あらすじ
累計100万部を突破した人気漫画『リエゾンーこどものこころ診療所ー』各話で取り上げられている診療例のほか、著者の現場での経験から実例を交えながら、症例や発症の実際をやさしく解説する心療の入門ガイド。漫画監修を務める著者が、はじめて自分の子どもに不安を抱えたり、すでにさまざまな症状に悩んでいる親世代に向けて、時に優しく、時に厳しく語りかけます。
[主な内容(予定)]
第一章 こどものこころ
・凸凹と情緒
・ASDとADHD
・グレーゾーン
・カミングアウト ほか
第二章 家族や支援者の関わり方
・こどもの気質
・赤ちゃんの発達障害
・年齢で変わるこどもが困るポイント
・過剰な標準化
「すごくきれいな子どもをつくろうとしない」
・お父さんのポジション ほか
第三章 社会とのかかわり方
・支援級と通常級
・学校とのつきあい方
・不登校
・失敗のこころがまえ
・習いごと ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
発達の本は何冊も読んできたけれど
これは本当に読んで良かったです。
☆分かるとできるは違う
①わかる
②やろうと思う
③実行する能力がある
④発揮できるコンディションがある
⑤繰り返しできる安定感がある
分かっていることができるという事は、
この5段階に分かれていると知った。
自分の子供が何故出来るのにやらないのか、
理解できずイライラしていたが、
この言葉はとても腑に落ちた。
今どこで躓いているのか
深掘りして考える事が出来た。
☆できるは気合いの問題ではない
まさに昭和生まれの私は気合いと根性論で
自身がやってきただけにギクッとした(笑)
そうだよね、気合いの問題じゃないんだよね。
☆ほどほどをずっとがいい
☆65点のかかわりを続けられる事
すぐにしつけをきちんとしなくては!
この場面はこうあるべき!と
自分を追い詰めてしまっていたな、と
考えさせられました。
親も人間だから完璧じゃなくて良いんですよね。
発達障害のお子様を持つ親御さんや
関わるお仕事をされている方に
読んで頂きたい一冊です。
Posted by ブクログ
知人からの紹介を受け、読みました。
『リエゾン』を読んでいるときの感覚そのままの、あたたかな眼差しを感じました。
それはふわふわのキレイゴトではなくて、子どもさんやまわりにいる大人たちの、痛みも悲しみも受け止めたあたたかさであるように感じました。
発達凸凹の子どもさんとかかわる大人の方におすすめの内容でした。
Posted by ブクログ
発達障害の子どもを持つ親に対して、いわゆるハウツーではない子に対する接し方や心構えなどが書かれている。
文字通り子育てに正解はないわけで、その子どもの目線に立ち、子どもの話を聞き、子どもに寄り添い、子どもを見守るということの重要性が記されています。
またそれを行う大人にも、そのあり方を教えてくれています。完璧を求めず、パフォーマンスを維持するため、身体や心を整える必要があることを教えてくれています。
Posted by ブクログ
発達の特性について、この特性はどう対応するか?というハウツー本ではなく、発達障害の子を育てる親としての心構えがタイトルの通りかかれた本だった。とてもためになりたくさんフレーズ登録しました。まだ未就園児なので、イメージできない部分もあったけど、参考になりました。
「自分から障害者にならない」というフレーズは胸に刺さりました。
将来告知するときに、伝える側が可哀想と思っていると相手にも伝わるし、自分は発達障害だから仕方ないんだと投げやりになりかねないし、私自身今一度子の障害を受け止めて接するようにしないとなと身につまされました。
Posted by ブクログ
(ネタバレあり、メモ)
・コンスタントに65点を出す子育てを目指す
100点の関わりがある代わりに20点、30点の関わりがちょくちょくある状態よりも、ほとんど60〜70点くらいだけど、滅多に赤点は出さない状態の方が良い。
・30歳で大人になったらOK
脳の発達は20代前半くらいでひと段落する。
本人なりに周りが見えて自分と向き合い、社会に何とかフィットする形で着地させようと試行錯誤するのに10年くらいかかる。
・まずは適切な行動を取らせる
理想的には、なぜそういった適切な行動が必要なのかという理念からアプローチしたくなるけど、なにはともあれ、まずは「行動」
子どもが適切な行動を取れたら、たくさん褒める。
・出来るための条件
①分かる
②やろうと思う
③それを実行する能力がある
④それを発揮できるコンディションである
⑤繰り返し実行できる安定感がある
Posted by ブクログ
発達障害に関する基礎的知識から、実際にどのように向き合っていけばいいか、三木さんの経験が詰まっている。
本書では、発達障害によって現れる特性を「凸凹」と表現されている。凸凹は、能力の高い低いではなく、得意と不得意の差が大きいというイメージであると。おかげで、自分の凸凹さに照らしながら、自分ごととして読むことができた。