あらすじ
多くの人が人生の指針を見失っているこの混迷の時代に打ち込む、「生き方」という一本の杭。私たちの人生を成功と栄光に導き、また人類に平和と幸福をもたらす王道とは何か?京セラ・KDDIを創業した著者が贈る、渾身の人生哲学。
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Posted by ブクログ
人間として生きていく上で当たり前とら思われることが書かれているが、これを常に実践しているのはほんのわずかの人間だけだと思う。
当たり前を常に実践することの難しさを感じつつ、大切にしなければいけないと思いました。
当たり前のことを毎日積み重ねる。愚直に生きる。
定期的に見返して、立ち返るべき1冊だと思いました。
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生きることは魂を磨くこと。
利他の心を持ち、誠実に正しい心を持ち、信念を持ち物事にあたる。
常に自分の心に問いかけ、行動できるか大事と再認識できた。
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謙虚さ、利他の心、感謝、精進、そして人間として大切な行為の重要性を感じさせられた。誰からみても恥ずかしくない人生、親・子供に誇れる人生を送れるように常に意識して行動していく。そして、周りの人々が幸せになれるように、自分の身を削ることも大切であると感じた。他の稲盛和夫さんの本もどんどん読んでみたい。
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京セラを立ち上げ、KDDIを立ち上げ、日本の経済発展に大きく寄与した稲盛和夫。まさに彼の「生き方」について書かれた書籍。稲森氏の著書には、社内の交流のための「コンパ」の方法とその効果についての本を一読したことがあり、良いことを書かれているがやはり昭和の時代だな…と思い、他の著書には手が出せなかった。
今回、たまたま別の機会があり、手にしてみたが、書かれた時代は2004にもかかわらず、今にも十分通ずる部分が多々あり、非常に勉強になった。
利己ではなく利他という概念は、最近で言うともてはやされてきたが、その言葉が世間で言われる前に行動していたのだから驚きだ。
彼自身が晩年に仏門に入られたことも要因の一だとは思うが、人・世間のために何かを為す姿勢というのは非常に参考にしたいと思う。
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稲盛和夫さんの『生き方』は、仕事や人生に対する真摯な姿勢を学べる一冊です。「利他の心」や「真摯に努力すること」の大切さを説き、人としてどう生きるべきかを深く考えさせられます。成功哲学だけでなく、心の在り方や人間としての成長についても触れられており、どんな世代の人にも響く内容です。迷いや悩みを抱えている人、より良い人生を送りたいと願う人にぜひ読んでほしい一冊です。
人生の指針を学ぶ
稲盛和夫さんの『生き方』は、仕事や人生に対する真摯な姿勢を学べる一冊です。「利他の心」や「真摯に努力すること」の大切さを説き、人としてどう生きるべきかを深く考えさせられます。成功哲学だけでなく、心の在り方や人間としての成長についても触れられており、どんな世代の人にも響く内容です。迷いや悩みを抱えている人、より良い人生を送りたいと願う人にぜひ読んでほしい一冊です。
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タイトルどおり、人間として一番大切なことを踏まえた生き方について示唆してくれる本。
稲盛さんほどの人であれば、当たり前に長期の人生設計を考えて生きていたことも、行き当たりばったりで生きている人にとっては地味に考えさせられる。
「戦後の教育では、資本主義に傾倒して一番大切なことを学ぶ体制が無い」というのはその通りだと感じた。
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再読して分かる言葉の温かみ 一度目に読んだときは、耳心地の良い言葉が書かれているなという印象だったが、
二度目になると、一度目に読んだことが自分の血肉となって、
行動に移すことができている部分と、できない部分を実感できる。
この文章には、そんな人生の半ばにおいても
「大丈夫、このまま進みなさい」
「私も昔はそうだっただのだ」
と稲盛氏が寄り添い語りかけてくれているように感じる文章が多くあり、
なんだか温かい気持ちになれた。
これからも読み続けたい一冊。
失っていた生き方
混迷の時代に対する、普遍的且つ正しい生き方を学べる。
人は迷う生き物だからこそ、哲学が必要。
大それたものでなく、人間として何が正しいかという根本的な部分を大切にした、稲盛和夫氏に感銘を受けた。
武士道の経営版
