ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
仕事をしていて一番疲れるのは、「感情労働」かもしれない。そう感じるようになって久しい。
中間管理職、女性ばかりの職場、年上部下… 置かれた環境に影響されるものもあれば、個人と個人の相性によるものもある。とにかく感情というものは全てをコントロールすることはできないし、自分のものも、相手のものも、掴めないことが多い。
だからこそ、冒険をして、心震える体験を重ね、その時感じる感情を丁寧に認めて経験にしていく。そういうことでしか人間(自分自身も)を理解することはできないのだと感じた。
心に残ったのは以下の部分。
・感情の第一の特徴は、初めてのこと、予想外のことが起こった時に一番動く、ということである。脳にとっては、経験の新しさこそが栄養なのだ。
・それがなんだかわかる前に、私たちの体がまず動く。この反応こそが感情であると現代の科学は言う。より正確には、身体の反応と、その身体の反応についての自覚とを区別して、それぞれ「情動」と「感情」という言葉が使われる。
・それぞれが別々の反応をすることが、人類の生き延びる戦略となっており、だからこそ個人差や文化差が大事なのである。
感情は「正解がわかる前に、体を動かす力」「正解がなくとも、意思決定する力」だ。
感情は新しい物事の到来を自分に知らせるものであると同時に、自分の価値判断であり、世界に対する今の自分の解釈を表すものである。
【2つの感情労働】
・表層演技は、自分の本当に思っていることを抑えて、別の感情を表出すること。「感情の抑制」
・深層演技は自分が本当に感じたことはあるものの、状況や自分の考えを改めて見直すことによって、感情を書き換えること。「認知的再評価」
(「忙しく迷惑な客」ではなく「恐怖の犠牲者」、「失礼な呼び方をする人」ではなく「呼び方を知らないだけの人」など)
・「認知的不協和」も感情書き換えの一つ。
・企業に合わせる場合だけではなく、プライベートでも、無理を続けることが自分への暴力となり、燃え尽き症候群になったり、他人への暴力として出てしまったりすることがある。
・他国の料理を目の前にした時、その国の出身者の前で顔を顰めたり悪口を言うことはない。気をつかう。ただし、料理を目にする前に「8桁の数字を覚えておくように」(負荷をかける)言われたグループは「こんなの食べられない」という感情を出す傾向にあった。別の認知の負荷のために、目の前の人に対する気遣いができず、気持ちをそのまま出してしまう。
認知的負荷がかかっている時、感情抑制はしにくいということだ。仕事が忙しすぎたり、悩みがあったりすると、人に優しくすることはできない。自分に負荷がかかりすぎている時は、人よりもむしろ自分の方が大切にされるべきだと感じて、自分の要求ばかりを人に伝えてしまうこともある。自分で持てる以上の荷物をなるべく持たないことが大事で、人に優しくできなくなったらそれは、荷物を減らせというサインなのである。
・チームとしてさまざまな課題に対して高い成果を出すために、一番関係があったのは、そのチーム内に、人の気持ちにどれだけ敏感かという「社会的感受性」が高い人がいるかどうか。
・教訓はなんだろうか?
「人と自分とを同じ存在だと考えないということが重要ということである。」共感と人間理解は異なっていて、本当に他人を理解するためには、むしろ他者と自分を切り離さなくてはならない。
・同じ気持ちになることで快を感じて「欲しい(ドーパミン)」の回路を回すことは、相手を自分の思い通りにコントロールすることにつながっているのであり、自分の感情のコントロールでもなければ、人を理解することでもないのである。
依存関係に陥らず、本当に人間を理解するためには、自分の必要と、相手の必要は食い違って当然なのだから、共感した上で切り離すという大きな痛みを取らなくてはならない。
・意識は、意外なこと、自分が経験したことがないことが起こって、注意が必要になった時にだけ灯る電灯のようなもので、自分がどう行動したらいいかを明晰に考えさせるために存在するもの。
・どんなに優しい人であっても、どれだけ道徳的な人であっても、ある一つのことだけに注意を奪われている時や、目的の遂行に一生懸命になっている時や、急いでいる時は、他者がそれぞれに事情を持った「人」ではなく、ただ自分の目的の遂行を妨げる障害「物」に見えてくることがあると言われている。
・アメリカの社会学者ロバートKマートンが名づけた「自己充足的予言」によると、私たちは人から言われた根拠のない言葉に自然と自分を合わせていくという。
親が「賢い子だ」「才能のある子だ」と子どもを扱っていると、子どもは賢くあろうとし、本当に賢くなっていったり、先生から「あなたはできるよ」と言われるとできてしまったりする。その逆も然り。
・東アジアは「集団の文化」で自分と他者を西洋の人々よりも繋がった存在であると見ており、自分自身の目標よりも、集団の目標を重んじる傾向にある。そのような文化ではどうしても集団に対する責任感が強くなり、自分が自分の目標達成のために「助けて」と口にするのは、集団にとって「迷惑になる」
可能性があるから抵抗を感じる。他者が困っているときも、それは集団に対してその人がなんらかの悪いことをしたからだと類推するから、同情が薄くなる。(他人と自分を切り離さない人の方が、困った時に他人に冷たくなりやすい!)
