仏教での教えに基づき、安定したメンタルを保つための方法を教えてくれる本です。理想論だけでなく、心を平穏に保つための具体的に実践できる方法も紹介されていて、とても勉強になりました。
個人的なまとめとしては、考えても仕方ないことは考えないに尽きる、ということです。
以下、特に興味深かった考えのメモ
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...続きを読む. "判断"をするべきではない
他人と比べてどちらが優れているかを判断したところで、せいぜい得られるのは他者に対しての優越感もしくは劣等感だけであり、本質的に考える必要がない。それよりも、今自分がやりたい事や、他者に貢献できる事をどうやって達成するかについて考えるべき、また、他者に対しての慈しみの心を持つことで、自分より優れている(と考えている)人にも苦しい時代があったと思うことができ、敬意を持てる。
2. "妄想"に囚われない
過去のトラウマや、他人からの評価などは、考えても仕方がないので考えない。妄想が浮かんでしまった場合の対処法としては、目を瞑って今取り憑かれている妄想を自覚し、少し時間をおいて目を開ける。すると、目の前には現実世界が広がっているだけで、それらは妄想であったということを鮮明に実感できる。
3. 正しい道を歩む
人生で求めるべきは実体のあるものやことではなく、自分の心の中の納得感である。本質的に必要でないものやいずれ失われるを求めると、迷いが生じる。自分の心の幸せを求めていけば、いずれ川の水が川上から川下に流れていくように、真理に到達できる。