日本の会社の寿命は世界的に比較的長いと言われる。その理由にはもちろん島国所以の地政学的、文化的な隔離があり国際競争とは常に一定の距離を保っているということがあるだろうが、そのこととは別に企業理念や信義、道徳にスポットをあてて何故日本企業は長く愛されるのかを解説した経営の実用書である。
個人的には新渡戸稲造氏の「武士道」を思い起こすような印象を受けたので、そのような書物の類だと思えばよい。
何度も読み返しています
シンプルだけど、生きてく上で大切な教えがたくさんつまった本です。
稲盛さんに限らず、下の世代がどうがんばっても追い付けそうにない成功を収めたこの世代の人達は、皆、似たような考えをお持ちのような気がします。
Posted by ブクログ
論語と算盤にも近しい内容があった気がする。
やはり飛び抜けた人の根本は、そのような考え方に行き着くのだなと感じる。
清廉潔白な生き方として、一度は読んだ本がいい
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正直に、人のためになることをする。
シンプルで当たり前のことが書かれていて拍子抜けするくらい。
人生は心を磨いていって生まれた時よりちょっといい状態になるのを目指すこと。
目の前の小さいことに一喜一憂しないで、日々真面目にコツコツやっていこうと思った。
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「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」が目立ちがちである一方、結局の解決策は「人として正しい生き方に努める」ことに帰着する。一見当たり前かつ抽象的に聞こえるが、そこには稲森さんの解釈に落とし込まれたら明確なロジックが存在し、納得感がある。個人的行動だほうが、企業活動だろうが、道徳心に立ち返るという原理原則は常に心に持っておきたい。
Posted by ブクログ
経営の神様稲盛和夫さんが書かれた
有名自己啓発本です。
稲盛和夫さん流のトリセツが「生き方」
という本に現れています笑
1番感銘を受けたのは、
「人生の方程式は才能・努力・考え方の
かけ算だ」という格言です。
読むと毎回感じるのは、
私には才能がないので、せめて努力と考え方は
マイナスや0にならないように頑張ろうと
思います!
Posted by ブクログ
●人格=性格+哲学
●人生・仕事の結果=考え方×能力×熱意
→ 自分がうまくいかなかった時期に、この言葉を知ったけれど、当時は消化できなかった。うまくいかない時期だけに、情熱は萎えていた。能力については自分のことだけになかなか測り難い。考え方?何が問題なんだ?当時はわからなかったけど、今はわかる。当時の自分は、負けを認めることができなかった。負けを認めない限り、+に転換できない。
●寝ても覚めても強烈に思い続けることが大切
●本気で何か新しいことをなそうとするなら、まずは強烈な思い、願望を持つことが不可欠
●強く思うだけではなく、その実現へのプロセスを頭の中で真剣に、幾度も考え、シミュレーションを繰り返す
●自分が成功した姿を思い描けるということは、その人にとって成功の確率がきわめて高いということ
●できないことがあったとしても、それはいまの自分にできないだけであって、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切
→ 自分がうまくいかなかった時期は、これを完全に読み違えていた。「もっとビジョンを強く持とう」と。これらは、「ビジョンにならないことは間違っている」と読むべきだった。
●いたずらに明日を煩ったり、将来の見通しを立てることに汲々とするよりも、まずは今日一日を充実させることに力を注いだほうがいい
→ 業界や会社の状況のような外部環境が悪い時に、自分のコントロール外のことに振り回されそうになったら、自分のコントロールできることに集中すべきだと理解して、腑に落ちた。
●自分の仕事がどうしても好きになれないという人はどうすればいいか。とにかくまず一生懸命、一心不乱に打ち込んでみること
→ これには全く賛成できない。自分が全く得意でも興味もない仕事に配置された時期に、これをやろうとしたが、病的に眠くなるばかり。一日中コーヒーを飲み続けるほどカフェインを摂り続けても病的に眠くなる。体が生理的に拒否する。これは、稲盛さんがたまたまそうだっただけだ。
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稲盛和夫氏の著書『生き方』は、経営者として、また一人の人間として、真に豊かで意義のある人生を歩むための哲学を説いた一冊である。本書の中核をなすメッセージは、「人間として正しい生き方を貫く」ことに集約される。著者は、人生の目的を「人間性を磨くこと」と明確に定義し、その手段として「一生懸命に働くこと」の価値を強く主張している。仕事とは単に生計を立てるための手段ではなく、自らを高め、社会に貢献するための修行の場であると位置づけられている。