・私たちは、人に迷惑をかけないようにとか常に他者を気遣い、自分よりも集団を優先することで、「感情労働をして疲れる」と言っているが、それで人に優しくなったというよりも、互いに「助けない」という、孤立の道を歩んでいるのかもしれないのである。
・基本的には、「こうでなくてはならない」ということで他人と関わるのではなく、もっとリラックスして、自分と他人に余裕を与える。自分と違う相手に本当に興味を持つということ。
・感情的知性の高い人は、他人や自分の感情によく気づくうえに、自分の機嫌を自分でとれる人だ。
・自分を知る時は、感動した時である。自分が何に感動するのか。感情が動いてみて初めて、自分のことがわかる。感動の一瞬だけは、自分のものだという気がする。
・人を本当に理解するのには、物事の因果関係を簡単に考えてはいけない。「そうではないかもひれないな」と判断を保留にしなくてはならない。感情は常に動かしていなければならない。その動いている感情を掴むにとどめ、型に入れないことが、感情的知性なのである。
余談。
視覚の錐体細胞は赤緑青の3種。嗅覚のレセプターは350種類。複雑すぎるため研究が遅れていたが、私たちの認識がどれだけ嗅覚に依存しているかはこれから分かってくる。
→全てを把握することは不可能なのに、わかりきった世界を生きていると感じて、退屈を感じたりしている。
全てがコントロールできると思い込むのは嘘。無理。どうなってしまうかわからないことは、心配して避けるのではなく、起こってしまった時に自分の感情の動きを感じ取ってみる。それが人間を理解することなのだ!! -
Posted by ブクログ
昔から井沢さんファンである自分にとっては、よく聞いてきた話ではあるけど、やっぱりそうだよなと思うことが多々ありました。
学校で習う歴史は面白くないとよく言いますが、それはそうでしょうと。
だって、あくまで事実しか語らないから。
そこから読み取れる推理や推測を一切排除してるんだから。
歴史が好きで、学んでいて、ずっと疑問に思ってました。
何でこれは起きた?
何でこんなことした?
疑問だらけでした。
そこに井沢さんの推理推測を合わせると納得できることが多々ありました。
もちろん全部正しいとは言えないかもしれませんが、それを考えることも述べることもできないのはあまりにも狭小なことではないでしょうか。
とくに十七条憲法の話は昔から、なるほどなぁと思ってました。
ここまでとはいかずとも、日本の社会科教育がもう少しまともになればいいなぁと思ったりします。 -
Posted by ブクログ
アウトプット部から
・漫画が好きだから漫画家になったのではなき。しかし、油絵で食べていくのは難しい。
漫画は書いたことがないが、子どもの頃、夢中になっているといろんなお話が浮かんで紙芝居を作っていた。
・自分の気持ちが表れたデビュー作。少女漫画としては型破りだったと思うが、好きなものをありったけ詰め込んだ。結果、努力賞を受賞し、その賞金で日本に帰って来れた
・潮目が変わる瞬間を見逃さないのは大事
★日本では、学校でも会社でも「個性を大切に」と言いながら、実際は個性より社会の方が優先順位が上。
子どもの頃から
「社会に当てはまるいいネジかどうか」で評価される
自立して生きるとは
いざとなったら身ひとつになったっていい、
どこにも帰属しなくたって構うものか、
どこで働くのかは、こっちが選ぶ。
そんなイニシアチブを取り返すこと。
たったひとりでいいから
「別に生きてりゃ、それでいいじゃん」
と言ってくれる味方がいてくれたら、心強い
★いざとなったら、次の場所に移動する。
私の中には、常にこの選択肢がある。
合わなければ、思い切って場所を移ればいい。
「ここしかない」と思い詰めるから、我慢するしか選択肢がなくなって、辛くなる。
「なんか違う」と思ったら、パッと離れていい
★本当は嫌だと思っているのに、自分の本心をささいなこととねじふせてしまうのが一番よくない
・欧米人の基本は疑うこと
誰でもどこでも裏切られる可能性があるから、
お互いにとってよりよい条件を探り合い、交渉し、その都度契約を交わす
