えて、質問する事実質問をできるようにするのが本書の位置付けだと感じた。
なぜ?は言い訳を生む。これは親子関係でも言えること。ついつい聞いてしまう「なぜ?」をやめて、事実にフォーカスして対話していく。
そうすると抽象的な事実が具体的になり、問題であれば解決策が見えてくるのではないだろうけ。
とても難しいけど、スキルになるまでやってみたいと思わせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
どうだった?
なぜそうした??
ついつい口に出してしまう一言。。。
子供に学校どうだった???
やりがちです。
確かに答えにくいなぁ。。。
自分もいやだったなぁ。
この質問。。。
と実体験でも考えることができる本です。
参考にできることは参考にしていきたいですね!!!
Posted by ブクログ
確かに、なるほど、と思うことが多かった。
私が印象に残っているのは3点。
1.なぜ?ではなくいつ?と聞く
なぜ?と聞かれると相手は
思い出すのではなく考えてしまう。
言い訳を生んでしまう。
物事には因果関係がある、ということ自体が
そもそも大きな思い込み。
2.相手の言葉を自分の言葉に変換しない
これはキャリコンの授業でもやったこと。
相手の言葉をそのまま使う。
自分の解釈を入れない。
自分の解釈を入れることで
両者の間に違いが起きる。
3.事実質問をしたら信じて待つ
事実質問でつついて、あとは信じて待つ。
卵と鶏の話。
アドバイスしてあげようと思ったら
1分待ってみる。難しいけど…。
上記3点を1日1回1週間実践してみる。
Posted by ブクログ
私には、とても有効な本だ。「事実」と「考え」が、話すときも、聞くときも、明確に区別できていないことに気づけた。
また、本人に気づかせる質問の仕方が示されており、これこそコーチングの技法ではないかと思った。
Posted by ブクログ
詰問になってしまいがちな自分の質問の仕方を直したく読みました。事実を淡々と質問することで思い込みに気づき自分で行動を変えていくということを自分自身や他の誰かでぜひ実践したい。
特に子供については事実質問→信じて待つで行こうと思う。
Posted by ブクログ
「なぜ」というワードは、本当に厄介です
これを「いつ」に置き換えてみましょうというのは、大変学びになりました
他にも具体的なテクニックが記載されており、参考になる点も多かったです
ただ逆にこの本で偏見を助長する可能性も感じました
「なぜ」ってワードを使わなければ、なに言ってもいいわけじゃないですからねw
それに普通に人を詰める時には依然として有効ですねw
文章もわかりやすくてよみやすかったです
Posted by ブクログ
理屈的には腹落ちできたが、対人関係である以上、論理と感情の両立に気をつける必要がある。「なぜ」だろうが、「なぜ」じゃない質問だろうが、言い方一つで人の仲は簡単に壊れる。著者も途中で注意書きしているが、型通りの会話をしようとすると警察の取り調べになってしまう。質問術を身につけるのと同時に、相手に寄り添う言い方を自分の中でしっかり咀嚼する。それを忘れないようにしたい。
Posted by ブクログ
この本には、目上の人から目下の人への「なぜ」という質問の圧力などの例が多かった。
私は、上司に、「なぜ」と質問して、激怒されたことがあったので、その理由を知りたいこともあり、読んでみた。
本書の中では、「なぜ」ではなく、「どうでしたか」の例として書かれていた部分が参考になった。
「なぜ」というのは、質問者側にとって、
尋ねるほうは気軽に安易に尋ねられるものであり、
答えるほうには手間のかかる面倒な質問だ。
だから、激怒されたのかも知れないと、
糸口がつかめた。
Posted by ブクログ
ビジネス書や自己啓発書を好んでたくさん読んでいるけど、大抵は「分かる分かる」「もう意識してやってる」とどこかで読んだことのある、もう知ってるわかってることが大半だ。それでも言語化してきちんと整理されていることが気持ち良いので損した気持ちにはならないけど新しい気づきはない。
しかし、この本は「なぜと聞かない質問」という時点で「えっ、なんで理由を聞かないの?」と新たな視点を得られた。
質問というと「なぜ」「どうして」と聞きがちだけど、これは相手の思い込みを引き出す。
「いつ」「何が」「どこで」「誰が」などの「事実質問」が思い込みを取り去る、解釈のずれが浮かび上がる、バイアスから抜け出せるということだった。
ぶっちゃけ、事実質問だけで会話が盛り上がるかなとか、一回読んだだけで上手に使いこなせるかというと難しいだろうけど、このような考え方もあるのだなと自分の中に一つ引き出しができただけでもかなりよかったと思う。
