敗者の生命史38億年

敗者の生命史38億年

1,500円 (税込)

7pt

逃げろ。なぜ、弱くても生き残れたのか? 生物に学ぶ画期的な生き残り戦略。敗者――。この言葉に、皆さんはどのような印象を持たれるであろうか。戦いに敗れた敗者は、弱い存在であり、みじめな存在であり、憐れむべき存在に見えるかも知れない。しかし、本当にそうだろうか。38億年に及ぶとされる悠久の生命の歴史の中では、最終的に生き残ったのは常に敗者の方であった。そして、その敗者たちによって、生命の歴史が作られてきたのである(本書より抜粋)。(おもな目次)敗者が紡いだ物語/競争から共生へ/動く必要がなければ動かない/破壊者か創造者か/死の発明/捲土重来の大爆発/敗者たちの楽園/フロンティアへの進出/そして、恐竜は滅んだ/古いタイプの生きる道/哺乳類のニッチ戦略/サルのはじまり/ホモ・サピエンスは弱かった/進化が導き出した答え/結局、敗者が生き残る ナンバーワンではなくオンリーワンを目指せ。

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敗者の生命史38億年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    稲垣栄洋先生による、生命史をざっくりと、しかしご専門の植物についての記述はしっかりと語られている『生命の進化と営み』の本。別書籍『はずれ者が進化をつくる』が自己啓発本っぽい作りなのに対し、こちらはさらにもう少し踏みこんで、生物の進化の内容を記述している。要点を抑えて書いてあるので、全体的に捉えられら

    0
    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    生命の歴史、特に進化についてしっかりと解説されている入門書です。
    簡潔明瞭で大変わかりやすく、気持ち良く勉強できました。
    追い込まれた弱者こそが進化しなくてはならない、それは貧乏くじですが革命にもなり得るのですね。
    しかし、同じ大きさだったり同じ物を食べたり、同じニッチでの争いで負けることは絶滅を意

    0
    2020年11月30日

    Posted by ブクログ

    原始生命の誕生から生命の歴史を紐解き、現在に至るまでが描かれている。
    「敗者の生命史」という言葉の意味であるが、生命的弱者が常に進化の先端を走っており、現在の生き物の世界を形作っているということだ。

    例えば、サメという魚は太古から海の中では強者であり、進化的には完成されてしまっている。つまり、サメ

    0
    2019年05月07日

    Posted by ブクログ

    ある環境で負けたものは、住む環境をずらす。
    そして、新しい能力を得て、どんどん新しい環境を開拓していく。

    弱者の戦略やその他植物の本が、ある一時点を語っているのに対し、この本は、38億年の視点になっている。

    スノーボールアースが、単細胞から、多細胞のトリガーとなったり、面白い話が盛りだくさん。

    0
    2019年03月15日

    Posted by ブクログ

    ふと自分が生きてる世界の成り立ちを知りたいと思って手に取りました。

    現代社会を生きてると好奇心、積極性などが重視されて良いとされてるけど、生き物の歴史で言えば臆病で慎重であるほど生存できるんだと知ってそれも悪くないなと考えさせられた本でした。

    もっと適当に肩の力を抜いて生きようと思えました。

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    生物の進化史において、なぜその種が優位になったのか、どうしてこっちの種は追いやられてしまったのか、わかりやすく概要をまとめたもの。読みやすい文章で全体が網羅されているので、生物史を概観するのに適している。興味を持ったポイントを、更に別の本で深堀りすると良いだろう。
    植物が専門のためか、植物に関して内

    0
    2020年09月22日

    Posted by ブクログ

    生物の歴史がわかりやすく記されています。そしてその変遷がマーケティングにもなぞらえ、比較して説明されているのが、マーケターとして面白かったです。「ニッチ戦略」や生きていくにはフィールドを少し「ずらす」等は、既にものの本で書かれていることであり、それらの著者はもしかしてここからヒント得たかなあ?と思う

    0
    2020年08月03日

    Posted by ブクログ

    恐竜の歴史って改めて考えるとめちゃくちゃ長かったんだなぁ。にしても、植物はしたたかだ。どうやって進化するための技術を引き継いだのだろうか。

    0
    2020年01月14日

    Posted by ブクログ

    随分前になるが、関根勉さんが「人(=自分)と同じ大きさになった生き物と戦う」話をしていた記憶がふと蘇った。
    アリvsヒト、カマキリvsヒト、インコvsヒト、ハリネズミvsヒト、などなど...
    どの相手も、とてもじゃないが勝てそうにない。こんな世界に放り込まれたら自分は敗者の中の敗者だ。
    死なないため

    0
    2019年11月17日

    Posted by ブクログ

    生物学になるんだろうか。一読して、壮大な規模で語られる脆弱な生命の叙情詩のようだった。
    「ニッチ」という言葉の意味、オンリーワンの重要さなど、面白い箇所がたくさんあるけど、なにより、『繁栄したものは必ず滅んでいく』というサイクルに感嘆した。

    0
    2019年05月31日

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