日本は「信頼」を担保にしている
日本人特有の「お金の話をするのは卑しいことだ」という美意識も成り立つ
・漫画化の気持ちを代弁して出版社に伝えてくれるはずだと思っていた編集者が出版社の条件を突きつける交渉役も担ってるなんてもともと矛盾したひとり二役。
・マネージャーを置いてよかった
・本気で投げれば本気で返ってくる
・仕事は好きじゃなくてもいい。
自分に合っていれば、続けられる
・これでもない、あれでもないと波を選んでいたら、餓死してしまう。
今なんとなく自分が乗れそうな波が来ていたら、思い切って挑戦してみればいい。
その時に必要なのは、潮目を読む力。
・どこにも所属していないというのは、一見、気楽そうに見えるけれど、すべて自分の裁量に任された時に、孤独を感じない人はいない。
特にうまくいかなくなった時にひとりというのは、逃げ場がない
・子どもの頃から優秀で、常に賞賛されていた人は、自分の才能を疑ったことがないかも。
自分に自信がある人ほどこそ、うまくいかなかった時にダメージを受けてしまう。
・仕事する以上、人に認められたいという気持ちを捨てられない
・やりたいことではなかったけれど、やってみたら、自分には合っていた
・うまくいかない時期は、本人があとあと納得するためにも、自分で乗り越えるしかない
・お金の毒性に支配されないためには、不安や孤独とどうしたら仲良くしていけるかを考えた方がいい
・仕事である以上、正当な対価で相手も支払うべき
・ひとつの価値観しか知らないと、その価値観の通用する範囲でしか生きられないけれど、いや、こんな価値観もある、あんな価値観もあると広く知っていくことで、世の中っていうのは、いろんな人達がそれぞれの事情を抱えながら生きているんだってことが、本当に身に染みてわかってくる
・逆にいえばら自分はこれまで失敗なんてしたことないし、これからも失敗することなんてありえないと思っているとしたら、それはいかに狭い価値観で生きているかってことでもある
こればっかり知った気になっているだけではダメ
(本やネットだけではなく)
身をもって痛い思いや恥ずかしい経験をして、自分の殻を叩き壊さないと本当に学べない
・母「本気でやりたいの?」
「本気で欲しいの?」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ難しい本の数々に書かれていることが、とてもわかりやすくまとめられていた。
シンプルで無理がなく、適度に寄り添ってくれるので、読みやすくスルスルと頭に入ってくる。
人間関係に迷ったら、またこの本に戻ってきたい。
・自分の気持ちを正直に言ったからといって、必ずしも自分が望む結果は生まれるとは限らない
・謙虚であることは、わざと自信なさげにしたり、遠慮してみたり、できない自分を演出することではない。相手も同じように優秀であると認め、尊重し、学ぶこと。自分の中に十分な自信があれば、謙虚でいても高い位置にいられる。
・歓迎されていない雰囲気を感じたらすぐにその場を立ち去る。
・自分をいじめて、価値がないと思う状態にお金と時間を費やすことはやめる
・自分の力ではどうしようもない事態に陥っているときこそ、「自分で自分の人生をマネジメントする」と決意する
・困った人を理解する
1.テイカー→早めに見抜き自分の余力以上に与えない
2.攻撃してくる人→やられっぱなしにならない
3.他者をコントロールしようとする人→距離を置く
4.見栄っ張りな人→距離を置く
5.人間磁石症候群→自分の欲求は自分で満たす
6.めんどうくさい人→3回ルールで距離を置く
7.サイコパス→自分の意思をはっきりと伝える
・怒りは「危険から身を守るために必要な感情」
・できごとそのものでなく、自分の価値観や経験からの「勝手な解釈」に腹を立てている
・怒りが生まれたら自分の中の「べき」を取り外す
・「完璧な解決」ではなく、「それならあり」を目指すのが「建設的な妥協」
・怒りを感じたときは、「今、何の問題が起きているのか」「自分は何に対して怒り、困っているのか」に課題を置きかえる。