この本にも書いてある通り、なぜどうしてをいついかなる時も使っちゃいけないと固くなるのではなく、使うべき時に使えるようにしておけると良いなぐらいがちょうどいいかも。
Posted by ブクログ
相手の心理状況を知りたくて、つい「なぜだろう?」「どうしてそう思うの?」と聞いてしまっている…まさしく私ですやん…と思って手に取った本。
悪い質問は相手の「思い込み」引き出すリスクがあるということ、とても噛み砕いて説明してくれている。
仕事柄、月20件以上の面談をしていると、時として自分の興味が先立って相手に質問をしてしまっていることがある。そんな時は帰りの車の中で自己嫌悪の渦に入り込んでしまう。相手のためという免罪符を振りかざして自分の要求を優先してしまっている。ダメだなー自分…と反省しつつも日々の流れに任せてまた同じことを繰り返したり。
最近は思春期真っ只中の息子の取り扱いに苦戦しております。
そして、実は数日前からこちらの本の内容を実践中。なんとなく会話が続いている気がする。そんな気がする。気がするだけかも知れないけど。
Posted by ブクログ
ありそうでなかった、実践的な対話に関する本。平易な言葉で、具体的に書かれているので、実際をイメージしやすかった。早速、仕事に生かしていこうと思った。
Posted by ブクログ
覚えてしまえば繰り返し読むことは無さそうで★1つ減らしたが極めて実践的な良書。「なぜ?どうして?」の類の質問は避け、「いつ」を始めとする事実を確認できる質問を重ねて会話のねじれを防ぎ、相手に気づきを与えるというメソッド。「その時どう感じたの?」という感情の確認もここでは不要とされている。その理由は読めば納得できる。会話の例はやや不自然に思える部分もあるが、職場での1on1や会議での発言場面では使える考え方が多い。「考えさせるな、思い出させよ」なるほど確かに。採用面接でも有用だなと感じた。
Posted by ブクログ
全てのシーンに適用できるとは思ってはいないけれど、テクニックとしてはとても理に適っていると思う。
でも婚活、男女のシーンにはあまり向かないテクニック。
そして、「お加減どうですか?」という質問は相手に話をさせる糸口という意味合いも含んでいるわけで、もし本書通りの会話がなされるのであれば人間味に欠けた会話が想像できてしまうなとつい反発精神が出てきてしまった。
Posted by ブクログ
なぜと聞かれる質問が、日常で個人的にすごく不快だった。だからタイトル見て「分かる!」と共感して読破。
以下メモ。
「なぜ」と聞きたくなったら「いつ?」と聞く。事実に即した質問を。考えさせるより思い出させること。考えさせるのは労力を使う。
そもそも「なぜ」と聞くのは「物事には因果関係がある」という信念を思い込んでいる。それ自体が思い込みであると。
「いつ?」「どこで?」「何を?」「他に選択肢は?」「誰が?」
どうだった?は❌、どうして?も❌
Posted by ブクログ
なぜと聞かない=事実のみを聞くための手法というのはわかったが実践は経験積んでくしかなさそう。会社の1on1で使えるようになる具体例があるとよかったし、参考にはなったが例がご都合良すぎる感があった
Posted by ブクログ
【事実】を正確に確認する。ただそれだけ。
よく元の世界には戻れなくなるとか書かれる方がいるんですけど、戻るとか戻らないじゃなくて、実行するかしないかだと思う。
そもそも【なぜ】がなぜいけないのかを考えると、うっとおしいでしょ。何回もなぜ?なぜって聞かれたら。結局それで相手が答えることって『思い込み』な理由が大半だから質問の仕方を変えてみましょうってこと。
事実を淡々と確認するっておもしろみも何もないけど事実を最速で正確に確認できる。
【いつ、誰が、誰から聞いたのですか。】
【なぜ】と聞きたくなったら【いつ】と聞く。
【考えさせるより、思い出させろ!!】
著者の言いたいことはこれが全てだと思った。
ちなみに自分がお金持ちになりたいなら…なぜと聞いたほうがよい。なぜなりたいかを徹底したほうが良い。
Posted by ブクログ
「なぜ」や「どうして」など、ふわっとした考えさせる質問をすると誤った情報が返ってくる質問が高いので、「いつ」「誰と」「どこで」等、事実に基づいた質問をしようという本。
職業柄相手の情報を引き出して物事を進めていくことが多いので読んだ。
問題を解決できるサイズまで事実質問で明確にしたり、「どう?」と聞かずに周辺情報を聞いたり、
抽象的なふわっとしがちな事を、具体に落し込む手段が事実質問なんだなと感じた。
少しづつ意識していって自然とできるようになるといいな。