また、人生や仕事における成果は「考え方×熱意×能力」の掛け算によって決まるという独自の公式が紹介される。この構造により、特に「考え方」の重要性が際立っている。いかに能力や熱意があっても、考え方が誤っていれば成果はマイナスになる。一方、能力が平均的であっても、正しい考え方と強い情熱を持つことで、大きな成果につながるという信念が全体を貫いている。
さらに本書では、「思い」が現実を形づくる力を持つと説かれている。強く願い、繰り返し心に描くことで潜在意識が活性化され、現実を動かす力となるという考え方は、現代におけるアファメーションとも共鳴するものである。
また、リーダーには高い人格が不可欠であるとも強調される。高い地位にある者ほど、誠実で謙虚であるべきだとし、「才よりも徳を重んじる」という徳治の思想を通じて、真のリーダーシップの本質を説いている。
終章では、「利他の心を持って生きる」ことの大切さが語られる。自己の利益追求にとどまらず、他者の幸福を願い行動することが、結果として自身の成功と幸福につながるという考え方である。心を磨くための「六つの精進」や、感謝の心、素直な姿勢の大切さも繰り返し述べられており、人生を通じて成長し続ける姿勢(≒生き方)の重要性が強く印象づけられる。
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正しいことが書かれていると思うが、執筆された当時よりもさらに利己的な世界になっているのを感じる。個人的には、リーダーに必要なのは才よりも徳という言葉が気に入り、心がけていきたい。
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生き方
2025.08.29
仏教の話と絡めつつ、著者の信念が描かれていた。どちらかというと昭和の昔ながらの人の考え方なので、よく聞いたことのあるような教訓が書かれていた。
人間は何のために生きるのか。よく考えるべきだ。
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夏に自分の価値観を創造しようと名著を探し、読んだのがこの本でした。特に心に刺さったことは二つ。一つは、今の時代古き宗教は時代遅れだ胡散臭いと非難されがちだが、それを排除すると共に宗教で描かれている社会での常識や心のあり方などの大事な部分も排除してしまっている。というところである。確かに、今の日本人は常識や根性がある人が自分を含め、少ないと思う。ある意味いい時代になったと捉えられるかもしれないが、その影響により、一人一人自分の行動に責任を感じるところも薄くなってきてしまっていると確かに感じた。
最初この文を読んだ時、「これ、宗教勧誘の本?」と思い、その後も仏教の話が続いたため、少し呆れていたが、無理に仏教を押し通すわけでもなく、著者が淡々と説明してくれるため、本を読み終わった時には仏教の本質的なところは確かに今の社会でも重要であると気づくことができた。
二つ目は、例え損をしても曲げないこだわりや価値観を持つべき。というところである。稲盛さんは株はいっさいやらなかったそうだ。楽して稼ぐお金は因果応報の法則によると、よくないものだと判断したからであるそうだ。このように、例え損してでも曲げないような価値観があるのは生き方として尊敬した。だが、ある意味柔軟性が足りないのでは?と私の浅はかな思考ではなってしまった。
それを踏まえてもう一度あの文章を読み返して理解を深めて行きたいと思う。
Posted by ブクログ
稲盛さんが訴えていることは、実にシンプルなことだと思う反面、その実践は、なかなか厳しさを伴うと思う。その精進を継続できるかが、自分の心を、生まれた時よりも高められるかに関わっている。自分の生き方がこれで良いのか見つめ直すためにも、何度も読み直したい。
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読み始めたとき、まるで偽善者が出来もしないような善行について書いてある本だと感じました。
せっかく買ったのに、途中で辞めるのはもったいないので最後まで文字は追おうと読み進めました。初めに良くないと感じる本は、最後まで得るものが無いことが多い中、途中で読むのをやめずに読んで良かったと感じた珍しい本でした。
一般人には到底真似できないので星-1で、4つにしてます。著者は尊敬できる人物だと思います。
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人生を歩むにあたって必要なマインドセットとなる言葉がたくさんあった。
読むたびに「生き方」が引き締められたからこそ、
自分がメモしたフレーズを定期的に読み返したい。
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子供の頃は当たり前だと思っていた、人として大切なことって大人になると忘れるよな〜と感じた。原点回帰って大事。
「人の上に立つ者には、才覚よりも人格が問われる。」