・相手に自分の怒りを伝えるときは、相手に自分の怒りの責任のすべてを押し付けない。
1.自分を主語にする
2.自分を過度の被害者にしない
3.相手を責める言葉をさける
4.相手にレッテルを貼らない
5.相手の立場も思いやる
・自分の意見や要望を、相手の価値観や権利を尊重しながら、誠実に、率直に、対等に伝えるアサーティブコミュニケーションを学ぶ(12の権利)
1.誠実
2.対等
3.率直
4.自己責任
・コミュニケーションがうまくいかないときは、どちらかが不誠実であることが多い
・問題を先送りにするとますます解決しにくくなる
・怒りを感じたときは自分に3つ質問する
1.何が起きて、怒りを感じたのか
2.自分は起きたことに対してどう感じているのか
3.自分が望んでいることは何か
・心に余裕があれば、短期的に損をしても、中長期的に得をすることならとりあえず受け入れられる。
・長所を活かすということは短所を諦めるということ
・「寛容」とは、自分以外の価値観や他人の誤りについて理解を示していちいち怒らないということ
・「正しいか、間違ってるか」という視点から意識して距離をとってみる
・相手のことを否定せずにちゃんと聞くだけで、十分傾聴と言える
・忍耐と傾聴を意識していないと、人の話を聞いてるうちに自分の話をしたくなる→信頼関係が崩れる
・相手に対して「相手が自分のことを攻撃しない」=心理的安全性を保てかいと、「戦うか逃げ出すか」という行動を行いがち
・「処罰感情」に気をつけ、相手に同程度の思いやりを期待しないことを徹底的に気をつける
・自己犠牲は続かないから最初からしない
・相手と自分は常に立場が対等であると意識して「思いやりを展開する」
・人の気持ちがわかったというのは錯覚
・意識的にも無意識的にも人に対して非難をしない
・人を思いやること、自分を思いやることが嬉しい
・自分と相手をきちんと切り離す
・「察してほしい」と願うことをやめる
・自分にとって「あまりよく知らない分野」はどれだけ丁寧に説明されても短時間では頭に入らない
・相手が主人公になれるように話を組み立てる
・「自分の気持ちをどう伝えるか」ではなく、「相手との距離を近くすること」が大事
・「仕事にやりがいがあるか」「自分に向いているか」より、「努力を惜しまない人がちゃんと報われていて、互いに助け合う風土がある」職場の文化が最も大切。
・他者の力を自分の力として活用する、自分の力も他者のために活用してもらう「利他力」
・利他力は「心地よいあいさつ」だけでも十分
・利他は大きな複利を伴って返ってくる
・効率よく利他を積み上げるには、利己的な人からはなるべく遠ざかる
・少人数での人間関係の中では、視野狭窄に陥りがち
・人間関係や人生の選択で「よりよい選択肢があるのではないか?」ということを常に自分に問いかける
・人は「善人」か「悪人」かという軸と、「どのような能力があるか」という2つの軸で選ぶ。「善人」とは、利己でなく利他であること。「困った人」でないこと。「善人」であればどういう人でも付き合う。相手から搾取することしか考えていない人は、気づいた段階ですぐに離れる。
・偶然は人とのつながりで生まれる。自分の幸運のためになりそうな偶然を生む人脈づくりを積極的に進める。
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Posted by ブクログ
またしても人質司法の本。検察の本。
どう考えてもやばい組織だ。
一部の人間、と先日の佐藤優さんの本は言ってたけど、
これだけあちこちで声が上がる、ということは、
異常なのだ、きっと。
声を上げられず、虚偽の自白をしてしまった人も相当いるだろう。
そういう人は黙殺される。
もしかするとそのまま死刑に処された人がいるかもしれない。
冤罪。
この著者も冤罪。
会社のトラブルの弁護をしていて、口裏を合わされ犯罪者に仕立て上げられた。
取り調べ段階ですべて話をしたからと、逮捕後は完全黙秘を貫いたが、
それでも執拗に罵詈雑言を浴びせられ、いつまでも拘留が続く。
尋問が続く。