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「稲盛さん」とは、宗教である。彼は仏教を心に持っている。どちらの宗教にせよ、人生の訓えを知っており実行している人は、芯がしっかり通っている。やはり普通の人とは違う。 私が彼を知ったきっかけは、お気に入りの本の一つである「沈まぬ太陽」からであった。御巣鷹山事故を起こしたNAL(実際はJAL)再建に白羽の矢が立ったのが、何を隠そう稲盛和夫氏なのだ。私はこの人物に興味を持ち、偶然本書を見かけて読むことになった。稲盛氏は京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者であり、数々の慈善事業にも積極的に参加している。 彼は「前世の業が垢としてへばりついている」「生まれた時よりも、魂を少しでも崇高なレベルにして死んでいくことが目的である」と仰られているが、私の両親も仏教徒であったため、この言い分には大変納得である。本書は胸に迫るものがあり、涙ぐんでしまった。また、稲盛さんの書く文章には驚いた。一切難しい言葉が使われていないのだ。終始、簡単で分かりやすい言葉遣いを徹底されており、読みやすい。常時謙遜され、傲慢さがまったくない。これほど読んでいてスッと素直に聞ける本は珍しいと思う。稲盛氏の顔つきも柔らかく、左右平等で、優しいお顔をされている。
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一般的な人がいきなりスピリチュアルや仏教、悟り系の本から入るよりも、こういった経営哲学や人生哲学から真理の探求に入るのもアリだと思います。
悟りを開いたマスターの本ではないかもしれないけど、稲盛和夫さんというメンターの本を通じてお釈迦様や仏教、悟りに興味を持つ人もいるかもしれないし、人生の真理の探求の入り口は幅広くあってもいい。一読の価値あり。
Posted by ブクログ
京都セラミックやKDDIの設立者で経営塾でも活躍された著者による、働き方や生き方について晩年の哲学
成功者で人気のある方の考え方に触れて参考になる
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
知恵の蔵
手の切れるようなものをつくれ
物事を単純化して、本質を直截にとらえる「次元の高い目」
など工学出身者っぽい部分に面白さを感じた
65歳で臨済宗で得度されたらしく、日本人が好きそうな精神論も読める
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毎日を情熱を持って世のため人のため一所懸命に生きる(働く)ことが大切。必死の労働によって魂が磨かれる。魂を磨き、生まれた時よりも良い人間になることに人生の意味がある。自分の中に良い倫理観、哲学、信念を持ち生きる方向を間違うな。利己的ではなく利他的に生きよ。宇宙の法則に従い、社会の発展に貢献し、価値のある人生を送るべし。真善美な人間に近づこう、魂を磨こうと意識し続けることが大切である。
内容は素晴らしいはずだが、文体が合わないのか易しいようで難しいのか、あんまり頭に入ってこなかった。何も大成しておらず、俗物をあはれにおもうほうの私にはなかなか崇高すぎるというのもあるのかもしれない。路地裏のやさしいお婆ちゃんが実は真に素晴らしい人間だったりするよねっていうところはふっと妙に安心した。
とはいえ、こういう王道で大切な事はいつも心に留めておきたい。繰り返し読むしかない。中村天風さんのお話と似ている。
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スピリチュアルな部分はともかく、社用車をめぐる話は印象的だった。
取締役に運転手がつくのは偉いからではなく、通勤のような些事を気にせず、仕事に専念するため。定時に帰宅する取締役ではなく、仕事で飛び回る営業部長が使うことに文句を言うことはできない、というような内容だった。
また、自身が奥様を乗せようとした時に、奥様が会社の車に乗るべきではないと辞退されたという話も素晴らしい。
Posted by ブクログ
読みながら本書をどう受け止めるか悩んだが、一文一文をみると共感することも多く、メディアでもよく知る著名人の考えとして、興味深く読んだ。
批評的な視点をもって一歩引いてみたときに、徳、善、感謝、他力の価値を力説しながら、その結果が社会的成功につながっているという主張から、これが日本という東洋文化を土台とした生権力のストーリーであることを感じる。
言い換えると、この内容は、社会的失敗は、個人に帰するという、いわゆる西欧的な自己責任論に一致することになる。
また、著者の経営者としての知る限りの取り組みを見ても、この主張が組織構成員のエンゲージメントを高める権力の内面化にうまく働いていることがわかる。つまり、本書の内容を昭和、平成でうまく人々の心に響いた成果を出したストーリーであるという楽しみ方ができる。
私は、今後のAIの時代には、「個人」のありようが変わるであろうと考えているため、
この内容は「前AI時代」の神話の一つなのかなと思った。