まあその限りにおいてはほかの方々の人質司法と変わりはないが、
一点面白い、と言っては失礼だが、著者の心の動きを示す文章が興味を引いた。
カルロス・ゴーンの逮捕、保釈、である。
罵詈雑言で打ちひしがれていた心が、ゴーンさんのことで励まされたというのだ。
ある意味仲間意識。
人は一人では生きていけない。その典型だ。
著者はこのことで自分を客観視し、心の持ちようで人は変わる、ということを思い知る。
それでもめげるときもあるが、立ち直る気持ちがある。
ゴーンさんの存在は大きかったようだ。
ようやく保釈され、子供に会うが、なん百日も離れていては人見知りされる。まだ1歳。
自由を奪われる、それも理不尽に、国家権力に。
許しがたいなあ、耐え難いな。
自分はそういう目に遭う可能性は低いと信じているが、どこで何が起こるかわからない。
検察も、裁判所も、変わる時だ。
プロローグ それはある日、突然に
第1章 しゃべらなければ終わらない
第2章 時間と名前が消える部屋
第3章 再スタートの甘い誘惑
第4章 見えない敵に悩む日々
第5章 思い出ぶかい隣人たち
第6章 再会までの長い道
第7章 負けてもふたたび立ちあがる
最終章 やられっぱなしじゃいられない
補論 人質司法とはなにか -
Posted by ブクログ
中公新書から2026年に出版。安倍晋三の評伝である。200頁程の本文のみで描くには、安倍晋三の生涯はあまりに濃密である。本書で指摘の通り、FOIP構想と平和安全法制は安倍政権の最大のレガシーであることは衆目の一致するところだろう。一方で、各国との個別の交渉の場面では、不用意な譲歩や判断の揺らぎがあったことも本書は指摘している。「外交の安倍」の内実の端的な評価だろう。
あとがきでも述べているとおり、これから安倍晋三の評価は上がり続けるだろう。吉田茂がそうであったように、時の経過とともに、外交面の成果は高く評価され、「もり・かけ・さくら」問題や清和会の政治資金虚偽記載問題といった、政治不信を招いた諸問題は矮小化されていくことが予想される。2022年に安倍晋三が亡くなり、安倍晋三の負の記憶が人々の間にまだ残っている2026年に出版された本書は、同時代的評伝ともいえる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ要は 自分の好きなことをすればいいという言葉に励まされる
老後はこうなりますよ という予想に対して 予想なのでその 言った時は騒ぎになるが 結局はその老後が来た時にはその話題は忘れ去られている可能性が高いから結局 予測は何を言っても咎められることがないという視点が面白かった
またお金、人間関係、健康などメディアや世間が煽ってくるだけであってそれに乗るか乗らないかは自分次第である
それに乗って 人生を豊かに過ごすのも その人自身の生き方である
かと言って別に自分が乗る気がなければ乗らなくても それもその人の人生である
要は自分しない次第などだということがすごく腑に落ちた
これは定年後でなくても働いてる人でも学生でも当てはまる、周りの騒ぎに踊らされない そして 踊らされて 面白い なら踊らされてもいいし 本心は踊りたくなければ踊らなくて良い
また老後の計算の価値観が面白かった 例えば 定年退職して死ぬまでに何時間もある だからこそ人生はやり直すことができると 一括で時間やお金を換算するんだけれども 結局は自分の認識は今日1日 明日の1日 せいぜい 1年後ぐらいなので定年から老後 といった20年 30年の時間やお金を換算してそれにあたふたするよりも目の前のことを淡々と自分の好きなように生きるのが一番いいんだな っていうのがわかった
いろんな 著者の本の内容をピックアップして否定した言葉もあるけれども その否定の仕方が面白かった 率直に バカなのかと突っ込んだ 口調がとても軽やかで世の中にはたくさんの本があるけれど 自分にとって 全て正しいと思うのではなく 本当にそうだろうか という クリティカルシンキング な考え方も持つことで自分が大事にしたいことも見えてくるのかなというふうに思う